デジタル版『渋沢栄一伝記資料』

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公開日: 2016.11.11 / 最終更新日: 2020.3.6

2編 実業界指導並ニ社会公共事業尽力時代

1部 実業・経済

1章 金融
1節 銀行
6款 択善会・東京銀行集会所
■綱文

第6巻 p.172-173(DK060054k) ページ画像

明治22年5月15日(1889年)

日本銀行ヘ委託スベキ公債証書ノ中、五分以上利付ノモノハ総テ額面ノ価格ヲ以テ送致スベキ事ヲ日本銀行ヘ照会ノ上、各銀行ヘ通知スベキコトヲ決議ス。後日本銀行ヨリ承諾ノ回答アリタルニヨリ、其旨各銀行ヘ通知セリ。


■資料

会議録事 自明治二十二年一月至明治二十三年十二月(DK060054k-0001)
第6巻 p.172 ページ画像

会議録事 自明治二十二年一月至明治二十三年十二月 (東京銀行集会所所蔵)
    ○第九十四回定式集会録事
明治二十二年五月十五日、同盟第九十四回ノ定式集会ヲ開キ、来会スルモノ二十七名ナリ、委員第一国立銀行頭取渋沢栄一氏ハ銀行紙幣合同消却積立金ニ対スル公債証書価格ノ件其外数件ノ議案ヲ提出シ、衆議決定スルコト左ノ如シ
一各国立銀行紙幣消却元資積立金ニ対シ、毎年二月八月雨季ニ於テ日本銀行ヘ委存スヘキ公債証書価格ハ従来毎年五月同盟会ノ協議ニ於テ予定シタルモノヲ以テ日本銀行ヘ稟議ヲ経、然ル後之ヲ各銀行ヘ照会スルノ例ナリシカ、近来市価平静ニシテ殆ント高低セザル如クナルニ付、今後格別ノ変動アルニアラサレハ則五歩已上利付ノモノハ総テ従前ノ如ク、額面ノ価格ヲ以テ送致スヘキ事ヲ日本銀行ヘ照会ノ上各銀行ヘ通知スヘキコトニ決議セリ

 - 第6巻 p.173 -ページ画像 

銀行通信録 ○第四二号・第三―五頁〔明治二二年五月二八日〕 稟告(DK060054k-0002)
第6巻 p.173 ページ画像

銀行通信録
 ○第四二号・第三―五頁〔明治二二年五月二八日〕
    ○稟告
各国立銀行紙幣消却元資積立金ニ対シ、毎年二月八月両季ニ於テ日本銀行ヘ送納可致公債証書価格之義ハ、是迄当集会所ヨリ日本銀行ヘ打合ノ上御照会申上来候処、去ル二十年以来市中相場モ大抵同様ノ事ニ付、今後格別ノ変動無之候ハヽ総テ証書額面高ヲ以テ計算相立送納致度段、日本銀行総裁ヘ稟議ニ及候処、請求ノ通リ取計差支無之旨回答有之候ニ付、本年八月以後ノ処ハ追テ何分之儀御照会申上候迄ハ、前陳ノ通御承諾相成候様仕度、此段各国立銀行各位ヘ稟告ニ及候也
    日本銀行ヘ稟議
各国立銀行ヨリ紙幣消却元資積立金ニ対シ、毎年二月八月両季ニ於テ貴行ヘ送納可致公債証書価格之儀ハ、是迄毎年五月貴行ヘ御打合之上各銀行ヘ照会致来候処、去ル二十年以来市中相場モ大抵同様ノ事ニ付今後格別ノ変動無之候ハヽ五分已上利附ノ諸公債証書ハ総テ是迄通額面ノ価格ヲ以テ計算相立送納可致様仕度、尤時価ニ変動ヲ来候節ハ同盟銀行協議之上御打合可申上候、此段御稟議申上候也
  明治二十二年五月十六日
                      銀行集会所
    日本銀行総裁 富田鉄之助殿

     同回答
各国立銀行紙幣消却元資積立金ニ対シ、毎年二月八月両季ニ預入相成候公債証書価格之儀、今後格別之変動無之上ハ、五分以上利付ノモノ総テ是迄通額面ノ価格ヲ以テ計算相立度旨御協議ノ趣致承知候、右ハ御意見ノ通ニテ差支無之候、此段及御回答候也
  明治廿二年五月廿二日
               日本銀行総裁 富田鉄之助
    銀行集会所 御中