デジタル版『渋沢栄一伝記資料』

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公開日: 2016.11.11 / 最終更新日: 2017.6.13

2編 実業界指導並ニ社会公共事業尽力時代

1部 実業・経済

1章 金融
1節 銀行
6款 択善会・東京銀行集会所
■綱文

第6巻 p.5-16(DK060001k) ページ画像

明治13年9月3日(1880年)

択善会及銀行懇話会解散シ新タニ銀行集会所設立サル。二十四日右ノ旨ヲ大蔵卿ニ上申ス。


■資料

諸達願並指令綴込 第一号・自明治十二年―明治三十三年(DK060001k-0001)
第6巻 p.5-6 ページ画像

諸達願並指令綴込 第一号・自明治十一年―明治三十三年
                  (東京銀行集会所所蔵)
    銀行集会所設立ニ付上申
従来択善会ト称シ同盟銀行相会シ営業上ノ事務打合及ヒ居候処、今般右会相廃シ更ニ銀行集会所ヲ日本橋区万町一番地江相設候間、此段御届申上候也
  明治十三年九月廿四日 久治米銀行
                  菱川銀行
                  丸屋銀行
                  安田銀行
               第廿二国立銀行代理
                  第一国立銀行
               第十二国立銀行代理
                  岡田様
                  第九十三国立銀行出張所
                  第百十三国立銀行支店
                  第百八同支店
                  第百七同支店
                  第六十三同支店
                  第三十二同支店
                  第二十四同支店
                  第十九同支店
                  第十四同支店
                  第十三同支店
                  第十同支店
                  第八同支店
                  第六同支店
                  第四同支店
                  正金銀行
                  第百十九国立銀行
                  第百十二国立銀行
                  第百国立銀行
                  第九十五国立銀行
                  第六十国立銀行
                  第四十五国立銀行
                  第四十四国立銀行
                  第三十三国立銀行
                  第三十国立銀行
                  第二十七国立銀行
                  第二十国立銀行
                  第五国立銀行
 - 第6巻 p.6 -ページ画像 
                  第三国立銀行
                  第一国立銀行
  大蔵卿 佐野常民殿
   ○銀行集会所創立ヨリ明治十四年十二月ニ開カレタル定式集会マデハ、「渋沢栄一」ナル名前ノ記サレタル資料見当ラズ、ヨツテ参考トシテ明治十三年八月ヨリ明治十四年十二月ニ至ルマデノ、銀行集会所半季実際報告ヲ掲グ。



