デジタル版『渋沢栄一伝記資料』

大正12年3月20日（1923年）

是日栄一、当校卒業式ニ出席シテ演説ヲナス。

集会日時通知表　　大正一二年　　　　　　　（渋沢子爵家所蔵）
参月廿日　水　午前十時　高千穂学校卒業式（同校）

高千穂学報　二十八　　第四一頁　昭和四年一一月
　　校則
　　　　一、沿革
○上略
大正十二年三月創立満二十年記念図書閲覧室竣工
○下略

（川田鉄弥）書翰　　渋沢栄一宛　大正一三年一〇月三一日
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（渋沢子爵家所蔵）
　　　　　　　　　　　　　　　（別筆）
　　　　　　　　　　　　　　　大正十三年十月卅一日
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　川田鉄弥氏来状
一筆啓上仕り候、先以益々御清穆之御儀と奉存候、天長節奉祝の御餅乍些少御覧に入れ申上候、十一月五日雨天順延午前十時和田堀内村高千穂高等商業学校講堂に於て、現代青年の短所と通弊とに就て一席の御講
 - 第45巻 p.529 -ページ画像 
演相蒙り度候、何卒御繰合の上御来臨奉願上候　頓首
　　十月三十一日　　　　　　　　　　　　　　川田鉄弥
　　　　青淵先生
　　　　　　御史

高千穂学校書類　　　　　　　　　　　　　　　　　（渋沢子爵家所蔵）
（印刷物）
拝啓、来る五日水曜日雨天順延高千穂高等商業学校校庭へ遠足可致候に付、左記事項相添へ此段及御通知候也
　一、時刻
　　　幼稚部小学部　午前八時学校に集合、新宿追分下高井戸間往復電車
　　　　　　　　　　午後三時帰校の上解散
　　　中学部　　　　午前七時学校に集合、大久保中野間往復電車
　　　　　　　　　　午後三時帰校の上解散
　二、携帯品
　　　弁当男子は背嚢女子は袋及ハンケチ類
　三、遠足費
　　　一名分金五十銭電車賃及小遣
　　右状袋に入れ記名の上前日迄に御持たせ被下度候、尚当日は遠足費の内にて適宜茶菓等給与可致事に取計ひ置候に付、右以外に小遣又は間食物等携帯致さゞるやう御含み被下度候
　四、講演　当日左記講演有之可申候
　　　　　　　　　講演　法学博士　井上辰九郎
　　　　　　　　　講演　子爵　渋沢栄一
　　大正十三年十一月一日
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　高千穂学校
　　○演説筆記ヲ欠ク。恐ラクハ出席セザリシナラン。

集会日時通知表　　大正一三年　　　　　　　（渋沢子爵家所蔵）
十一月五日　水　午前十時　高千穂高等商業学校講演会（同校）雨天順延

（川田鉄弥）書翰　　渋沢栄一宛　（大正一四年）七月一七日
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（渋沢子爵家所蔵）
一筆啓上仕候、御下命に依り天園の儀に付御事務所よりの御書面相受委細了承仕り候、尚自然歳久しき中ニ該地を公園の如くいたし、内外人士に遊覧御許容なし下さるゝ篤志者御心掛のほど、伏して御依頼申上候　頓首
　　七月十七日　　　　　　　　　　　　　　　川田鉄弥
　　　　青淵先生
　　　　　　　御左右
二白　先年の御揮毫「天園」石に刻し園内に建設仕置候
　　○天園ハモト当校校長川田欽弥ノ別荘、神奈川県鎌倉市ニ在リ、一般ニ公開ス。

 - 第45巻 p.530 -ページ画像 

渋沢栄一日記　　大正一五年　　　　　　　　　　（渋沢子爵家所蔵）
一月十九日　曇又雨　寒
○上略　川田鉄弥氏ノ来訪ニ接シ、来ル三月初旬学校卒業証書授与式ニ出席ノ依頼ヲ諾ス○下略
　　○他ニ資料ヲ見ズ。恐ラクハ出席セザリシナラン。

集会日時通知表　　大正一五年　　　　　　（渋沢子爵家所蔵）
五月廿七日　木　午后壱時　高千穂学校創立廿三周記念会（同学校）
　　○中略。
六月十八日　金　午后壱時　川田鉄弥氏と御会見（事務所）

集会日時通知表　　昭和二年　　　　　　　（渋沢子爵家所蔵）
参月参日　木　午前十一時　川田鉄弥氏来約（飛鳥山）
　　○中略。
五月廿七日　金　午后壱時　高千穂学校創立二十四周年記念会（同校）

集会日時通知表　　昭和三年　　　　　　　（渋沢子爵家所蔵）
五月廿七日午後壱時、高千穂学校創立満廿五周年記念会席上、約十分間御講話ノコト御承諾ナリタリ、四月十日記
　　○他ニ資料ヲ見ズ。欠席カ。

（川田鉄弥）書翰　　渋沢栄一宛　（昭和四年）八月九日　　（渋沢子爵家所蔵）
一筆啓上仕候、当秋季十一月上旬、高千穂学校に於て
青淵先生の寿を賀し挙式後、例年通運動会開催仕度、御繰合の上御来臨奉願上候、先は御機嫌お伺旁伏して右迄如斯御座候　頓首
　　八月九日　　　　　　　　　　　　　　　　川田鉄弥
　　　　渋沢子爵閣下
　　　　　　　　　　御左右
　　○他ニ資料ヲ見ズ。欠席カ。