デジタル版『渋沢栄一伝記資料』

  詳細検索へ

公開日: 2016.11.11 / 最終更新日: 2022.3.15

3編 社会公共事業尽瘁並ニ実業界後援時代

1部 社会公共事業

4章 道徳・宗教
1節 儒教
3款 財団法人斯文会
■綱文

第41巻 p.38-39(DK410013k) ページ画像

大正10年12月17日(1921年)

是日栄一、当会副会長ニ推薦セラル。在任歿年ニ及ブ。


■資料

各個別青淵先生関係事業年表(DK410013k-0001)
第41巻 p.38 ページ画像

各個別青淵先生関係事業年表         (渋沢子爵家所蔵)
    斯文会
  大正十年十二月十七日
青淵先生副会長ニ推サル、先生ハ会長選任ニ尽力シ、徳川家達公ヲ会長ニ推ス、会ノ事業ハ講演講議ヲ行ヒ、雑誌斯文其他有用ノ図書ヲ発行ス、尚ホ毎年四月孔子祭典ヲ行フ、会ノ資産ハ御下賜金三万円ノ外ニ二十万円アリ


斯文 第四編第一号・第六三頁―六四頁 大正一一年二月 ○理事会/○常議員会(DK410013k-0002)
第41巻 p.38-39 ページ画像

斯文 第四編第一号・第六三頁―六四頁 大正一一年二月
    ○理事会
 十二月三日午後六時より、本会事務所に於て理事会を開き、参与之に参加し、次項常議員会開催の件を協議せり
    ○常議員会
 十二月十七日午後二時より、本会事務所に於て常議員会を開き、左の件を決議せり。
 一、総務選挙の件
 - 第41巻 p.39 -ページ画像 
  寄附行為変更認可の結果、新に総務を置くことゝなりたるに付、服部副会長を改めて総務に選定す。
 二、副会長推薦の件
  渋沢子爵・阪谷男爵及井上文学博士の三君を、副会長に推薦することに決す。但し阪谷・井上二君は常議員兼任の事
 三、顧問推薦の件
  小牧文学博士、及土屋弘君(常議員辞任)を顧問に推薦することに決す。
 四、監事補欠選挙の件
  阪谷監事辞任の為め其の補欠として、矢野恒太君を監事に選定す
 五、大正十一年度予算の件
  収支共原案の通可決す。
   ○此時栄一ハ渡米中ナリ。
   ○本款昭和二年五月十二日ノ条参照。
   ○「青淵先生公私履歴台帳」ニハ、大正十一年三月副会長就任ノ旨記載シアリ、右ハ米国ヨリ帰国後ノ承認日時ナルベシ。



〔参考〕斯文 第四編第二号・第八五頁 大正一一年四月 ○常議員会/○徳川会長就任(DK410013k-0003)
第41巻 p.39 ページ画像

斯文 第四編第二号・第八五頁 大正一一年四月
    ○常議員会
 三月十三日午後六時より、本会事務所に於て常議員会を開き、左の件を決議せり。
 一、会長推薦の件
  満場一致を以て、公爵徳川家達君を会長に推薦することに決す。
 二、顧問推薦の件
  顧問は追て理事の詮衡を経て、五・六名を増員することに決す。
   ○徳川会長就任
 三月十五日午前八時、服部総務・工藤会幹、市村・宇野両部長及山本書記、徳川公爵邸に参候し服部総務より本会々長に推薦の件、公式に具申せしに、公爵は直に就任の旨承諾せられたり。