デジタル版『渋沢栄一伝記資料』

昭和4年11月22日（1929年）

是日、当協会寄付者招待午餐会、東京銀行倶楽部ニ開カレ、栄一出席ス。

集会日時通知表　昭和四年　（渋沢子爵家所蔵）
 - 第37巻 p.276 -ページ画像 
十一月廿二日　金　正午　国際聯盟協会午餐会（銀行クラブ）

（奥山清治）書翰　白石喜太郎宛（昭和四年）一一月二六日
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（渋沢子爵家所蔵）
拝啓
去二十二日銀行倶楽部に於ける本会新規寄附者懇談会の際、渋沢子爵より、寄附継続の方へ、又新規の方へ、小生持参すべき会長名儀の書面の案文作成すべき御下命ありたる処、前例に依り別紙作成候に付、御添削方可然御取計被下度、御願申上候、先は当用のみ　不一
　　十一月二十六日
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　奥山清治
　　　　白石様
　　　　　　　案下

（別紙）
　　　　（本人出席者への手紙）
拝啓、益御清適奉賀候、陳者過日は御多忙中にも不拘、本協会協議会に御臨席被成下有難御礼申上候、其節本協会の状況等詳細申上、且日本の世界的体面に鑑み、本協会の事業継続致度に付、御迷惑ながら昭和五年より同七年迄向ふ三年間、更に御寄附御継続の儀御願申上候処直に御快諾を得感謝の至りに御座候、就て御手数誠に恐縮ながら別紙寄附金申込書○欠クに夫々御記入の上、本協会へ御送附被下度候、右拝願得貴意度書中如此御座候　敬具
　　　　　　　　　　　　　　　　　国際聯盟協会々長
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　子爵渋沢栄一

　　　　（代理人出席者への手紙）
拝啓、益御清適奉賀候、陳者過日本協会御賛助員諸氏御招待申上候際は、特に　氏御代理として御出席被下難有厚く御礼申上候、当日の模様は既に同氏より御聴取被下候儀と存上候処、目下の国際事情に鑑み、又日本の世界に対する地位より考へ、本協会の事業は是非継続の必要有之候に付てハ、詳細申上、且向ふ三年間御寄附御継続の儀御願申上候処、幸に御快諾被下、夫々手続取運居候次第に御座候、就て尊台御寄附御継続拝願之為め、当会主事奥山清治氏拝訪為致候間、寸時御引見被下候ハヽ幸甚に奉存候
右得貴意度如此御座候　敬具
　　　　　　　　　　　　　　　　国際聯盟協会々長
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　子爵渋沢栄一

　　　　（欠席者への手紙）
拝啓、時下益御清適奉賀候、陳者本協会々務に付、詳細御報告申上、且事業継続の儀に付御協議申上度、十一月二十二日東京銀行倶楽部に小会相催、尊来願上候処折悪しく御差支の為、不得其意残懐の至りに御座候、就てハ当日之模様並ニ本会之事情等申上候為め、本会主事奥山清治氏拝訪為致候間、寸時御引見被下度希望之至に御座候
 - 第37巻 p.277 -ページ画像 
右願用得貴意度如此御座候　敬具
　　　　　　　　　　　　　　　　国際聯盟協会会長
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　子爵渋沢栄一

　　　　本人出席者への手紙（新規寄附者の分）
拝啓、益御清適奉賀候、陳者過日は御多忙中にも不拘、本協会懇談会に御出席被成下難有御礼申上候、其節本協会の状況等詳細申上、且日本の世界的体面に鑑み、本協会の事業継続致度に付、御迷惑ながら昭和五年より同七年迄、向ふ三年間御寄附の儀御願申上候処、御快諾を得感謝の至りに御座候、就ては御手数誠に恐縮ながら、別紙寄附金申込書○欠クに御記入の上、本協会へ御送附被下度、右拝願得貴意度書中如此御座候　敬具
　　　　　　　　　　　　　　　　国際聯盟協会会長
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　子爵渋沢栄一

　　　　本人欠席者への手紙（新規寄附者の分）
拝啓、時下益御清適奉賀候、陳者老生会長として尽力致来候国際聯盟協会に関し、事情申上且親しく拝願致度、去二十二日東京銀行倶楽部に小会相催、尊来願上候処折悪しく御差支の為、不得其意残懐の至りに御座候、就てハ当日之模様並ニ本会之事情拝陳之為め、同会主事奥山清治氏差出候間、寸時御引見之上委細御聴取被下度、希望之至ニ御座候
右拝願申上度如此御座候　敬具
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　渋沢栄一
　　　○右前掲書翰ノ別紙ニ当ル五通ノ手紙文案ハ添削済ミノモノナリ。

集会日時通知表　昭和四年　（渋沢子爵家所蔵）
十一月二十日　水　正午　国際聯盟協会午餐会（銀行クラブ）
　　　○中略。
十二月七日　土　午後二時　国際聯盟協会談話会（同会）