デジタル版『渋沢栄一伝記資料』

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公開日: 2016.11.11 / 最終更新日: 2018.12.20

2編 実業界指導並ニ社会公共事業尽力時代

1部 実業・経済

2章 交通
2節 鉄道
13款 京北鉄道株式会社
■綱文

第9巻 p.100-113(DK090011k) ページ画像

明治31年4月28日(1898年)

是日当会社創業総会開カレシガ、栄一朝鮮旅行中ニテ出席セズ、且ツ創立中止ノ意アリシモ、総会ニテ創業決議セラレ、栄一相談役ヲ嘱託サル。翌三十二年三月免許状下附セラレシモ、株金徴収困難トナリ、三十五年九月免許失効シテ止ム。


■資料

八十島親義所蔵文書(DK090011k-0001)
第9巻 p.100-101 ページ画像

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渋沢栄一 書翰 八十島親徳宛(明治三一年)四月二五日(DK090011k-0002)
第9巻 p.101 ページ画像

渋沢栄一 書翰 八十島親徳宛(明治三一年)四月二五日
                    (八十島親義氏所蔵)
○上略廿八日ニ相開候京北鉄道之創業総会ハ是非解散ニ相成候様、更ニ尾越氏ヘ御申入可被下候 ○中略
  四月廿五日
                         栄一
    八十島殿


第四課文書 商工・鉄道第一巻明治三二年第一種(DK090011k-0003)
第9巻 p.101-102 ページ画像

第四課文書 商工・鉄道第一巻明治三二年第一種 (東京府庁所蔵)
    京北鉄道株式会社創業総会決議
明治三十一年四月二十八日京北鉄道株式会社創業総会ヲ東京日本橋区銀行集会所ニ開ク、当日出席者委任状共弐百参拾四名、此権利数壱万五千弐百四拾弐個
河村隆実氏会長トナリ、逐次左ノ諸項ヲ決議ス
一 定款確定
第五条ノ資本金百拾万円ヲ金九拾五万円ニ減却ス
第六条中ノ総株数弐万弐千トアルヲ壱万九千株ニ改ム
第二十一条中監査役二名トアルヲ三名ト改ム
一 創業費ノ承認
 一金参千八百八拾弐円参拾壱銭 創業費
  内訳別紙ニ記載ス
 一金千六百七十三円五拾七銭五厘 線路実測費
右異議ナク承認ス
一 役員報酬
   取締役  年俸千五百円以上三千円ノ範囲内ニ於テ取締役会議ニ於テ決ス
   監査役  年俸四百五拾円以内
右異議ナク可決ス
一 役員ノ選挙 会長ノ指名ヲ以テ左ノ諸氏ヲ選挙ス
  取締役 由利公正 阿部彦太郎 大和田荘七 河村隆実 岡部広
  監査役 阿部市郎兵衛 奥三郎兵衛 岩下清周
右異議ナク可決ス
更ニ総会ノ協議ヲ以テ相談役ヲ渋沢栄一・米倉一平・磯野小右衛門・内貴甚三郎ノ四氏ニ嘱托ス
右之通決議候也
             会長     河村隆実(印)
 明治三十一年四月廿八日 出席株主総代 岡部広(印)
             同      尾越悌輔(印)
 - 第9巻 p.102 -ページ画像 
    収支計算表
     収入
一預金利子            一、九六九、六六五
一雑収入                二二、四八二
一預金利子収入            四五〇、〇〇〇
  合計             二、四四二、一四七
     支出
一創業入費            六、三二四、四五七
     内訳
  給料             一、七二五、〇二七
  仮払             一、四七七、一四一
  集会交際費            五一〇、二二五
  印刷物費             一九九、一二七
  筆紙墨費              三七、二六三
  消耗品費             一〇五、〇五六
  通信広告費            三二七、二一一
  雑費               一九九、八三六
  旅費日当             八〇一、六一四
  銀行手数料             四四、六二六
  家賃               一九一、七三五
  贈遺手当             一六五、一六九
  繰換               一八六、二二八
  銀行欠損金             五八、四六九
  近畿創業費振換           九五、七〇三
  未払金              二〇〇、〇〇〇
 差引
一創業入費            三、八八二、三一〇
一線路実測費           一、六七三、五七五
                         以上


