公開日: 2016.11.11 / 最終更新日: 2022.3.15
第44巻 p.475-476(DK440101k) ページ画像
大正13年11月25日(1924年)
是年、当校創立満四十年ヲ迎ヘルニ当リ、是日栄
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一、当校商友会名誉会員ニ推薦セラル。
推薦状控(DK440101k-0001)
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推薦状控 (名古屋商業学校商友会所蔵)
推薦状
拝啓 時下向寒之候弥御清祥奉慶賀候、陳者母校並に本会儀従来多大の御援助を蒙り、以御蔭今日あるを致候次第、感激の至に不堪候、折柄本年は母校創立満四十年を迎へ候に依り、玆に閣下を本会名誉会員に推薦し、御恩徳を永遠に記念致度存候 敬具
大正十三年十一月二十五日
名古屋商業学校商友会長 市村芳樹
子爵 渋沢栄一閣下
〔参考〕青淵回顧録 渋沢栄一述 小貫修一郎編 下巻・第一四八六頁 昭和二年一二月再版刊 【○第二附録 諸名士の渋沢子爵観 感想 名古屋商業学校商友会長 市村芳樹】(DK440101k-0002)
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青淵回顧録 渋沢栄一述 小貫修一郎編 下巻・第一四八六頁 昭和二年一二月再版刊
○第二附録 諸名士の渋沢子爵観
感想 名古屋商業学校商友会長 市村芳樹
市立名古屋商業学校に於て開催した創立二十五周年祝賀式、同三十周年祝賀式並に私の為に企てられた謝恩会の式典と、前後三回も渋沢子爵が遠路態々御来臨下さいましたことは、私が名古屋商業学校数千の出身者と共に私の衷心より深く感激して居る所であります。
渋沢子爵は我国に於ける商業教育の擁護者であるから、一橋商大の関係者は申すまでもなく、全国商業学校縁故者は知ると知らざるとを問はず、一種の親みを以て景仰し、又尊敬して居る。
内は実業界の大先達として公平に周到に親切に共存共栄の活模範を示され、外は我が国実業界の代表として以て世界に重きをなし、日本経済界の中心として其偉徳を発揮せさるゝが故に、挙国其徳を頌するのであります。先年私が欧米漫遊の時に知名の士へ紹介状を下さいましたが、其時の御伝言は流石に我が国の実業界を双肩に荷はれる人の言なる哉と感服いたした次第であります。
○下略