デジタル版『渋沢栄一伝記資料』

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公開日: 2016.11.11 / 最終更新日: 2018.12.20

2編 実業界指導並ニ社会公共事業尽力時代

1部 実業・経済

1章 金融
2節 手形
2款 東京手形交換所
■綱文

第7巻 p.404-405(DK070057k) ページ画像

明治36年11月7日(1903年)


 - 第7巻 p.405 -ページ画像 

銀行業務ニ於テハ明治三十年十一月以来厘位廃止ヲ実施セシモ、国庫出納ニハ行ハレ居ラザルヲ以テ、是日当交換所ハ政府計算ニ於テモ厘位ヲ廃止セラレンコトヲ建議ス。栄一委員長トシテ之ニ与ル。


■資料

交換所委員廻議 第七号 明治三六年(DK070057k-0001)
第7巻 p.405 ページ画像

交換所委員廻議 第七号 明治三六年 (東京手形交換所所蔵)
明治三十六年十月十九日          東京交換所監事(印)
 委員長(印)
 委員(印)(印)
  厘位廃止ノ件ニ付大蔵大臣ヘ建議案御廻議申上候也、但本案ハ来月五日組合銀行会議ニ付シ候上建議ノ積
    建議案
本邦輓近時運ノ発展ハ振古未曾有ノ長足ニシテ経済界取引ノ程度モ亦前日ノ比ニアラス、随テ計算方法ノ如キモ其趨勢ニ従ヒ敏捷神速ヲ要スヘキニ付、甞テ当交換所組合銀行ニ於テ商議ヲ尽シ計算上厘位ヲ全廃スヘキ事ニ決定シ、去ル三十年以来実行仕候処大ニ手数ヲ省キ一般取引上ニ於テ甚タ便利ヲ感シ漸次各地方ニ伝播シ期年ナラスシテ全国各銀行ニ普及スルノ功ヲ奏候処、政府ノ計算ニ於テハ収税ヲ首トシ諸官衙支払命令書文ハ郵便為替ノ如キニ至ルマテ概ネ厘位ヲ存スルモノ多ク、是カ為メ官民計算ノ方法未タ一致ヲ得スシテ小切手納税其他種種ノ場合ニ於テ齟齬スル所少ナカラス、国家経済上ノ不便不利ナルモノ軽々看過スヘカラサル義ト奉存候ニ付、政府計算ニ於テモ今日ニ当リ厘位ヲ全廃セラレ民間諸計算ト一致同調ノ便利ヲ得候様仕度、何卒前陳ノ状態御洞察至急御詮議可被成下候此段建議仕候也
  年 月 日                 委員長
    大蔵大臣宛


銀行通信録 第三六巻・第五二―五三頁〔明治三六年一一月一五日〕 東京交換所組合銀行第八十八回定式集会(DK070057k-0002)
第7巻 p.405 ページ画像

銀行通信録  第三六巻・第五二―五三頁〔明治三六年一一月一五日〕
    ○東京交換所組合銀行第八十八回定式集会
明治三十六年十一月五日午後六時より、東京銀行集会所に於て開会、出席銀行三十一行、会員三十三名にして、委員池田謙三氏会長席に着き
○中略
(第二号)厘位廃止の儀に付建議案(其議案如左)○前掲ニ同ジ
を議し、満場一致を以て原案の通り可決し、右にて議事を終り、午後七時閉会せり


東京交換所第十八回成績報告 (自明治三六年七月至同年一二月)(DK070057k-0003)
第7巻 p.405 ページ画像

東京交換所第十八回成績報告     (自明治三六年七月至同年一二月)
    庶務要領
○中略
十一月七日大蔵大臣ヘ厘位廃止ノ件ニ付建議書ヲ進達セリ
  ○民間ノ厘位廃止ニツイテハ本章第六款東京銀行集会所明治三〇年九月一五日ノ項(第六番第四二一頁)参照。