デジタル版『渋沢栄一伝記資料』

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公開日: 2016.11.11 / 最終更新日: 2020.3.6

1編 在郷及ビ仕官時代

2部 亡命及ビ仕官時代

4章 民部大蔵両省仕官時代
■綱文

第3巻 p.122-135(DK030034k) ページ画像

明治四年辛未四月四日(1871年)

是ヨリ先、栄一等改正掛ニ於テ戸籍法ヲ調査シタリシガ、是日太政官布告トシテ戸籍法公布セラル。


■資料

青淵先生伝初稿 第七章一・第二四―二五頁 〔大正八―一二年〕(DK030034k-0001)
第3巻 p.123 ページ画像

青淵先生伝初稿 第七章一・第二四―二五頁 〔大正八―一二年〕
○上略 戸籍編成も夙に改正掛の調査する所にして、大体戸籍法の調査を了し、○中略 この戸籍は明治四年四月太政官布告として公布せる戸籍法の基礎を為し、○下略


法令全書 明治四年・第一一四―一三八頁 太政官 第百七十 四月四日(布)(DK030034k-0002)
第3巻 p.123-135 ページ画像

法令全書 明治四年・第一一四―一三八頁
太政官 第百七十 四月四日 (布)
今般府藩県一般戸籍ノ法別紙通改正被 仰出候条管内普ク布告致シ可申事
戸籍検査編制来申年二月一日ヨリ以後ノ事ニ候ヘ共、右ニ関係スル諸般ノ事ハ今ヨリ処置致ス可ク、尤三都府及各開港場ハ人民輻湊ノ地ニテ取締向速ニ不相立候テハ難相成ニ付、送籍入籍並ニ旅行寄留ノ者ヘ鑑札渡方寄留表取調方等、当六月二十九日ヨリ後ル可カラサル事
 但不審ノ廉ハ民部省へ可承合事
右之通被 仰出候事
    ○
人生始終ヲ詳ニスルハ切要ノ事務ニ候、故ニ自今人民天然ヲ以テ終リ候者、又ハ非命ニ死シ候者等、埋葬ノ処ニ於テ其時々其由ヲ記録シ、名前書員数共毎歳十一月中其管轄庁又ハ支配所ヘ差出サセ、十二月中弁官ヘ可差出候事
右之通管内社寺へ可触達候事
    ○
戸数人員ヲ詳ニシテ猥リナラサラシムルハ、政務ノ最モ先シ重スル所ナリ、夫レ全国人民ノ保護ハ大政ノ本務ナルコト素ヨリ云フヲ待タス然ルニ其保護スヘキ人民ヲ詳ニセス、何ヲ以テ其保護スヘキコトヲ施スヲ得ンヤ、是レ政府戸籍ヲ詳ニセサルヘカラサル儀ナリ、又人民ノ各安康ヲ得テ其生ヲ遂ル所以ノモノハ、政府保護ノ庇蔭ニヨラサルハナシ、去レハ其籍ヲ逃レ、其数ニ漏ルヽモノハ其保護ヲ受ケサル理ニテ、自ラ国民ノ外タルニ近シ、此レ人民戸籍ヲ納メサルヲ得サルノ儀ナリ、中古以来各方民治趣ヲ異ニセシヨリ僅ニ東西ヲ隔ツレハ忽チ情態ヲ殊ニシ、聊カ遠近アレハ即チ志行ヲ同フセス、随テ戸籍ノ法モ終ニ錯雑ノ弊ヲ免レス、或ハ此籍ヲ逃レ、或ハ彼籍ヲ欺キ、去就心ニ任セ、往来規ニヨラス、沿襲ノ習人々自ラ度外ニ附スルニ至ル、故ニ今般全国総体ノ戸籍法ヲ定メラルヽヲ以テ、普ク上下ノ通義ヲ弁ヘ、宜シク粗略ノコトナカルヘシ
    第一則
