デジタル版『渋沢栄一伝記資料』

昭和2年9月16日（1927年）

是日栄一、新任文部次官粟屋謙・普通学務局長武部欽一等ヲ東京銀行倶楽部ニ招キ、アメリカ合衆国児童寄贈親善人形答礼ニ関シテ打合ス。

竜門雑誌　第四六九号・第一〇一頁昭和二年一〇月
　　　　青淵先生動静大要
　　　　　　九月中
十六日　米国答礼人形に関する打合会（東京銀行倶楽部）

国際親善人形ニ関スル往復書翰及書類　（渋沢子爵家所蔵）
昭和二年九月十六日正午於東京銀行集会所
米国児童寄贈人形答礼ニ関する件（次官・局長更任ニ付、緩話の為め催さるゝに至りしものなり）
　　　　　　　　　　　　　文部次官　　　粟屋謙氏
　　　　　　　　　　　　　普通学務局長　武部欽一氏
　　　　　　　　　　　　　前同局長　　　関屋竜吉氏
　　　　　　　　　　　　　普通学務課長　菊池豊三郎氏
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　渋沢子爵
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　増田明六
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　小畑久五郎

（増田明六）　日誌　昭和二年　　　　（増田正純氏所蔵）
九月十六日　金　曇　　　　　　　　　　　　　　　出勤
○上略
米国児童より寄送人形ニ関する件
正午東京銀行倶楽部ニ於て、子爵の催にて文部省次官粟屋謙、普通学務局長武部倹一《（武部欽一）》、普通学務課長菊地豊三郎、及前同局長関屋竜吉の四氏来会、子爵の外小生及小畑久五郎氏都合七名会合、子爵より日米問題ニ関する経過より、ギユーリツク博士が人形寄送を発起するニ至りし事情等を談話し、尚関屋氏の洋行ニ託し、日本人形を答礼として持参を請う旨の希望ありて、一同緩談ニ時を移し、午後二時半解散
○下略