公開日: 2016.11.11 / 最終更新日: 2022.3.15
第56巻 p.359-360(DK560103k) ページ画像
大正15年10月18日(1926年)
是日、上野精養軒ニ於テ、当博覧会総裁伏見宮博恭王主催晩餐会開カル。栄一、副総裁トシテ出席シ、謝辞ヲ述ブ。
集会日時通知表 大正一五年(DK560103k-0001)
第56巻 p.359 ページ画像
集会日時通知表 大正一五年 (渋沢子爵家所蔵)
十月十八日 月 午後六時 産業文化博総裁宮ヨリ御案内(上野精養軒) 平服ノ事
中外商業新報 第一四六〇三号 大正一五年一〇月一九日 産業文化博 総裁宮の御招宴 ゆふべ関係者を召されて(DK560103k-0002)
第56巻 p.359-360 ページ画像
中外商業新報 第一四六〇三号 大正一五年一〇月一九日
産業文化博
総裁宮の御招宴
ゆふべ関係者を召されて
創立五十年を記念するわが社の産業文化博覧会も開会以来、予想外の盛況裡に会期の半ばに到達したが、総裁伏見宮博恭王殿下には昨十八日渋沢副総裁・簗田会長以下顧問・評議員其他の関係者を上野精養軒に招かれて、一夕の盛宴に深くその労を犒らはれた
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午後六時、殿下には佐藤宮務監督・田中事務官・御堀御附武官を従へられ会場に御着、同六時二十分戸山学校軍楽隊の奏楽裡に食堂は開か
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れた、殿下の両側には浜口・町田の両大臣、殿下の正面に渋沢副総裁その右に簗田会長といふ順に席が定まる、デザート・コースに入るや殿下は一同のために新しく盃を挙げられる、そこで渋沢副総裁が立つて、御饗応の御礼と殿下が産業開発に対する思召しに添ひ奉る御挨拶とを申上げ、続いて平山成信男が立つて、一同殿下の御健康を祝し奉る乾盃をして宴を終つた。
○下略