デジタル版『渋沢栄一伝記資料』

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公開日: 2016.11.11 / 最終更新日: 2017.12.19

2編 実業界指導並ニ社会公共事業尽力時代

1部 実業・経済

1章 金融
1節 銀行
4款 国立銀行及ビ普通銀行 13. 第八十九国立銀行
■綱文

第5巻 p.338-339(DK050075k) ページ画像

明治26年1月《(?)》(1893年)

徳島第八十九国立銀行岩下敏之ヲ招聘ス。栄一ノ斡旋スル所ナリ。


■資料

(蜂須賀茂韶) 書翰 渋沢栄一宛(明治二五年カ)二月一七日(DK050075k-0001)
第5巻 p.338 ページ画像

(蜂須賀茂韶) 書翰 渋沢栄一宛(明治二五年カ)二月一七日
                     (渋沢子爵家所蔵)
爾来益御清安奉賀候、陳者過日御倚頼ニ及候徳島八十九銀行参謀長之事、外山脩造氏ヘ貴書ハ未タ藤本持参不致趣ニ有之候処、一昨十五日同氏弥議員ニ当選ト相成候上ハ、右持参ハ先ツ相見合セ候方可然ト存候得共、何分之御高考御示被下度候、且同氏ニ倚頼ハ弥六ツケ敷トノ御見込ニ候得ハ、藤村胖氏ニ相頼可申哉、聞合セ候処ニテハ、同氏即今函館屯田銀行トヤラニ従事之由、右之方ヲ辞セザレハ頼ミ候テモ徳島ヘ参候事ハ出来不申事と被存候、依テ他ニ御心当り之人ハ有之間敷哉、兎ニ角誰ナリトモ教授ヲ受ケ候人ナクテハ叶ハサル義ニ付、宜御勘考其人物御指示被下度奉希候、右御倚頼而已撮要 草々頓首
  二月十七日
                       茂韶
  渋沢賢台
      梧右


(蜂須賀茂韶) 書翰 渋沢栄一宛(明治二五年)四月三〇日(DK050075k-0002)
第5巻 p.338-339 ページ画像

(蜂須賀茂韶) 書翰 渋沢栄一宛(明治二五年)四月三〇日
                     (渋沢子爵家所蔵)
爾来益御清穆奉賀候、陳者先達テモ御倚頼ニ及候徳島第八十九国立銀行ヘ参謀ヲ聘シ候一条、此節ニ至り益其必要ヲ感シ申候、外山修造氏ハ議員ニ当選之故ヲ以テ断リ相成候得共、尚又考フルニ此度之会期ハ四十日ニテ終り候事ニ付、閉会後徳島ヘ参り被呉候様之都合ニハ相成間敷哉、而シテ当冬議会開期迄ハ四五ケ月モ有之候事ニ付、其間浪華ヨリ時々往復相成候共不苦候ニ付、参謀之義同氏ニ於テ承諾ヲ得候訳ニハ相成間敷哉、今一応伺試候、乍去同氏ハ迚モ承諾不相成トノ事ニ候ヘハ、誰歟御見込之人物ヲ御示シ被成下度、其人ニシテ若シ徳島ニ落チ付キ候事ノ整フ人ナラハ、副頭取ト致シ候テモ宜敷、又参謀ナラハ少クモ八ケ月乃至十ケ月間現役員ヘ教授ヲ乞ヒ申度、予テ藤本ヨリモ御咄シ致候通り之事情、随分六ツケ敷望ニハ候得共、何トカ其人ヲ得候義御高配相願度、尚又申上試候、小生今明ハ休日ニ候ヘ共、来ル二日ヨリハ内幸町官舎ニ常住可致候ニ付、御都合宜敷節一寸御光来被下候ヘハ、尚又御寛話可申上候得共、要点ハ前述之次第ニ付、此段宜御承知何分之貴報奉煩候也 頓首
  四月三十日
 - 第5巻 p.339 -ページ画像 
                       茂韶
  渋沢賢台
      几下


(蜂須賀茂韶) 書翰 渋沢栄一宛(明治二六年一月五日)(DK050075k-0003)
第5巻 p.339 ページ画像

(蜂須賀茂韶) 書翰 渋沢栄一宛(明治二六年一月五日)
                     (渋沢子爵家所蔵)
拝啓益御清穆奉欣賀候、陳者今般元大蔵省監査局勤務岩下敏之氏ヲ徳島第八十九銀行ヘ聘シ候事ニ相成、将来整理上大ニ都合ヲ得候事ト相喜居申候、右結果ニ相至候モ予テ貴台之御懇情御高配ニ預り候ヨリ出テ候事ニテ、感佩之至ニ御座候、右一応之謝辞申上度、草々如此御坐候也 頓首
  廿六年一月五日              茂韶
 渋沢賢台
      玉机下
  ○第八十九銀行ハ明治三十七年五月臨時休業ノ已ムナキニ至レリ、当時ノ頭取ハ岩下敏之ナリ。(東京経済誌第四九巻第一二三三号)