デジタル版『渋沢栄一伝記資料』

大正14年8月4日（1925年）

是日当校、財団法人設立ノ件認可セラル。栄一評議員タルコト旧ノ如シ。在任歿年ニ及ブ。

岩倉鉄道学校書類　　　　　　　　　　　　　（渋沢子爵家所蔵）
（謄写版）
拝啓、酷暑ノ折柄益御佳安欣祝申上候、偖六月十三日附主務官庁ヘ許可申請中ノ財団法人設立ノ件ハ、本月四日附文部大臣ヨリ許可相成候ニ付、不取敢右御通知申上候　敬具
　　大正十四月八月八日
　　　　　　　　　　　財団法人岩倉鉄道学校
　　　　　　　　　　　　　　　　　専務理事　山田英太郎
　　　　（宛名手書）
　　　　評議員子爵　渋沢栄一殿

岩倉鉄道学校第二十三回報告書　自大正十四年四月一日　至同年八月四日
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　附録・第二頁刊
　　　　大正十四年八月四日現在社員姓名表（いろは順）
○上略
評議員　子爵　渋沢栄一君
○中略
　　計四十五名

岩倉鉄道学校沿革要略　第四五―四七頁（昭和二年）刊
（表紙）
　　　　（太字ハ別筆朱書）
　　　　青淵先生は大正十四八月四日岩倉鉄道学校の評議員に就任された外別に学校とは御関係なし、加之評議員就任後も先生は学校訪問されたる事なし
　岩倉鉄道学校沿革要略
　　　　校長山田英太郎氏の懇請に依り先生は一応評議員就任を辞退されたるも止むなく引受けられたる次第にて先生は単に名義上の役員たるのみ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（佐治）
　　　　○他明治三十五年十月基本金募集委員長たり　(印)
 - 第44巻 p.423 -ページ画像 
　　　　岩倉道鉄学校沿革略
○上略
大正十四年
　○中略　○同月○四月三十日通常総会ヲ開キ○中略　第三号議案トシテ評議員任期満了ニ付其改選ヲ執行ス、当選者ハ、総長ノ指名ニ係ルモノ犬塚勝太郎君・渡辺福三郎君・吉田丹治郎君・曾我祐準君・野村竜太郎君・山田英太郎君・山之内一次君・伯爵柳沢保恵君・子爵青山幸宜君・平井晴二郎君ノ十名ニシテ、総会ノ選挙ニ係ルモノ井上角五郎君・若尾幾造君・笠井愛次郎君・前田青莎君・男爵田健治郎君・男爵南岩倉具威君・子爵渋沢栄一君・久野昌一君・菅原恒覧君・鈴木寅彦君ノ十名ナリ○中略　○八月四日曩ニ申請シタル財団法人岩倉鉄道学校設立ノ件及社団法人解散後残余財産処分ノ件共ニ文部大臣ノ許可ヲ得タリ○同日校憲（財団法人寄附行為）附則第二十四条ニ拠リ専務理事ニ山田英太郎君、理事ニ笠井愛次郎君・青山幸宜君ノ両名、監事ニ前田青莎君・南岩倉具威君ノ両名、評議員ニ犬塚勝太郎君・井上角五郎君・若尾幾造君・渡辺福三郎君・笠井愛次郎君・吉田丹治郎君・曾我祐準君・野村竜太郎君・山田英太郎君・山之内一次君・柳沢保恵君・前田青莎君・田健治郎君・青山幸宜君・南岩倉具威君・渋沢栄一君・平井晴二郎君・久野昌一君・菅原恒覧君・鈴木寅彦君ノ二十名就任セリ○下略

財団法人岩倉鉄道学校大正十四年度第二十四回報告書
　　　　　　　　　　　　　　自大正十四年八月五日　至同十五年三月卅一日　附録・第一頁刊
　　　　大正十五年四月一日現在評議員氏名表（いろは順）
○上略
　　　　子爵　渋沢栄一
○中略
　　計二十人

財団法人岩倉鉄道学校第二十五回報告書　自大正十五年四月一日　至昭和二年三月卅一日
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　附録・第一頁刊
　　　　昭和二年三月卅一日現在評議員氏名表（いろは順）
○上略
　　　　子爵　渋沢栄一
○中略
　　計二十人

岩倉鉄道学校書類　　　　　　　　　　　　　（渋沢子爵家所蔵）
（別筆）
　　　　　　　　　　　　　昭和三年七月三十日承諾書発送
　　　　　　　　　　　　　但日付記入セス
（謄写版）
拝啓、益御清穆奉慶候、陳者予テ御依嘱申上居候本財団法人評議員ノ御任期ハ来ル八月四日ヲ以テ満了候処、本月十日ノ理事会ニ於テ重ネテ御嘱託申上候事ニ決定致候間、御多用中乍御迷惑何卒引続キ御重任
 - 第44巻 p.424 -ページ画像 
ノ儀御承諾被下度此段得貴意候　敬具
　　昭和三年七月廿五日
　　　　　　　　　　　財団法人岩倉鉄道学校
　　　　　　　　　　　　　　　　　専務理事　山田英太郎
　　　　（宛名手書）
　　　　子爵　渋沢栄一殿
　　追テ別紙承諾書御送附被下度候

岩倉鉄道学校書類　　　　　　　　　　　　　（渋沢子爵家所蔵）
（腰写版）
拝啓、益御清穆奉慶候、陳者予テ御嘱託申上候本財団法人評議員ノ御任期ハ来ル八月三日ヲ以テ満了之処、本月十四日ノ理事会ニ於テ重ネテ御嘱託申上候事ニ申合候間、御多用中乍御迷惑何卒引続キ御重任ノ儀御承諾被下度此段得貴意候　敬具
　　昭和六年七月十八日
　　　　　　　　　　　財団法人岩倉鉄道学校
　　　　　　　　　　　　　　　　　専務理事　山田英太郎
　　　　（宛名手書）
　　　　子爵　渋沢栄一殿
　　追テ乍御手数同封用紙ヲ以テ承諾書御送附被下度候

岩倉鉄道学校書類　　　　　　　　　　　　（渋沢子爵家所蔵）
拝啓客月十八日別紙○前掲ノ通承諾書用紙同封御重任ノ儀御依頼申上候処右ハ整理上差急ノ都合モ有之候間、何卒至急承諾書御回送被下度此段重テ得貴意候　敬具
　　昭和六年八月廿一日
　　　　　　　　　　　　　　　財団法人岩倉鉄道学校
　　　　　　　　　　　　　　　　　専務理事　山田英太郎
　　　　子爵　渋沢栄一殿
市外滝野川町西ケ原　子爵　渋沢栄一殿　（別筆）　重任承諾八月廿八日　承諾書送付但承諾書ハ日付ナシ　（別筆朱書）　岩倉鉄道学校評議員重任御承諾願
封　東京市下谷区上車坂町五十七番地　岩倉鉄道学校　電話下谷　（83）〇九六九番　一〇〇五番