デジタル版『渋沢栄一伝記資料』

大正7年7月6日（1918年）

是日栄一、ロシア国実業家ピー・ピー・バトーリン及ビプチロフヲ、飛鳥山邸ニ招キテ午餐会ヲ催シ、陪賓タル本邦各種事業ノ代表者ヲ紹介ス。

招客書類（一）　（渋沢子爵家所蔵）
　大正七年七月六日午前十一時、於飛鳥山邸
　　露国実業家バトウリン氏招待会
　　　　　　　　　　　　　　　　　　（太丸・太字ハ朱書）
　　　　　　　　　　　スターエフ商会　○バトウリン
　　　　　　　　　　　　露亜銀行重役　○プチロフ
　　　　　　　　　　　　　　　　欠伯　○イゼルスキー
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　○美濃部俊吉
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　○倉知鉄吉
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　○浅野総一郎
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　○大川平三郎
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　○内藤久寛
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　○団琢磨
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　○門野重九郎
　　　　　　　　　　　　　　　　○男　　目賀田種太郎
　　　　　　　　　　　　　　　　○男　　中島久万吉
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　○松方巌
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　○安田善三郎
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　○山下亀三郎
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　○大井包高
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　○白岩竜平
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　○藤山雷太

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　○主人
　一、余興　柳橋芸妓手踊

竜門雑誌　第三六三号・第六六―六七頁大正七年八月
○バトウリン氏招待会　青淵先生には過般来朝せる露国実業家バトウリン（スターエフ商会）、プチロフ（露亜銀行重役）及び伯爵イゼル
 - 第39巻 p.170 -ページ画像 
スキー（同上）諸氏の為め、七月六日午前十一時より飛鳥山邸に於て招待会を催され、本邦各種事業の代表者とも称すべき、諸氏に紹介の労を執られ、且つ緩々懇話せられたる由なるが、当日は主賓イゼルスキー伯欠席の外、左記諸氏の出席あり、主客一同午餐を共にし、余興には柳橋芸妓の手踊等ありて盛会の裡に散会せりと云ふ。
　　美濃部俊吉　　　倉知鉄吉　　　　浅野総一郎
　　大川平三郎　　　内藤久寛　　　　団琢磨
　　門野重九郎　　　目賀田種太郎男　中島久万吉男
　　松方巌　　　　　安田善三郎　　　山下亀三郎
　　大井包高　　　　白岩竜平　　　　藤山雷太