中外商業新報 第四八六四号〔明治三一年四月二九日〕 京北鉄道株式会社創業総会(DK090011k-0004)
第9巻 p.102-103 ページ画像

中外商業新報 第四八六四号〔明治三一年四月二九日〕
    京北鉄道株式会社創業総会
京北鉄道会社にては去る廿八日銀行集会所に於て創業総会を開き、河村隆実氏会長席に着き、定款確定の件、資本金百二十万円《(百十)》を九十五万円に減額の件、総株数二万二千を一万九千に改むる件、監査役二名を三名に改むるの件を可決し、創業費三千八百八十二円三十一銭(此内訳千六百七十三円五十七銭五厘線路実測費)を承認し、役員報酬は取締役年俸千五百円以上三千円の範囲内に於て、監査役は年俸四百五十円以内に於て取締役会議に一任することに決し、次に役員撰挙を行ひしに、其結果左の如くなりしといふ
 取締役 由利公正・阿部彦太郎・大和田荘七・河村隆実・岡部広
 監査役 阿部市郎兵衛・奥三郎兵衛・岩下清周
右終つて後更らに総会の協議を以て相談役を渋沢栄一・米倉一平・磯
 - 第9巻 p.103 -ページ画像 
野小右衛門・内貴甚三郎の四氏に嘱托することに決定して散会せりといふ


渋沢栄一 書翰 八十島親徳宛 ○(明治三一年)四月三〇日(DK090011k-0005)
第9巻 p.103 ページ画像

渋沢栄一 書翰 八十島親徳宛 (八十島親義氏所蔵)
 ○(明治三一年)四月三〇日
○上略 今朝八時釜山着、直ニ土岐氏・亀島其他之行員同行、本船迄被参九時過釜山上陸、只今土岐氏宅ニて休息中ニ御坐候、釜山迄京北鉄道会社より之電報相達し、一昨日廿八日之創業総会ニて京坂鉄道之許可模様も大ニ望ある様子ニ付、兎ニ角本免状御下付之申請致候事ニ相決し候就而ハ委任状差出候様との事詳細ニ申来候、就而米倉氏へ不取敢電報相発し、委任状ハ貴兄へ申遣候間受取可申と相答遣し候、依而貴兄へも其段打電仕候ニ付、夫々御取扱被成候事と存候
○中略
  四月三十日
                        渋沢栄一
    八十島親徳殿

渋沢栄一 書翰 八十島親徳宛 ○(明治三一年)五月二日(DK090011k-0006)
第9巻 p.103 ページ画像

 ○(明治三一年)五月二日
○上略 一昨日釜山より電報ニて京北鉄道本免状申請書ニ関する委任状之事申上候、定而至急御取扱と存候、当地へも同様之打電有之候得共、最早取扱済と存候、別ニ不申進候
○中略
  五月二日仁川ニて
                        渋沢栄一
    八十島親徳殿

渋沢栄一 書翰 八十島親徳宛 ○(明治三一年)五月八日(DK090011k-0007)
第9巻 p.103 ページ画像

○(明治三一年)五月八日
○上略 京北鉄道之事ハ釜山より電報ニて相済候間、別ニ細答不仕候
○中略
  五月八日
                          栄一
    親徳殿

渋沢栄一 書翰 八十島親徳宛 ○(明治三一年)五月一九日(DK090011k-0008)
第9巻 p.103 ページ画像

 ○(明治三一年)五月一九日
○上略 京北鉄道之義ニ付而ハ既ニ電報ニて取扱済と存候、岡部氏よりも来状ニ付、此処一書返事いたし候、御届可被下候
  五月十九日 長崎ニ於て
                        渋沢栄一
    八十島親徳殿


