デジタル版『渋沢栄一伝記資料』

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公開日: 2016.11.11 / 最終更新日: 2018.12.20

2編 実業界指導並ニ社会公共事業尽力時代

1部 実業・経済

1章 金融
2節 手形
2款 東京手形交換所
■綱文

第7巻 p.327-331(DK070043k) ページ画像

明治25年2月1日(1892年)

是ヨリ先、東京交換所委員長栄一ヨリ、東京大阪間ニ於ケル東京交換所組合銀行本支店ヨリ振出シタル当座小切手ニ限リ両地日本銀行本支店ニ於テ支払ヲ引受ケラレ度旨、日本銀行ニ稟請シタリシガ、同行回答ノ保証小切手取扱方指示ニ依リ、是日ヨリ之ヲ実施ス。


■資料

交換所委員廻議 第一号 自明治廿四年至同廿八年(DK070043k-0001)
第7巻 p.327-328 ページ画像

交換所委員廻議 第一号 自明治廿四年至同廿八年 (東京手形交換所所蔵)
明治二十四年十二月十八日    東京交換所監事(印)
 委員長(印)
 委員(印)(印)
  東京大阪為替取引便法之儀ニ付、組合銀行ヘ輪札並日本銀行
  総裁ヘ請求案
東京大阪間為替取引之便利ヲ謀リ候為メ、頃日委員外二三ノ頭取評議ノ上、別紙之通日本銀行ヘ請求致度候ニ付、輪札ヲ以テ御相談申上候幸ニ御同意ニ候ハヽ委員長ヨリ早々書面可差出候間、御諾否貴名下ヘ御記入可被下候
(別紙)
予テ御配意ヲ以テ手形交換所ヲ相設ケ候以来大ニ便利ヲ来シ居候処、尚今般組合銀行一同申合セ、東京大阪間ノ「為替《*》ニ限リ当交換所組合銀行本支店若クハ特ニ定メタル大阪代理店ヨリ振出シ候小切手ハ直ニ貴行本支店ニ於テ御支払被成下様仕度」右ハ唯リ金融上ノ便利ヲ得候ノミナラス、小切手ノ効用ヲ拡張致候ト共ニ、手形流通ノ一進歩トモ可相成奉存候ニ付、何卒別紙廉書之通リ御承諾相成度、此段稟請仕候也
 *附箋栄一自筆
 当坐小切手ニ限リ当交換所組合銀行ヨリ振出シタルモノハ貴行大阪御支店ニ於テ御支払被下□右□組合銀行之大阪本支店《(虫食)》ヨリ振出シタルモノハ御本店ニ於テ御支払被成下候様仕度□□《(虫食)》(印)
(別紙)
    日本銀行ヘ要求ノ個条
一交換所組合銀行ノ都合ニヨリ小切手ヲ大坂ヘ廻送シタル時ハ、日本銀行大阪支店ニ於テ直ニ其支払ヲ受度候事
一組合銀行中大坂ニ本店又ハ支店アルモノハ、其本店又ハ支店ノ当坐小切手ヲ東京ニ廻送シ、日本銀行本店ヨリ直ニ支払ヲ受度候事
 - 第7巻 p.328 -ページ画像 
一前条ノ小切手ハ当分ノ内東京大坂ノ本支店ヘ宛テタルモノ及ヒ特ニ定メタル大坂代理店(但大坂ニ支店ナキモノニ限ル)ヘ宛テタルモノニ限ル事
一組合銀行ヨリ日々振出スヘキ金高ハ、東京又ハ大坂ニ於テ支払ヲ受クヘキモノヲ合計シ其日ノ預ケ金高並ニ貸越約定高ニ超過セサルハ勿論ノ事ナレハ、日本銀行ニテ之ヲ信用セラレ度候事
一前条ノ要求ト同時ニ各銀行ニ対シテ何程カ信用貸越ノ道ヲ開カレ度候事
  ○右書面ヲ日本銀行総裁ヘ稟請セルハ二四年一二月二三日ナリ。


交換所委員廻議 第一号 自明治廿四年至同廿八年(DK070043k-0002)
第7巻 p.328-329 ページ画像

交換所委員廻議 第一号 自明治廿四年至同廿八年 (東京手形交換所所蔵)
明治二十五年一月二十日    東京交換所監事(印)
 委員長(印)
 委員(印)(印)
  東京大阪間ニ於テ小切手流通之件ニ付、客臘二十三日日本銀行総裁ヘ御照会相成候処、別紙之通回答有之候ニ付、御異存無之候ハハ、交換所組合銀行ヘ打合之上、尚日本銀行総裁ヘ左案之通御挨拶相成可然乎、此段御廻議申上候也

