公開日: 2016.11.11 / 最終更新日: 2022.3.15
第5巻 p.45-50（DK050011k） ページ画像
明治27年10月9日（1894年）
臨時総会ニ於テ神田区佐柄木町二十一番地ニ同行
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支店ヲ設置スルコトヲ決議シ、其名称ヲ株式会社東京貯蓄銀行神田支店ト定ム。又株式一株ニ付二十五円総計二万五千円ノ払込ヲナスコトヲ決議ス。栄一之等ニ参与ス。
東京貯蓄銀行書類 壱（DK050011k-0001）
第5巻 p.46 ページ画像
東京貯蓄銀行書類 壱 （東京貯蓄銀行所蔵）
明治二十七年十月九日
支配人(印)
株主栄一印 (印) (印) 印
神田区佐柄木町二十一番地ニ本行支店ヲ取設ケ、其名称ヲ株式会社東京貯蓄銀行神田支店ト定メ申度、就テハ此際株金壱株ニ付弐拾五円、即チ総計弐万五千円ノ払込ヲナシ、払込資本金通計五万円ニ致度、此段及廻議候也
○
支配人(印)
取締役栄一印 監査役(印) 印
神田ニ本行支店開設之議決議相成候ニ就テハ右之通大蔵大臣ヘ御届相成度此段及廻議候也
大蔵大臣ヘ御届按
今般株主決議ニ依リ神田区佐柄木町廿一番地ニ当銀行支店ヲ設ケ、株式会社東京貯蓄銀行神田支店之名称ヲ附シ、本行同様業務取扱申度、依而右之通リ定款変更仕候ニ付御認可相成度、此段御願申上候也
取締役 会長名
大蔵大臣宛
定款改正案
定款第二条兜町一番地ノ下ヘ「支店ヲ神田佐柄木町二十一番地」ノ十四字ヲ加フ
進達願
今般府下神田区内ニ当銀行支店設置ニ付別紙願書差出候間大蔵省ヘ進達方可然御取計相成度此段御願上候也
株式会社東京貯蓄銀行
東京府知事宛
○臨時株主総会ハ十月九日ニ開カレタリ。
第三課文書類別 農商銀行ニ関スル書類〔明治二七年〕（DK050011k-0002）
第5巻 p.46-48 ページ画像
第三課文書類別 農商銀行ニ関スル書類〔明治二七年〕（東京府文庫所蔵）
進達願
今般府下神田区内ニ当銀行支店設置ニ付別紙願書差出候間大蔵省ヘ進達方可然御取計相成度、此段御願申上候也
株式会社東京貯蓄銀行 印
東京府知事 三浦安殿
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定款変更願
今般株主決議ニ依リ神田区佐柄木町廿壱番地ニ当銀行支店ヲ設ケ、株式会社東京貯蓄銀行神田支店之名称ヲ附シ、本行同様業務取扱申度、依テ左ノ通リ定款変更仕候ニ付御認可相成度、此段御願申上候也
株式会社東京貯蓄銀行
取締役会長
渋沢栄一 印
（割印）
図
明治二十七年十月十三日
大蔵大臣 渡辺国武殿
定款改正案
定款第二条兜町一番地ノ下「支店ヲ神田佐柄木町二十一番地」ノ十四字ヲ加フ
神戊二七四五
定款変更願書進達案
前紙株式会社東京貯蓄銀行定款変更願書及進達候也
年 月 日
知事
大蔵大臣宛
○右ハ明治二十七年十月十六日、内務部第三課主任属ノ提出セシモノナリ。
銀行定款変更認可指令書下付ノ方ノ義ニ付訓令
別紙ノ通大蔵大臣ヨリ訓令相成候ニ付株式会社東京貯蓄銀行役員ヲ召喚シ指令書ヲ下付シ受領書ヲ徴スルモノトス
（別筆）受領書ハ後ニ在リ
第二一〇三号
東京
廿七年十月十八日神戊第二七四五号株式会社東京貯蓄銀行定款変更願ノ件進達別紙認可書送付候条其会社ヘ下付スヘシ
明治廿七年十月廿三日
大蔵大臣 渡辺国武 印
大蔵省指令第二一〇三号
東京府東京市日本橋区兜町一番地
株式会社東京貯蓄銀行
廿七年十月十三日付願定款変更ノ件認可ス
明治廿七年十月廿三日
大蔵大臣 渡辺国武 印
一定款改正御認可書 壱通
右正ニ受領仕候也
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株式会社
明治廿七年十月廿五日
東京貯蓄銀行印
東京府知事 三浦安殿
○右ハ明治二十七年十月二十四日、内務部第三課主任属ノ提出セシモノナリ。
東京貯蓄銀行書類 壱（DK050011k-0003）
第5巻 p.48-49 ページ画像
東京貯蓄銀行書類 壱 （東京貯蓄銀行所蔵）
支配人(印)
取締役栄一印印 監査役(印)印
神田支店設置ニ付定款改正方之件本日別紙之通認可済相成候間、及廻覧候也
（朱書） （数字ノミ墨書）
大蔵省指令第二一〇三号
東京府東京市日本橋兜町一番地
株式会社東京貯蓄銀行
廿七年十月十三日付願定款変更ノ件認可ス
明治廿七年十月廿三日