戸籍旧習ノ錯雑アル所以ハ、族属ヲ分ツテ之ヲ編製シ、地ニ就テ之ヲ収メサルヲ以テ、遺漏ノ事アリト雖モ之ヲ検査スルノ便ヲ得サルニ依レリ、故ニ此度編製ノ法、臣民一般華族士族卒祠官僧侶平民迄ヲ云以下准之其住居ノ地ニ就テ之ヲ収メ、専ラ遺スナキヲ旨トス、故ニ各地方土地ノ便宜ニ随ヒ、予メ区画ヲ定メ、毎区戸長並ニ副ヲ置キ、長並ニ副ヲシテ其区内戸数人員生死出入等ヲ詳ニスル事ヲ掌ラシムヘシ
    第二則
 - 第3巻 p.124 -ページ画像 
戸長ハ必ス長ト副トニ限ルヘカラス、時宜ニヨリ長副数名アルモ妨ケナシトス
 但戸長ノ務ハ是迄各処ニ於テ荘屋名主年寄触頭ト唱ル者等ニ掌ラシムルモ、又ハ別人ヲ用ユルモ妨ケナシ
    第三則
凡ソ区画ヲ定ムル、譬ハ一府一郡ヲ分テ何区或ハ何十区トシ、其一区ヲ定ムルハ四五丁、モシクハ七八村ヲ組合スヘシ、然レ共其小ナルモノハ数十ニ及ヒ大ナルモノハ一二ニ止ルモ、都テ其時宜ト便利トニ任セ妨ナシ 華族士族住居ノ地従前武家地屋敷地ト唱ル類モ同様タル素ヨリ云ヲ待ス
 但急ニ区画ヲ定メ難キ所ハ、仮ニ便宜ニ従ヒ一村一町ニテ検査セシムルモ妨ナシ、官ノ学校兵隊屯所等、又ハ大社大寺ノ別ニ区域ヲナセシハ其官司ノ吏員其社寺ノ執事等ニテ戸長ノ事ヲ扱ハシムルモ妨ケナシ
    第四則
戸長其区内ノ戸籍ヲ式ノ如ク之ヲ集メ、二通ヲ清書シ、更ニ第一号ト第二号ノ式ノ如ク其区内総計ノ戸籍表ト職分表トヲ作リ、其集ル所ノ籍ハ戸長ニ備ヘ置、清書二通リト共ニ其支配所ニ差出スヘシ、支配所之ヲ其庁ニ差出シ、其庁之ヲ第五号第六号ノ式ノ如ク其管内総計ノ戸籍表ト職分表トヲ作リ、戸籍一通ハ其庁ニ備ヘ置キ、一通ニ庁印ヲ押シ、表ト共ニ六ケ年目ニ改メ、太政官ヘ差出スヘシ 支配所トハ管轄内広遠ノ処別ニ一小部ヲ置キ支配セシムル所ヲ云フ総テ出張所トイフノ類ナリ
 但支配所ナキ所ハ直ニ其庁ニ出スヘシ、以下準之
    第五則
編製ハ爾後六ケ年目ヲ以テ改ムヘシト雖モ、其間ノ出生死去出入等ハ必其時々戸長ニ届ケ、戸長之ヲ其庁ニ届ケ出テ支配所アルモノハ支配所ニ届支配所ヨリ其庁ニ届ク 其庁之ヲ受ケ、人員ノ増減等本書ヘ加除シ、毎年十一月中戸籍表ヲ改メ、十二月中太政官ヘ差出スヘシ 加除ハ生ルヽモノト入ルモノヲ加ヘ死者ト出ルモノヲ除ク類ヲ云フ
    第六則
管轄庁ニ於テ戸籍専任ノ吏員ヲ置キ其事ニ担当セシムヘシ、若シ遺漏粗略ノ事アルニ於テハ其吏員並ニ戸長戸長ナキ大社大寺ハ執事ノ責タルヘシ
    第七則
区内ノ順序ヲ明ニスルハ番号ヲ用ユヘシ、故ニ毎区ニ官私ノ差別ナク臣民一般番号ヲ定メ、其住所ヲ記スニ都テ何番屋舗ト記シ、編製ノ順序モ其号数ヲ以テ定ルヲ要ス
 但区内ノ屋敷亡所トナリ、又ハ一戸ヲ割テ二戸トシ、二戸ヲ合セテ一戸トナスコトアルトモ、其由ヲ戸籍ニ記シ、番号ハ其儘据置六ケ年目ニ至リ改ムヘシ
    第八則
各地方貫属或ハ平民等事務アリテ全戸他ノ管轄所ニ引移ルモノハ、其由ヲ本貫管轄庁ヘ願出、其庁ヨリノ送リヲ取リ在留地ノ庁ニ届ケ出、其所ノ籍ニ編入スヘシ、又故アリテ元ノ管轄所ヘ引移ル時ハ之ヲ戻スコト其始メ出ル時ノ如クシ、其所ノ籍ニ編入スヘシ