    交換所組合銀行ヘ打合案
東京大坂間ニ於テ小切手流通ノ件ニ付、客臘御協議之上、日本銀行総裁ヘ照会致候処、昨日別紙之通回答有之候ニ付、同行指示之取扱方法ニテ御異存無之候ハヽ、二月一日ヨリ実行致候様仕度、此段御打合申上候也
    日本銀行総裁ヘ
東京大阪間ニ於テ当坐小切手流通之件ニ付、客臘御依頼申上候処、右ハ信用取引上必要之事柄ニ付、御指示之取扱方法ニテ差閊無之候ハヽ来ル二月一日ヨリ御実行可被下旨御回答之趣委細敬承仕候、組合銀行一同異議無之候ニ付、宜敷御承諾被下度、此段更ニ御依頼申上候也
  年 月 日          東京交換所
                  委員長 渋沢栄一
(別紙)
営第六五号
東京大阪間ニ於テ当坐小切手ノ流通ヲ為シ金融上便利ヲ進メ度ニ付テハ、本行本支店ニ於テ貴組合銀行振出小切手ニ対シ支払致シ呉候様、旧冬十二月二十三日付御依頼ノ趣拝承、右ハ信用取引上必要ノ事柄ニ付取扱方左案ノ通ニテ承諾可致候、是ニテ御差閊無之候ハヽ来ル二月一日ヨリ実行可致候、此段御回答申上候也
                 日本銀行総裁
  明治二十五年一月十九日       川田小一郎(印)
    東京交換所委員長
        渋沢栄一殿

   取扱方法
 - 第7巻 p.329 -ページ画像 
一東京交換所組合銀行中日本銀行本店宛小切手ヲ大坂ヘ回附シ、同行大坂支店ニ於テ支払ヲ受ケントスルトキ、又ハ該組合銀行ノ中大坂支店又ハ特ニ定メタル代理店ヨリ同所日本銀行支店宛小切手ヲ東京同本店ニテ支払ヲ受ケントスルトキハ、該小切手ヲ日本銀行本支店ヘ持参シ、予メ仕払保証ヲ受クベシ
一小切手ハ別紙雛形ノ通総テ横線ヲ引キ、線内ニ渡先銀行ヲ記載スベシ
一日本銀行本支店ニ於テハ、横線小切手ニシテ仕払保証アルモノニ限リ、仕払ヲ為スモノトス
一利子ハ日本銀行本支店ニ於テ該小切手ノ仕払ヲ為セシ日ヨリ起算スルモノトス
   ○其後日本銀行引受ノ保証小切手取扱方法ハ数次改正アリタリ


交換所委員廻議 第二号 自明治二九年至同三〇年(DK070043k-0003)
第7巻 p.329-330 ページ画像

交換所委員廻議 第二号 自明治二九年至同三〇年 (東京手形交換所所蔵)
明治三十年五月十三日    東京交換所監事(印)
 委員長(印)
 委員(印)(印)
  保証小切手取扱方法改正之儀ニ付、日本銀行ヨリ別紙之通通知有之候ニ付、回答案相添、御廻議申上候也
   但右ハ至急ヲ要シ候義ニ付、組合銀行ヘハ本日通達取計置候