〔参考〕東京銀行集会所第一回半季実際報告 〔明治一三年下期〕(DK060001k-0002)
第6巻 p.6-10 ページ画像

東京銀行集会所第一回半季実際報告 〔明治一三年下期〕
                (東京銀行集会所所蔵)
    集会所創立ノ事
銀行集会所ハ明治十三年八月東京府下各銀行本支店ノ共同設立スル所ニシテ実ニ択善会ノ革面スルモノニ係ル、蓋シ択善会ナルモノハ明治十一年七月第一国立銀行外十一行申告首メテ同業ノ集会ヲ起シ、爾来毎月一回之ヲ挙行シテ専ラ金融ノ繁閑営業ノ得失ヲ談論商議セシニ、加入ヲ望ム者漸ヤク多ク、遂ニ同盟三十行ニ及ヒ会規モ亦従テ整備スルニ至レリ、然リト雖ヘトモ該会ハ重モ議事ノ体裁ニ拠リタルヲ以テ自ツカラ懇親ノ情ヲ厚フスル能ハサルモノニ似タリ、是ヲ以テ八月三日ノ臨時会ニ於テ其規則ヲ改良センコトヲ謀レリ、然リト雖ヘトモ当時同業懇親会ナルモノアリテ別ニ之ヲ開ケリ、此ニ於テ択善懇親ノ二会ヲ合一シテ更ニ銀行集会所ヲ設立シ、嘗テ択善会ニ於テ議スル所ノ手形交換所及為換打合等ノ事務ヲ開設スヘキコトニ決セリ、由之択善会ヲ廃シ懇親会ヲ止メ、而シテ第三国立銀行・第六国立銀行・第二十国立銀行・第三十三国立銀行・第百国立銀行ヲ以テ銀行集会所創立委員トナス、因テ委員ハ其十八日小集会ヲ為シ、集会所ノ位置及会規ヲ略定シ、同月二十二日同盟銀行ヲ会集シテ集会所規則及議事規則ヲ議定シ、同月三十日択善会ノ簿書資金ヲ旧幹事ヨリ領収シ、而シテ択善会ト経済雑誌社トノ約束ヲ解キ、択善会ノ旧資ト懇親会ノ余資トヲ併セテ集会所ノ資金トナシ、九月三日ノ臨時会ニ於テ衆議、日本橋区万町一番地ノ家屋ヲ以テ仮ニ集会所ト定メ、同盟各行輪次月番ヲ承ケ平常ノ事務ヲ処弁スヘキコトニ決定シタルニ付、乃チ委員ヨリ簿記資金ヲ該月々番ニ逓交シテ其任ヲ解キタリ
    同盟銀行ノ事
此集会所ノ同盟ハ明治十三年八月択善会第三十三次会ノ決議ニヨリ、同会及懇親会ヨリ転入シタルモノニシテ、其行名左ノ如シ
  択善会ヨリ転入シタルモノ
第一国立銀行・第三国立銀行・第四国立銀行支店・第五国立銀行・第六国立銀行支店・第十国立銀行支店・第十二国立銀行出張所・第十三国立銀行支店・第十四国立銀行支店・第十五国立銀行・第二十国立銀行・第廿二国立銀行出張所・第三十国立銀行・第卅二国立銀行支店・第三十三国立銀行・第四十四国立銀行・第六十国立銀行・第九十五国立銀行・第百国立銀行・第百十二国立銀行・第百拾三国立銀行支店・第百拾九国立銀行・第二十七国立銀行・第七十四国立銀行・三井銀行・久治米銀行
 - 第6巻 p.7 -ページ画像 
     以上廿六行
  懇親会ヨリ転入シタルモノ
第八国立銀行支店・第十九国立銀行支店・第廿四国立銀行支店・第三十一国立銀行支店・第四十五国立銀行・第六十三国立銀行支店・第六十七国立銀行出張所・第九十三国立銀行出張所・第百七国立銀行支店・第百八国立銀行支店・安田銀行・丸屋銀行・菱川銀行
     以上十三行
  創立ノ際新タニ加入シタルモノ
  掛川銀行・正金銀行
     以上二行
九月以後新タニ加入シタルモノ左ノ如シ
 十月十六日入会 第六十二国立銀行支店
 同上 川崎銀行
九月以後退会シタルモノ左ノ如シ
 九月二日退会         三井銀行
 同月三日同          第七十四国立銀行
 同月四日同          第卅一国立銀行支店
 同月廿七日同         第六十七国立銀行出張所
 十月十五日同         第十五国立銀行
 十一月十日同         久治米銀行
 同月廿六日同         掛川銀行
     以上七行
右ノ如ク増減シ、現在ノ同盟ハ総計三十六行ニシテ其月番ノ順次ハ左ノ如シ十二月現員但第十二第廿二及正金銀行ハ隔地又ハ無人ナルヲ以テ月番ヲ除ク
 十三年九月  第十三国立銀行支店 第九十三国立銀行出張所
    十月  第一国立銀行 第十国立銀行支店
   十一月  第二十七国立銀行 第六十三国立銀行支店
   十二月  第三十二国立銀行支店 第百七国立銀行支店
 十四年一月  第四十五国立銀行 丸屋銀行
    二月  第百十九国立銀行 川崎銀行
    三月  第二十国立銀行 第廿四国立銀行支店
    四月  第四十四国立銀行 第百八国立銀行支店
    五月  第三十国立銀行 第百十三国立銀行支店
    六月  第六十国立銀行 安田銀行
    七月  第六国立銀行支店 第八国立銀行支店
    八月  第三国立銀行 第十四国立銀行支店
    九月  第三十三国立銀行 第四国立銀行支店
    十月  第百国立銀行 菱川銀行
   十一月  第五国立銀行 第十九国立銀行支店
   十二月  第百十二国立銀行 第六十二国立銀行支店
 十五年一月  第九十五国立銀行 第八十九支店
    集会之事