第四課文書 商工・鉄道第一巻明治三二年第一種(DK090011k-0009)
第9巻 p.103-112 ページ画像

第四課文書 商工・鉄道第一巻明治三二年第一種 (東京府庁所蔵)
    進達書
別冊目録之通差出申候間、至急其筋ヘ御進達被成下度、此段奉願候也
                京北鉄道株式会社
                創立発起人総代
  明治三十一年四月卅日      渋沢栄一代理
                     河村隆実 (印)
 - 第9巻 p.104 -ページ画像 
    東京府知事 子爵 岡部長職殿
(別冊)
    京北鉄道株式会社設立及鉄道布設免許状下附申請
当会社創業総会四月廿八日相開キ、諸般ノ事項ヲ議定シ、取締役・監査役ノ撰挙ヲ終リ候ニ付、会社設立ノ免許被成下度、別紙起業目論見書並定款・申込簿・線路図面・工事方法書・工費予算書及発起認可証相添ヘ、此段奉願候也
                京北鉄道株式会社
                創立発起人総代
  明治三十一年四月卅日      渋沢栄一代理
                    河村隆実(印)
    逓信大臣 男爵 末松謙澄殿
(別紙)
    京北鉄道株式会社起業目論見書引換願
明治三十年七月廿日並ニ同十二月十六日出願仕置候京北鉄道株式会社起業目論見書《(六日)》ノ儀、今般総業総会《(創)》ニ於テ、線路実測ノ結果資本金減額ノ事ヲ議決仕候ニ付、別冊ノ通訂正仕度候間曩ニ差出置候目論見書ト御引替ノ上、御詮議被成下度、此段奉請願候也
                京北鉄道株式会社
  明治三十一年四月卅日    発起人総代渋沢栄一代理
                    河村隆実(印)
    逓信大臣 男爵 末松謙澄殿

(別紙)
    京北鉄道株式会社起業目論見書
第一 本会社ノ組織ハ株式会社トス
第二 本会社ハ京都市ノ北部ト大津町トヲ連絡スルノ目的ヲ達スル為メ、鉄道ヲ敷設シ運輸ノ業ヲ営ムモノトス
第三 本会社ノ社名ハ、京北鉄道株式会社ト称シ、本社ヲ東京市ニ置ク
第四 本会社ノ線路ハ、京都市上京区岡崎町粟田口ニ起リ、宇治郡山科村日岡御陵藤尾ヲ経テ、滋賀県滋賀郡大津町官設鉄道大津停車場ニ至ル六哩一分間ニシテ、軌道ノ幅員ハ三呎六吋トス
第五 本会社ノ資本金ハ九拾五万円ニシテ、之ヲ壱万九千株ニ分チ、壱株ノ金額ヲ金五拾円トス
第六 本会社鉄道敷設費用及運輸営業上ノ収支概算左ノ如シ
  但シ其詳細ハ之ヲ冊尾ニ掲ク
 一金九拾五万円    敷設費総額
    内訳
  金壱千四百円          線路予測費
  金壱万円            工業監督費
  金七万八千六百拾四円      用地費
  金八万弐千〇拾七円五拾銭    土工費
  金参万七千四百五拾四円     橋梁費
  金七千六百五拾六円       コルベルト費
 - 第9巻 p.105 -ページ画像 
  金壱千四百四拾円        伏樋費
  金四拾七万五千四百六拾四円   隧道費
  金八万四千〇八拾参円      軌道費
  金弐万八千参百七拾九円弐拾五銭 停車場費
  金七万五千円          車輛費
  金参千五百六拾円        器械場費
  金七千円            諸建物費
  金参千〇五拾円         運送費
  金弐千円            建築用滊車費
  金壱千八百参拾円        建築用具費
  金壱千参百円          柵垣境界杭費
  金壱万円            総係費
  金壱千円            電信線架設費
  金参万壱千参百六拾九円九拾四銭 予備費
 一金拾壱万八千六百弐拾五円  収入総額
    内訳
  金九万四千九百円        旅客収入
  金弐万参千七百弐拾五円     貨物収入
 一金弐万八千四百七拾円    支出総額
    収支差引
 金九万百五拾五円         純益金
   但資本金九拾五万円ニ対シ年九朱四厘九毛ニ当ル
第七 発起人ノ氏名住所及発起人各自引受クヘキ数株ハ左ノ如シ

