デジタル版『渋沢栄一伝記資料』

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公開日: 2016.11.11 / 最終更新日: 2018.12.20

2編 実業界指導並ニ社会公共事業尽力時代

1部 実業・経済

1章 金融
2節 手形
2款 東京手形交換所
■綱文

第7巻 p.468-469(DK070061k) ページ画像

明治42年6月6日(1909年)

是年古稀ニ渉ルヲ以テ第一銀行他少数ノ関係ヲ除キ諸事業ヨリノ引退ヲ決意シ、是日東京交換所委員ヲ辞ス。然ルニ組合銀行ノ多クハ留任ヲ希望セルヲ以テ留マル。


■資料

交換所委員廻議 第拾壱号 明治四十一年同四十二年(DK070061k-0001)
第7巻 p.468 ページ画像

交換所委員廻議 第拾壱号 明治四十一年同四十二年 (東京手形交換所所蔵)
    辞任書
拙者偽頽齢ニ及ヒ事務節約致度ト存候間、貴所委員辞任仕候、此段申上候也
  明治四十二年六月六日
                   渋沢栄一
    東京交換所
      委員長 豊川良平殿
拝啓時下向暑之候益御清泰奉賀候、陳ハ小生義逐々老年ニ及ヒ候ニ付関係事務ヲ減省致度ト存シ、今回愈々第一銀行及東京貯蓄銀行ヲ除クノ外一切ノ職任ヲ辞退致候事ニ取極メ候ニ付、別紙辞任書差出候間、事情御了察ノ上可然御取計被下度候、尤モ右様役名ハ相辞シ候共、従来ノ御交誼上必要ニ臨ミ御相談ニ与カリ候事ハ向後トモ敢テ辞スル処ニ無之候間、其辺御承知置被下度候、此段為念申添候 敬具
  明治四十二年六月六日
                     渋沢栄一
    東京交換所
      委員長 豊川良平殿
 追伸 本文ノ件ニ付テハ不日参上ノ上親シク拝陳可致心得ニ候間、御含置被下度候


会議録 第二号 従明治三十六年一月至同四十四年十一月(DK070061k-0002)
第7巻 p.468-469 ページ画像

会議録 第二号 従明治三十六年一月至同四十四年十一月 (東京手形交換所所蔵)
    ○東京交換所第百四十回定式集会録事
明治四十二年七月七日午後五時ヨリ、第百四十回定式集会ヲ開キ委員長豊川良平氏会長席ニ着キ開会ヲ告ケ、諸種ノ報告ヲナシタル後、本年度下半期経費予算並ニ委員渋沢男爵辞任ノ件ヲ衆議ニ謀リ、左ノ通リ決定セリ
○中略
 次ニ豊川委員長ハ、六月七日委員渋沢男爵ヨリ別紙(別紙監事朗読)ノ通リ辞任申出アリト告ケ、之レヲ衆議ニ謀リタルニ、山中隣之助氏ハ、男爵カ多数ノ兼任ヲ辞セラルヽニ対シテハ同情ヲ表スルト雖、交換
 - 第7巻 p.469 -ページ画像 
所ノ如キハ直接銀行ニ関係アル事業ニシテ且ツ格別煩苛ナル任務ニモアラサルヘケレハ、兎ニ角次期改選迄留任セラルヽ様希望スト陳ヘシニ、全会一致山中氏ノ説ニ賛同シタルヲ以テ、委員長ハ此決議ヲ齎ラシ男爵ニ交渉スヘキコトニ決議セリ
        以上


東京交換所第二十九回業務成績報告 (自明治四二年一月至同年六月)(DK070061k-0003)
第7巻 p.469 ページ画像

東京交換所第二十九回業務成績報告 (自明治四二年一月至同年六月)
    庶務要領
○中略
六月七日委員渋沢男爵ヨリ豊川委員長ニ宛辞任書提出アリタリ


渋沢栄一翁 (白石喜太郎著) 第五一一頁〔昭和八年一二月〕(DK070061k-0004)
第7巻 p.469 ページ画像

渋沢栄一翁 (白石喜太郎著) 第五一一頁〔昭和八年一二月〕
 斯くて右等○会社関係公共的関係の整理後残つた職任は左の通りであつた。
 実業界の関係では、第一銀行頭取、東京貯蓄銀行取締役会長、帝国劇場取締役会長、東京銀行集会所会長、銀行倶楽部委員長、東京興信所評議員会長、東京交換所委員。○下略