デジタル版『渋沢栄一伝記資料』

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公開日: 2016.11.11 / 最終更新日: 2022.3.15

2編 実業界指導並ニ社会公共事業尽力時代

1部 実業・経済

1章 金融
1節 銀行
6款 択善会・東京銀行集会所
■綱文

第7巻 p.113-120(DK070014k) ページ画像

明治41年10月22日(1908年)

木挽町歌舞伎座ニ於テ東京銀行集会所、東京交換所及銀行倶楽部三団体連合主催ニヨル米国大西洋艦隊歓迎演芸会開カル。栄一主人側ヲ代表シテ歓迎ノ辞ヲ朗読ス。


■資料

渋沢栄一 日記 明治四一年(DK070014k-0001)
第7巻 p.113 ページ画像

渋沢栄一 日記  明治四一年
九月十二日
○上略午後五時銀行集会所ニ抵リ、米国艦隊歓迎ノ事ニ関シ、集会所・交換所・倶楽部等三団体ノ聯合協議会ヲ開ク、要件議決ノ後委員指名等ノ事ヲ豊川・池田・佐々木ノ諸氏ニ托シ、午後七時帰宅○下略
十月二十二日
○上略六時歌舞伎座ニ抵リ、米艦隊歓迎会ニ出席ス、蓋シ銀行者団体ニテ開催セシモノナリ
演劇舞伎数番アリ、其間余ハ歓迎文ヲ朗読シ、提督スヘリー答詞ヲ述フ、畢テ立食場ニ入り、盃ヲ挙ケ万歳ヲ歌フ、夜一時過帰宿ス


東京朝日新聞 第七九二八号〔明治四一年九月一六日〕 米国艦隊と銀行業者(DK070014k-0002)
第7巻 p.113 ページ画像

東京朝日新聞  第七九二八号〔明治四一年九月一六日〕
○米国艦隊と銀行業者 東京銀行集会所、東京交換所及銀行倶楽部の三団体は聯合して近日回航の筈なる米国大西洋艦隊の歓迎会を開くことに決し、右に関し十二日午後五時より三団体聯合総合を開き、渋沢男爵会長席に着き、満場一致左の各項を議決したり
 一歓迎会は来る十月廿二日午後九時半より開合の事
 一歓迎会は歌舞伎座に於て開会し、演芸を催し立食の饗応を為す事
 一歓迎会には米国艦隊士官及夫人令嬢並に朝野の貴顕紳士及夫人を招待する事
 一歓迎会諸般の事項は東京銀行集会所会長、東京交換所委員長及銀行倶楽部委員長並に臨時委員五十名乃至八十名に委任する事、但し委員中より数名の専任委員を設くる事
右臨時委員は追て指名の上之を定むる筈


銀行通信録 第四六巻第二七七号・第六五三―六五四頁〔明治四一年一一月〕 米国大西洋艦隊歓迎演芸会(DK070014k-0003)
第7巻 p.113-115 ページ画像