 引受株数   金額       住所                         氏名
 百株    金五千円     東京市日本橋区兜町二番地               渋沢栄一
 百七拾株  金八千五百円   京都市上京区中通筋大宮西ヘ入横大宮町廿五番戸     岡本治助
 五拾壱株  金弐千五百五拾円 同市下京区四条通麩屋町廿六番戸            岩井八兵衛
 百株    金五千円     同市上京区日暮下立売上ル西分銅町廿二番戸       鈴鹿弁三郎
 百株    金五千円     同市同区河原町通二条下ル二丁目下丸屋町廿二番戸    小牧仁兵衛
 四拾株   金弐千円     同市同区寺町通二条上ル要法寺前町八番戸        白山茂兵衛
 八拾五株  金四千弐百五拾円 同市同区一条通千本西ヘ入烏丸町十一番戸        松木安次郎
 八拾五株  金四千弐百五拾円 同市同区油小路通御池下ル式阿弥町六番戸        森治郎右衛門
 百株    金五千円     京都府下葛野郡朱雀野村八十一番戸           石原耕太郎
 六拾株   金参千円     京都市上京区油小路通姉小路上ル式阿弥町五番戸     森市兵衛
 参拾四株  金千七百円    京都市上京区西陣伊佐町五十七番戸           富田半兵衛
 六拾株   金参千円     同市同区堺町二条上ル亀屋町十七番戸          中安信三郎
 百株    金五千円     東京市深川区堀川町二番地               奥三郎兵衛
 百株    金五千円     同市麹町区一番丁五十四番地              米倉一平
 百株    金五千円     同市京橋区南小田原町四丁目一番地           森岡昌純
 百株    金五千円     同市日本橋区小網町一丁目十一番地           柿沼谷蔵
 百株    金五千円     同市赤坂区葵町三番地                 大倉喜八郎
 百株    金五千円     同市日本橋区小網町三丁目廿七番地           浜口吉右衛門
 百株    金五千円     同市麹町区永田町二丁目廿九番地            中上川彦次郎
 四拾株   金弐千円     同市芝区金杉新浜町一番地               藤山雷太
 六拾株   金三千円     同市同区公園地十五号                 大江卓
 六拾株   金三千円     同市小石川区江戸川町廿八番地             伊藤幹一
 六拾株   金三千円     東京市本所区横網町二丁目五番地            富永冬樹
 - 第9巻 p.106 -ページ画像 
 弐百株   金壱万円     同市日本橋区小網町四丁目十三番地           安田善四郎
 百株    金五千円     同市同区青物町十五番地                加東徳三
 百株    金五千円     神奈川県横浜市元浜町一丁目一番地           渡辺福三郎
 六拾株   金三千円     東京市日本橋区箱崎町三丁目二番地           小池佐一郎
 六拾株   金三千円     同市麹町区永田町二丁目七番地             銀林綱男
 六拾株   金三千円     同市日本橋区浜町一丁目二番地             荒井泰治
 六拾株   金三千円     同市同区通三丁目十六番地               岡部広
 百株    金五千円     福井県敦賀郡敦賀町敦賀旭第廿五番地          大和田荘七
 百株    金五千円     愛知県名古屋市南武平町百九番戸            吉田禄在
 百株    金五千円     大阪市東区北浜二丁目六十三番屋敷           磯野小右衛門
 百弐拾株  金六千円     同市同区内平野町二丁目九十七番屋敷          殿村エツ
 百株    金五千円     大阪市東区伏見町四丁目四十九番屋敷          芝川又右衛門
 弐百株   金壱万円     同市西区靱北通一丁目三十四番屋敷           田中市兵衛
 弐百株   金壱万円     同市北区堂島浜通二丁目十五番屋敷           阿部彦太郎
 百弐拾株  金六千円     同市東区平野町二丁目十八番屋敷            石崎喜兵衛
 八拾株   金四千円     同市北区堂島浜通一丁目三十二番屋敷          浜崎永三郎
 弐百株   金壱万円     同市東区南本町二丁目百二十番屋敷           阿部市郎兵衛
 百株    金五千円     京都市上京区二条高倉西入               由利公正
 百株    金五千円     同市同区聖護院町九番戸                辻重義
 百株    金五千円     同市下京区新町三条南ヘ入三条町七番戸         吉田利助
 百株    金五千円     同市下京区新橋通大和大路東ヘ入三丁目林下町五十九番戸 西川吉兵衛
 百株    金五千円     同市上京区大宮通今出川北ヘ入観世町廿六番戸      荘野和三郎
 百株    金五千円     同市松原通烏丸東ヘ入俊成町四番戸           富永太十郎
 四拾株   金二千円     滋賀県滋賀郡大津町大字後在家廿番屋敷         曾我播
 四拾株   金二千円     同県同郡大津町大字猟師                辻卯兵衛
 六拾株   金三千円     同県同郡同町大字堺川第十三番屋敷           藪田勘兵衛
 六拾株   金三千円     同県同郡同町大字新第三番屋敷             北村兵右衛門
 四拾株   金二千円     同県同郡同町字坂本七番屋敷              高谷光雄
 百株    金五千円     東京市京橋区築地一丁目十四番地            田中平八
 百株    金五千円     愛知県名古屋市本町五十七番戸             滝兵右衛門
 百株    金五千円     同県同市東万町二十七番戸               武山勘七
 四拾株   金二千円     滋賀県滋賀郡大津町大字橋本廿番屋敷          村田六之助
 百株    金五千円     東京府荏原郡北品川宿三百十二番地           益田孝
 六拾株   金三千円     東京市京橋区元数寄屋町三丁目一番地          河村隆実
 四拾株   金弐千円     同市本郷区浅嘉町七十五番地              佐分利一嗣
              京北鉄道株式会社創立発起人
                       渋沢栄一
                         ○外五十七名氏名略
              右発起人総代渋沢栄一代理
                     河村隆実(印)

