デジタル版『渋沢栄一伝記資料』

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公開日: 2016.11.11 / 最終更新日: 2022.3.15

3編 社会公共事業尽瘁並ニ実業界後援時代

3部 身辺

6章 旅行
1節 国内旅行
■綱文

第57巻 p.563(DK570274k) ページ画像

大正2年3月23日(1913年)

是日栄一、東京ヲ発シ静岡県島田町ニ赴キ、修養団島田支部一週年紀念大会ニ出席、二十四日帰京ス。


■資料

竜門雑誌 第二九九号・第五三―五四頁 大正二年四月 ○青淵先生の島田行(DK570274k-0001)
第57巻 p.563 ページ画像

竜門雑誌  第二九九号・第五三―五四頁 大正二年四月
○青淵先生の島田行 青淵先生には、静岡県島田に於ける東京修養団同地支部一週年紀念大会に臨むべく、三月二十三日午前八時三十分新橋発汽車に投じて午後一時三十五分同地着、かねて休憩所に当てられたる森淑氏方に赴きて、少憩後、会場なる開盛座に出向かれ、数番の演説聴取後演壇に立たれて「時局に対する青年の覚悟」と題し、今や将に本論に入らんとする刹那眩暈を催ほし、到底演説を継続する能はざるより、玆に演説を中止し、直ちに森氏邸に引返し、同地医士高橋戸塚両氏の応急手当を受け、尚ほ静岡より柴医学士を迎へて診察を受け、其夜は同邸に一泊し、翌二十四日午後三時三分島田発汽車に投じ静岡駅にて急行列車に乗替へ、沼津まで出迎はれたる堀井主治医・増田秘書と共に午後八時二十五分新橋着、無事飛鳥山邸へ帰還せられたり。
   ○本資料第四十三巻所収「財団法人修養団」同日ノ条参照。