デジタル版『渋沢栄一伝記資料』

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公開日: 2016.11.11 / 最終更新日: 2018.12.20

2編 実業界指導並ニ社会公共事業尽力時代

1部 実業・経済

2章 交通
2節 鉄道
1款 東京鉄道組合
■綱文

第8巻 p.473-479(DK080035k) ページ画像

明治9年9月25日(1876年)


 - 第8巻 p.474 -ページ画像 

前会決議ニ依リ是日、次テ同月二十八日、出資担保金額維持ニ関スル特別臨時会議ヲ開ク。栄一会頭トシテ先ヅ各自ニ会計ノ事情ヲ問究シテ其論旨ヲ類別スルニ、禄券ヲ用ヒテ年賦上納金ニ充テンコトヲ望ム者ノ外、担保金額ヲ維持シ難シト為ス論三派アリテ十名ニ上ル。依テ其者ノ為メニ禄券ヲ放擲セズ之ヲ我ニ存シテ其上納金ヲ弁資スルノ方策ヲ総理代人ニ於テ立案アランコトヲ求ムル動議アリ。衆議之ニ賛シ、栄一亦之ヲ諾ス。


■資料

鉄道組合会議要件録 第三巻(DK080035k-0001)
第8巻 p.474-479 ページ画像

鉄道組合会議要件録 第三巻     (株式会社第一銀行所蔵)
   第廿三回特別臨時会議 明治九年九月廿五日於第一国立銀行閣内開之
                 出席人名
                      九条道孝代理朝山常順
                      池田茂政池田章政代理水原久雄
                      徳川慶勝代理井上喬
                      池田徳潤
                      山内豊範代理山田東作
                      榊原政敬代理塩谷正直
                      井伊直憲井伊直安代理金田師行
                      松平慶永松平茂昭代理武田正規
                      大村純熙代理稲田又右衛門
                      池田輝知代理勝部静男
                      伊達宗徳代理西園寺公成
                      松平頼聡代理三宅十郎
                      久松勝成久松定謨代理河東坤
                      前田利嗣代理神尾直養
                      毛利元敏代理難波舟平
                      毛利元徳
                      蜂須賀茂韶代理小室信夫
                      亀井玆監
                      伊達宗城
                      前田利同代理浅野長雄
                      池田慶徳
                 総理代人 渋沢栄一
                 欠席   毛利元忠代理柏村信
    第一節
総理代人ハ各位ニ対シ告ルニ、本日ノ集会ハ前回ニ約スル所ノ禄券御発行ニ当リ各位理財ノ盈絀ハ適ニ定款並申合規則ノ議ニ緊接スルヲ以テ、先ツ各位私計ノ安否ヲ予算シ、若其難累スル所アルモ公然此組合
 - 第8巻 p.475 -ページ画像 
ノ会議ニ付スヘキモノニアラス、然リト雖トモ情実ニ於テ其方策ヲ公議セサルヲ得スシテ即此特別会議ヲ開クニ至リシナリ、而シテ此会議ニ於テハ総理代人ハ敢テ問題発議等ノ権ナク、但各位ノ談論ニ干与スヘキノミト雖トモ、省ミテ論スレハ、向キニ政府ニ要求セシ事件等モ固ヨリ総理代人ノ関係スル所ナレハ、今日各位ノ需ムル所アレハ則亦其ノ発議ヲモ為サヽルヲ得サルヘキコトヲ以テス
    第二節
因テ衆論総理代人ヨリ問題アラン事ヲ要求スルヲ以テ、乃チ総理代人ハ各自ニ対シ順次其会計ノ事情ヲ問求シ、猶或ハ質疑或ハ推問ヲ尽シテ其論旨ノ種類ヲ区分シ、更ニ各位ニ向テ上告スル事左ノ如シ