(別紙)
    京北鉄道株式会社運輸営業上収支概算説明書
第一 本線路勾配崚急工事亦甚タ容易ナラス、京都疏水路ヲ二回超ユルノ外橋梁ノ大ナルモノナキモ、建築費ノ大半ヲ占ムルモノ日岡隧道及三井寺隧道トス、其他土工用地ニ多額ノ費用ヲ要スレトモ、建設費予算表ニ掲クルカ如ク、総額金九拾五万円即チ一哩金拾五万四千五百余円ヲ以テ不足ナシト信ス
第二 本線路ハ京都・大津町ノ要街ニ当ル、貨物ノ出入最モ頻繁ヲ極ムル場所ニシテ、近江地方ノ米穀其他地産物ニシテ京都市ニ入ルモ
 - 第9巻 p.107 -ページ画像 
ノ概ネ此線路ニ拠ルモノニシテ、加フルニ小浜鉄道成工ノ上ハ、同線ニ介シテ若越地方ト京都ノ間ニ出入スルモノ亦多クハ此線ヲ経由スルカ故ニ、本線貨物収入ノ予算額ハ金弐万三千七百弐拾五円ヲ下ラサルヘシ
第三 本線路ハ旅客ノ来往頗ル繁劇ノ箇所ニシテ、京都市人ノ多数ハ大津ニ往来スルニハ常ニ此線路ニ拠ルモノニシテ、本線路ノ乗客収入ハ九万四千九百円即チ一日一哩金四拾円ヲ下ラサルヘシ
第四 本線路ハ勾配峻急ナルカ故ニ、汽車賃ニ多額ヲ要シ、線路保存費亦少額ナリトセス、而カモ貨物ノ運搬旅客ノ来往最モ頻繁ナルカ故ニ、営業費ノ総額亦他ノ普通線路ノ比ニ非ラスシテ、別表○下段ニ掲ク記載ノ如ク金弐万八千四百七拾円ヲ要スルモノトス

(別紙)
    京北鉄道株式会社定款
   第一章 総則
第一条 本会社ノ組織ハ株式会社トス
第二条 本会社ハ、京都府下京都市上京区岡崎町粟田口ヨリ、滋賀県滋賀郡大津町官設鉄道停車場ニ至ル鉄道ヲ布設シ、旅客貨物運輸ノ業ヲ営ムモノトス
第三条 本会社ハ京北鉄道株式会社ト称ス
第四条 本会社ハ本社ヲ東京府東京市ニ設置ス
第五条 本会社ノ資本金総額ハ金九拾五万円トス
   第二章 株式及ヒ株主名簿

図表を画像で表示京北鉄道株式会社敷設費用及運輸営業上収支概算一覧表

 京北鉄道株式会社敷設費用及運輸営業上収支概算一覧表 摘要  本表中乗客賃金ハ平均一人一哩金壱銭、貨物賃金ハ平均一噸一哩金弐銭ヲ以テ準トス 鉄道純益 資本ニ対スル割合 九朱四厘九毛      合 計      金九万百五拾五円 営業費  毎一哩      金四千六百六拾七円弐拾壱銭参厘      合 計      金弐万八千四百七拾円 乗客収入 毎一哩      金壱万五千五百五十七円参拾七銭七厘      合 計      金九万四千九百円 貨物収入 毎一哩      金参千八百八拾九円参拾四銭四厘      合 計      金弐万参千七百弐拾五円 乗客哩  毎一哩      百五拾五万五千七百参拾七人      合 計      九百四拾九万人 貨物噸哩 毎一哩      拾九万四千四百六拾七噸哩余      合 計      百拾八万六千弐百五拾噸哩 建設費  毎一哩      金拾五万四千五百弐拾七円四拾九銭      合 計      金九拾五万円 線路  京都市上京区岡崎町粟田口ヨリ大津町官設鉄道停車場ニ至ル線路六哩壱分 



