デジタル版『渋沢栄一伝記資料』

大正15年4月17日（1926年）

是日栄一、当協会会長トシテ、上海実業団一行十八名ヲ、飛鳥山邸ニ招キテ、茶菓ノ饗応ヲナス。

集会日時通知表　　大正一五年　　　　　　　（渋沢子爵家所蔵）
四月十七日　土　午前九半時　中華民国上海実業家廿余人来約（飛鳥山邸）

日華実業協会第六回会務報告書　　第一一―一二頁大正一五年一二月刊
　　　　役員会並ニ諸会合（大正十五年一月以降）
○上略
上海銀行観桜団入京　上海商業儲蓄銀行主催ノ同地銀行家・一般実業家ヨリ成ル赴日観桜団一行十八名、四月十四日入京直ニ日光ニ赴キ帰京後市中見物ヲ為シ、十七日朝王子渋沢子爵ヲ訪ネ、茶菓ノ饗応ヲ受ケ、午後三時ヨリ正金銀行頭取児玉氏ニ招カレテ歌舞伎ヲ観劇シ、十八日退京セリ
○下略

日華実業協会往復（一）　　　　　　　　　　（渋沢子爵家所蔵）
（謄写版）
　　　　上海銀行旅行部赴日観桜団東京参観日程
 - 第55巻 p.415 -ページ画像 

　月日　　　　　午前　　　　　　　　　午后
14／4（水）　正午着京　　　　　　　日光ヘ（一泊）
15／4（木）　日光　　　　　　　　　上野着（午后七時十六分着帝国ホテル滞在）
16／4（金）　芝公園・日比谷公園　　上野
　　　　　　 帝劇（参観）　　　　　（動物園・博物館化学工業博覧会）
　　　　　　 宮城・内務省　　　　　浅草
　　　　　　 大蔵省・靖国神社　　　銀座
　　　　　　（加筆）
17／4（土）　午前九時半飛鳥山邸ニテ子爵ニ会見、茶菓ノ饗応ヲ受クルコト
　　　　　　明治神宮　　　　　　　○渋沢子爵邸
　　　　　　　　　　　　　　　　　　飛鳥山
　　　　　　　　　　　　　　　　　　王子製紙会社王子工場
　　　　　　　　　　　　　　　　　　歌舞伎座（観劇）
18／4（日）　自由
19／4　　　　離京
　　　　　　　　　　　　　　　　（ゴム印）
　　　　　　　　　　　　　　　　東京市神田中猿楽町十五番地
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　財団法人日華学会
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　電話四谷五三〇八番

日華実業協会往復（一）　　　　　　　　　　　（渋沢子爵家所蔵）
　　　　（書入レ）
　　　　大正十五年四月十七日午前九時半頃、飛鳥山邸ニ於テ子爵此一行ヲ引見茶菓ヲ饗応セラル
（謄写版）
　　　　赴日観桜団一行

　姓名　　　　　　　職業　　　　　　通訊処
張頌周　　　　　　　銀行　　　　　　二馬路大通銀行
張清笙　　　　　　　金業　　　　　　大馬路恒孚銀楼
王伯元　　　　　　　〃　　　　　　　寧波路裕発永金号
徐博泉　　　　　　　銀行　　　　　　二馬路大通銀行
劉耀楣　　　　　　　金業　　　　　　寧波路天裕永金号
厳鳳清　　　　　　　銀行　　　　　　寧波路通和銀行
沈長庚　　　　　　　金業　　　　　　二馬路証券里万元金号
趙引年　　　　　　　〃　　　　　　　北京路潤昌裕金号
趙国屏　　　　　　　顔料　　　　　　四馬路中和里徳昶潤顔料号
趙聘侯　　　　　　　〃　　　　　　　望平街瑞康顔料号
程叔履　　　　　　　金業　　　　　　蘇州恒孚銀楼
許兆丯　　　　　　　銀行　　　　　　四川路上海銀行旅行部
譚海秋　　　　　　　商業　　　　　　北京路高易公館
羅寿慈　　　　　　　橡皮　　　　　　広東銀行李述初君転
劉紫卿　　　　　　　律師　　　　　　蘇州上海銀行転
程蘭墀　　　　　　　疋頭　　　　　　天后宮橋祥裕公新義和号
何維亜　　　　　　　皮革　　　　　　天潼路広生利
戎法琴　　　　　　　〃　　　　　　　〃

　　　　（書入レ）
　　　　〆十八名　外三、四名　　再〆　二十二名