                      毛利元徳
                      池田慶徳
                      池田輝知
                      池田茂政
                      池田章政
                      伊達宗城
                      伊達宗徳
                      井伊直憲
                      大村純熙
                      前田利同
                      榊原政敬
                      池田徳潤
                      毛利元忠
                      九条道孝
                      井伊直安
                      亀井玆監
 右十六名ヲ第一類ト為ス、即チ其禄券発行ヲ論セス、盟約ノ如ク担保金額ヲ維持スヘキコトヲ誓言セリ
                      蜂須賀茂韶
                      徳川慶勝
                      前田利嗣
                      毛利元敏
                      久松勝成
                      久松定謨
 右六名ヲ第二類ト為ス、即チ其明年領収スヘキ禄券ヲ以テ鉄道代価年賦金ヲ上納スヘキコトヲ請願スヘシ、而シテ政府之ヲ允サヽルトキハ更ニ再案ヲ尽スヘシ、且盟約ノ担保金額ハ之ヲ維持シカタキコトヲ陳述ス
                      松平頼聡
 右一名ハ第三類ニ当レリ、即チ其禄券ノ制ニ会ヒ殆家計ノ困難ヲ来スト雖トモ担保金額ハ之ヲ勉メテ維持セント欲ス、因テ禄券ヲ用テ年賦金上納ノ挙ヲ得レハ幸甚シト雖トモ、若之ヲ允サレサルトキハ或ハ担保ノ半額ヲ減スルニ至ランカ、然レトモ自家一個ノ不足ヲ生スルカ為メニ公共ノ策ヲ妨クルコトアレハ、則更ニ他索ヲ為シ以テ
 - 第8巻 p.476 -ページ画像 
担保金額ヲ維持スヘシト云
                      山内豊範
 右一名ハ第四類ニ当レリ、即チ其禄券ヲ以テ上納スルコトヲ得レハ或ハ担保金額ヲ維持スヘシト雖トモ、第二季ヨリノ出金ハ之ヲ保ツ事難シト云
                      松平慶永
                      松平茂昭
 右二名ハ第五類ニ当レリ、即チ其禄券ノ制ニ会ヒ更ニ担保金額ノ四分ノ一ヲ維持スヘキノ他計策アルナシ、若或ハ禄券ヲ以テ利殖ノ策アラハ則其協議ニ共同スヘシト云
    第三節
総理代人ハ第二節第二類ノ各位ニ問フ、其禄券ヲ以テ上納スヘキ請願ニ於テハ、小室氏ノ説ノ如ク禄券面ノ金額ヲ以テ鉄道代価ノ代用ニ充テンコトヲ要求スルニ在リヤ、各位其然ルヲ以テ答フ
又総理代人ハ小室氏ニ問フニ、各位ノ禄券願ノ如キハ一時ニ禄券ヲ納メントスルカ或ハ年□《(虫食)》ノ上納金ニ充テントスルカヲ以テス、小室氏ハ禄券面ノ代価ヲ以テ一時ニ上納スヘキ事ヲ答フ、又徳川慶勝代理井上喬ハ禄券ヲ納メ以テ一時ニ鉄道ヲ要収セントスルハ到底得ルヘカラス、如カス一時ニ禄券ヲ納メ、而シテ七年□《(虫食)》後其鉄道ヲ交受スヘシ、且定款案ニ依レハ、年限中同盟ノ内上納金ニ障害ヲ生シ、其三ケ月ヲ経テ譲換ヲ為シ得サルトキハ、其金額ハ組合ニ担当スヘキ方法タレハ現今敢テ剴切ノ計算ヲ為シ難シ、因テ単ニ禄券ヲ以テ担保金額ヲ維持スヘシト云ニ止レリト答フ
    第四節
於玆テ総理代人ハ各位ニ告クルニ、禄券納ノ件ハ已ニ決定シ、而シテ其上納方法ニ於テ確定ノ見ナキトキハ、若シ仮ニ禄券納ヲ得策ト看做シ、其議ヲ第一類担保金額維持ノ各位ニマテ通セントスルモ、猶其説ヲ制スルヲ得ス、因テ尚一会ヲ設ケ以テ□□《(虫食)》禄券願ノ方法ヲ協議一定スヘキコトヲ以テス、各位之ヲ然リト為シ、乃チ来ル廿八日ヲ以テ次会ヲ開クヘキコトヲ約定ス
右会議畢テ一同退場ス、時午後六時下