明治十三年八月廿二日午後五時、同盟銀行ノ第一回臨時会ヲ築地寿美屋ニ開ク、是日来会スルモノ五拾三名ナリ、創立委員ハ其起草セシ集会所申合規則及議事規則ヲ衆議ニ付シテ之ヲ決定シ、次ニ集会所ノ場所ヲ協議セシニ衆議一決セサルニヨリ追テ相当ノ家屋ヲ見立テ尚衆議ニ付スベキニ決セリ、是日択善会幹事ハ稟送書案ヲ委員ニ示シ、旧択善会事務ハ此ノ如ク交付スベキ旨ヲ陳述セリ
 - 第6巻 p.8 -ページ画像 
九月三日午後四時、同盟銀行第二回ノ臨時会ヲ新大橋万千楼ニ開ク、是日来会スルモノ五十二名ナリ、創立委員ハ前会ニ議セシ所ノ集会所位置、目下適当ノ場所ナキヲ以テ当分日本橋区万町壱番地貯蔵銀行ノ跡ヲ借受クヘキコトヲ衆議ニ付シテ決定シ、銀行集会所ヲ創立シタルニヨリ乃チ大蔵省ヘノ上申書案、及ヒ従前択善会ニ於テ蒐集セシ実際報告送付ニ関スル各地方銀行ヘノ照会案等ヲ衆議ニ付シテ之カ決議ヲ得、又商法会議所ヘ送付スヘキ各銀行ノ報告ハ目下集会所創立ノ際未タ編製ノ暇ナキヲ以テ八月ノ送付ハ期日ニ遅ルヘキ旨ヲ予テ同所ニ通知スヘキコトニ決定セリ、次ニ委員ハ創立ノ事務略整理セシニ付、規則ニヨリ月番ヲ定メ一切ノ事務ヲ引渡シ本会限リ委員ノ任ヲ解カンコトヲ請ヘリ、依テ抽籖法ヲ以テ月番ノ順序ヲ定メ、第十三国立銀行支店・第九十三国立銀行出張所ノ二行本月ノ月番ニ当リタルヲ以テ、委員ハ其取扱ヒタル事務ト択善会及懇親会ヨリ引受ケタル積金トヲ両行ヘ交付シテ其任ヲ解ケリ
九月十八日午後四時、第一回定式会ヲ新大橋万千楼ニ開ク、是日来会スルモノ四十七名ナリ、月番ハ第十三国立銀行支店及第九十三国立銀行出張所ノ二行ナリ、是日別ニ議スヘキコトナク、各談話ヲ為シ晩餐ヲ了シ、八時下退散セリ
十月十六日午後四時、第二回ノ定式会ヲ新大橋万千楼ニ開ク、是日来会スルモノ四十四名ナリ、月番第一国立銀行・第十国立銀行支店ノ両行ハ第十五国立銀行・第六十七国立銀行出張所除名ヲ乞フコト及第六十二国立銀行支店・川崎銀行ノ加入ヲ乞フコトヲ報告シ、次ニ第三十二国立銀行支店南伝馬町ニ移転シタル旨ヲ披露シ、次ニ第一国立銀行外十五行ノ申合ニ依テ集会所中ニ為替取組所ヲ設ケ、毎日為替ノ取組ヲ行フベキニ付、同盟中加入ヲ望マルヽ諸君ハ該組合ノ月番ニ通達セラルヘキ旨ヲ陳フ、右畢テ第三銀行・第百銀行ハ銀行集会所ノ盛大ニ赴カンコトヲ計リ、従前ノ規則ヲ改正シ、同盟中ニ醵金ヲ以テ適当ノ家屋ヲ新築シ、定式臨時ノ集会ハ勿論、其他手形ノ交換為換ノ取組又同盟中有志ノ談論会等皆此所ニ就テ挙行スヘク、而シテ集会所ノ費用ハ毎月出金ノ法ヲ廃シ、各行相当ノ積金ヲナシ、其利息ヲ以テ支弁スヘキノ考按ヲ述フ、衆皆同意セリト雖ヘトモ目下相当ノ場所ナキヲ以テ未タ資金醵集ノ割合ヲ定ムルニ至ラス
十一月廿日午後四時、第三回ノ定式会ヲ新大橋万千楼ニ開ク、是日来会スルモノ五十二名ナリ、月番第廿七国立銀行・第六十三国立銀行支店ノ両行ハ久治米銀行除名ヲ乞ヒタル旨ヲ報告シ、次ニ既定月番ノ内除名又ハ加入アルヲ以テ更ニ順次ヲ定ムヘキコトヲ陳ベ、一同異議ナク改正ヲ行ヒタリ、次ニ各地方銀行ヨリ送付スヘキ実際報告ハ往々送付セザルモノアルヲ以テ未タ完備セズ、且集会所開設以来未タ編纂ノ方法定マラスシテ荏苒経過セリトイヘドモ其送付セサル者ハ之ヲ促シテ編纂スヘキヤ、又ハ到底完備ノ見込ナキニ付其送付ヲ謝絶スヘキヤヲ問フ、衆議其蒐集ヲ全フスヘカラサルニ帰シ一般ニ之ヲ謝絶スルニ決定セリ
十二月十一日午後四時、第四回ノ定式会ヲ新大橋万千楼ニ開ク、是日来会スルモノ五十名ナリ、月番第三十二国立銀行支店・第百七国立銀
 - 第6巻 p.9 -ページ画像 
行支店ノ両行ハ掛川銀行ノ除名ヲ乞フコトヲ報告シ、次ニ商法会議所ニ於テ七月以後集会所ヨリ送付スル所ノ金融景況報告書ノ編纂成ルヲ以テ其印本ヲ送付スルニ因リ、之ヲ各行ヘ配賦セリ、右畢テ第一国立銀行ハ前回定式会ニ於テ廃止スルニ決シタル各地国立銀行ノ実際報告ハ将来ニ有用ノモノナルニ付、更ニ其式様ヲ簡略ニシテ之ヲ蒐集スヘキコトヲ発議セシニ、一同意議《(異)》ナク、其改正書式ヲ作リ之ヲ各地方銀行ヘ照会スヘキコトニ決定セリ
    集会所事務ノ事
九月十日、山中譲三ヲ月給十五円ニテ雇入レ、集会所ノ書記ニ充テ会計及文書往復等ノ事ヲ管掌セシム、九月廿四日大蔵省ヘ択善会ヲ廃シ更ニ銀行集会所ヲ日本橋区万町壱番地ニ設立シタル旨ヲ上申セリ、同日日本橋区役所及京橋ノ警視分署トニ銀行集会所設立ノ届書ヲ差出セリ
十月廿五日、大蔵省ヘ集会所同盟中第一国立銀行外十五行申合集会所中ニ為替取組所ヲ設ケタルニ付、右申合規則ノ写ヲ添ヘ上申セシニ、十一月十七日上申ノ義ヲ聴容セラレ、其取組高別紙雛形ニ照準毎月可届出旨指令セラレタルニ付、爾後毎月製表シテ之ヲ開申セリ
    為替取組所ノ事
為替取組所ハ第一国立銀行・第三国立銀行・第百国立銀行等ノ首@ニヨリ有志ノ同業者十六行共同シテ以テ其事務ヲ集会所中ニ開設シ、十月十八日ヨリ其取組ヲ実施セリ、則十月ヨリ十二月ニ至ルマテ取組高ノ割合ハ左ノ如シ