 但当時全戸既ニ引移リシ官員ノ如キハ、其官省ヨリ名前書ヲ在留地ノ庁ニ達シ、夫ヲ証トシ其住居ノ地区ニテ其籍ヲ収ムヘシ、又本貫
 - 第3巻 p.125 -ページ画像 
管轄庁ニハ其由ヲ其官省ヨリ達シ、其庁之ヲ聴キ其所ノ籍ヲ除クヘシ、尤此ヨリ後引移ルモノハ此限ニアラス、送籍スルコト本条ノ如クスヘシ、第八則ヲ云 若シ全戸引移ルト雖モ、情故アリテ本貫管轄庁ノ籍ニアルヲ願フモノハ、其地寄留ノ部ニ入レ情願ニ任スルモ妨ナシ
    第九則
他ノ管轄地ニ引移ル時元ノ庁ヨリ送籍スルニハ其当人ヨリ元住所ノ組合並ニ戸長ニ其由ヲ届ケ、長副連印シ其庁ニ届ケ、其庁之ヲ受ケ、其庁聴知ルノ証ヲ押シ、当人ニ渡スヘシ
 但管轄内広遠ノ場所別ニ支配アラハ其支配所ニテ之ヲ達セシメ、往来困却ノ弊ナカラシムルヲ要ス
    第十則
他ノ管轄所ヨリ此管轄所ニ入籍スル時ハ、元ノ管轄所ノ証ヲ持参シ、其入ル所ノ戸長ニ其由ヲ通シ、戸長其相違ナキヲ糺シ、其所ノ籍ニ入ルヘシ、而シテ戸長其元庁ノ証ト其入籍セシ事ノ由ヲ時々其庁ニ届クヘシ
    第十一則
管轄内甲ノ区ヨリ乙ノ区ニ移ルカ如キモ第八則ヨリ第十則迄ノ例ヲ見合スヘシ、但管轄内ナルヲ以テ送籍ハ戸長ヨリ之ヲ致シ、入籍ノ上其入ル所ノ戸長ヨリ其庁ニ届ケ、其庁之ヲ聴キ、即チ本書ニ加除スヘシ 加除ハ甲ノ籍ヲ除キ乙ノ籍ニ入ルノ類ヲ云
 但其区ニ於テ時々加除スルハ、亡論ナルヘシ
    第十二則
全戸引移ラス又ハ一時公私ノ用ニテ寄留スルモノハ、其本貫管轄庁ノ鑑札ヲ持参シ、寄留地戸長ニ通シ、其寄留スル所ノ庁ニ名前書ヲ添ヘ鑑札ヲ差出シ其庁之ヲ受ケ、即チ其庁ノ鑑札ト引替遣スヘシ 鑑札ニハ当人名住所職分ヲ記スヘシ名住所職分ヲ変スル時ハ引替ヘシ 而シテ其者帰国スル節ハ、同様ノ例ヲ以テ元ノ鑑札ト引替帰国スヘシ
 但管轄内広遠ノ場所別ニ支配所アラハ、其支配所ニテ引替シムヘシ故ニ鑑札ハ予メ支配所ヘモ備ヘ置クヲ要ス
 鑑札引替ノ節其戸長 官ノ学校兵隊屯所ノ如キハ其役場大社大寺ハ執事 ニ差出ス名前書ニハ、官員ハ当人、兵隊ハ隊長証印シ、自余ハ戸主傭主請人等証印スルヲ要ス 名前届書式ハ第三号見合スヘシ
    第十三則
修行又ハ奉公ノ為メ他国ニ寄留スルモノモ第十二則ノ例タルヘシ
全戸引移リシ官員等ノ内、寄留情願ノモノモ、第十二則ノ例タルヘシ 第八則但書ト見合スヘシ
 但是迄修行又ハ奉公イタシ寄留スル者、及ヒ事務アリテ寄留スルモノ其本貫ノ庁ニ届ケ、鑑札請取第十二則ノ例ヲ以テ引替ヘシ、若シ道路懸隔リ当人ヨリ本貫ノ庁ニ届ケ難キ事故アルモノハ、其寄留地ノ庁ニ於テ戸主傭主請人等ノ証書ヲ出サシメ、其庁ヨリ直ニ其本貫ノ庁ニ掛合鑑札受取ヘシ、但自今以後ハ此例ニアラス
    第十四則
凡ソ旅行スルモノ官員ハ其官省等ノ鑑札ヲ所持シ、自余ハ臣民一般其管轄庁ノ鑑札ヲ所持スヘシ 寄留ノモノハ其所持スル鑑札ヲ用ユヘシ 故ニ旅行ヲ以テ渡世トス
 - 第3巻 p.126 -ページ画像 
ルモノヽ如キハ、急速ノ便ヲ得ル為メ予メ其鑑札ヲ申受置モ妨ケナシトス 第十二則但書ノ通所置シ急速ノ便ヲ得セシムヘシ
