デジタル版『渋沢栄一伝記資料』

昭和6年11月15日（1931年）

是月十一日栄一歿ス。是日葬儀ニ際シ、当会ヨリ弔詞ヲ贈ル。

竜門雑誌　　第五一八号・第二〇―六一頁昭和六年一一月
　　　　葬儀○渋沢栄一
十五日○一一月
○中略
　一、青山斎場着棺　午前九時四十分
　一、葬儀開始　午前十時
　一、葬儀終了　午前十一時三十分
　一、告別式　午後一時開始三時終了
○中略
また東京市民を代表した永田市長の弔詞、実業界を代表した郷誠之助
 - 第45巻 p.179 -ページ画像 
男の弔詞朗読があり、他の数百に達する弔詞を霊前に供へ、十一時半予定の如く葬儀を終了した。
○中略
　　　　弔詞
○中略
　尚ほその他弔詞を寄せられたる重なるものは左の如くである。（順序不同）
○中略
　埼玉県学友会
○下略

学友会報　埼玉学友会編　　故渋沢子爵追悼号第三八号・第六頁昭和七年一月
謹ミテ会頭正二位勲一等子爵渋沢栄一閣下ノ霊前ニ曰ス
閣下ハ実業界教育界ノ先覚者ニシテ幾多ノ要務ヲ兼ネラルルニ拘ハラズ、常ニ愛郷ノ念篤ク吾学友会ノ会頭トシテ創立以来玆ニ三十有余年宛モ慈父ノ愛児ニ於ケルガ如シ、今ヤ遂ニ幽明境ヲ異ニセラレ再ビ温容ニ接スル能ハズ、嗚呼哀シイ哉、然リト雖モ生等深ク閣下ノ遺訓ヲ肝銘シ鴻恩ノ万一ニ報インコトヲ期ス
庶幾クハ英霊冥助ヲ垂レ、長ヘニ吾学友会ヲ加護セラレンコトヲ
玆ニ閣下ノ薨去ヲ惜ミ会員一同謹ミテ哀悼ノ意ヲ表ス
　　昭和六年十一月十五日
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　埼玉学友会