図表を画像で表示--

 総計 当所割引 岐阜参着 名古屋参着 同十日目 同参着 西京電為 同十日目 同七日目 同参着 大阪電為 摘要 五八、〇〇〇・〇〇〇 八、〇〇〇・〇〇〇 〇 〇 〇 六、〇〇〇・〇〇〇 〇 一一、〇〇〇・〇〇〇 〇 三三、〇〇〇・〇〇〇 〇 十月 一一二、五〇〇・〇〇〇 六、〇〇〇・〇〇〇 二、五〇〇・〇〇〇 〇 七、〇〇〇・〇〇〇 二四、〇〇〇・〇〇〇 〇 一七、〇〇〇・〇〇〇 〇 四三、〇〇〇・〇〇〇 一三、〇〇〇・〇〇〇 十一月 一五二、五〇〇・〇〇〇 〇 〇 五、〇〇〇・〇〇〇 三、〇〇〇・〇〇〇 三二、五〇〇・〇〇〇 四、〇〇〇・〇〇〇 一二、〇〇〇・〇〇〇 一三、〇〇〇・〇〇〇 七七、〇〇〇・〇〇〇 六、〇〇〇・〇〇〇 十二月 三二三、〇〇〇・〇〇〇 一四、〇〇〇・〇〇〇 二、五〇〇・〇〇〇 五、〇〇〇・〇〇〇 一〇、〇〇〇・〇〇〇 六二、五〇〇・〇〇〇 四、〇〇〇・〇〇〇 四〇、〇〇〇・〇〇〇 一三、〇〇〇・〇〇〇 一五三、〇〇〇・〇〇〇 一九、〇〇〇・〇〇〇 総計 



    金銀出納ノ事
一金千〇五拾六円五拾九銭二厘     択善会積金
一金廿壱円拾七銭           懇親会残金
一金五百廿七円            八月ヨリ十二月迄月費集合高
一金三十八円             九月九日ヨリ十二月迄積金千円之利息
一金六円五拾銭            為替取組所費用元入高
  合計 壱千六百四拾九円廿六銭弐厘
    内払高
  金百七拾九円七拾銭        集会費四回分
 - 第6巻 p.10 -ページ画像 
  金七拾七円拾参銭五厘       九月十日ヨリ十二月迄借家料
  金百〇壱円廿銭          八月ヨリ十二月迄書記並小使給料
  金四十五円〇九銭弐厘       什器其他買入代
  金廿二円八十五銭五厘       郵便代
  金廿四円四十五銭壱厘       印刷物及筆墨紙代
  金拾六円七拾六銭弐厘       炭油蝋蠋其他諸雑費
   小計 金四百六拾七円拾九銭五厘
  差引残
    金壱千百八拾弐円〇六銭七厘   有高
右ハ明治十三年下半季報告前書之通相違無之候也
                東京日本橋区万町一番地
  明治十四年一月           銀行集会所
                          月番