 但其管轄庁ノ鑑札ニハ当人名住所ト職分ヲ記スヘシ、名住所及職分ヲ変セシ時ハ右鑑札ヲ引替ヘシ
    第十五則
駅逓旅宿ニ於テハ其鑑札ヲ認メ、之ヲ宿帳ニ記シ止宿セシムヘシ、此証拠ナキモノハ止寄セシムヘカラス
    第十六則
宿帳ハ七日目毎ニ駅逓ハ其駅出張駅逓掛ノ改ヲ受、自余ハ其戸長ヘ出シ、改ヲ受クヘシ、旅籠屋ニ限ラス都テ逗留三日以上ハ其戸長ニ届ケ 人民輻湊スル三都府ノ如キハ其時々戸長ヨリ其庁ニ届ヘシ 九十日以上ハ寄留トシ、第十二則ノ手続ヲナスヘシ、旅人病気又ハ異変ノ節、速ニ届ケ出ルハ勿論ナリ
 但戸籍改ノ節滞留スルモノハ、其所持ノ鑑札ニ突合セ検査スヘシ
    第十七則
各地ニ出張スル官員出入トモ其管轄庁ヘ届ケ、其出張先ノ地方庁ヘモ届クヘシ
 但地方ノ庁懸隔リシ場所一時出張シ、或ハ急遽ノ事務等アルハ其手続ナキコトアルヘシ
    第十八則
僧侶ハ其得度ノ地ヲ以テ本貫トシ、他寺ニ転住スル時ハ送籍シ、行脚遍参スルモノ寄留地ニ於テ鑑札引替ル事第十二則ノ例タルヘシ
    第十九則
鑑札ヲ所持シテ出奔死亡シ、或ハ刑ニ処セラレ帰国セサルモノハ、其所ノ官司ヨリ其由ヲ本貫ノ庁ニ達シ、鑑札ヲ送リ還スヘシ
    第二十則
六ケ年目毎ニ戸籍ヲ改ムルニ当リテ、其戸籍取集メシ上ハ日限ヲ定メ基区々ニ於テ長並副区内一戸毎ニ其差出ス処ノ戸籍ト現在ノ人員ニ突合セ、相違ナキヲ点検スルヲ以テ法トスヘシ
寄留ノモノハ曾テ届ケ出シ名前書ヲ以テ人員及所持ノ鑑札ニ突合セ、相違ナキヲ証スルヲ以テ法トスヘシ 凡テ寄留ノモノハ戸籍改ノ前第十二則第十三則ノ例ニ従ヒ鑑札ヲ受ケ名前書ヲ差出置ヘシ氏神ノ守札モ其時検査スヘシ
 但其土地ノモノニテ其土地ニ修行又ハ奉公シテ他家ニアルモノハ戸籍改ノ日限ニハ帰宅シテ改ヲ受クヘシ、若シ慥ナル証拠アリテ其日限ニ帰宅シ難キモノハ、其証拠ヲ以テ証トスルモ不得已ヘシ
    第二十一則
凡ソ戸籍ヲ検査スルハ遺漏アルヘカラス、又重複スヘカラス、二ツノ者ノ弊アレハ検査ノ要ヲ失フ、尤甚シトイフヘシ、故ニ戸長ヲ設ケ地ニ就テ戸籍ヲ収ムルハ遺漏ノ弊ヲ防ク所トイヘトモ、其戸籍ヲ出入スルニ当リテ 出入ハ他ノ管轄内ヲ出、此管轄内ニ入リ、甲ノ区ヲ出乙ノ区ニ入ル類ヲ云フ 深ク注意セサレハ又重複ノ弊ヲ免ル能ハス、故ニ六ケ年目毎ニ戸籍ヲ改正スルニ当リ、其戸籍ヲ検査スルノ日ハ天下府藩県一般二月一日ヨリ五月十五日ヲ以テ終ルヲ法トスヘシ 此間凡百日
    第二十二則
六ケ年目毎ニ二月一日ヨリ五月十五日迄凡百日ノ間ハ戸籍ノ出入ヲ止
 - 第3巻 p.127 -ページ画像 
ムヘシ、但不得止事故アルニ由リ其人ハ移転セシメ他ノ所ニ行カシムト雖モ戸籍ノ調ハ其本住所ノ庁ニテ之ヲ取集ムヘシ、此百日ノ間ニ一般ノ戸籍調終ルヲ待テ五月十六日ヨリ送籍入籍ノ事ヲ所置スヘシ
 但戸籍検査ノ日ニ当リテ 二月一日ヨリ五月十五日迄凡百日ノ間 不得已移転セシモノハ、送籍入籍ノ時 五月十六日ヨリ ハ必ス其由ト其月日トヲ本書ニ書顕スヘシ
    第二十三則
