デジタル版『渋沢栄一伝記資料』

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公開日: 2016.11.11 / 最終更新日: 2017.12.19

2編 実業界指導並ニ社会公共事業尽力時代

1部 実業・経済

1章 金融
1節 銀行
4款 国立銀行及ビ普通銀行 6. 第三十二国立銀行
■綱文

第5巻 p.290-293(DK050065k) ページ画像

明治11年1月(?)(1878年)

大阪第三十二国立銀行ハ明治十一年一月十六日開業免状ノ下付ヲ受ケ、同年二月一日ヨリ開業セシガ、同行創立ノ際栄一、五代友厚ト共ニ、外山脩造ヲ同行ノ業務指導者トシテ雇入ルル契約ノ締結ニ斡旋セルモノノ如シ。而シテ同行ノ株主トナリ、援助少カラズ。


■資料

第一銀行所蔵文書(DK050065k-0001)
第5巻 p.290-291 ページ画像

第一銀行所蔵文書
  大阪町名第三拾弐国立銀行ヘ何処族籍外山脩造氏ヲ雇入ルヽニ付該銀行ノ頭取取締役等ト外山氏トノ間ニ於テ約定シタル条々ハ左ノ如シ
   第一条
第三拾弐国立銀行ヘ外山氏ヲ雇入ルヽ年限ハ明治十二年一月ヨリ満三ケ年間タルヘシ
 但満期ノ後尚之レヲ継続セント欲セハ双方ノ示談ヲ以テ更ニ之レヲ約定スヘシ
   第二条
外山氏ハ該銀行勤仕中総監ノ名ヲ以テ頭取支配人ノ事務ヲ統轄シ且取締役ノ評議席ヘ参判シテ会長ノ任ヲ有スヘシ
   第三条
故ニ該銀行頭取取締役ハ外山氏ヲ雇使スル間ハ其営業事務ニ付テハ細大トナク外山氏ノ考案ヲ諮詢シテ後之レヲ執行スヘシ
   第四条
外山氏モ亦該銀行勤仕中毎事精確ヲ旨トシテ専ラ其成業ニ尽力シ且勉テ頭取取締役ヲ補賛スヘシ
   第五条
 - 第5巻 p.291 -ページ画像 
外山氏ノ給料ハ毎月金五拾円ト定メ其月中旬ニ於テ銀行ヨリ之レヲ支給シ且別段手当トシテ同シク金五拾円ツヽヲ同様ニ支給スヘシ
   第六条
毎半季ノ総勘定ニ於テ該銀行ノ定款中ニ掲載スル条款ニ従テ純益金中ヨリ賞与配当金ヲ行フトキハ外山氏ヘハ第一等ノ割合ヲ以テ之レヲ支給スヘシ
   第七条
銀行ノ用向ニ付テ外山氏旅行ノコトアレハ其費用ハ相応ノ割合ヲ以テ銀行ヨリ支度スヘシ
   第八条
前条ノ訳柄ナルニ付外山氏ハ銀行勤仕中住居スル家屋及食料其他一切ノ費途ハ都テ自ラ之レヲ弁スヘシ
   第九条
約定期限中外山氏ニ於テ不得已事故アリテ銀行ヲ辞スルトキハ其勤仕セシ月迄ノ給料及交際費《(別段手当)》ヲ支給シテ此雇入レヲ解クヘシモシ又該銀行ノ都合ヲ以テ之レヲ謝絶スルトキハ約定ノ残リタル月数丈ケノ半減ヲ以テ給料及別段手当ヲモ支給スヘシ
   第十条
此約定書ハ双方ノ示談ニヨリテハ之レヲ改正増補スルヲ得ヘシ

右ノ条々ヲ結約シタル証トシテ双方共爰ニ記名調印イタシ候也
  明治十一年 月 日
                第三拾弐国立銀行
                  頭取
                     平瀬亀之助
                  取締役
                      富子助二郎
                      甲谷権兵衛
                      外山脩造
                  書留書記
                      誰
右約定ノ条款ハ双方ノ協議ニ出テタルニ付向後共ニ之レヲ悖戻セサル事ヲ保証スル為メ爰ニ連名加印イタシ候也
 明治十一年 月 日
                      五代友厚
                      渋沢栄一