〔参考〕東京銀行集会所第二回半季実際報告 〔明治一四年上半期〕(DK060001k-0003)
第6巻 p.10-13 ページ画像

東京銀行集会所第二回半季実際報告 〔明治一四年上半期〕
               (東京銀行集会所所蔵)
明治十四年一月一日ヨリ六月三十日ニ至ルマテ本会ニ於テ実際施行シタル庶務ノ要領及金銀出納其他為替取組所ノ景況ヲ併集シ、以テ同盟諸位ニ示スコト左ノ如シ
    同盟銀行ノ事
新タニ加入シタルモノ左ノ如シ
 一月廿二日加盟           第八十九国立銀行支店
     已上一行
請ヒニヨリ除盟シタルモノハ左ノ如シ
 一月廿日退会               第十二国立銀行
 三月十九日同               菱川銀行
 五月廿一日同               第廿二国立銀行
     已上三行
右ノ如ク増減シタルニヨリ当時同盟ハ三十三行ニシテ其現員左ノ如シ
     第一国立銀行       第三国立銀行
     第四国立銀行支店     第五国立銀行
     第六国立銀行支店     第八国立銀行支店
     第十国立銀行支店     第十三国立銀行支店
     第十四国立銀行支店    第十九国立銀行支店
     第二十国立銀行      第二十四国立銀行支店
     第廿七国立銀行      第三十国立銀行
     第三十二国立銀行支店   第三十三国立銀行
     第四十四国立銀行     第四十五国立銀行
     第六十国立銀行      第六十二国立銀行支店
     第六十三国立銀行     第八十九国立銀行支店
     第九十三国立銀行出張所  第九十五国立銀行
     第百国立銀行       第百七国立銀行支店
     第百八国立銀行支店    第百十二国立銀行
     第百十三国立銀行支店   第百十九国立銀行
     安田銀行         丸家銀行
     川崎銀行
      以上三十三行
    集会ノ事
 - 第6巻 p.11 -ページ画像 
明治十四年一月廿二日午後四時、第五回ノ定式会ヲ新大橋万千《(楼脱)》ニ開ク是日来会スルモノ五十一名ナリ、月番第四十五国立銀行・丸屋銀行ノ二行ハ第八十九国立銀行東京支店加盟ノ事、及第十二国立銀行ノ除名ヲ請ヒタル旨ヲ報告シ、次ニ本会十三年下半季実際報告書稿成ルヲ告ケ、之ヲ印刷シテ同盟ヘ配賦センコトヲ決ス
二月十九日午後四時、第六回ノ定式会ヲ新大橋万千楼ニ開ク、是日来会スルモノ五十三名ナリ、月番第百十九国立銀行・川崎銀行ノ二行ハ本年一月中出納決算書ヲ示シ、昨年下半季実際報告書印刷成ルヲ以テ之ヲ各行ヘ配付シ、晩飧ヲ了シテ八時下退散セリ
三月十九日午後四時、第七回ノ定式会ヲ新大橋万千楼ニ於テ開設ス、是日来会スルモノ五十一名ナリ、月番第二十国立銀行・第廿四国立銀行支店ノ二行ハ菱川銀行ノ除名ヲ請ヒタル旨ヲ報告シ、次ニ二月中出納決算書ヲ示シ、晩飧ヲ了シテ八時退散セリ
四月十七日午後一時、第八回ノ定式会ヲ兼ネ嬉ノ森八百松ニ於テ宴会ヲ開ク、是日来会スルモノ六十四名ナリ、月番ハ第四十四国立銀行・第百八国立銀行支店ノ二行ナリ、是日別ニ議スヘキコトナク歓ヲ罄クシテ九時下退散セリ
五月廿一日午後四時、第九回ノ定式会ヲ新大橋万千楼ニ開ク、是日来会スルモノ五十六名ナリ、月番第三十国立銀行・第百十三国立銀行支店ノ二行ハ第廿二国立銀行ノ除名ヲ請ヒタル旨ヲ報告シ、次ニ四月中出納決算書ヲ示シ、晩飧ヲ了シテ八時退散セリ
六月十八日午後四時、第十回ノ定式会ヲ新大橋万千楼ニ開ク、是日来会スルモノ五十七名ナリ、月番第六十国立銀行・安田銀行ノ二行ハ九州銀行同盟会ヨリ照会シ来ル処ノ参着為替仕払期猶予日云々ノ件ニ対シ之レガ回答書按ヲ草シ、協議ニ付セシニ皆曰ク、方今ノ場合ニ於テハ到底難被行モノナレハ回答書按ノ旨ヲ賛成スト、之ニヨリ則チ此議ニ決セリ
    集会所事務ノ事
第四回ノ定式会ニ於テ決議シタル旨ニ拠リ、十三年十二月分ヨリ月次各地国立銀行ヨリ蒐集スル所ノ実際報告書ヲ編纂シ、毎刊之ヲ各地銀行ニ郵送ス