六ケ年目毎ニ五月十六日迄ニ戸籍検査既ニ終リ、其庁ニ於テ六月中第四則ノ例ノ如ク其管轄内総計ノ戸籍表ヲ作リ 第五号式ノ如ク 本書共ニ七月中太政官ヘ差出スヘシ 第四則ト見合スヘシ
 但一紙ハ其庁ニ留置毎年出ス所ノ表ノ基トスヘシ
    第二十四則
寄留者ノ届書ハ其寄留スル支配所ニテ 支配所ナキモノハ其庁 其時々之ヲ記録シ、寄留表ヲ第七号式ノ如ク製シ、出入人員増減ヲ隔月検査シテ其庁ニ出シ、其庁之ヲ受ケ毎年十二月太政官ヘ差出スヘシ
 但支配所アルハ某支配所ト表ノ左傍ニ記スヘシ
    第二十五則
三都府ハ人民輻湊ノ地ナルヲ以テ、寄留表ハ他ノ藩県ニ拘ラス隔月検査ノ時々即チ太政官ヘ差出スヘシ
    第二十六則
民産調ノ如キハ一般ノ御布告アルヘシト雖モ、此迄地方官ニテ戸籍中家産等書載サセ来リシハ其儘出スヘシ
    第二十七則
戸籍表ノ用紙ハ厚紙ヲ用ヒ、戸籍ノ用紙ハ美濃紙ノ寸法ヲ準トシ、公用ノ罫紙ヲ用ユヘシ、戸長ト其庁ヘ収ムル分ハ其土地求メ易キ適宜ノ品ヲ用ユヘシ、故ニ毎区戸長ヘ本書分ノ公用罫紙ヲ其庁ヨリ下ケ渡スヘシ
    第二十八則
各地ノ戸籍一例ナルヲ要スレハ、字ノ細大、行ノ高低ハ其記事ヲ標別スル為メナルヲ以テ能々注意シ、成丈ケ細字ニ記スルヲ要ス
    第二十九則
此迄厄介ト号セシモノ、或ハ縁故アリテ養育スルモノ等ハ其族属ト続柄ヲ肩書ニシ、其事由ヲ其名前ノ上ニ記スルコト式ノ如クスヘシ
    第三十則
華族等ノ従僕其邸内ニ住居シテ一戸ヲナセルモノハ、式ノ如ク其主人ノ次ニ記シ、社中寺内ニアルモノ此例ニ準スヘシ
    第三十一則
凡ソ僧尼ハミナ式ニ依テ其本貫得度ノ年月及ヒ其所ヲ記シ、院内受職ノ外ハ皆弟子ヲ以テ記スヘシ
    第三十二則
□□非人等平民ト戸籍ヲ同フセサルモノヽ如キハ、其最寄ノ区ニテ其戸長ヘ名前書ヲ出サセ 年齢癈疾等ヲモ認ムヘシ 其人員男女ヲ分チ、戸籍表ニ書入レ差出シ、庁ニテモ戸籍表ニ入ル、コト式ノ如クスヘシ
 但生死出入其最寄戸長ニテ取扱、寄留旅行ノ規則等平民同様ノ例ニ従ヒ、名前書ヲ六ケ年目ニ出サシムルコト、戸籍ノ如クスヘシ
 - 第3巻 p.128 -ページ画像 
    第三十三則
都テ書式ハ臣民トモ体裁一ナレハ、彼此相通シ参用シテ妨ナシ
    ○
   第一号区内戸籍表式
    某 府藩県 第何区戸籍表
                  何郡 何村 何村何丁 何丁 合何ケ丁村
 戸数若干
  内 社何十 家持何千
    寺何十 借家何千
 人員若干
  内男 何万 何千
     十四以下  何人   十五以上  何人
     二十一以上 何人   四十以上  何人
     六十以上  何人   八十以上  何人
     廃疾    何人   出生    何人
     □□    何人   非人    何人
      ○
    死亡 何人
    女 何万 何千
     十四以下  何人   十五以上  何人
     四十以上  何人   八十以上  何人
     廃疾    何人   出生    何人
     □□    何人   非人    何人
      ○
