デジタル版『渋沢栄一伝記資料』

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公開日: 2016.11.11 / 最終更新日: 2018.12.20

2編 実業界指導並ニ社会公共事業尽力時代

1部 実業・経済

1章 金融
4節 保険
4款 日清火災保険株式会社
■綱文

第7巻 p.694-697(DK070087k) ページ画像

明治39年9月8日(1906年)

是ヨリ先、日清火災保険会社ノ設立発起サレ、是日発起人会開カル。栄一出席シ創立委員長トナル。後発起申請書・創立申請書ヲ各々提出ス。


■資料

中外商業新報 第七四三七号〔明治三九年九月一一日〕 日清火災保険発起人会(DK070087k-0001)
第7巻 p.694 ページ画像

中外商業新報 第七四三七号〔明治三九年九月一一日〕
    日清火災保険発起人会
日清火災保険会社創立発起人会は九日午後四時、日本橋倶楽部に於て開会、渋沢男を座長に推し
 一、社名を日清火災保険会社と決定し、営業開始に付主務省に申請する事
 一、株式募集の方法は、目下権利株の売買熾なる時期なれは一般の募集を見合せ、募集株を各府県に割付け、都市の信用ある有力家に托して募集する事
に決定し、委員長には渋沢男爵を推挙したるか、資本金は五百万円にして、発起人は五十余名なるが、英・米・清国人等も加はり居れりといふ


竜門雑誌 第二二〇号・第四〇頁〔明治三九年九月二五日〕 ○日清火災保険会社発起人会(DK070087k-0002)
第7巻 p.694 ページ画像

竜門雑誌 第二二〇号・第四〇頁〔明治三九年九月二五日〕
○日清火災保険会社発起人会 同会社の創立発起人会は本月八日午後四時より日本橋倶楽部に於て開かれ、青淵先生座長席に着き左の件を議決せり
 一、社名を日清火災保険会社と決定し、営業開始につきて主務省へ申請する事
 一、資本金は五百万円とする事
 一、株式募集の方法は、目下権利株の売買熾盛なる時期なれば一般の募集を見合せ、募集株を各府県に割付け、都市の信用ある有力家に託して募集せしむる事
委員長を青淵先生に委嘱し、他は従来の人々によりて事務を見ることとしたり、当日の出席者は佐竹作太郎・鈴木久五郎、根津嘉一郎・福原有信・浅田正文・神谷伝兵衛・福沢桃介、尾崎三良、平沼延治郎・織田昇次郎、馬場道久・鈴木久二郎・栗生武左衛門の諸氏にして、発起人は総計五十余名より成れるが、英人エツチ、アーヴイング、ヘル米人テー、エツチ、ブレクー其他清国人二三名加はり居れり
因に記す、同会社に於ては鈴木為吉氏を発起人総代として其筋に設立認可の申請を為したれば、認可を得次第公然発起計画を発表する由なり
   ○前掲中外商業新報ニハ創立発起人会ヲ「九日」ト記シ、本誌ニハ「八日」ニ作レリ、今原本ニヨリテ収録ス。

 - 第7巻 p.695 -ページ画像 

文書類纂 農工商―保険会社・第三巻〔明治卅九年〕(DK070087k-0003)
第7巻 p.695-697 ページ画像

文書類纂 農工商―保険会社・第三巻〔明治卅九年〕 (東京府庁所蔵)
農商務省指令商第七三〇号
            東京府東京市深川区福住町四番地
                   男爵 渋沢栄一
(朱印) (久保印)
  商工課長(印)                外二十四名
明治三十九年九月十五日付申請日清火災保険株式会社発起ノ件認可ス
  明治三十九年十一月十二日
          農商務大臣
   (朱筆)   (鈴木印) (小沢印)
    十一月十三日主任(印)   (印)
 (朱印)