五月廿一日附ヲ以テ九州銀行同盟会幹事ヨリ為替金仕払期猶予日ノ義ニ付別紙照会ニ付、第十回定式会ノ決議ニヨリ左ノ回答ヲ為セリ
      照会状ノ写
  拝啓、陳ハ九州銀行同盟会開設ノ義ハ前幹事長長崎第十八国立銀行ヨリ曾テ御報道致候間御了承被成下候半、今般第二次会ヲ熊本ニ開キ其議事要件ハ追テ録事編成ノ上御参考ニ供シ可申立候、然ルニ今回討議ノ上御協議ヲ請度一事件アリ、他ナシ即刻渡シノ為替金ノ払仕期是ナリ、抑為替金ノ仕払ハ其按内ヲ得テヨリ若干ノ日数ヲ経払仕フヘキ普通ノ慣例タル処、本邦依頼人ニ於テハ事ノ緩急ヲ問ハス頻リニ迅速ヲ旨トシ、期限アルノ仕払約束ハ僅々タルモノニシテ、多クハ参着即日渡シ或ハ電信為替等最モ依頼人ノ希望スル処トナリ、突然按内ヲ受ルヤ同時ニ其仕払ヲナス等先般ノ如キ金融逼迫ノ際ニ臨テハ其困難実ニ不尠、御熟知モ有之通リ
 - 第6巻 p.12 -ページ画像 
泰西各国ニ於テ取扱フ処ノ参着即日渡又ハ電信為替即刻渡等、其他仮令期日アル仕払ト雖ヘトモ銀行ノ都合ニヨリ三日間ハ猶予ヲ請コトヲ得、受取人ニ於テモ之ガ猶予ヲ与ヘ、此ノ猶予ノ為メニ何等ノ不都合アルモ銀行ハ其責ニ任セサルノ慣例ナリ、支那全国ニ於テハ尚其猶予日ヲ七日ニセリト、果シテ然ラハ銀行ノ便益少少ナラス、将タ取組人ニ於テモ一般ノ慣例トナラハ敢テ差支モ無之事ト存候、願クハ本邦ニ於テモ此例ニ傚ヒ参着為替且電信即刻渡為替ノ如キハ(即刻仕払ヲ正則トスト雖ヘトモ)銀行ノ都合ニ拠リ受取人ニ於テ三日間ハ猶予ヲ与ルノ義務アルコトニ致度、前述ノ如ク各地一般ノ慣例トナラハ取組人受取人ニ於テ実際上決シテ差支無之事ニ信シ候、之ヲ実施スルニハ初メ依頼人ニ此事ヲ約スルノミニテ後チ終ニ慣例ニ可相成奉存候、右御賛成ヲ得ルニ於テハ全国一同ニ挙行致度、貴地各御行ヨリ為替取組ノ御結約アル各地銀行ヘ御照会ヲ請度奉存候、右御協議ノ上何分ノ高諭ヲ奉仰度、此段及御照会候也
                  九州銀行同盟会幹事
   明治十四年五月廿一日     熊本第九国立銀行
                  熊本第百五十一国立銀行
  東京
    銀行集会所御中
      回答
  拝啓、各位益御清穆奉大賀候、陳ハ貴会御創設ノ義ハ嘗テ長崎第十八国立銀行ヨリ御報道ニテ会規及第一回録事トモ併テ御送付被下敬承致居候、然ルニ今般第二次御集会ニ於テ御討議相成候即刻渡ノ為替金仕払期猶予日ノ件ニ付、御協議ノ趣委曲拝誦、至極御尤ノ御配意ト被存候ニ付速カニ御同意申上度候処、退テ省ミレハ彼ノ泰西諸邦及支那ニ於テハ御高示ノ如ク一般猶予日ト申者有之趣ニ候ヘ共、其為替手形ノ振出元又ハ仕払店ハ独リ銀行ノミナラス諸会社或ハ一個商人等一般連絡ノ姿ヲ為シ候義ニ可有之ト存候ニ付、其猶予日ノ如キモ亦普通ノ慣習トシテ相行ハレ取付仕払ノ双方共毫モ差支無之、至極便利ノ法ト曾テ推察罷在候、今本邦ニ於テハ為替手形ヲ振出シ之ヲ仕払フモノハ槩ムネ銀行ノ取扱ニテ諸会社又ハ一個商人等ノ手形ハ其流通極メテ少ナク、特ニ地方ニ寄テハ絶無トモ可申姿ニ付、目下唯タ同業ノ間ニ於テ之レカ申合ヲ立候トモ、世間一般ノ諸会社商家ニ至リテハ必ス不便ヲ以テ苦情ヲ鳴ラシ、或ハ之ガ為メ銀行者ノ信用ヲ失フニ至ルモ亦不可量義ト想像仕候ニ付、願クハ先ツ商家一般手形流通ノ習慣ヲ起シ、稍々其実効ヲ相顕シ候時ニ至リ漸次猶予日ノ慣習ヲ喚起致候テハ如何ノモノト被存候ニ付、望ム処ハ万々ト雖トモ前陳ノ如クナレハ目下難被行義ト奉存候間、折角ノ御協議ニハ候ヘ共尚御高評ヲ仰度、乍延引此段御回答迄如此御坐候也
   明治十四年七月十一日
                銀行集会所
    九州銀行同盟会幹事御中
    為替取組所ノ事
 - 第6巻 p.13 -ページ画像 
為替取組所開設以還日尚浅シトイヘトモ漸次旺盛ヲ期スヘキモノヽ如ク、当半季間ニ於テ新規加入シタルモノハ第百七国立銀行支店・第八十九国立銀行支店・第九十三国立銀行出張店・第百八国立銀行支店ノ四行ナリ、而シテ一月一日ヨリ六月三十日ニ至ルマテ各地為替及当所割引等ノ取組総高ハ九十壱万九千五百円ニシテ、其取組高ノ割合ヲ詳記スルコト左ノ如シ

