デジタル版『渋沢栄一伝記資料』

  詳細検索へ

公開日: 2016.11.11 / 最終更新日: 2020.3.6

2編 実業界指導並ニ社会公共事業尽力時代

1部 実業・経済

1章 金融
1節 銀行
6款 択善会・東京銀行集会所
■綱文

第6巻 p.153-154(DK060043k) ページ画像

明治20年11月15日(1887年)

是ヨリ先、同会ニ於テ銀行紙幣抵当公債証書価格改正ノ件ニ付キ協議ス。是日整理公債ヲ始メ五分以上利附ノ公債ハ其額面百円ニ付総テ九十五円ニ改正セラレンコトヲ望ム旨ノ上申ヲナスコトヲ決議ス。


■資料

銀行通信録 ○第二四号・第九―一二頁〔明治二〇年一一月二八日〕 第七十八回定式集会録事(DK060043k-0001)
第6巻 p.153 ページ画像

銀行通信録
 ○第二四号・第九―一二頁〔明治二〇年一一月二八日〕
  ○第七十八回定式集会録事
明治二十年十一月十五日、第七十八回ノ定式集会ヲ開キ来会スルモノ二十五名ナリ、委員第一国立銀行頭取渋沢栄一氏ハ前会ノ衆議ニ係ル銀行紙幣抵当公債証書価格改正ノ件ニ付大蔵大臣閣下ヘ稟請スヘキ議案ニ対シ其決議ヲ求メシカ、各位意見ノ概略ハ従来各国立銀行ヨリ発行紙幣ニ対シ大蔵省ニ抵存スル公債証書ノ内、最モ多額ヲ占ムルハ七分利附金禄ナリシカ、昨年十月整理公債証書条例ノ頒布アリシ以来其旨意ニヨリ六分已上利附ノ公債ハ漸次償還セラルヘキヲ以テ抽籤ノ都度各銀行ニ於テ当籤セシモノハ整理公債ノ交付ヲ請ヒ、之レヲ以テ交換スルノ事情ナリ、然ルニ曩ニ大蔵省ニ於テ定メラレタル抵当価格ハ七分利金禄額面百円ニ付九十五円、整理ハ八十円ナリシカ故ニ、該抵当ノ内当籤ノ分ニ係ル七分利金禄ノ交付ヲ請ハントスルトキハ其代リトシテ整理公債ヲ差出スモ額面百円ニ付拾五円ノ端数ヲ添付スルニ非サレハ其交換ヲ完了スル能ハス、翻テ現在市場ノ相庭ヲ観レハ中山道公債ヲ除クノ外五分已上利附ノ公債ハ其実価弐円内外ヲ上下スル位ノ事ニテ格別ノ差等ナキカ故ニ、整理公債ヲ始メ五分已上利附ノ公債ハ其額面百円ニ付総テ九十五円ニ改正セラレ、以テ各銀行一般便利ヲ得ムコトヲ切望スヘシト云ニアリ、因テ此旨意ヲ以テ速カニ同大臣閣下ヘ出願スヘキコトニ決議セリ

銀行通信録 ○第二六号・第二―四頁〔明治二一年一月二八日〕 伺指令(DK060043k-0002)
第6巻 p.153-154 ページ画像

 ○第二六号・第二―四頁〔明治二一年一月二八日〕
  ○伺指令
従来各国立銀行ヨリ発行紙幣抵当トシテ諸省ヘ差出置候公債証書ノ内、当時最モ多額ニ相違候モノハ七歩利附金禄ニ候処、昨年十月整理公債証書条例公布相成候以来六歩以上利附ノ公債ハ追々御償還相成候ニ付、各銀行ニ於テ当籤致候モノハ概ネ整理公債ヲ以テ交換可致之処曩ニ諸省ニ於テ御定相成候抵当価格ハ七歩利附金禄額面百円ニ付九拾五円、整理ハ八拾円ニ有之候ニ付、該抵当ノ内当籤ニ係ル七歩金禄之御下渡ヲ相願候節其代リトシテ整理公債ヲ差出候トキハ、額面百円二付拾五円ツヽノ端数ヲ計算シ之ヲ添付致サヽレハ其交換ヲ完了仕兼候、然ルニ近来市場ノ相庭ハ中山道鉄道公債ヲ除ク外五歩以上利附ノ公債ハ常ニ弐円内外ヲ上下致候位ノ事ニシテ、其間格別ノ差等無之候
 - 第6巻 p.154 -ページ画像 
ニ付、整理公債ヲ始メ五歩以上利附ノ公債ハ額面百円ニ付、総テ九拾五円ニ御改正相成各銀行一般ノ便利ヲ御開キ被成下候様仕度、同盟銀行一同之情願ニ依リ此段奉願候也
  明治二十年十二月十七日       銀行集会所
    大蔵大臣 伯爵 松方正義殿
 (指令)
第六〇九一号
願之趣当省第六〇九〇号達ノ通心得ヘシ
  明治二十年十二月廿七日