銀行通信録  第四六巻第二七七号・第六五三―六五四頁〔明治四一年一一月〕
    ○米国大西洋艦隊歓迎演芸会
 - 第7巻 p.114 -ページ画像 
東京銀行集会所、東京交換所及銀行倶楽部の三団体にては、互に聯合の上、十月二十二日木挽町歌舞伎座に於て、米国大西洋艦隊歓迎演芸会を開きたり、之より先き三団体にては当日の接待及準備の為め委員八十名、専任委員五名を置くことゝなり、左の如く決定せられたり
      専任委員
    池田謙三  早川千吉郎  豊川良平
    園田孝吉  渋沢栄一
      以上五名
      委員
    井上準之助 生田定之   井上辰九郎
    池田謙三  池田成彬   伊沢竹衛
    稲延利兵衛 今村繁三   原田虎太郎
    原六郎   波多野承五郎 浜口吉右衛門
    浜口担   西脇長太郎  伴野乙弥
    外山一郎  千阪高雅   小田切万寿之助
    綿貫吉秋  渡辺千春   和田義行
    渡辺源次郎 藁品槍太郎  川上直之助
    河東田経清 門野錬八郎  川崎金三郎
    神木治三郎 加納友之介  吉井友兄
    高橋是清  高橋新吉   田中平八
    田中武兵衛 添田寿一   園田孝吉
    佃一予   成瀬正恭   中沢彦吉
    内藤尚   村田俊彦   村井吉兵衛
    村井貞之助 打田廉    植松京
    日下義雄  串田万蔵   山口荘吉
    山田丈太郎 山川勇木   安田善次郎
    安田善三郎 安田善八郎  山本彦吉
    山中隣之助 松尾臣善   松方巌
    松尾吉士  前川太兵衛  深井英五
    郷誠之助  安藤浩    綾井忠彦
    桜田助作  佐々木勇之助 佐々木慎思郎
    阪田実   佐竹作太郎  木村清四郎
    菊地長四郎 三村君平   志村源太郎
    渋沢篤二  清水虎吉   荘清次郎
    清水宜輝  土方久徴   久田益太郎
    諸葛小弥太 菅沼慶蔵
      以上八十名
当日招待状を発したるは米国艦隊乗組員及家族五百名、米国商業会議所委員一行六十名を始めとし、本邦在留米国人、本邦朝野の貴顕紳士並夫人等合計千六百余名にして、其内実際の来会者は主人側二百余名を合し総計約千三百名に及びたり、斯くて当日は入口に於て歓迎次第書、演芸筋書及歓迎辞写(外人には英文、邦人には和文)を渡し、総て予定の通り左の如く挙行せられたり
   午後八時開会
 - 第7巻 p.115 -ページ画像 
       奏楽
 演芸の一 星《ほし》の契《ちぎり》(手踊)
       奏楽
 演芸の二 都鳥流月影《みやこどりながれのつきかげ》
       奏楽
  総代渋沢男爵歓迎の辞を朗談《(読)》しスペリー提督之に対して挨拶を述ぶ
       奏楽
 演芸の三 小袖幕元禄模様《こそでまくげんろくもやう》
       奏楽
 演芸の四 紅葉《もみぢ》の橋《はし》(手踊)
       奏楽
   立食
右にて無事演芸会を了り、夜半十二時を過ぎて一同始めて散会せり


銀行通信録 第四六巻第二七八号・第八〇九頁〔明治四一年一二月一五日〕 米国大西洋艦隊歓迎辞(DK070014k-0004)
第7巻 p.115-116 ページ画像

銀行通信録  第四六巻第二七八号・第八〇九頁〔明治四一年一二月一五日〕
    ○米国大西洋艦隊歓迎辞
十月二十二日木挽町歌舞伎座に於て米国大西洋艦隊歓迎演芸会挙行の際、渋沢男爵の朗読せられたる歓迎辞左の如し
    歓迎の辞
 北米合衆国艦隊司令長官スペリー提督閣下並に将校諸君、余は東京銀行集会所、東京交換所及銀行倶楽部三団体総代として謹みて歓迎の微意を表せんとす
 今回貴艦隊回航の途次幸に我邦を訪問せられたるの好機に会ひ、東京銀行集会所等の三団体合同して歓迎の宴を設け、恭しく尊来を請ひしに各位之に応し燦然星の如く光臨せられたるは我々一同の光栄とする所なり
 惟ふに貴艦隊は昨年十二月を以てハンプトン、ローヅを抜錨し、長風万里遠洋を回航せられ、寒暑の変を冒し風浪の険を凌き、数閲月の今日に於て、閣下並に将校諸君の意気壮豪にして健全なる音容に接す、豈其勇敢の気象を称し、技倆の巧妙を賛して貴艦隊の為めに祝せざるべけんや
 回顧すればペルリ提督が軍艦四隻を率ゐて我が海門を叩きたるは今を距る実に五十五年前の事となす、此時に当り我邦は久しく外国の交際を謝し、殆んど鎖国の状態に居り海外交通の事情に聾なりしを以て、国民一般春宵の睡を攪破せられたるの感ありき、已にして貴国使節の懇切なる勧告に応じ、首として貴国と修交条約を訂し、国際関係を一変して以て列国の友邦と為り、今日に至りて玆に貴国が空前の壮挙に出でたる雄大なる艦隊を歓迎して今夕此饗宴を供張するに当り、五十五年前久里浜の仮屋に樽俎相見えたるの往時を回想せば、恍然として夢の如く隔世の感に堪へざるものあり、而して貴我両国の好誼と相互敬愛の誠意とは五十五年一日の如くにして渝らざるのみならず、年を逐て益々深厚を加へて懇款の域に進まんとするは、貴我両国民の幸慶とする所なり
 - 第7巻 p.116 -ページ画像 
 由来軍備と銀行業とは其意義同じからずと雖も、今や貴国が雄大なる艦隊を有して空前の壮挙あるは、其実財力発展の余勢にして、而して財力の発展は農工商の旺盛に原因せざるべからず、然らば則ち貴国の此強健なる海軍あるは永く平和を維持せられたるの結果に外ならずして、其海軍は実に海外貿易の擁護者たらずんばあらず、是を以て我々銀行者も亦此平和の保障によりて意を強くして其業を営むを得ん、蓋し我日本は五十五年前貴国平和の使節に対して貿易を海外に開き、貴国々民の冀望を空しくせずして今日の進境に入れり貴我両国共に力を戮せ、互に善鄰の誠意を尽くし、以て太平洋上の平和を保有し、両国国民均しく景福を被れり、然り而して特に之が利益を受くる者は常に平和を好む所の我々銀行者たりと謂はざるべからず、果して然らば我々は日本国民として此平和の擁護者たる海軍々人を歓迎し、又銀行者として閣下並に将校諸君を款待するは、是れ衷心の至情已まんと欲して已む能はざる所なり
 閣下並に将校諸君、今より又万里の帰航に臨み願くは邦家の為め万千自愛せられ、帰邦せらるゝの日我々銀行者が閣下並に将校諸君に致せるの誠意を貴国に伝へ、閣下並に将校諸君が平和の天使として我邦に成功せられたる事実を貴国人に報ぜられんことを、我々は貴艦隊の来訪を記憶すること猶ほ五十五年前ペルリ提督艦隊の渡来の時の如くなるべし、終に臨み謹んで閣下並に将校諸君の健康を祝す