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 総計 当所割引 高知参着 足利参着 名古屋参着 神戸参着 同十日目 西京参着 同十日目 同七日目 同参着 大阪電為 摘要 一三七、〇〇〇 〇 〇 〇 四、〇〇〇 七、〇〇〇 二、〇〇〇 一一、〇〇〇 五、〇〇〇 六、〇〇〇 八八、〇〇〇 一四、〇〇〇 円 一月 八一、〇〇〇 一二、〇〇〇 〇 〇 一、〇〇〇 二、〇〇〇 二、〇〇〇 三、〇〇〇 六、〇〇〇 〇 五五、〇〇〇 〇 円 二月 一五七、〇〇〇 一五、〇〇〇 〇 五、〇〇〇 二、〇〇〇 〇 〇 九、〇〇〇 一五、〇〇〇 〇 一一一、〇〇〇 〇 円 三月 一八七、〇〇〇 一〇、〇〇〇 四、〇〇〇 〇 四、〇〇〇 二、〇〇〇 〇 一四、〇〇〇 〇 〇 一五三、〇〇〇 〇 円 四月 一六六、〇〇〇 四九、〇〇〇 〇 〇 七、〇〇〇 〇 〇 一二、〇〇〇 〇 〇 九八、〇〇〇 〇 円 五月 一九一、五〇〇 六一、〇〇〇 〇 〇 一二、五〇〇 三、〇〇〇 〇 一六、〇〇〇 〇 〇 九九、〇〇〇 〇 円 六月 九一九、五〇〇 一四七、〇〇〇 四、〇〇〇 五、〇〇〇 三〇、五〇〇 一四、〇〇〇 四、〇〇〇 六五、〇〇〇 二六、〇〇〇 六、〇〇〇 六〇四、〇〇〇 一四、〇〇〇 円 総計 



