デジタル版『渋沢栄一伝記資料』

大正13年5月27日（1924年）

是日、当会理事会、日本工業倶楽部ニ開カレ、栄一出席ス。

財団法人日華学会書類（一）　　　　　　　　（渋沢子爵家所蔵）
（謄写版）
拝啓、益々御清適奉賀候、陳者来二十七日（火曜日）正午日本工業倶
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楽部ニ於テ理事会開会仕候ニ付、御繰合セ御臨席被下度、此段御通知申上候　敬具
　　大正十三年五月二十二日
　　　　　　　　　　　　　　　財団法人日華学会

財団法人日華学会書類（一）　　　　　　　　（渋沢子爵家所蔵）
（謄写版）
　　　　日華学会理事会議題及報告事項
　　　　　　（大正十三年五月二十七日工業クラブニ於テ開催）
　一大正十三年度予算
　一女子寄宿舎修繕ノ件（工費約弐千五百円）
　一仲猿楽町再築地内ニ居住スル住友ニ係ル件
　一人事　田尻繁雇入ノ件其他
　　　　　　報告事項
　一大正十二年度決算
　一国庫補助金受領ノ件
　一火保出捐金受領ノ件（受領高三千百五十円）
　一在白山女子寄宿舎増築落成ノ件（工費三千四百二十三円）
　一火保新契約ノ件
　　　1、大曲事務所壱万円　2、翠松寮弐万円
　　　3、女子寄宿舎増築ニ対シ三千五百円
　一預金及現金調（別表ニアリ）
　一不動産調（別冊）
　一女子寄宿舎管理ニ関スル件
　一海水浴場設置ノ件（房州）
　一満鉄会社ヨリ毛布百枚寄贈ノ件
　一各寄宿舎在舎者表
　　○頭書ノ書類中ニ大正十三年度収支予算表及ビ大正十三年五月廿六日現在ノ「中華民国留学生在宿者名簿」ト「在宿学生省舎別表」収メラレタリ。収容人員合計百四十二名ナリ。

財団法人日華学会第八回年報　自大正十三年四月至大正十四年三月　第六―七頁大正一四年八月刊
　　　　○理事会開催
大正十三年五月
一、日本工業倶楽部ニ於テ開会、出席者、渋沢顧問・細川会長、内藤白岩・門野・山井ノ各理事及伊東監事ニシテ、協議及報告事項左ノ如シ
　　　　　　協議事項
　　1　大正十三年度経費収支予算ノ件
　　2　小石川区大和町所在女子寄宿舎修繕ノ件
　　　　　　報告事項
　　1　大正十二年度経費収支決算ノ件
　　2　会館再築費、第一・第二中華学舎修繕費、及女子寄宿舎購入費、国庫補助金受領ノ件
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　　3　日本火災保険株式会社ヨリ元事務所焼失ニ因ル火災保険出捐金受領ノ件
　　4　白山女子寄宿舎増築落成ノ件
　　5　大和町女子寄宿舎、白山増築女子寄宿舎、及翠松寮火災保険契約ノ件
　　6　女子寄宿舎管理方ノ件
　　7　各寄宿舎在舎者調ノ件
　　8　本会資金預金及現金調ノ件
　　9　本会所有不動産調ノ件
　　10　留学生ノ為メ海水浴場設置ノ件
　　11　南満洲鉄道株式会社ヨリ毛布寄附ノ件
○下略
　　○本会事務所ハ大正十二年九月本郷区駒込追分町三十一番地同会第一寄宿舎内ニ移転セシガ、大正十三年九月十日震災前ノ事務所神田区仲猿楽町十五番地ヘ新築落成移転セリ。（「財団法人日華学会書類」ニ拠ル。）

財団法人日華学会第八回年報　自大正十三年四月至大正十四年三月　第三六―三七頁大正一四年八月刊
　　　　○各種招待会
　大正十三年四月
　東洋協会・東亜同文会・日華実業協会・同仁会及本会聯合シテ主催者トナリ、日本工業倶楽部ニ於テ中華民国公使汪栄宝氏ヲ始メ同館員参事官張元節、秘書官江洪杰、同籛穟孫及随員耿嘉基ノ諸氏並ニ在京各新聞記者諸氏ヲ招待セルガ、席上後藤子爵五団体ヲ代表シテ歓迎ノ辞ヲ述ベ、汪公使ノ答辞アリ、出席者、後藤・大河内ノ両子爵、古市松岡ノ両男爵、沢柳・入沢両博士、出淵亜細亜局長・赤池濃・永田秀次郎・今井五介・岡部長景・小田切万寿之助・和田猪三郎・中村純九郎・野村竜太郎・児玉謙次・浅野総一郎・白岩竜平・関屋貞三郎・須田信次等ノ諸氏ヲ始メ総員殆ンド百名ニ達セリ。
　同年六月。細川本会々長ハ来京中ノ広東、広州市教育局教育視察団一行十四名ヲ華族会館ニ招待シテ午餐ノ饗応ヲ為シ、慰労ノ意ヲ表セラレタリ。
　同年十一月。東亜同文会・日華実業協会・同仁会及本会聯合シテ、来京中ノ湖北学生視察団一行十一名ヲ日本工業倶楽部ニ招待シテ慰労ノ意ヲ表セリ
○下略