デジタル版『渋沢栄一伝記資料』

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公開日: 2016.11.11 / 最終更新日: 2022.3.15

3編 社会公共事業尽瘁並ニ実業界後援時代

1部 社会公共事業

4章 道徳・宗教
2節 神社
2款 諏訪神社(埼玉県)
■綱文

第41巻 p.488(DK410099k) ページ画像

大正10年9月27日(1921年)

是日、当神社ノ臨時大祭ヲ期シ、栄一ノ渡米安穏祈願祭執行セラル。栄一列席シ、渋沢治太郎宅ニ一泊ス。


■資料

集会日時通知表 大正一〇年(DK410099k-0001)
第41巻 p.488 ページ画像

集会日時通知表  大正一〇年       (渋沢子爵家所蔵)
九月廿七日 火 血洗島ヘ御出向同地ニ御一泊
  廿八日 水 血洗島ヨリ御帰京


村社諏訪神社中興史 第九五丁(DK410099k-0002)
第41巻 p.488 ページ画像

村社諏訪神社中興史  第九五丁      (諏訪神社所蔵)
    渋沢子爵渡米に付祈願祭
大正拾年九月廿七日、御本社臨時大祭執行、九月拾七日より獅子舞の予習開始、同拾八日子爵閣下太平洋会議開催に際し日米問題解決に寄与する所あらん為、来る十月十三日を以て御渡米と決したるに付、御旅中安穏を祈願し且つ獅子舞をも御覧に入れんと諸有志出京し御招待致しをきたり
廿七日、前々日迄降り続きし雨名残なく晴れ、閣下には自動車にて午前十一時来着、直に八基信用組合新築事務所に入り記念撮影をなし、同十二時村立図書館に入らる
血洗島青年団は閣下の帰郷を期とし、八基村在住八十才以上の高齢者を招待し敬老会を催し館を会場とす、閣下には一場の御講演ありて後中の家に至り休憩後神社に参拝せられ、大字氏子一同参列して祈願祭を執行す
終つて社前にて獅子舞を御覧あり、それより吉岡幸作翁の寿碑を御覧遊ばされて中の家に帰り、同夜は庭前にて獅子舞を御覧相成りたり
此日大里郡長武田熊蔵・児玉郡長等の参拝あり、又秩父郡宝登山神社宮司は閣下の祈願をなし、御守札を持参して贈呈せり
閣下は翌日八基組合総会に臨席せられ一場の御講演ありて、十時半帰京の途に上れり
  ○第三十三巻所収「第四回米国行」大正十年九月二十一日ノ条参照。