米国艦隊歓迎 演芸梗概(DK070014k-0005)
第7巻 p.116-120 ページ画像

米国艦隊歓迎 演芸梗概
 (扉)
  明治四十一年十月二十二日於歌舞伎座
  米国艦隊歓迎 演芸梗概
              東京銀行家開催

米国艦隊歓迎 演芸梗概
 第一 星の契                新橋芸妓連中
〽槐花雨に潤ひて実を結び、桐葉風に揉まれて緑を掃ふ出〽花野に咲ける思ひ草、繋がる緑は糸薄、まねく尾花の穂に出でゝ、いよし御見の喜びを、言はねどくねる女郎花、ふるあめりかに濡れそめて、賤が仮寝の手枕に、虫の音すみて松風の、琴に合はする越天楽合残りの楽はいつとなく、秋も更け行く鐘冴えて、結ぶ白露置く霜に、はぜやぬるでも照りそひて〽色立田姫アレアレアレ、見事に染井滝の川、散りて流れて流れて末は、千歳の外のから錦、紅葉がさねの薄からぬ、えにしを猶も結び文、年に一度の逢瀬さへ、千代の契りて女夫星、乞巧奠の楽を、変らぬ末のためしとて、鄙も都も押なべて、舞へやうたへやうたへや舞へや、万歳楽とぞいはふなりなり
 第二 小袖幕元禄模様        長唄囃連中
       上野山内花見の場
   役割
 - 第7巻 p.117 -ページ画像 
        丹前侍  利金太  八百蔵
        傾城   勝山   梅幸
        若衆   主馬之助 羽左衛門
        座頭   瘤市   猿之助
        薩摩武士 多鈍次  高麗蔵
        紅絵売  江戸八  宗十郎
        俳諧宗匠 四角堂  松助
        町奴   市兵衛  菊五郎
        奴    角内   吉右衛門
        医者   竹庵   蟹十郎
        すし売  お六   菊三郎
        秋色女       十蔵
        俳優   勘八   団八
        供奴   可助   猿十郎
        大若衆  雪之丞  団右衛門
        伊達奴  段平   団子
        踊子   小松   栄次郎
幕開く、医者、俳諧師出で来り古人の句を我物顔に短冊に認めて桜の枝に結び附け誇り居る処へ利金太角内を供に連れて出来り短冊の句を見て俳諧師の不徳義を罵り怒る、俳諧師、医者と密に申合せ笑楽を酒に混じて利金太に勧める、利金太は角内が瓢の酒を盗み飲みしを責め打腹立ちて罵る下より薬の利目にて笑を催し怒りつ笑ひつして退場する、長唄になり花見の男女元禄風の伊達姿にて出来り踊り興じて幕。
 第三 都鳥流月影          常磐津連中
      隅田川渡船の場
   役割
        法界坊野分姫怨霊 芝翫
        吉田の松若    羽左衛門
        娘お組      宗十郎
        渡守お賤     梅幸
幕開く、常磐津の浄瑠璃になり渡舟の中よりお賤出来り「兄軍助殿(松若の家来)の指図に任せ松若様をお待ち申して居る」と云ふ筋の台詞あり、浄瑠璃になり花道より松若、お組いづれも葱売の姿に扮して出来り「松若が許嫁の野分姫法界坊の手に罹り死を遂げたるを悲む筋」の台詞ありて松若は野分姫が形見の袱紗を火にくべる、煙に誘はれて法界坊と野分姫の怨霊お組と同じ姿にて花道へ顕はるゝ、法界坊は初めお組に恋焦れしかどお組には松若あれば思ひを遂げず折柄野分姫が松若を慕ひて来るに会ひ煩悩の闇に迷ひし法界坊は姫を留めて掻口説けども聞かざれば遂に姫を殺害に及び其身も亦人手に罹りて死を遂げし二人の怨霊一つ姿を借りて顕はれ来れるなり、お賤等は俄にお組が二人に成りたるを訝り双方の其偽を試めす振事あり、此間に怨霊は松若に対しては野分姫となりて浅き縁しを啣ちお組に向ひては法界坊となりて深き恨を述べ男女二面の振事あり、お賤は二人のお組が真偽を判ち兼ね守仏の尊像を取出して祈り祈られ怨霊退散の件にて幕。
 第四 紅葉の橋           新橋芸妓連中
〽一年を千代と待得し七夕の逢瀬うれしき浪枕かはす誓の末かけて月も冴ゆく秋の霜
〽紅葉の橋のたもとから袖を垣根のことづけに一寸耳をば鵲の、霜のいつしか白白とつもるほどなほ深くなる雪をめぐらす舞の手やヨイヨイヨイヨイヤサ
 - 第7巻 p.118 -ページ画像 
〽紅葉につけてやる文も、とけぬ心を結び文やがて連理を楽しみに、塒恋しき柵の枝を錦の橋渡しいつか浮名の立田川ヨイヨイヨイヨイヤサ
〽紅葉重ねの薄やうにいよし御見と書おくる袖から袖へ結び文千束にあまる錦木も今宵ばかりの逢瀬とはほんに辛気な女夫星
〽逢ふ夜はたまに七夕の其睦言も尽なくに鶏がなき候暁の星の数さへ四十六いつしかしからむ朝日かげ光り照りそふ天の川