銀行集会所明治十四年一月ヨリ六月ニ至ルマテ六ケ月間金銀出納ノ額左ノ如シ
    金銀出納ノ事
一金壱千百五拾八円卅九銭五厘      前半季操越高
一金六百廿壱円             当半季積金集合高
一金六拾円               当半季間預ケ金利高
一金弐円〇八銭八厘           小払帳仮渡金戻リ高
  合金壱千八百四十壱円四拾八銭三厘
    内払渡高
一金弐百五拾六円卅五銭         定式会費五回分
一金百五拾四円八拾九銭         四月中宴会費
一金百四十円四拾六銭六厘        当半季間集会所借家料
一金百弐拾六円             当半季間書記並小使給料
一金四円七拾弐銭            什器買入代
一金弐円五拾弐銭            郵便代
一金弐拾五円六拾銭           印刷代
一金拾弐円六拾銭            逓送費
一金四円六拾八銭四厘          明治十三年前後戸数税
一金弐円六拾壱銭八厘          筆墨紙
 金三円                新聞代
 金拾三円廿銭〇五厘          炭油其他諸雑費
  合金七百四拾六円六拾五銭三厘
差引
 金壱千〇九拾四円八拾三銭 後半季操越高


〔参考〕東京銀行集会所第三回半季実際考課状 〔明治一四年下期〕(DK060001k-0004)
第6巻 p.13-16 ページ画像

東京銀行集会所第三回半季実際考課状 〔明治一四年下期〕
                (東京銀行集会所所蔵)
 - 第6巻 p.14 -ページ画像 
    第三回半季考課状
                日本橋区万町一番地
                      銀行集会所
明治十四年七月一日ヨリ同十二月三十一日ニ至ル迄実際施行シタル庶務ノ要領及諸勘定等ヲ精査シ、之ヲ同盟諸君ニ示スコト左ノ如シ
    同盟銀行集会決議ノ事
七月十一日、同盟第十一回ノ定式会ニ於テ、書記山中譲三、月給金五円増与ノコトヲ決定セリ
八月廿日、同盟第十二回ノ定式集会ニ於テ従来一行二名ノ出席員ヲ減シ、爾後重役ノ内ヲ以テ一人ツヽノ出席ト為シ、此規則ヲ改正スヘキコトヲ議決セリ
九月十七日、同盟第十三回ノ定式集会ニ於テ改正規則草按ヲ協議シテ之ヲ決シタリ
又過日大蔵卿ヨリ却下セラレタル建白書ハ更ニ願書体ニ認メ再申スヘキコトニ議決ス
十月三日、横浜聯合生糸荷紛議ノ件ニ付同盟銀行臨時集会ヲ開キ、各地方ヨリ横浜ヘ輸送スヘキ生糸荷為替ニシテ該預所聯合外ノ荷受トナルヘキモノニ限リ、此紛議結局迄ハ一切謝絶シテ取組マサルコトヲ議決シ、而シテ各地分同業者ヘハ其取引ノ行ヨリ之ヲ通知スヘキヲ約シタリ
十月十五日、同盟第十四回ノ定式会ニ於テ本月三日臨時会費用ハ集会所積立金ヨリ可仕払コトニ決定ス
十月廿四日、聯合生糸荷預所ヘ貸資応援スヘキノ議ヲ開キ、爾来数回ノ会同ニ於テ之ヲ決行シタリ
 但シ十一月十二月定式会ニ於テハ之ヲ議事ナシ
    諸御達並願伺届等ノ事
九月十四日、十三年一月中旧択善会ヨリ大蔵卿ヘ奉呈シ置タル身代限処分法建白ノ義ハ、立法ニ関スル事件ニ付、直チニ元老院ヘ可差出旨同卿ヨリ達セラレタリ
十月三日、大蔵卿ヘ身代限処分法ノ義ニ付、同盟銀行及第十五銀行等連署ヲ以テ稟願書ヲ上呈シ、未タ裁可ヲ得ス
十月十二日、大蔵卿ヘ商人手形流通ノ儀ニ付、第一銀行外八行連署ヲ以テ出願シ、未タ裁可ヲ得ス
    同盟銀行ノ事
当半季間ハ同盟中更ニ入退ナシ、現在銀行名称ハ左ノ如シ
     第一国立銀行       第三国立銀行
     第五国立銀行       第二十国立銀行
     第廿七国立銀行      第三十国立銀行
     第三十三国立銀行     第四十四国立銀行
     第四十五国立銀行     第六十国立銀行
     第九十五国立銀行     第百国立銀行
     第百十二国立銀行     第百十九国立銀行
     第四国立銀行支店     第六国立銀行支店
     第八国立銀行支店     第十国立銀行支店
     第十三国立銀行支店    第十四国立銀行支店
     第十九国立銀行支店    第廿四国立銀行支店
 - 第6巻 p.15 -ページ画像 
     第三十二国立銀行支店   第六十二国立銀行支店
     第六十三国立銀行支店   第八十九国立銀行支店
     第九十三出張所      第百七国立銀行支店
     第百八国立銀行支店    第百十三国立銀行支店
     安田銀行         川崎銀行
     丸家銀行
      已上三十三行
    金融景況ノ事
当半季間金融ノ景況タル、七月初旬ニ在テハ漸次繁忙ノ状アリシカ中旬ヨリ下旬ニ至リ復タ寛弛ニ属シ、八月ニ入リテハ稍繁忙ノ色ヲ呈シ金利亦随テ騰上セリ、且ツ下旬ニ及ンテハ時季ノ生糸出□《(荷)》ニ際シ追々引締リノ景況ヲ現セリ、九月初旬ニ於テハ前況依然タリシカ中旬ニ至リテ一旦寛ニ赴キ下旬復タ繁忙幾ント初旬ノ状況ニ一歩ヲ進メリ、十月ニ及ンテハ愈々必迫ノ色ヲ呈ハシ利息ノ割合ハ日々激昂ノ勢ヲ来セリ、是レ他ナシ、前月下旬横浜聯合生糸荷預所ニ於テ外商トノ紛事ヲ醸生セシニヨリ、各地分ヨリ横浜ニ輸送スル生糸ハ全ク其売買中止ノ姿ナルニ付、各銀行ハ其金融ノ壅塞セシコトヲ憂ヒ勉テ荷為替若クハ貸付ヲ為シテ之ヲ開通センコトニ従事シタルニ原因スルナリ、十一月モ亦前況依然タリシカ、下旬ニ及ンテハ横浜生糸紛議和解ニ帰シ徐々生糸取引ヲ開キタルヲ以テ之ヲ、中旬以前ニ較スレハ僅カニ余裕ヲ生シタルモノヽ如シト雖トモ未タ利子ノ低落ヲ視ルニ至ラス、十二月ニ入リ当府下ノ金融ハ依然逼迫ナリシカ、各地方ヨリ国税徴収金ノ集リ来ルト前月生糸葛藤ノ和解ニ帰シタルト依リ、上旬ヨリ中旬迄ハ少シク余裕ヲ覚ヘタリト雖トモ、時已ニ年末ニ際シ商業決算ノ大節季ナレハ自ツカラ多額ノ金円ヲ要シ、殊ニ八九月頃ヨリ各商業共追々不景気ノ一方ニ傾キタレハ品物渋滞ハ本月ニ至リ益々甚敷、例年ヨリ一層切迫、市中貸借ノ日歩ハ四五厘ナリ
    為替打歩及割引ノ事
明治十四年七月一日ヨリ同十二月三十一日ニ至ル迄為換取組所ニ於テ実際取組タル金額及打歩割引ハ左ノ如シ
 金八拾万円也              総金額
  内訳
 金壱万円                大阪ヘ電信為替
    此打歩本打最高五銭 最低無
    右平均百円ニ付本打 五銭
 金五拾参円               同参着為換
    此打歩本打最高廿五銭 最低無打
    右平均百円ニ付本打 拾壱銭八厘強
 金拾壱万弐千円             同七日目為換
    此打歩本打最高三拾弐銭 最低弐拾銭
    右平均百円ニ付本打 壱銭八厘弱
 金参万参千円              同十日目為換
    此打歩本打最高四拾五銭 最低拾五銭
    右平均百円二付本打 弐拾六銭弐厘強
 金壱万六千円              西京参着
 - 第6巻 p.16 -ページ画像 
    此打歩本打最高弐拾弐銭 最低拾銭
    右平均百円ニ付本打 拾壱銭四厘
 金参千円                同七日目為替
    此打歩本打最高弐拾八銭 最低無
    右平均百円ニ付本打 弐拾八銭
 金壱万五千円              名古屋参着為換
    此打歩本打最高三拾銭 最低六銭
    右平均百円ニ付本打 八銭弐厘強
 金五千円                同十日目為替
    此打歩本打最高拾六銭 最低拾五銭
    右平均百円ニ付本打 拾五銭五厘
 金七千五百円              函館参着為換
    此打歩本打最高四拾五銭 最低三拾八銭
    右平均百円ニ付四拾弐銭六厘強
 金壱千円                松山参着為換
    此打歩本打最高弐拾五銭 最低無
    右平均百円ニ付本打 弐拾五銭
右為替取組金高及ヒ打歩ノ一覧表ヲ作リ之ヲ毎月大蔵省ヘ上呈セリ
    ○
 金壱万円                当所割引前日通知
    此日歩最高弐銭五厘 最低弐銭弐厘
 金三千円                同 五日目
    此日歩最高五銭 最低無
 金六千円                同七日目
    無日歩四銭八厘
 金五万三千円              同 十日目
    此日歩最高五銭 最低弐銭八厘
 金四千五百円              同 廿日目
    此日歩三銭