デジタル版『渋沢栄一伝記資料』

明治44年5月19日（1911年）

是日栄一、当校ニ到リ生徒ニ対シ講演ヲナス。

渋沢栄一　日記　明治四四年　　　　　　　　（渋沢子爵家所蔵）
五月十八日　晴　軽暖
○上略　七時二十分神戸発ノ汽車ニ搭ス○中略　十一時岡山市ニ着ス○中略　余ハ杉山岩三郎氏別荘ニ抵リ午飧ス○中略　夜九時杉山別荘ニ帰ル○下略
五月十九日　晴　暖
○上略　午後一時石井某氏ノ家ニ抵リ、開店紀念ノ為松樹ヲ植ヘ、旧城内ニアル中学校ニ抵リ、学生ニ一場ノ講演ヲ為ス○下略
　　　○講演筆記ヲ欠ク。

竜門雑誌　第二七七号・第六五―六九頁　明治四四年六月
　　　　青淵先生関西紀行
 - 第46巻 p.207 -ページ画像 
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　塘茂太郎君
　青淵先生には日本女子大学校評議員として、同じく評議員なる大隈伯爵・森村市左衛門翁・成瀬校長と共に、女子高等教育奨励の為め兼て同校基金募集の目的を以て、去五月十四日東京出発、大阪・神戸・岡山及び京都の各地を巡歴せられ、同二十二日帰京せられたり左に掲ぐるは其紀行の概略なり。
○中略
五月十九日（金曜日）
○中略
　午餐後、上石井町○岡山市石井製氷所に赴き主人石井氏の懇請により、先生は松樹を、森村翁は檜樹を紀念の手植をなして、二時二十分岡山私立中学校に臨み、光岡同校長の案内にて講堂に入り、先生及び森村翁共に一場の演説を試みられたり。
○下略