是は北米合衆国水師提督故グラント将軍が我国に来遊せられし時観覧に供せしものを此度補訂したるものなり。
     銀行家有志人名          (イロハ順)
   日本銀行営業局長            井上準之助
   同国庫局長               生田定之
   第百銀行取締役兼支配人         池田謙三
   三菱合資会社社長          男爵岩崎久弥
   同副会長              男爵岩崎小弥太
   三井銀行営業部長            池田成彬
   帝国商業銀行支配人           今井彦四郎
   明治商業銀行営業部長          伊沢竹衛
   日本通商銀行常務取締役         稲延利兵衛
   今村銀行頭取              今村繁三
   七十七銀行東京支店支配人        飯田幸三郎
   両羽銀行東京支店長           今清水乾三
   第三銀行常務取締役兼庶務部長      原田乕太郎
   横浜正金銀行取締役           原六郎
   三井銀行専務理事            早川千吉郎
   同理事                 波多野承五郎
   帝国商業銀行取締役           浜田市助
   明治商業銀行協議役           長谷川千蔵
   豊国銀行文書課長            浜口担
   第一銀行営業部支配人          西脇長太郎
   東京貯蔵銀行取締役兼支配人       本城清彦
   明治商業銀行庶務部長          鼈宮谷清平
   三菱合資会社銀行部長          豊川良平
   住友銀行東京支店支配人代理者      外山一郎
   両羽銀行取締役             千阪高雅
   横浜七十四銀行頭取           大谷嘉兵衛
   横浜正金銀行取締役           小田切万寿之助
   豊国銀行取締役             岡本貞烋
   日本銀行秘書役             綿貫吉秋
   第二銀行東京支店支配人         和田義行
   二十七銀行頭取             渡辺治右衛門
   同取締役                渡辺源次郎
   新潟銀行取締役             藁品槍太郎
   日本勧業銀行理事            川上直之助
   三井銀行営業部次長           門野錬八郎
   麹町銀行取締役             河合徳兵衛
   万世銀行常務取締役           加藤佐兵衛
   神木銀行代表社員            神木治三郎
   住友銀行東京支店長支配人        加納友之介
   日本銀行理事              吉井友兄
   東海銀行支配人             吉田源次郎
   日本銀行副総裁兼横浜正金銀行頭取  男爵高橋是清
   日本勧業銀行総裁            高橋新吉
   第百銀行頭取              高田小次郎
   田中銀行頭取              田中平八
   同社員                 田中銀之助
   日本通商銀行顧問            高木益太郎
   麹町銀行頭取              田中武兵衛
   商栄銀行専務取締役           田中徳義
   十二銀行東京支店長           谷野作治
 - 第7巻 p.119 -ページ画像 
   日本興業銀行総裁            添田寿一
   十五銀行頭取              園田孝吉
   横浜正金銀行取締役           相馬永胤
   日本興業銀行副総裁           佃一予
   十五銀行支配人             成瀬正恭
   横浜正金銀行秘書役           鍋倉直
   中井銀行業務担当社員          中井新右門
   豊国銀行営業部長            永見勇吉
   第十九銀行東京支店支配人        内藤尚
   日本興業銀行秘書役           村田俊彦
   村井銀行社長              村井吉兵衛
   同業務担当社員             村井貞之助
   同社員                 村井真雄
   横浜七十四銀行東京支店支配人      打田廉
   三菱合資会社鉱業部副長         植松京
   第一銀行営業部副支配人         野口弥三
