デジタル版『渋沢栄一伝記資料』

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公開日: 2016.11.11 / 最終更新日: 2022.3.15

3編 社会公共事業尽瘁並ニ実業界後援時代

1部 社会公共事業

6章 学術及ビ其他ノ文化事業
1節 学術
7款 帰一協会
■綱文

第46巻 p.616-618(DK460150k) ページ画像

大正5年2月28日(1916年)

是日当協会、中央亭ニ於テ例会ヲ開ク。栄一出席シテ意見ヲ述ブ。四月二十七日、同所ニ於テ幹事会ヲ開ク。栄一出席ス。


■資料

集会日時通知表 大正五年(DK460150k-0001)
第46巻 p.616 ページ画像

集会日時通知表 大正五年        (渋沢子爵家所蔵)
弐月廿八日 月 午後五時半 帰一協会例会(中央亭)


帰一協会録事 第二(DK460150k-0002)
第46巻 p.616-617 ページ画像

帰一協会録事 第二           (竹園賢了氏所蔵)
 二月例会
二月二十八日 ○大正五年(月)午後五時半中央亭に開会
 研究題目及主題者左の如し
 人類と連帯責任 鵜沢総明氏
                       (野村氏速記)
当日ハ同所に於て同時刻平和協会主催のクラーク博士歓迎会ありし為め、多数会員に差支へを生じたるを遺憾とす、出席者左の如し(○印平和協会ニテ食事)
  鵜沢総明氏   井上雅二氏
 ○渋沢栄一氏   荘田平五郎氏
 - 第46巻 p.617 -ページ画像 
  片山国嘉氏   増田義一氏
  成瀬仁蔵氏   内ケ崎作三郎氏
  姉崎正治氏   山内繁雄氏
 ○阪谷芳郎氏  ○宮岡恒次郎氏
  中島力造氏  ○フイツシヤー氏
  中島久万吉氏  斎藤七五郎氏
 ○アツキスリング氏 食後○コーツ氏
 先づ開会するや鵜沢氏の講演あり、古代法典、原始宗教の例より論を起し「宣言」との関係に及ぼし、連帯責任之重大なる所以を述べらる、講演後直ちに姉崎幹事は宣言発表公演会之十分ならざりしを説き更にその研究を続行すべきをはからる、次で中島力造氏は例会之方法として学究的なると共に実際的方面とを併せ進むべしとの意見を述べられ、渋沢男は公開講演に関して更に社会に大なる反響を与ふる方法を講ずべきを説かれ、姉崎幹事之右講演会之報告あり、終りて座談に移り七時食事、食後姉崎正治氏も鵜沢氏の講演に関し仏教之連帯責任につきて一場の談話あり、天台を主として述べられ、日蓮上人之罪に対する懐抱に及び、約半時間所見を開陳せらる、それより質問及び座談に入り、十時半散会


帰一協会会報 第八号・第一六三―一六四頁大正五年七月 ○二月例会(DK460150k-0003)
第46巻 p.617 ページ画像

帰一協会会報 第八号・第一六三―一六四頁大正五年七月
    ○二月例会
 大正五年二月二十八日午後五時半、中央亭に於て開会。出席者十六名。当日は同時に同所に於て平和協会主催のクラーク博士歓迎会あり為に多数会員に差支を生じたるを遺憾とす。尚ほ当例会より新たなる問題の研究に移る。即ち左の如し。
 人類と連帯責任           鵜沢総明氏
即ち、古代法典、原始宗教の例より論を起し「宣言」との関係に及ぼし、連帯責任の重大なる所以を述べらる。講演後幹事姉崎氏は、宣言発表講演会の十分ならざりし事を述べ、更にその研究を続行すべきことを謀り、中島力造氏は例会の方法として、学究的なると共に、実際的方面にも併せ進むべしとの意見を述べ、渋沢栄一男は公開講演に関し、更に社会に大なる反響を与ふる方法を講ずべしと為し、これにて食事に移る。食後姉崎氏は鵜沢氏の講演に関し、仏教の連帯責任につきて一場の談話あり。天台を主として説き、次で日蓮上人の罪に対する懐抱に及び、約半時間所見を開陳せらる。それより質問及び座談に移り、十時半散会したり。


集会日時通知表 大正五年(DK460150k-0004)
第46巻 p.617 ページ画像

集会日時通知表 大正五年         (渋沢子爵家所蔵)
四月廿七日 木 午後三時四十分 帰一協会幹事会(中央亭)


帰一協会録事 第二(DK460150k-0005)
第46巻 p.617-618 ページ画像

帰一協会録事 第二            (竹園賢了氏所蔵)
 四月例会、幹事会
四月廿七日○大正五年
 午後三時半 幹事会 出席者
 - 第46巻 p.618 -ページ画像 
                  渋沢栄一氏
                  姉崎正治氏
                  成瀬仁蔵氏
此の幹事会に於て出版、事務所及ひ書記勤務の件を議し、又五月十日午後三時より飛鳥山渋沢邸ニ於て、米国教会聯合会長ブラウン氏夫妻を主賓として帰一協会茶話会を開くべき件を議す


帰一協会会報 第八号・第一六四―一六五頁大正五年七月 ○四月例会及幹事会(DK460150k-0006)
第46巻 p.618 ページ画像

帰一協会会報 第八号・第一六四―一六五頁大正五年七月
    ○四月例会及幹事会
 大正五年四月廿七日中央亭に於て開く。例会に先ちて午後三時半幹事会を開き、本会出版及び事務の件を議し、又五月十日午後三時より飛鳥山渋沢男爵邸に於て、紐育ユニオン神学校長ブラウン博士を主賓とし、帰一協会茶話会を開催すべき件につき協議する所あり。斯くて午後五時例会を開く、出席者十九名。左の講演あり。
 米国に於ける基督教の現情 ウイリアム・アキスリング氏
 生物学上より見たる人類と連帯責任 山内繁雄氏
先づ開会するや、アキスリング氏の講演を請ふ。之に対し二・三の質問ありて食事に移り、食後山内氏の講演ありて後、質問或は意見の開陳あり、九時半散会せり。尚ほ本例会は、巴里経済会議列席の為め近く渡欧せらるべき会員阪谷芳郎氏の送別会を兼ねて開会すべく、当初案内を発したるも、同氏御差支の為め来会を得ざりしは、深く遺憾とする所なりき。