公開日: 2016.11.11 / 最終更新日: 2022.3.15
第43巻 p.654-658(DK430145k) ページ画像
昭和3年3月25日(1928年)
是日、当団本部ニ於テ、当団支部及ビ支部聯合会幹部会開カル。栄一出席シテ挨拶ヲ述ブ。終ツテ日本倶楽部ニ於テ、後援会主催、幹部会出席者招待会催サル。栄一出席シテ挨拶ヲ述ブ。
集会日時通知表 昭和三年(DK430145k-0001)
第43巻 p.654 ページ画像
集会日時通知表 昭和三年 (渋沢子爵家所蔵)
三月廿五日 日 午前十時 修養団聯合会及支部幹部会(修養団)
午後五時 同上招待会(日本クラブ)
竜門雑誌 第四七五号・第八〇頁 昭和三年四月 青淵先生動静大要(DK430145k-0002)
第43巻 p.654 ページ画像
竜門雑誌 第四七五号・第八〇頁 昭和三年四月
青淵先生動静大要
三月中
廿五日 修養団聯合会支部会(修養団)並招待会(日本倶楽部)
財団法人修養団書類(三)(DK430145k-0003)
第43巻 p.654-655 ページ画像
財団法人修養団書類(三) (渋沢子爵家所蔵)
(謄写版)
聯合会支部 幹部会通知書
謹啓、春陽之候益々御発展為邦家慶賀至極ニ奉存候、偖テ今般本団寄附行為第二十九条ニ依リ別紙ノ通リ聯合会及支部幹部会開催仕リ候間一聯合会一支部ニツキ三名以内万障御繰合セ御出席被下度、此段御案内申上候
追而三月二十四日午後六時ヨリ翌二十五日午前八時ニ至ル間、本部ニ於テ全国支部聯合会幹部ヲ会員トシ、一夜講習会開催可致候間、御出席相成度希望仕候、就テハ準備ノ都合モ有之候ニ付、御手数ナガラ三月二十日迄ニ御来否御一報被下度候
昭和三年二月二十八日
財団法人修養団長 男爵 平沼騏一郎
別紙
聯合会及支部幹部会
一、会場 東京府下千駄ケ谷町財団法人修養団
(省線電車山手線代々木下車徒歩約三丁)
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二、日時 昭和三年三月二十五日(日曜日)午前九時ヨリ
三、順序
1一同着席
2行事
3開会ヲ宣ス(団長)
4挨拶(主幹)
5報告
昭和二年度事業報告(二木・宮田両常務理事)
後援会報告(瓜生後援会幹事長)
6団長訓辞
7顧問告辞
8諮問案討議(団長座長席ニツク)
9昼食
10記念写真
11懇談(座長二木常務理事又ハ宮田常務理事)
12閉会
本部主催幹部一夜講習会
一、会場 東京府下千駄ケ谷町財団法人修養団講堂
二、日時 昭和三年三月二十四日(土曜日)午後六時ヨリ
同 二十五日(日曜日)午前八時マデ
三、講師 平沼団長、蓮沼主幹
二木・宮田両常務理事(主事)牧野理事
四、会員 聯合会及支部幹部会出席者
五、会費 不用
六、食事 夕食・朝食二回 二木博士指導玄米食
備考、支部旗又ハ聯合会旗ハ御手数デモ御持参願ヒマス。
向上 第二二巻第五号・第四六―五三頁昭和三年五月 日本全土を蔽ふ大運動の新陣客 第四回全国支部・支部聯合幹部会 編輯子(DK430145k-0004)
第43巻 p.655-658 ページ画像
向上 第二二巻第五号・第四六―五三頁昭和三年五月
日本全土を蔽ふ
大運動の新陣客
……第四回全国支部・支部聯合幹部会……
編輯子
前夜の勢揃ひ
毎春恒例の支部・支部聯合会幹部会は三月二十四日召集された。集ふ聖戦の同志二百二十一名、昭和戊辰の精神的維新を確立し意義あらしむる為め、会議に先だち同志の来会を好機として同日午後六時から本団講堂に於て一夜講習会を開催した。
○中略
神前の誓願
翌二十五日早朝、一同は明治神宮に参拝し神前に誓願をこめた。
早春黎明の薄靄を衝き、静かな神苑の玉砂利を軽く踏む我が修養団の戦士の心は、体は緊張し、躍動し、どうしてもやらねばならぬとの念願が沸るのであつた。
講習に気勢を掲げ、心身を神前に洗ひ潔め二木式の朝食に舌皷を打
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つた幹部諸氏は、重大なる責務を果すべく会議の始まるを待つた。
聖雄の熱弁会堂を圧す
午前九時三十分、大講堂の大太皷を合図にいよいよ第四回支部・支部聯合会幹部会議は開かれた。出席者は前記の二百二十一名(氏名別掲)と本団から平沼団長、二木・宮田両常務理事、竹内・牧野両理事後援会から瓜生幹事長、其他関係本部職員等出席、陣客全く整つた。
平沼団長、座長席に就き開会を宣し、二木常務理事は蓮沼主幹代理として幹部諸氏の来会を感謝し、慎重審議を懇望し、主幹が病魔の為め、台湾花連港病院に入院休養の已むなきに至つた近状を報告、次いで事業報告に移り、二木常務理事は庶務に関し、宮田常務理事は会計に関してそれぞれ報告、瓜生後援会幹事長の後援会概況の説明があり団長の再選就任挨拶並に訓辞、渋沢顧問の懇篤なる挨拶があつてから諮問案の討議に入つた。
◇諮問案
一、支部の現状に就て
イ、支部月例及び例年の行事(昭和二年度のもの及び三年度の予定)
ロ、支部経費収支の大要(醵出の方法等)
ハ、支部経営上、困難を感じたる事情あらば、其の事実及び対策の大略