    第廿四回特別臨時会議 明治九年九月廿八日於第一国立銀行閣内開之
                  出席人名
                       松平慶永松平茂昭代理武田正規
                       榊原政敬代理加藤直栗
                       伊達宗徳代理西園寺公成
                       井伊直憲井伊直安代理金田師行
                       池田輝知代理勝部静男
                       徳川慶勝代理井上喬
                       山内豊範代理山田東作
                       池田章政
                       久松勝成代理河東坤
 - 第8巻 p.477 -ページ画像 
                       久松定謨代理上荘惟聡
                       大村純熙代理稲田又左衛門
                       松平頼聡代理三宅十郎
                       蜂須賀茂韶代理小室信夫
                       亀井玆監
                       毛利元徳代理笠原昌吉
                       伊達宗城
                       池田慶徳
                       前田利同代理浅野長雄
                       池田徳澗
                       池田茂政
                       九条道孝代理藤井祐澄
                  総理代人 渋沢栄一
                  傍聴   蜂須賀茂韶代理林厚徳
                  欠席   毛利元忠代理柏村信
                  同    前田利嗣代理神尾直養
                  同    毛利元敏代理難波舟平
    第一節
右各員着席ノ上総理代人ハ各位ニ告テ曰ク、本日ノ集会ハ去ル廿五日ノ会議ノ団結セサルニ由テ開ク所ニシテ、其論派ノ要領ハ当日已ニ之ヲ告ケリ、而シテ前田利嗣代理神尾直養・毛利元敏代理難波舟平ハ本日欠席ノ報ト併セテ通報スル所アリ、其意蓋前議ニ異ナルコトナシ、又亀井玆監ハ前会ノ《計算書ヲ改定ス其旨勉メテ》担保金額ヲ維持スヘキニ在リ、依テ前回担保額ヲ維持シ難キト云各位ニ問フ、本日須ラク其目的ヲ確定スヘキコトヲ、右開申シ、畢テ総理代人ハ左ノ演述ヲ為シタリ