    回答案
保証小切手取扱方法御改正ノ上来ル十七日ヨリ実施可相成ニ付、交換所組合銀行ヘ通達可致様御通知之趣敬承仕候、此段御回答申上候也
(別紙)
明治三十年五月十二日
営第九八六号
保証小切手取扱方法別紙之通改正ノ上本月十七日ヨリ実施致候間、各交換組合銀行ヘ御通達相成度、此段及御通知候也
                 日本銀行総裁
                    岩崎弥之助(印)
    東京交換所委員長
          渋沢栄一殿
(別紙)
    保証小切手取扱方法
一東京及大坂ノ各交換所組合銀行及名古屋・京都両市ノ各特定銀行中日本銀行本支店出張所宛当座小切手ヲ回附シ、日本銀行本店大坂支店・名古屋支店及京都出張所ニ於テ其仕払ヲ受ケントスルトキハ、予メ仕払保証ヲ受クヘシ
一右ノ場合ニ於テ、東京各交換所組合銀行ハ本行大坂支店ニ於テ仕払ヲ受ケントスルトキハ、大坂各交換所組合銀行ヲ以テ其渡先ト為スコトヲ得、大坂各交換所組合銀行ニ於テモ東京本店ニ於テ其仕払ヲ受ケントスルトキハ、東京各交換所組合銀行ヲ以テ其渡先トナスコトヲ得
 - 第7巻 p.330 -ページ画像 
一各交換所組合銀行ニ於テ仕払保証小切手ヲ回附シ、本行名古屋支店及京都出張所ニ於テ仕払ヲ受ケントスルトキハ、該地ニ在ル一銀行ヲ特定シテ渡先ト為シ、予メ本行本支店ノ承諾ヲ受クヘシ
一右ニ依リ特定セラレタル銀行ニ限リ、該銀行ヲ特定シタル銀行ヲ渡先ト為シ、本行本支店及出張所宛小切手ニ仕払保証ヲ受クルコトヲ得
一小切手面ニハ横線ヲ引キ、線内ニ渡先銀行ヲ記載シ、仕払保証ヲ受クヘシ
一日本銀行本支店及出張所ハ、横線小切手ニシテ仕払保証アルモノニ限リ、仕払ヲ為スモノトス


交換所委員廻議 第三号 自明治卅一年至同卅二年(DK070043k-0004)
第7巻 p.330 ページ画像

交換所委員廻議 第三号 自明治卅一年至同卅二年 (東京手形交換所所蔵)
明治三十二年三月廿八日    東京交換所監事(印)
 委員長(印)
 委員(印)(印)
  横線保証小切手取扱方法之儀、日本銀行総裁ヨリ別紙之通リ知有之候ニ付、供回覧候
   但組合銀行ヘハ直ニ通達仕候
(別紙)
明治卅二年三月廿七日
営第一七七号
保証小切手取扱方法別紙ノ通リ改正之上、来月一日ヨリ実施致候間、各交換所組合銀行ヘ御通達相成度、此段及御通知候也
                 日本銀行総裁
                    山本達雄(印)
    東京交換所委員長
        渋沢栄一殿
(別紙)
    横線保証小切手取扱方法
一日本銀行本店・大阪支店・名古屋支店・西部支店・北海道支店・京都出張所及小樽出張所ト当座勘定取引アル銀行ハ、横線小切手ヲ相互間ニ回付シ日本銀行本支店出張所ニ於テ其仕払ヲ受クルコトヲ得
一横線保証小切手ハ振出人其表面ニ横線ヲ引キ、線内ニ渡先銀行ヲ記載シ、予メ仕払保証ヲ受ケラルヘシ
一横線保証小切手ノ仕払方ハ総テ渡先銀行ノ当座勘定ヘ振替受入ルヽモノトス
 但交換所組合銀行ハ手形交換手続ニ依リ受入ルヽコトヲ得
一横線保証小切手ノ見本ハ予テ日本銀行本支店出張所ヘ差出サルヘシ


交換所委員廻議 第三号 自明治卅一年至同卅二年(DK070043k-0005)
第7巻 p.330-331 ページ画像

交換所委員廻議 第三号 自明治卅一年至同卅二年 (東京手形交換所所蔵)
明治三十二年十月二十日    東京交換所監事(印)
 委員長(印)
 委員(印)(印)
  横線保証小切手取扱方法之儀日本銀行総裁ヨリ別紙之通リ知有之
 - 第7巻 p.331 -ページ画像 
候ニ付供回覧候也
   但組合銀行ヘハ直ニ通達仕候
(別紙)
明治卅二年十月八日
営第四九九号
横線保証小切手取扱方法第一項別紙ノ通改正シ、来ル十一月一日ヨリ実施可致候間、各交換所組合銀行ヘ御通報相成度、此段及御通知候也
                 日本銀行総裁
                    山本達雄(印)
    東京交換所委員長 渋沢栄一殿
(別紙)
    横線保証小切手取扱方法
一日本銀行本支店出張所ト当座勘定取引アル銀行ハ、横線保証小切手ヲ相互間ニ回付シ、日本銀行本支店出張所ニ於テ其支払ヲ受クルコトヲ得
      ○
日本銀行ヨリ横線小切手取扱方法第一項ニ福島出張所ヲ追加シ、来ル八月一日ヨリ実施スヘキ旨別紙之通々知有之候間此段御報告申上候也
  三十二年七月二十五日          東京交換所
 ○別紙略ス。