    死亡 何人
右之通相違無之候
  年号干支月
                第何区戸長
                     氏名印
                同副
                     氏名印
  第二号区内職分表式
   某 府藩県 第何区職分表
                 何郡 何村 何村何丁 何丁 合何ケ村丁
官員 何人    兵隊 何人
華族 何人    士族 何人
卒  何人    祠官 何人
僧侶 何人
農  何人    工  何人
商  何人    雑業 何人
右之通相違無之候
  年号干支月
                第何区戸長
                     氏名印
                同副
                     氏名印
農工商ニ属セサルモノヲ雑業トスヘシ、巫ハ祠官ニ入レ、尼ハ僧侶ニ加フヘシ
  ○
 - 第3巻 p.129 -ページ画像 
  第三号寄留人届書式
                某 府藩県 官命族属
                        何之誰
   自干支月何々ニ付寄留           父誰
                        母誰
                        妻誰
                        幾男幾女誰
                        家令 従者
                            誰
                        婢   誰
       合 男何人女何人
                      住某所
                        何之誰印
                某 府藩県 管轄
                      某 国郡某村 丁
                        何職業
   自干支月何々ニ付寄留            何之誰
                右 戸主請人傭主
                      某住所
                        何之誰印
                       某藩兵隊 隊長
   自干支寄留                  何之誰
                        兵士
                         何之誰
                         何之誰
                       従者
                         何之誰
                       役夫
                         何之誰
  合何人
                       隊長
                         何之誰印

