デジタル版『渋沢栄一伝記資料』

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公開日: 2016.11.11 / 最終更新日: 2022.3.15

3編 社会公共事業尽瘁並ニ実業界後援時代

1部 社会公共事業

3章 国際親善
6節 国際災害援助
9款 関東大震災ニ対スル外国ノ援助
■綱文

第40巻 p.198-201(DK400044k) ページ画像

大正12年9月(1923年)

是月以降、関東大震火災ニ対シアメリカ合衆国及ビ其他ノ国ノ栄一ノ関係団体及ビ友人ヨリ、栄一ニ見舞及ビ災害救援ノ申出アリ。栄一其都度其厚意ヲ謝シ、希望ヲ回答ス。

28. スターリング・ジェー・ジョイナー


■資料

(スターリング・ジェー・ジョイナー夫妻)書翰 渋沢栄一宛一九二三年九月二二日(DK400044k-0001)
第40巻 p.198-200 ページ画像

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渋沢栄一書翰 控 スターリング・ジェー・ジョイナー宛大正一二年一一月七日(DK400044k-0002)
第40巻 p.200-201 ページ画像

渋沢栄一書翰 控  スターリング・ジェー・ジョイナー宛大正一二年一一月七日
                    (渋沢子爵家所蔵)
                   (栄一墨書)
                   十一月二日一覧
    案
 ニユーヨーク市ブルークリン
 ボサート・ホテル
  エス・ジエー・ジヨイナー殿
                   東京
                      渋沢栄一
拝復、八月廿五日付の貴書正に落手拝見、種々の方面に御活動の由慶賀此事に御座候、然ば今回の大震災に関しては貴国の官民より深甚の御同情を忝ふし、且つ莫大なる金品の御寄送に接し感激に堪へざる次第に御座候、老生は事変勃発の際事務所に於て執務中の処、同所は忽ちに崩潰せしも、老生は不思議に身を以て免れ全く無事にて、翌二日以来一般救護の為め日夜奔走罷在候間御安心被下度候
○中略
 - 第40巻 p.201 -ページ画像 
次に日米親善の一端として両国実業家の事業提携の義に付御来示有之候処老生も従来共同経営を主張致し居、全然貴案と同一ニ候へ共、御承知の通り数年前実業界を引退致し、実際之経営にハ関係無之、唯国際平和、労資協調、及慈善救済等の事業に従事致居候間、何卒不悪御諒恕被下度候
右御回答まで得貴意度如此御座候 敬具
追白
 震災御見舞の御書面只今落手、難有奉存候、復興事業援助の目的を以て、技師と共に御渡来の計画を有せられ候由にて、右に付愚見を希望せられ候処、本文両国実業家提携問題に関して申上候と同様の理由を以て、御賛同致兼候間、不悪御承引被下度候、右添而申上候
(欄外記事)
[大正十二年十月二十七日
  ○右英文書翰ハ大正十二年十一月七日付ニテ発送セラレタリ。