デジタル版『渋沢栄一伝記資料』

明治30年12月15日（1897年）

東京商工相談会ヨリ戦後経済問題ニ関スル当所ノ意見ニ付ニ照会アリタルモ、右ハ会員各自直接同会ニ意見ヲ開陳スベキ旨ヲ決議ス。

集会録事　自明治二十六月一月　　（東京銀行集会所所蔵）
　　　　○第百七十八回定式集会録事○明治三〇年一二月一五日
次ニ此程東京商工相談会調査委員長ヨリ戦後経済問題ニ関シ当集会所ノ意見承知シタシト照会アリシ旨ヲ告ケ、其来書ノ要領ヲ述ヘテ協議ニ付シタルニ、斯ノ如キ重要ニシテ且入込ミタル問題ニ対シ当集会所ノ意見ヲ一定セントスルモ到底出来難キ事ナルヘシト思惟スレハ、会員中ニテ特ニ意見ヲ有スルモノハ直ニ同会ニ就キ開陳シタル方可然トノ議ニ一決シ、右ノ趣旨ヲ以テ会長ヨリ回答スヘキ事ニ決シ
又近頃当集会所ヘ加入シタル銀行ニテ其加入以前取引シアル得意ノ内兼テ集会所組合銀行ニ於テ取引ヲ拒絶セラレ居ル者アリ、此場合ニハ其銀行ハ当集会所ヘ加入ト同時ニ之ヲ謝絶セサルヘカラサルヤトノ質問アリシカ、本会ニ加入ノ上ハ総テ謝絶スヘキ事ニ決シ
次ニ来三十一年組合銀行新年会開催ノ協議ヲ為シタルニ、一月十四日当集会所ニ於テ開クヘキ事ニ決シ七時閉会、晩餐ノ後散会セリ
　　　　　　当日出席者
　　　　　　　　　第一銀行　　　渋沢栄一○外四五名氏名略