デジタル版『渋沢栄一伝記資料』

大正6年11月11日（1917年）

是日、上野精養軒ニ於テ、東京帝国大学文科大学教授三上参次在職二十五年紀念祝賀会開催セラル。栄一出席シテ演説ヲナス。

中外商業新報　第一一三五四号大正六年一一月一二日
　　　　○昨夜の三上博士祝賀会
　　　　　　紀念品を贈らる
東京帝国大学文科大学教授文学博士三上参次氏の在職二十五年紀念祝賀会は、十一日午後四時半より上野精養軒に於て開催されたり、余興狂言了つて式に入り、司会者萩野博士の挨拶、高津鍬三郎氏の会務報告、村上直次郎氏の紀念品目録（荒木十畝氏筆屏風）贈呈ありて、山川総長、上田文科大学長、史料編纂係総代田中博士、国史科卒業生総代岡部精一氏、京都文科大学有志総代三浦博士、友人総代芳賀博士等の祝辞あり、之に対し三上博士の答辞ありて式を了る、夫より一同晩餐の席に列し、渋沢男・島田三郎氏等の卓上演説あり、午後十時散会せり、同日重なる出席者左の如し
三井八郎右衛門男・三好博士・三浦博士・酒井子爵・松平直亮伯・浜尾男・徳川達孝伯・渋沢男・島田三郎氏・建部博士・呉博士・岩原謙三氏、外三百余名
　　　○栄一ノ演説筆記ヲ欠ク。