デジタル版『渋沢栄一伝記資料』

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公開日: 2016.11.11 / 最終更新日: 2018.12.20

1編 在郷及ビ仕官時代

2部 亡命及ビ仕官時代

4章 民部大蔵両省仕官時代
■綱文

第3巻 p.255-262(DK030082k) ページ画像

明治四年辛未九月(1871年)

大蔵省戸籍寮中ノ判理局ヲ独立ノ一局タラシメ、外債ニ関スル審判ヲ掌ラシム。栄一等ノ建議スル所ナリ。六年四月廃止ス。


■資料

青淵先生伝初稿 第七章三・第四二―四四頁 〔大正八―一二年〕(DK030082k-0001)
第3巻 p.255 ページ画像

青淵先生伝初稿 第七章三・第四二―四四頁 〔大正八―一二年〕
此時○廃藩置県 諸藩は外国商人に対しても負債を有する者あり、多くは兵器・弾薬・軍艦・汽船等買入の為なりしが、上文に述べたる藩債申請額七千四百余万円の中、四百万二千五十余円は実に外国債なりき。国内の債主さへ其弁償を出訴する程なれば、外人等は何ぞ之を黙止すべき、屡々各国公使を介して政府に訴へたれば、各国公使と我外務省及び司法省との間には、交渉常に絶えず、先生等之を憂ひ、明治四年九月省内に判理局を置き、判理局は従来戸籍寮の附属たり専ら外債の裁判を掌らしめたり。かくて或は内外人交渉の紛擾を審理して、彼我の私曲を分ち、或は局員に命じ、外商と談判して、元金の減額、利子の値下を謀らしむるなど、苦心一方ならず、其結果漸く申請額中より百余万円を削減し、二百八十万千三百余円を以て公債に立つべきものと定めしが、先生等は之を以て新に外国債として公債を発行するを好まず、遂に悉皆現金を似て交付し、玆に始めて藩債全部の始末を完了することを得たり。


法規分類大全 第一編 官職門十 大蔵省一 第二九―三一頁(DK030082k-0002)
第3巻 p.255 ページ画像

法規分類大全 第一編 官職門十 大蔵省一 第二九―三一頁

 大蔵省届 四年九月十三日
当省判理局ノ儀是迄戸籍寮ヘ附シ置候処、今般改テ本省ニ差置候間此段御届申候也
  ○四年九月二日戸籍寮中聴訟所ヲ改テ判理局ト称シ此ニ至テ特立ス判理局ハ専ラ旧藩ノ外国債ヲ審議スル所前ノ聴訟所ニ異レリ聴訟事務ハ是年九月十四日之ヲ司法省ニ属ス

 大蔵省ヨリ諸務局ヘ達 六年四月二十九日
判理局被廃候ニ付於其局残事務取扱可致事
 大蔵省ヨリ判理局ヘ達 六年四月二十九日
其局被廃残事務於諸務局為取扱候条此段相達事


世外侯事歴 維新財政談 下・第三四七―三六四頁 〔大正一〇年九月〕 三一 旧藩内外債の処分(DK030082k-0003)
第3巻 p.255-261 ページ画像

著作権保護期間中、著者没年不詳、および著作権調査中の著作物は、ウェブでの全文公開対象としておりません。
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〔参考〕旧藩外国逋債処分録(明治前期 財政経済史料集成 第九巻・第二一九頁 〔昭和八年一二月〕)(DK030082k-0004)
第3巻 p.261-262 ページ画像

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