デジタル版『渋沢栄一伝記資料』

大正12年1月9日（1923年）

是日、華族会館ニ於テ当会顧問協議会開カル。栄一出席ス。次イデ三月三十日東京帝国大学山上会議所ニ於テ役員慰労会開カル。栄一出席ス。

渋沢栄一　日記　大正一二年　　　　　　　　　（渋沢子爵家所蔵）
一月九日　晴　寒
○上略　五時ヨリ華族会館ニ抵リ斯文会役員ト会議ス、徳川公爵・阪谷男爵及井上・服部等ノ諸氏来会ス、寄附金募集其他ノ事ヲ議シ、九時過散会○下略
　　　○中略。
一月二十一日　半晴　軽寒
○上略　午前斯文会山本氏来リ、寄附募集ノ着手延期ノ事ヲ告ク○下略

集会日時通知表　大正一二年　　　　　　　　　（渋沢子爵家所蔵）
一月九日　火　午後　五時　斯文会協議会（華族会館）
 - 第41巻 p.54 -ページ画像 
　　　○中略。
三月三十日　金　午後五時半　斯文会ノ件（帝大山上会議所）

斯文　第五編第一号・第六七頁　大正一二年二月
　　　　○顧問協議会
　一月九日午後四時より華族会館に於て、本会会長・副会長・顧問・理事・監事及参与等の協議会を開く。服部総務より開会の挨拶を述べられ、基本金募集及本会事業拡張等の協議に移りしに、渋沢・阪谷の両副会長及顧問諸氏、各熱心に意見を述べられたるは、本会の為に喜ぶべし。当日は正副会長全部、顧問には徳川侯爵・同伯爵・入江子爵等出席せられ、頗る盛会なりき。

斯文　第五編第二号・第五五―五六頁　大正一二年四月
　　　　○役員慰労会
　三月三十日午後五時より、東京帝国大学山上会議所に於て役員慰労会を開く。出席者は徳川会長・渋沢副会長・理事・常議員・委員等二十七名。席上服部総務より役員諸氏が本会の為に尽瘁せられたることを多し、慰労と云ふ程に非ざれども聊か謝意を表する旨を述べ、且将来も大に尽力せられんことを希望すとの挨拶あり、畢りて別室に於て更に談話を交換し、散会せしは午後九時三十分なりき。