デジタル版『渋沢栄一伝記資料』

大正14年11月4日（1925年）

是日及ビ二十七日、当会役員総会、貴族院議長官舎ニ於テ開カル。栄一出席ス。

斯文会書類　　　　　　　　　　　　　　　　（渋沢子爵家所蔵）
　　　　　　　　　　　　　　　　　（別筆）
　　　　　　　　　　　　　　　　　大正十四年十月廿八日
　　　　　　　　　　　　　　　　　斯文会々長徳川公来状
拝啓、秋冷之候益御清穆奉賀候、然者本会に於て兼て計画致居候湯島聖堂復興の件に関し御協議相願度候ニ付、御多用中恐縮に候得共来十一月四日（水曜）午後三時貴族院議長官舎へ御賁臨被成下度、此段御案内申上候　敬具
　追て晩餐用意の都合有之候に付乍御手数御来否折返し御一報願上候
　　十月廿八日
　　　　　　　　　　　　　　　　財団法人斯文会会長
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　公爵徳川家達
　　　　子爵渋沢栄一殿

集会日時通知表　大正一四年　　　　　　　　（渋沢子爵家所蔵）
拾壱月四日　水　午後三時　斯文会役員会（貴族院議長官舎）

斯文　第七編第六号・第七五頁大正一四年一二月
　　　　○役員総会
　十一月四日午後三時より貴族院議長官舎に於て本会役員総会を開く出席者は正副会長・顧問・理事・監事等にして、兼て計画中の聖堂復興の件に関し具体的の協議を為せり。

斯文会書類　　　　　　　　　　　　　　　　（渋沢子爵家所蔵）
拝啓、時下益御清祥奉賀候、然者聖堂復興ノ件ニ関シ本月四日御会合相願候際、協議事項中大略御決議相成候得共、時刻切迫ノ為メ一・二
 - 第41巻 p.80 -ページ画像 
決定未了ノ件モ有之候ニ付、御多用中乍恐縮来ル二十七日午後正三時ヨリ貴族院議長官舎ヘ更ニ御枉駕被成下度、此段得貴意候　敬具
　追テ当日ハ午後五時頃議事終了ノ見込ニ有之候
　　大正十四年十一月十七日
　　　　　　　　　　　　　　財団法人斯文会会長　徳川家達
　　　　子爵　渋沢栄一殿

集会日時通知表　大正一四年　　　　　　　　（渋沢子爵家所蔵）
拾壱月廿七日　金　午後三時　斯文会役員会（貴族院議長官舎）

斯文　第七編第六号・第七六頁大正一四年一二月
　　　　○役員総会
○上略
　十一月二十七日午後三時より、貴族院議長官舎に於て本会役員総会を開き、前項決定未了の件を決議せり。

斯文　第八編第二号・第七三―七四頁大正一五年四月
　　　　○教化事業助成金下付
　東京府内務部長より、二月十日付丑学第一三二六三号を以て左の通牒あり。
　　　　　　教化事業助成金下付ニ関スル件
　紀元節ノ佳辰ニ際シ貴団体ニ対シ内務大臣ヨリ左記ノ通教化事業助成金下付相成候ニ付テハ、将来益協心戮力社会教化ノ目的達成ニ御奮励相成度、此段依命及通牒候
　　　追テ助成金ハ内務省社会局ヨリ直接団体宛送付ノ趣ニ付、為念申添候
　　　　　　記
　　　　金弐百円也
　　右金額ハ二月十八日内務省社会局ヨリ受領シ、之ヲ本会基本金ノ中ヘ編入セリ。