此鉄道ノ約束ヲ履行スルト否ラサルトニヨリテ各位貴族ノ名声ニ関スル所ハ已ニ前回略陳シ、其際又池田従二位君ノ述フル所ノアリテ各位ハ既ニ之ヲ了知セラレタリト思惟スルニ付、今更ニ之ヲ喋々スルヲ須ヒス、然リ而シテ此鉄道将来ノ損益ヲ按算スルニ、曩日工部卿ノ演説スルカ如ク其官築ニ係ルヲ以テ構造素ヨリ壮大ニ過キ、其費途モ亦工事ニ超ユル所アルニ似タリ、是故ニ目下ノ損益上ヨリ論スルトキハ十分ノ鴻利ニ当ラスト雖トモ、各位創意ノ係由スル青森迄ノ新築事業ニ反省シ、而シテ其公利ヲ謀慮スルトキハ固ヨリ当時ノ按算ヨリハ其贏余ヲ見ルヲ得ヘシ、且夫レ今日ヨリ之ヲ思想スルニ鉄道事業ノ如キハ決テ人民社会ニ於テ新創ノ挙アラントスルハ之ヲ十年以内ニ期セサルヘシ、然時ハ縦令新創ノ工事此鉄道ノ価額ヨリハ更ニ廉ナルヲ得ルアルモ其賃銭ノ低価ニ出テヽ相競フノ憂ナカルヘシ、故ニ此鉄道ヤ依然独殊ノ大業ヲ執リ以テ貸銭モ折スヘカラス、乗客モ減スヘカラサルコトハ蓋懸鏡ノ見タリト思ハル、且此鉄道ニ於テ毎月収入ノ額ハ已ニ新聞紙上ニ徴スル所アリ、他日此組合ノ有ニ帰スルトキハ更ニ其費用ヲ減シ却テ物貨運輸ノ方法ヲ増シ、俊秀ノ人材ヲ挙ケ、大ニ雄図スル所アレハ、則元金ニ対シテ年一割ノ純益ヲ得ヘキハ蓋容易ノ策ト謂ツヘ
 - 第8巻 p.478 -ページ画像 
クシテ、我邦無類ノ不動産ヲ占有スヘキコトハ又論ヲ俟タサルヘシ、今夫レ資産ノ確実ナルモノハ政府ノ公債証書ヲ以テ首唱トス、而シテ本年ノ当リ鬮ノ如キ、九月初旬ニ於テ其金額ヲ下付スヘクシテ未タ之ヲ払ハス、故ニ若シ不幸ニシテ将来政府会計ノ困難ニ際スルコトアラハ、其抽籤法ニ於テモ或ハ其期ヲ延滞スルノ恐ナキヲ保セス、是レ実ニ動産ト不動産ノ殊ナル所以ニシテ、而シテ泰西各国ノ如キ経済ニ長スル民人ノ最モ不動産ノ実益ヲ重ンスル所以ナリ、嗚呼各位ハ嘗テ先見ヲ有シ以テ長策ニ従事ス、是栄一カ公私ノ為メニ感激歎美シテ各位ノ委任ヲ快諾シ、昨春以来玆ニ駑力ヲ竭ス所ナリシ、爾来各位ハ益其英志ヲ固クシ数回ノ会合ヲ経、政府ノ特典ヲ得テ八月五日政府ト約ヲ修ムルニ至リ、已ニ美名ヲ内外二馳セ専ハラ光栄ヲ荷ヘリ、而シテ未タ其墨汁ノ乾カサルニ当リ、家禄制度ノ公布ニヨリテ忽チ其素志ヲ失シ、未タ自家会計ノ已ムヲ得サル処アルニ推算スル遑アラスシテ頓ニ訂盟ノ保毀ニ関係セントスヘキ論柄ニ至ラントスルハ栄一カ深ク痛惜スル所ナリ、希クハ今回動論ノ各位精ヲ励マシ力ヲ養ヒ、前ヲ鑑ミ後ヲ慮リ、而シテ事ヲ中道ニ廃シ、名ヲ内外ニ汚シ、他日噬臍ノ悔ナカランコトヲ欲シ、敢テ玆ニ忠告ス
    第二節
動論ノ各位ハ更ニ陳述スル所左ノ如シ 記名ハ発説ノ先後ニ従フ
                      山内豊範
 右ハ反覆内議ヲ尽ス所ニ因レハ、禄券面ヲ以テ上納スルコトヲ得レハ、担保金額ヲ維持スヘシト雖トモ、其金額ハ之ヲ一時ニ上納シ、鉄道代価年賦上納ニ対スル利子モ年々交受センコトヲ要ス、是蓋禄券ノ利子ニアラサレハ、則鉄道ノ利子ヲ収メ、此ヲ以テ家計ノ策ヲ設ケント欲スルニ在リト云
                      蜂須賀茂韶
 右ハ此鉄道ノ挙ハ素ヨリ家禄ノ全額ヲ以テ担保スヘキコト蓋旧知事ノ誓言アレハ、縦ヒ今日禄券ノ制ニ遭遇スルモ、固ヨリ家禄ニ根拠スヘクシテ其計算ヲ失スルモ亦其家禄ニ拠ラサルヲ得ス、是他ノ担保金額ヲ維持シカタキ者ト庭径アル所ナリ、何ソ衆論ニ抵抗シ、其鉄道ノ挙ヲ左右スルコトヲ為サンヤ、各位此事情ヲ諒察スルコトアレハ、他節目ノ件ハ総テ各位ノ輿論ニ従フヘシト云
                      松平慶永