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    第四号戸籍書式 区内戸籍紙数ノ嵩ニ従ヒ幾冊ニモ            綴チ戸籍ノ二戸籍ノ三トスヘシ       年号干支月改   府 某 藩 管轄第何区戸籍之一   県            何国 何郡              何村 何町              何町 何村               合何ケ村丁 



  戸籍同戸列次ノ順
                          戸主
                          高祖父母
                          曾祖父母
                          祖父母
                          父
                          母
                          妻
                          子
                          婦
                          孫
                          曾孫
 - 第3巻 p.130 -ページ画像 
                          玄孫
                          兄弟
                          姉妹
                          大伯叔父母
                          伯叔父母
                          甥姪
                          従弟
                          従弟違
                          又従弟
                          兄弟姉妹夫妻
                          大伯父母夫妻
                          伯叔父母夫妻
                          従弟以下夫妻
  ○
   某国某郡某村
     所有ノ地ニ住スルノ例 一番屋敷居住
     主人ノ邸内ニ住スルノ例 ――――内居住
                 ――――借地居住当府
     全区借地スルノ例
                某町某所持地
                ――――内借地居住
     区内ヲ分チ借地スルノ例
                ――――借宅
                ――――借店
                同居
                 華族
                 士族
                 卒
                 農
                 工
                 商
                 某役
                 某職
                 某渡世
  父亡セシモノヽ例         父某官某名亡
  父隠居シテ別居スルノ例      父―別居
  嫡孫承祖ノ例           祖父―亡
                     嫡孫承祖
  兄ノ養子タルモノヽ例       実父―亡幾男
                   養父実兄―亡
  人ノ養子タルモノヽ例       実父当藩士族某氏某称幾男
                   養父―亡
  家ヲ祖父ニ承ルモノヽ例      祖父―亡
  家ヲ兄ニ承ルモノヽ例       兄―亡
  分家セシモノヽ例         父当村百姓―幾男
  父ノ時ト住所ヲ異ニスルモノヽ例  父某町―亡
                       何之誰
年月日被叙某位年月日被任某官
某国某藩士族――――――亡長女   母 某名 年何十
当府華族―――姉          妻――――― ――
 - 第3巻 p.131 -ページ画像 
                  長男
                   何之誰
                    ――
  年月日被任某官         次男 妾腹何之誰
                        ――
  伯父当国某県知事氏名次女    長男 妻
                      某名
                        ――
                  同人長女
                    孫―――
                        ――
                  同人長男
                    孫―――
                        ――
                  次男某官某名妻
                     某名
                       年何々
  大学南校寄留          父―次男
                   弟―――
                        ――
                  弟―妻
                    ―――
                        ――
  神奈川某町某職―内弟子     同人長男
                   甥―――
                        ――
  当府某町某渡世―妻離縁後復籍  父―三女
                   妹―――
                        ――
  大阪府某町某渡世―方寄留    同人弟
                  叔父―――
                        ――
                  母方伯母夫当国某郡某村
                    百生―亡長男
                    従弟
  某村退転ノ後附籍           何之誰
                      ――
                  母方従弟―長男
  当県大属―――傭        従弟違―
                       ――
  同人召使            同人次女
                   従弟違―
                       ――
氏神某社
某所某宗某寺
        又
                  ―――借地
      別居スルモノヽ例    士族―父隠居
                  当府某町某渡世―弟
                    ――――
                         ――
        又
       婿養子ノ例      長男
                   何之誰
                   ―――
                   実京都府士族―
                   次男
                   長男―妻
                   次女
                    ―――
                        ――
  廃疾               長女
                    ―――
                        ――
       又
     一邸内ニ住スル家
     人ト其従者ノ例        ―――内居住 士族
  当府華族―家令          士族
                     ―――
                        ――
     父隠居シテ家ニアル例   父隠居
  ――――――            ―――
                        ――
 - 第3巻 p.132 -ページ画像 
                  父故幕府某職―家来
                  ―――亡
  当府士族―――従者          ―――
                         ――
                  後妻
  ―――――――――          ――― ――
 氏神某社
      又
                  ―――居住
                   士族
                   ――亡
 年月日被任某官東京寄留         何之誰
                     ―――
      又
     本属ヲ以テ寄住ノ地ニ編籍スルノ例
             東京某町
               ―――
                某国某藩士族
                   ―――亡
 年月日被任某官年月日全戸寄住       何之誰
                      ―――
      又
            ―――
             某渡世
                父―亡
                  ―――
                     ―――五
                   後見
                    当町
    戸外ノモノヽ後見ノ例       某渡世
            ―――       ―――
              某渡世
                ―――後家
                     何之誰
                     ―――
                   長女
                     ―――
                        ―――
    戸内ノモノヽ後見ノ例  元手代某町―亡長男
                  後見手代
    奴婢ノ属附籍スル例
                    ――― ―――
  父母死去之後附籍
       又
                ―――内居住京都某町
                ―――某渡世所持地
                  出店支配人
                   父某町―亡
                   ――― ―――
  ―――――――――
  ―――――――――
    ○
               某国某郡某所
                   某社
                    父某職某名亡
                    ―――
                        ―――
       又
                幾番地所
                 某国某郡某村触下
                  某社
                   父―――亡
                    ―――
                        ―――
       又
 - 第3巻 p.133 -ページ画像 
                  社中
                  社人
                  某職
                   ―――亡
                   ―――
                       ―――
        又
                 某国某郡某所
                   某宗
                    寺号
                     第幾世
                     某名
                      ―――
  某国某郡某村百姓―幾男年月日於某所某寺得度
        又
                   幾番地所
                    某宗某寺末
                   寺号 第幾世
  ―――――――――         ―――
                        ―――
  ―――――――――        役僧
                    ―――
                        ―――
  ―――――――――        弟子
                    ―――
                        ―――
                 寺中
                  寺号
                   ―――
  ―――――――――         ―――
                        ―――
右之通相違無之候
  年号干支月            第何区戸長
                    氏名印
                   同副
                    氏名印
管内 第五号 某府藩県戸籍表之一