二、白色倫理運動に関する誤解及び迫害を受けし事実あらば、其の大略
イ、過去
ロ、現在
三、本年度御大典記念事業の計画あらば其の大要
四、婦人に関する修養団の倫理運動に就ての希望
イ、婦人部設置に対する希望
ロ、婦人講習の方法其他に対する希望
ハ、婦人の読物に対する希望
竹田理事発言を求め『諮問案に対し各支部より八十一通の答申あり取捨選択の結果代表的と見らるべきものを謄写配布、参考に供したる次第である。』とて左の印刷物が配布された。
◇代表的答申の綜合
▽迫害を受けたる事実
一、労働運動、小作運動を妨ぐる反動運動と思はれること
二、キリスト教的運動と思はれること
三、偽善的団体と思はれること
四、野心家や物好き屋の仕事と思はれること
五、上におもねるものゝ団体と思はれること
六、形式的な低級な団体と思はれること
七、政治的・思想的団体と思はれること
八、男子青年団・女子青年団と対抗的団体と思はれること
九、早起会の誤解、団歌踊の誤解
一〇、天理教、其他これに類する□《(破損)》解せられしこと
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▽支部費支出方法
イ、補助金及び寄附金=五六、ロ、団員の醵出=五〇、ハ、団員の奉仕作業=一五、ニ、基本金収入=三〇、ホ、其他=一、
▽御大典記念事業
(1)工場従業員善行美談集の編纂、(2)禁酒聯盟の組織、(3)早天神社参拝会、(4)構内緑化(鉱山地内植樹)、(5)団勢拡張倍加、三倍化運動、団精神徹底運動、(6)婦人部設置、(7)終身団員募集、(8)支部・聯合会設立、(9)内部充実、(10)記念文庫設立、(11)神社・仏閣・学校・桜樹植込、(12)少年赤十字団設立、(13)支部の財団法人組織、(14)記念試作桑園の設置、(15)記念合同貯金開始、(16)冊子発行、(17)基本金募集、(18)病者慰問、(19)悠紀田奉仕、(20)団員相互理髪開始(毎月五日、一回拾銭積立)、(21)裁縫針競愛使用(針一本につき五銭積立)、(22)県聯合会拡張、美化網完成、(23)勤倹、貯蓄、(24)道路指導標の建設、(25)出張講演。
修養団主義の工場
座長平沼団長は、支部の現状に就いて特に十八番(秩父セメント工場支部野地栄君)を指名す。野地君は支部現況に就いては委細書面を以て上申しあるも、座長の御指名なればとの前提に『工場生活を通して忠良なる国民を養成することを念願、経営に当り、人格の向上を主眼点としてゐる。向上せる人格を以て職業に精進する時、その結果が直に工場の総能率、国家の生産に貢献する事の極めて顕著なるを認めた。我が秩父セメント会社は、徹底的に修養団主義の工場である。工場の従業員が直ちに修養団の支部員である。』と種々の実例を挙げて詳細に説明。
○中略
座長、大分時間も経過した様であるから残余の日程はこれを以て打切りとし昼食にして如何と諮り、満場賛成、会議を閉づ、時に午後一時。一同玄関に整列、和かな陽光を浴びながら渋沢顧問、平沼団長を囲んで記念撮影をした。
◇感激の涙を注ぐ大懇談会
次いで午後三時より懇談会に移り、二木常務理事を座長とし、本当に胸底を打割つて睦まじき談話が交はされた。番外赤坂講師は蓮沼主幹の伝言を披露し、台湾の蛮地の奥にまで霊火炎上せる状況を報告、座長『只今諸君に対し、蓮沼主幹より電報が着いたから朗読する。』とて
『謝す、戊辰の記念として二百十五名終身団員たらん事を、遥に祈る、蓮沼』
満堂感に入り粛として声なし。
○中略
斯くて日本国民の意気を象徴する桜花に魁して、意義深い第四回幹部会議は、感激の絶頂、総親和総努力の理想態を遺憾なく示顕して午後五時、万歳声裡に無事終了した。支部幹部諸士、本部職員一同は打揃つて丸の内日本倶楽部に於ける本団後援会・招待会に臨んだ。
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日本倶楽部の招待会
後援会の支部幹部会出席者招待会は、午後六時から丸の内日本倶楽部楼上で行はれた。
渋沢・森村両顧問、平沼団長、二木・宮田両常務理事、竹内・牧野両理事、瓜生後援会幹事長、矢野後援会常務委員、今井貴族院議員、浅野賛助員、津崎・増田・清水・諸井・福島各評議員及び全国支部・支部幹部聯合会来会者一同、本部職員一同参列、先づ休憩室で歓談を交はし、午後七時から食堂を開き一堂食卓につく、桃川若燕の講談に腹の皮をよらし笑声湧く頃、渋沢会長は各部支部幹部の来会を感謝し其の労をねぎらひ尚ほ一層の奮闘を希望して招待会の挨拶をされた。次いで平沼団長は後援会の厚意を謝し、福島県郡山支部松山政治氏は一同を代表して真情溢る謝辞を述べ、瓜生幹事長の紹介によつて森村顧問を始め矢野常務委員、浅野賛助員、今井貴族院議員、増田・清水・諸井各評議員の打寛いだ挨拶があつた。最後は兵庫県聯合会の和田長平氏は感激の涙に咽びながら、聖戦の先頭に身を挺して躍進することを誓ふ。渋沢顧問の万歳、平沼団長の万歳を三唱し一同乾盃して和気靄々裡に午後十時散会した。
○下略