東京大阪往復要信刺(DK050065k-0002)
第5巻 p.291-292 ページ画像

東京大阪往復要信刺 (大阪株式取引所所蔵)
              (栄一筆) (第一国立銀行便牋、於東京)
    明治十一年六月十四日          於東京
愈御清暢奉賀候、小生無異昨日帰京仕候、滞坂中ハ不一方御厚配被下実ニ御蔭ニて百事相運感謝之至ニ候、尚此上之処も拝別之際限奉願置候義ニ付只々御尽力ニより候事と奉存候、東京もまタ以て不充分ニ候間着早々心配仕候、是非惣高之事ハ東京ニて募集之覚悟ニ候得共、貴
 - 第5巻 p.292 -ページ画像 
地もせめて弐百五十万円ニハ相届候様御厚配可被下候
堺之方ハ敢而大坂迄不申来候とも三十弐銀行へ取扱可托し置候得共、是ハ御模様次第御周施被下度《(旋)》、且貴都合ハ井口様へ御示し可被下候
○下略
  五代松陰様           渋沢栄一
尚々○下略


(平池玄四郎) 書翰 渋沢栄一宛 (明治一二年カ)一一月九日(DK050065k-0003)
第5巻 p.292 ページ画像

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(芝崎確次郎) 日記簿 明治一三年(DK050065k-0004)
第5巻 p.292 ページ画像

(芝崎確次郎) 日記簿  明治一三年
第二月十八日 雲《(曇)》
今朝例刻出頭掛ケ第三拾弐銀行へ寄株主性名表主人調印之台紙持参相渡右受取《(姓)》と並第四回考課状受取参り候事
○下略


(第三十二国立銀行) 書翰 渋沢栄一宛 (明治一四年)九月一四日(DK050065k-0005)
第5巻 p.292 ページ画像

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(第三十二国立銀行) 書翰 渋沢栄一宛 (明治一五年)一一月(DK050065k-0006)
第5巻 p.292-293 ページ画像

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(熊谷辰太郎) 書翰 渋沢栄一宛 (明治一六年カ)七月一〇日(DK050065k-0007)
第5巻 p.293 ページ画像

(熊谷辰太郎) 書翰 渋沢栄一宛 (明治一六年カ)七月一〇日
                     (渋沢子爵家所蔵)
華章拝誦仕候
然ハ来ル十五日第三十弐銀行株主総会ニ付御主人様代理之委任状御封中被下正ニ落手仕候、当日御代理相勤可申候、右御請迄如此御坐候
                          匆々頓首
   七月十日
                      熊谷辰太郎
  渋沢様
    御執事御中


渋沢栄一 書翰 斎藤峰三郎宛 (明治二三年)一月二二日(DK050065k-0008)
第5巻 p.293 ページ画像

渋沢栄一 書翰 斎藤峰三郎宛 (明治二三年)一月二二日  (斎藤家所蔵)
○上略
別紙ハ大坂第三十弐銀行臨時会議案昨日山中隣之助氏より申越候間小印返却いたし候、山中氏へも一書相添候間早々御届可被下候
右拝答如此御坐候 不一
  一月念二
                       栄一
   斎藤峰三郎様


甲申京摂巡回日記(DK050065k-0009)
第5巻 p.293 ページ画像

甲申京摂巡回日記 (株式会社第一銀行京都支店所蔵)
六月十四日曇、○上略午後七時平瀬外山等ノ招請ニ応シテ大七楼ニ至ル夜ニ入テ感冒ノ気味アルヲ以テ辞シテ帰宿ス
  ○当時(明治一七年)栄一大阪ニ在リ。



〔参考〕大日本国立銀行集覧 (高井光太郎編) 〔明治一二年一月〕(DK050065k-0010)
第5巻 p.293 ページ画像

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