大蔵大臣 渡辺国武 印
○ 支配人(印)
取締役 印(印) 監査役(印)印
神田支店開設ニ就テハ別紙之通広告紙印刷シ、神田下谷両区内其他近傍要地ヘ配布為致度、此段及廻議候也
株式会社東京貯蓄銀行広告
一当銀行は金壱銭以上何程にても確実に預るへし
一利息は年五分四毛の割合にして毎年六月と十二月とに計算し元金に組入るへし
一毎月十五日まての預金には下半月より十六日以後の預金には翌月より利息を附すへし
一預金の出入は午前九時より午後四時まての間極めて便利に取扱ふへし
一当銀行の資本金は拾万円にして取締役は無限責任なり
一神田支店は本年十二月一日より開業し本店と同様に預金の出入を取扱ふへし
株式会社東京貯蓄銀行
取締役 渋沢栄一
同 西園寺公成
同 須藤時一郎
支配人 吉田省三
本店 日本橋区兜町一番地海運橋際
支店 神田区佐柄木町廿一番地淡路町通
代理店
横浜 第一国立銀行支店 京都 第一国立銀行支店
名古屋 第一国立銀行支店 仙台 第一国立銀行支店
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貯蓄預金元利積算表 利息は一箇年五分四毛の割合にて計算せり 年 次 毎日拾銭即ち一箇月三円づつ頂くれば 毎月壱円づつ預くれば 一度百円預けて据置けば 初年には 三拾六円八拾三銭壱厘 拾弐円弐拾七銭七厘 百五円九銭 十年目には 四百六拾五円四拾五銭壱厘 百五拾四円八拾七銭弐厘 百六拾四円弐拾三銭四厘 廿年目には 千弐百三拾壱円拾四銭壱厘 四百九円六拾五銭八厘 弐百六拾九円八拾四銭八厘 三十年目には 弐千四百九拾円七拾弐銭六厘 八百弐拾八円七拾弐銭四厘 四百四拾三円五拾七銭六厘 五十年目には 七千九百七拾壱円卅三銭六厘 弐千六百五拾弐円廿七銭八厘 千九百九拾九円三拾七銭五厘
東京貯蓄銀行書類 壱（DK050011k-0004）
第5巻 p.49 ページ画像
東京貯蓄銀行書類 壱 （東京貯蓄銀行所蔵）
明治二十七年十一月二十四日
支配人(印)
取締役 印(印) 監査役(印)印
左之件之公証人中沢文治《（ヲ）》ニ委托シ登記相受度、迫テ登記済之上ハ本年大蔵省訓令第三十八号ニ拠リ登記事項並支店開業日届出方取計申度、此段及廻議候也
神田支店設置ニ付定款変更之件
神田支店開業年月日之件但十二月一日開業
資本金払込之件
委任状
拙者儀 ヲ以テ部理代人ト定メ拙者ノ名義ニテ右ノ事件ヲ代理為致候事
一株式会社東京貯蓄銀行定款変更ニ付登記変更ヲ京橋区裁判所ヘ請求スル事
一同銀行資本金払込額増加ニ付登記変更ヲ京橋区裁判所ヘ請求スル事右代理ノ委任状仍テ如件
株式会社東京貯蓄銀行
第三課文書類別 農商銀行ニ関スル書類〔明治ニ七年〕（DK050011k-0005）
第5巻 p.49-50 ページ画像
第三課文書類別 農商銀行ニ関スル書類〔明治ニ七年〕 （東京府文庫所蔵）
十一月廿九日送付（別筆）
定款変更資本金払込等之登記済並ニ神田支店開業之件ニ付別紙届書差出候間、大蔵省ヘ御進達方可然御取計相成度、此段相願候也
株式会社東京貯蓄銀行印
東京府知事 三浦安殿
支店設置資本金払込等之件ニ付左之通本月廿七日登記相受且支店之儀ハ来ル十二月一日ヨリ開業仕候間、此段及御届候也
（割印）
図 株式会社東京貯蓄銀行
明治廿七年十一月廿八日
取締会長 渋沢栄一印
大蔵大臣 渡辺国武殿
明治廿七年十一月廿七日登記
株式会社登記簿第四冊第百八十六号ヘ
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社名 株式会社東京貯蓄銀行神田支店
営業所 東京市神田区佐柄木町二十一番地
会社ノ種類及本店又ハ支店 株式会社支店
会社ノ目的 貯蓄銀行営業
会社設立免許ノ年月日 明治廿七年十月廿三日
会社開業ノ年月日 明治廿七年十二月一日
会社存立時期 無期限
取締役ノ氏名住所 東京市深川区福住町四番地
会長 渋沢栄一
同 京橋区木挽町一丁目十一番地
酉園寺公成
同 浅草区北富坂町十九番地
須藤時一郎
以上三名
本店ノ社名ハ株式会社東京貯蓄銀行ニシテ、営業所ハ東京市日本橋区兜町一番地、其業体ハ貯蓄銀行営業ニシテ、資本総額拾万円、株式総数壱千株、壱株ノ金額百円、払込タル金額五拾円ナリ
但資本額ハ本支店トモ共通
明治廿七年十一月廿七日登記
株式会社東京貯蓄銀行登記事項中左ノ如ク変更ス
旧登記
払込金額 金弐拾五円
変更
払込金額 金五拾円