                      松平茂昭
 右ハ鉄道ノ挙ハ素ヨリ家禄ヲ以テ資本ト定ム、今禄券ノ制ニ随テ計算スルトキハ恰担保額ノ四分ノ一ヲ維持スルコトヲ得ルヘキノミ、然レトモ政府若シ禄券面ノ金額ヲ以テ鉄道代価ノ上納ヲ准スコトアレハ、則幸甚シト謂フヘシ、若シ時価ヲ以テ禄券ヲ用フルトキハ其担保ニ足ラサル所ノ間金ハ之ヲ別ニ出スコト能ハスト云
                      徳川慶勝
                      松平頼聡
 右ハ前会ノ論旨ノ如ク、其上納方ハ蜂須賀氏ノ前説ニ従フト云
                      久松勝成
                      久松定謨
 - 第8巻 p.479 -ページ画像 
 右ハ素ヨリ家禄ヲ以テ鉄道ノ挙ヲ図リ、今日禄券ノ制ニ会ヒ其担保金額ヲ維持スヘキ能ハス、因テ鉄道交受ノ遅キヲ憂ヘス、只其禄券ヲ以テ上納スヘキコトヲ要ス、而シテ若シ其許可ヲ得サレハ此禄券ノ利子丈ケハ担保金額ニ充ツルヲ得ヘシト云
    第三節
池田輝知代理勝部静男ハ動論者(担保金額ヲ不可維持者)ノ為メニ、禄券ヲ放擲セス之ヲ我ニ存シテ其上納金ヲ弁資スヘキ策アランコトヲ求メ、動論者亦其説ヲ是ナリトシ、因テ其考案ヲ総理代人ニ要望ス、於此テ総理代人ハ各位ニ問テ曰、政府ニ要求(禄券ノ上納方)ノ挙ハ暫ク擱キ、今動論者ノ要求ヲ以テ其方案ヲ構設スヘシ、然ルトキハ不動論(担保金額ヲ維持スヘキ者)ノ各位ニ於テモ、其得策ト認ルトキハ之ニ協同スヘキハ固ヨリナリト信スヘシ、因テ問フ、其方法ノ発案ヲ以テ更ニ近日臨時会議ヲ開クヘキヤ、衆位皆之ヲ可トナス、又問フ、此方策ハ固ヨリ禄券上納ノ論ニ因リテ設クル所ニシテ、若シ其方法ノ信用スル者ニ足ラサルトキハ之ヲ捨ツルハ妨ケナシト雖トモ、果シテ其至理ナルコトヲ得レハ、以為ラク其禄券上納額ノ各位ハ更ニ異議スル所ナカルヘシ、該位以テ如何トナス、該位皆答フルニ異議ナキコトヲ以テセリ
右会議畢テ一同退場ス、時ニ午後五時廿分
   ○第二十四回会議第一節栄一ノ演説冒頭「前回略陳シ、其際又池田従二位君ノ述フル所ノアリテ云々」ハ第二十三回会議ヲ指セドモ、鉄道組合会議要件録同日ノ件ニ池田慶徳従二位ノ陳述ヲ記サザレバ、ソノ意ヲ詳カニセズ蓋シ池田慶徳ハ禄券ノ挙ニカヽハラス担保金維持ノ説支持者ナリ。


鉄道回章留(DK080035k-0002)
第8巻 p.479 ページ画像

鉄道回章留               (渋沢子爵家所蔵)
    ○
乾第廿三号輪札ヲ以啓申仕候、去月廿四日第廿三回特別臨時御会議《(五)》、及ヒ同廿八日第廿四回同上会議日誌之義ハ其都度編輯致し置候得共、特別之御会議ニ付公然御回覧ニ供セス罷在候処、或ハ其御決議之意味誤解被致候事も無之と難申候間、則更ニ供御回覧度、因テ第廿三回ヨリ去ル十八日第廿五回迄之分会議日誌別紙之通及御回達候条、各位御領承之上例之通御順達周尾ヨリ御返却可被下候也
  明治九年十月卅日午後三時十分
                      渋沢栄一
  御名宛略之
 二申、本文会議日誌他日要件録ニ編輯之義ハ其節御協議之上取捨可仕候、此段予メ申上置候也