図表を画像で表示管内 第五号 某府藩県戸籍表之一

 区  町村  戸    社  寺   家持  借家   人員  男    十四以下  十五以上  二十一以上  四十以上  六十以上  八十以上  女    十四以下  十五以上  四十以上  八十以上  内癈疾  男  女  出生  男   女   □□  男  女  非人  男   女   死亡  男   女 一  五   一九一  七  一二  七二  一〇〇  四七六 二四八  一五    四〇    八〇     七六    三〇    七     二二八  二〇    九〇    二〇    八     五    三  二  三〇  一六  一四  三〇  一八    二三  一二  一一  三〇  一四  一六 二  四   一八四  六  一〇  七〇  九八   四七三 二三七  一七    三八    七八     七五    二五    四     二三六  一八    八九    二九    一〇    三    二  一  二八  一八  一〇  二五  一五    二〇  九   一一  二八  一五  一三     総計     年号干支月                                                                                                             前年人員若干増  若干                                                                                                                       現在人員若干減 



 - 第3巻 p.134 -ページ画像 
 管内  第六号            某府藩県職分表之一

図表を画像で表示管内 第六号 某府藩県職分表之一

 区   官員   兵隊     華族   士族   卒   祠官   僧侶   農    工   商    雑業    計 一   五〇   一〇〇〇   一三   三九   二〇  一〇   八〇   一〇〇  八〇  二〇八  二〇〇   一七三八 二   三〇   八〇〇    一一   三八   一八  八〇   六〇   八〇八  六七  二五〇  一八八   一五四〇 三                                                                四                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                        



    年号干支月

 管内  第七号            某府藩県寄留表

図表を画像で表示管内 第七号 某府藩県寄留表

 区   官員   男   兵隊   華族  男   士族   男   卒   男   祠官  男   僧侶    男   農    男    工   男   商    男    雑業   男    修行人  男    奉公人  男    出生   男    計     死亡   男          女            女        女       女       女         女        女        女        女         女         女         女         女               女 正月  一二五  八四  八五六  三五  二〇  一五四  八〇  五〇  四三  八〇  六五  一五〇  一三八  二五〇  一八〇  六〇  三二  三二〇  一七〇  五〇五  二五〇  一五〇  一四三  三〇七  一六〇  三〇〇  一八〇  三三四二  三〇〇  一二二          四一           一五       七四      七〇      一五        一二        七〇      二八       一五〇       二五五         七       一四七       一二〇             一七三  以下p.135 ページ画像  二月  一六〇 一〇〇  八七五  三七  一九  一五〇  七八  六〇  五一  七一  五九  一二〇  一一一  二七〇  一八九  八〇  四五  五〇三  二七八  三五〇  一七〇  一八〇  一七三  三〇八  一九三  三九〇  二〇〇  三五五四  三九八  一九九          六〇           一八       七二      九〇      一二         九        八一      三五       二二五       一八〇         七       一八七       一九〇             一九九 三月 四月 五月 六月 七月 八月 九月 十月 十一月 十二月         年号干支月