デジタル版『渋沢栄一伝記資料』

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渋沢栄一　日記　明治四三年　　　　　　　（渋沢子爵家所蔵）
四月十三日　晴　軽寒
○上略　午飧後鉄道ニテ町ニ下リ、妙見山ヲ一覧ス、風景絶奇ト云フヘシ山ハ木曾川ト中津川トノ合流スル所ニアリ、畢テ町ノ小学校ニ抵リテ一場ノ演説ヲ為ス○下略
　　　○演説筆記ヲ欠ク。
　　　○栄一、渡米実業団第一回記念会ニ出席スルタメ四月九日東京ヲ発シ、同日名古屋着。十二日名古屋ヨリ美濃中津ニ赴キ、近又楼ニ投宿ス。本資料第三十二巻所収「渡米実業団」明治四十三年四月九日ノ条参照。

渋沢栄一　日記　明治四四年　　　　　　　（渋沢子爵家所蔵）
一月十二日　曇　寒
○上略　午後一時第一銀行ニ抵リ、重役会○中略　畢テ来人ニ接ス、又浦田氏ヨリ依頼シ来レル小学読本ノ修正ヲ大沢氏ニ托ス○下略

記御染筆送リ　　　　　　　　　　　　　　（渋沢子爵家所蔵）
（明治四十五年一月）
増田氏ヘ渡ス
一兵庫県加古郡　紙　大額壱　野口尋常小学校　中額壱

渋沢栄一　日記　明治四五年　　　　　　　（渋沢子爵家所蔵）
四月十四日　晴　暖
午前六時前起床、直ニ朝飧ヲ食ス、此日ハ越生町ニ開催セル各銀行ノ集会ニ出席スル為メ、七時王子発ノ汽車ニテ九時川越ニ抵リ、夫ヨリ人車ニテ十二時越生町ニ抵ル、地方人士多ク来リ迎フ、着後先ツ越生銀行ノ二階ニ小憩シ、午飧後同地ノ小学校ニ於テ一場ノ演説ヲ為ス、来会者堂ニ満ツ○下略
四月十五日　晴　暖
午前六時半起床、入浴シテ直ニ朝飧ヲ食ス、七時半越生ヲ発シ、毛呂村ニ抵リ小学校ヲ一覧ス○下略

竜門雑誌　第二八七号・第五八―五九頁　明治四五年四月
　青淵先生の埼玉県越生旅行　青淵先生には埼玉県入間郡銀行会の請を容れられ、去十四日秘書役増田明六君を随へ、同行尾高次郎・古田惇次郎両氏、及前日案内として上京したる斎藤小十郎氏と共に午前七時十七分王子駅を発し、大宮駅にて川越電車に乗換へ、九時川越に着し、玆に出迎えられたる同郡銀行家と共に人力車を連ねて途中六里を経て正午越生町に着、同地人士の出迎を受けられ、越生銀行楼上にて
 - 第46巻 p.250 -ページ画像 
午飧の饗を受けたる後、同地高等小学校に設けられたる講演会に臨み銀行関係者及織物業者及一般聴講者の為めに有益なる一場の講演を為し、後同校庭に紀念の植樹を為し、夫れより二里を隔つる故渋沢平九郎氏の墓（渋沢平九郎氏は青淵先生が慶応三年仏国洋行の際、当時の制度に依り見立養子と定められたる人なり）を黒山に訪ひ、尚ほ同墓地を数丁隔たりたる同氏屠腹の旧蹟を弔ふて越生町に引還し、休憩の間も無く同地銀行家並に織物業者の主催にかゝる歓迎会場に出席せられて、又一場の演説を為したる後、兼て旅宿に充てられたる樋口吉平氏宅に投じられたるは午後の八時なり、翌十五日は午前七時旅宿を発し、帰途同郡毛呂村有志の懇請に応じ、同村尋常小学校及鎮守神社の両庭に紀念の植樹を為し、十一時川越に帰着して喜多院を訪ひ、東照宮を拝し、十二時三十分同地発電車に乗じ、大宮を経て午後三時王子駅に着し、直に飛鳥山邸に帰館せられたり。

渋沢栄一　日記　大正二年　　　　　　　　　（渋沢子爵家所蔵）
一月十九日　晴　寒
午前七時起床、入浴シテ朝飧ヲ食ス、後吉野氏来リ揮毫ノ依頼アリ、又巽幸市氏来リ、児童ノ読物ニ付種々ノ意見ヲ陳述シ、且其計画ヲ叙セラル、依テ一分ノ添心ヲ約ス
○下略
　　　○中略。
二月九日　晴　寒
午前七時半起床、入浴シテ朝飧ヲ食ス、後小林徳重氏ノ来訪ニ接シ、第一銀行勤務志望者ノ事ヲ依頼セラル、巽孝市氏来リ小学生徒ノ読物タル学友雑誌ニ付種々ノ談話アリ○下略

渋沢栄一　日記　大正八年　　　　　　　　　（渋沢子爵家所蔵）
二月二十六日　晴　寒
午前七時起床、入浴朝飧、畢テ長堀・近藤二氏ノ来訪ニ接ス、少国民雑誌ノ事ヲ依頼セラル○下略

御揮毫物控　　　　　　　　　　　　　　　　（渋沢子爵家所蔵）
（大正十一年）
伊香保小学校　紙　額壱
　　木暮氏
　　　○中略。
大正十一年十一月十一日
一額壱　鹿児島県肝属郡小根占村　神山尋常高等小学校創立五十年紀念　磯長

集会日時通知表　昭和三年　　　　　　　　　（渋沢子爵家所蔵）
弐月廿九日　水　午前九時　板橋小学校長松本常太郎氏来約（飛鳥山）