   第百銀行副支配人            窪田勝弘
   三菱合資会社銀行部副長         串田万蔵
   日本銀行理事              山口宗義
   第三銀行頭取              安田善四郎
   二十銀行取締役兼支配人         山口荘吉
   八十四銀行取締役兼支配人        山田丈太郎
   横浜正金銀行取締役総支配人       山川勇木
   安田銀行監督              安田善次郎
   同副監督                安田善三郎
   同頭取                 安田善之助
   同営業部長               安田善八郎
   明治商業銀行頭取            安田善助
   第十銀行東京支店支配人         山本彦吉
   浪速銀行取締役東京支店長        山中隣之助
   第三十六銀行取締役           山口朗貞
   日本銀行総裁            男爵松尾臣善
   十五銀行副頭取             松方巌
   横浜正金銀行東京支店支配人       松尾吉士
   東京銀行取締役頭取           前川太兵衛
   四十一銀行東京支店支配人        益子右馬助
   八王子第七十八銀行取締役東京支店支配人 松尾謹次
   日本銀行外事部通信主事         深井英五
   三十銀行頭取              古川源太郎
   掛川銀行東京支店支配人         寺沢平吉
   川崎銀行営業部長            安藤浩
   日本通商銀行監査役           阿部吾市
   村井銀行営業部長            綾井忠彦
   四十銀行東京支店支配人         新井錠三
   信濃銀行東京支店副支配人        青山新
   日本銀行秘書役             桜田助作
   日本興業銀行理事            斎藤恂
   第一銀行取締役兼総支配人        佐々木勇之助
   二十銀行頭取              佐々木慎思郎
   左右田銀行業務担当社員頭取       左右田金作
   豊国銀行専務取締役           阪田実
   第十銀行頭取              佐竹作太郎
   加島銀行東京支店支配人         佐藤鹿蔵
   六十三銀行東京支店支配人        迫田七郎
   日本銀行理事              木村清四郎
   第百銀行割引貸付課長          喜多喜太郎
   三菱合資会社銀行部副長         桐島像一
   東海銀行頭取              菊池長四郎
   同取締役                菊池晋二
   伊藤銀行東京支店支配人         岸田常三郎
   北海道拓殖銀行頭取           美濃部俊吉
   三菱合資会社銀行部副長         三村君平
   横浜正金銀行取締役         子爵三島弥太郎
   同副支配人               宮川久次郎
   浪速銀行蠣殻町支店長          宮ノ原軍吉
   日本勧業銀行副総裁           志村源太郎
 - 第7巻 p.120 -ページ画像 
   第一銀行頭取            男爵渋沢栄一
   同検査役                渋沢篤二
   第三銀行営業部長            清水乕吉
   三菱合資会社庶務部長          荘清次郎
   京橋銀行取締役兼支配人         柴田貞勝
   丁酉銀行取締役兼支配人         清水宜輝
   日本銀行国庫局長            土方久徴
   森村銀行頭取              広瀬実栄
   鴻池銀行東京支店長           久田益太郎
   横浜銀行取締役             平沼八太郎
   二十七銀行支配人            師岡政辰
   日本通商銀行取締役頭取         籾山半三郎
   森村銀行支配人             諸葛小弥太
   神木銀行社員              森井啓之助
   日本銀行理事              首藤諒
   同出納局長               鈴木知雄
   中井銀行支配人             菅沼慶蔵
   百十三銀行取締役            鈴木重恒
   肥後銀行東京支店長           杉原惟敬
       計  百三十五名