公開日: 2016.11.11 / 最終更新日: 2022.3.15
第46巻 p.688-690(DK460176k) ページ画像
昭和3年2月24日(1928年)
是日、日本倶楽部ニ於テ、当協会例会開催セラレ、栄一出席ス。席上、宗教懇話会代表今岡信一良、日本宗教大会開催ノ主旨ヲ説明ス。当協会ハ同大
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会ノ主旨ニ賛シ、参加ノ形式ニテ援助スルコトニ決ス。
帰一協会書類 (一)(DK460176k-0001)
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帰一協会書類 (一) (渋沢子爵家所蔵)
(謄写版)
春寒料峭の砌に御座候処尊堂御清福奉欣賀候 陳者日本宗教懇話会の企図にかゝる世界宗教大会開催の主旨について、本会々員との間に意見を交換するため、大正十五年一月・二月の両会に御参集を乞へるは各位の御記臆に存せらるゝ処かと存入候
然るに同会の計画は其の後、範囲・方法に変更を加へ、日本宗教大会として来六月に開会する運に向ひ居り、本会元来の主義・目的の上より見て、同会合を賛成し援助すべきやに思はれ候に付き、此際右の主旨を一層明かにし、会員各位の腹蔵なき御意見によりて賛否を決し又は援助方法をも相議したく、本月例会は懇話会代表若干名をも加へて、左記の如くに開催仕り候へば、可相成御繰り合せの上多数御出席を得度此段御案内申上候 敬具
期日 昭和三年二月廿四(金)日午後四時
今回は本会の都合により、集会時限を特に四時に繰り上げ候点に御留意願上候
会場 日本倶楽部 日比谷下車、帝劇裏
講演 「日本宗教大会開催の主旨」
本会々員
宗教懇話会代表 今岡信一良氏
追白、前日までに食事有無及御出欠について御一報願上候
昭和三年二月十八日
帰一協会
集会日時通知表 昭和三年(DK460176k-0002)
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集会日時通知表 昭和三年 (渋沢子爵家所蔵)
二月廿四日 金 午後四時 帰一協会例会(日本クラブ)食事ナシ
渋沢栄一 日記 昭和三年(DK460176k-0003)
第46巻 p.689 ページ画像
渋沢栄一日記 昭和三年 (渋沢子爵家所蔵)
二月二十四日 晴 寒気厳ナラズ
○上略 午後四時過ヨリ日本クラブニ抵リ、帰一協会ノ集会ニ出席シ、来会者ト種々ノ談話ヲ為ス○下略
(増田明六) 日誌 昭和三年(DK460176k-0004)
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(増田明六) 日誌 昭和三年 (増田正純氏所蔵)
二月廿四日 金 晴 出勤
○上略
午後四時日本倶楽部ニて開会の帰一協会例会ニ出席した、今日の議題は、来六月五日東京ニて開会せらるゝ大日本宗教大会ニ対し、帰一協会が如何なる態度及援助を与ふるを適当とする哉と云ふ事である、今岡信一郎氏の同大会の説明があつて、阪谷男爵・姉崎博士の賛成演説があり、結局委員を設けて其実行を援助する事に決定した
○下略
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帰一協会記事 六(DK460176k-0005)
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帰一協会記事 六 (竹園賢了氏所蔵)
二月○昭和三年 例会 二月廿四日(金)於日本倶楽部
講演「日本宗教大会開催の主旨」
本会々員宗教懇話会代表 今岡信一良氏
世界大戦の後、社会の改造と新文化の創造とに対しては、四方からそれを求むるの声が起つてゐる、最も正しく且広い意味の宗教に対する要求の最も盛んな時である。
曾つて我が国では、聖徳太子が神仏儒三道の融合によつて、日本に新文化を開拓し給へる歴史がある。そして、日本の宗教史は、世界に稀な諸宗教提携の歴史である。
こうした背景と歴史とによつてこの大会を開かうとする。
それについては、帰一協会に於いて、援助せられん事を乞ふ(終)
今岡氏の講演後、種々相談あり。
帰一協会も参加の形式にて、援助する事に決定。
詳細は記録に保管。
出席者氏名
帰一協会々員
秋月左都夫氏 姉崎正治氏
尾高豊作氏 ウヲルサー氏
阪谷芳郎氏 渋沢栄一氏
津田敬武氏 新渡戸稲造氏
増田明六氏 森村開作氏
諸井六郎氏 田中次郎氏
穂積重遠氏 ○補永茂助氏
山岸慶之助氏 ○今岡信一良氏
大倉邦彦氏 ○アームストロング氏
矢野茂氏
日本宗教懇話会々員
渡辺海旭氏 和田幽玄氏
神崎一作氏 津荷輔氏
野口末彦氏 小崎弘道氏
ホルトム氏 浅野孝之氏
湯沢竜岳氏 下村寿一氏
熊崎閑田氏
○印両会々員
〔参考〕(増田明六)日誌 昭和三年(DK460176k-0006)
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(増田明六)日誌 昭和三年 (増田正純氏所蔵)
五月廿五日 金 晴 出勤
○上略
後五時半帰一協会の五月分例会に出席した、姉崎博士のマルクス主義と現時学生と題する講演を聞いた