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 別紙ハ第四式経由印捺シ前期ノ者ヘ下附スルモノトス 



      ○
    進達願
別冊火災保険株式会社発起認可申請書主務大臣へ御進達相成度此段御願申上候也
  明治三十九年九月十五日
            発起人総代
             東京市下谷区桜木町弐拾六番地
                     鈴木為吉(印)
    東京府知事 男爵 千家尊福殿
  (別紙)
    火災保険株式会社発起認可申請書
今般、拙者共発起人トナリ、資本金五百万円ヲ以テ株式会社ヲ設立シ、火災保険業ヲ経営致度候間、発起御認可相成度、別紙目録ノ書類添付、此段申請候也
  明治三十九年九月十五日
            東京市深川区福住町四番地
              発起人 男爵 渋沢栄一
            同市下谷区茅町二丁目十六番地
              同 浅田正文
            横浜市本町二丁目廿七番地
              同 平沼延治郎
            東京市麻布区材木町三番地
              同 男爵 尾崎三良
            同市同区同町三十七番地
              同 根津嘉一郎
            同市同区同町三十七番地
              同 福沢桃介
            同市京橋区築地二丁目三十七番地
              同 日下義雄
            同市同区出雲町一番地
 - 第7巻 p.696 -ページ画像 
              同 福原有信
            同市日本橋区二丁目十四番地
              同 馬場道久
            同市神田区岩本町十二番地
              同 稲茂登三郎
原籍埼玉県北葛飾郡   同市同区和泉町一番地
幸松村字八丁目三十八番地  同 鈴木兵右衛門
            同市京橋区築地明石町三十一番地
              同 鈴木久五郎
            同市麹町区上二番町十四番地
              同 織田昇次郎
            同市神田区元九右衛門町一丁目十一番地
              同 栗生武右衛門
            同市浅草区花川戸町二番地
              同 神谷伝兵衛
            山梨県甲府市常盤町四十二番地
              同 佐竹作太郎
            東京市深川区材木町十五番地
              同 中村清蔵
            同市下谷区桜木町二十六番地
              同 鈴木為吉
            名古屋市桜町六番地屋敷
            滝兵右衛門代理
            東京市下谷区桜木町二十六番地
              同 鈴木為吉
            横浜市南仲通三丁目五十番地
            安信幸兵衛代理
            東京市下谷区桜木町二十六番地
              同 鈴木為吉
            横浜市南仲通一丁目二番地
            左右田金作代理
            東京市下谷区桜木町二十六番地
              同 鈴木為吉
            横浜市元町二丁目百八番地
            石川徳右衛門代理
            東京市下谷区桜木町二十六番地
              同 鈴木為吉
            同市麹町区飯田町三丁目二番地
              同 小野金六
            同市日本橋区本材木町一丁目七番地
              同 渡辺治右衛門
            同市芝区西久保桜川町十三番地
              同 馬越恭平
    農商務大臣 松岡康毅殿
      以下余白
 - 第7巻 p.697 -ページ画像 
    目録
 一 定款
 一 事業方法書
 一 普通保険約款
 一 保険料及責任準備金算出ノ基礎ニ関スル書類
 (朱筆)
  目録ノ分扣提出ナシ


銀行通信録 第四二巻第二五二号・第五二七頁〔明治三九年一〇月一五日〕 日清火災保険会社設立(DK070087k-0004)
第7巻 p.697 ページ画像

銀行通信録 第四二巻第二五二号・第五二七頁〔明治三九年一〇月一五日〕
    ○日清火災保険会社設立
渋沢男を始め馬越恭平、日下義雄、佐竹作太郎、左右田金作、石川徳右衛門、平沼延次郎、馬場道久、滝兵右衛門等の諸氏は今回資本金一千万円を以て日清火災保険会社を設立することに決し、目下種々計画中なり


竜門雑誌 第二二二号・第四五頁〔明治三九年一一月二五日〕 ○日清火災保険会社創立委員(DK070087k-0005)
第7巻 p.697 ページ画像

竜門雑誌 第二二二号・第四五頁〔明治三九年一一月二五日〕
○日清火災保険会社創立委員 青淵先生を始め馬越、日下、根津外諸氏の発起に係る日清火災保険会社創立申請書は本月一日農商務省へ提出されたるが、尚ほ創立委員長たる青淵先生より、創立委員に馬越恭平、日下義雄、根津嘉一郎(以上常務委員)、中村清蔵、浅田正文、栗生武右衛門、佐竹作太郎の諸氏を推選したりと、因に其事務は鈴木為吉氏担任することに決せりと云ふ