公開日: 2016.11.11 / 最終更新日: 2022.3.15
第37巻 p.364-366(DK370091k) ページ画像
昭和6年11月15日(1931年)
是日、栄一ノ葬儀ニ際シ当協会ヨリ弔詞ヲ贈ル。是ヨリ先、同月十二日、栄一死去ニ就キ臨時理事会ヲ当協会事務所ニ開ク。
社団法人国際聯盟協会会務報告 昭和六年度 同協会編 第一二―一三頁昭和七年五月刊(DK370091k-0001)
第37巻 p.364-365 ページ画像
社団法人国際聯盟協会会務報告 昭和六年度 同協会編
第一二―一三頁
昭和七年五月刊
○三、理事会
○会長渋沢子爵の薨去
渋沢会長には十一月十一日午前一時五十分薨去せらる。渋沢子爵は大正九年四月、本協会の成立さるゝと共に会長に就任せられ、爾来十一年一日の如く、本協会の発達と其目的達成の為に奮闘せられ、畏くも 天皇陛下より御沙汰あらせられ給ひし如く、国際平和の権化として畢生一貫尽瘁せられたことは、万人均しく欽佩措く能はざる所、会員一同惋惜哀悼の情に禁へず痛恨の至である。霊前に生花一対を供へ十五日の青山斎場に於ける葬儀当日、総裁の名を以て左記の如き弔辞を贈る。
○中略
○下略
国際聯盟協会 【(朱書) 昭和六年十一月十二日 臨時理事会】(DK370091k-0002)
第37巻 p.365 ページ画像
国際聯盟協会 (宮岡恒次郎氏所蔵)
(朱書)
昭和六年十一月十二日
臨時理事会
昭和六年十一月十二日
於 本協会集会室
出席者
徳川総裁、山川副会長、神川・松田・宮岡・坂本・下村・内ケ崎各理事
協議決定事項
渋沢会長には十一月十一日午前一時五十分薨去せられたるにつき、緊急臨時理事会を開催し、左記事項を協議決定したり。
一、霊前に生花を供ふること
右は爾後承認として事務所に於て、昨十一日不取敢生花一対を贈呈したり。
一、徳川総裁の名を以て、葬儀当日(青山斎場)弔辞を贈ることに決定。(文案は事務所案を骨子として杉山令吉氏に依頼)
一、墓前に協会より寄進の件
事務所案として、石灯寵を寄進したき意向を阪谷副会頭《(長)》に通じたる処、大体諒とせられたるも尚ほ遺族と相談して取計らはれたしとの御返答ありたる旨報告したるに対し、理事会は五百円(予備費支出)の範囲に於て渋沢家と打合せの上、適当のものを寄進することに決定。
一、後任会長選任の件、及山川副会長の発議にかゝる同氏副会長を辞退し、自今常務理事として専任し、後任副会長選任の意向を洩らされたるに対し、右は阪谷副会長に相談の上、適当の方法を講ずることを山川副会長に一任せり。
〔参考〕社団法人国際聯盟協会会務報告 昭和六年度 同協会編 第七〇―七七頁昭和七年五月刊(DK370091k-0003)
第37巻 p.365-366 ページ画像
社団法人国際聯盟協会会務報告 昭和六年度 同協会編
第七〇―七七頁
昭和七年五月刊
○三、支部の活動
○鳥取支部
○上略
- 第37巻 p.366 -ページ画像
第十六回 常務理事会(十一月十三日)
協議事項―一、渋沢会長追悼会開催に関する件、一、渋沢家に対し弔電発信の件
渋沢会長 追悼会(十一月十五日)
一、開会の辞、一、渋沢子爵略歴朗読、一、哀悼の辞、一、黙悼、一、追憶座談、一、弔詞朗読、一、所感発表
○中略
○島根支部
○中略
渋沢会長 会長渋沢子爵御病気につき御見舞の電報を発す(十一月三日)
○中略
渋沢会長 会長渋沢子爵薨去に付き弔電を発す(十一月十一日)
○中略
○神戸支部
○中略
本協会々長 子爵渋沢栄一氏薨去せられしを以て本部宛弔電を発し霊前に花環を供へたり(十一月十一日)
○中略
○青森支部
○中略
役員会 十一月三日、役員会を開き左の件を議す
一、渋沢会長御見舞の電報を発する件
○下略
〔参考〕社団法人国際聯盟協会会務報告 昭和六年度 同協会編 第一一八頁昭和七年五月刊(DK370091k-0004)
第37巻 p.366 ページ画像
社団法人国際聯盟協会会務報告 昭和六年度 同協会編
第一一八頁
昭和七年五月刊
十八、対外交渉
○上略
同月○十一月中 本協会前会長渋沢子爵の長逝を悼み、左の人々より前後し弔電を寄せらる。
寿府国際労働局長アルベール・トーマ氏、英国聯盟協会理事長ギルバート・マレー教授、聯盟協会聯合会書記長ルイツセン氏、シンガポール聯盟東部衛生局長パーク博士並に職員一同。
○下略
○トーマハ昭和三年我邦ニ渡来セリ。本資料第三十六巻所収「財団法人日仏会館」昭和三年十二月十五日ノ条参照。