第六条 本会社ノ株式ハ壱株ノ金額ヲ金五拾円トシ、其総株数ヲ壱万九千株トス
第七条 外国人ヲ除クノ外何人タリトモ本会社ノ株主タルヲ得ヘシト
 - 第9巻 p.108 -ページ画像 
雖モ、壱株ヲ数人ニテ分有スルコトヲ得ス
第八条 本会社ノ株主ハ株主名簿ニ氏名ノ登記ヲ経タルモノニ限ル
第九条 本会社ノ株主名簿ニハ左ノ事項ヲ登記ス
 第一 各株主ノ氏名住所
 第二 各株主所有ノ株式数及ヒ株券ノ番号
 第三 各株ニ付払込シタル金額
 第四 各株式ノ取得及ヒ譲渡ノ年月日
第十条 本会社ノ株券ハ左記甲乙丙ノ三種ニ分ツ
 甲種 壱株ヲ壱通トス
 乙種 五株ヲ壱通トス
 丙種 拾株ヲ壱通トス
第十一条 本会社ハ株金全額払込以前ニ於テハ仮株券ヲ発行シ、全額完納ノ後ニ至リテ本株券ヲ発行ス
第十二条 本会社ノ本株券ノ雛形ハ左ノ如シ
  本株券雛形

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 表面  第何号      京北鉄道株式会社株券  一何株             氏名殿    此金額 何円  右記名者京北鉄道株式会社ノ定款ヲ遵守シ本会社株式内何株即チ何円ノ株主タルコト相違ナキ証拠トシテ此株券ニ本会社ノ社印ヲ押捺シテ之ヲ交付スル者也   此株式ヲ売買譲受渡サントスルトキハ此株券裏面罫画内ヘ売譲渡人ノ氏名及ヒ買譲受人ノ住所ヲ記シ売買譲受渡人共ニ調印シテ本会社ヘ持参スヘシ本会社ニ於テハ相当ノ検査ヲ遂ケ此株券裏罫画内ヘ社長記名調印シテ株式所有ノ移転ヲ証明スヘシ    明治何年何月何日   [img 図]社印  京北鉄道株式会社                  社長  氏名  印 



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 裏面 年 月 日   売譲渡人記名調印   買譲受人記名調印   買譲受人住所   社長記名調印                                                                                                                                           



仮株券雛形

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 表面  右記名者京北鉄道株式会社ノ定款ヲ遵守シ本会社株式ノ内何株即チ何円ヲ引受ケタルコト相違ナキ証拠トシテ此仮株券ニ本会社ノ社印ヲ押捺シテ之ヲ交付ス  払込金ヲ為ストキハ此仮株券ヲ其都度本会社ヘ持参スヘシ本会社ハ領収セシ証拠トシテ金額完納ノ後ニ至リテ本株券ト引換フヘキ者也   此株式ヲ売買譲受渡サントスルトキハ此仮株券裏面罫画内ニ売譲渡人ノ氏名及ヒ買譲受人ノ氏名住所ヲ記シ売買譲受渡人共ニ調印シテ本会社ヘ持参スヘシ本会社ニ於テハ相当ノ検査ヲ遂ケ此仮株券裏面罫画内ヘ社長記名調印シテ株式所有ノ移転ヲ証明スヘシ     明治何年何月何日   [img 図]社印 京北鉄道株式会社                   社長  氏名  印 第五回 第四回 第参回  以下p.109 ページ画像  第弐回 第壱回 払込  第何号     京北鉄道株式会社仮株券  何株              氏名 殿    此金額    何円 金円 金円 金円 金円 金円 金額 明治 年  月 日 明治 年  月 日 明治 年  月 日 明治 年  月 日 明治 年  月 日 年月日 社長調印 第十回 第九回 第八回 第七回 第六回 払込 金円 金円 金円 金円 金円 金額 明治 年  月 日 明治 年  月 日 明治 年  月 日 明治 年  月 日 明治 年  月 日 年月日 社長調印 


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 裏面 年 月 日   売譲渡人記名調印   買譲受人記名調印   買譲受人住所   社長記名調印                                                                                                                                           




第十三条 本会社ノ株式ヲ売買譲受渡セントスルトキハ、其本株券又ハ仮株券ノ裏面ニ売買譲受渡人記名調印シ、別ニ双方連署ノ株式売買譲渡証書ヲ添ヘテ、之ヲ本会社ニ差出シ、名義書換ノ登記ヲ求ムヘシ、本会社ハ之ヲ株主名簿ニ登記シ、社長之ニ記名調印シテ其所有ノ移転ヲ証明スヘシ、若シ株主死去シ其相続人又ハ受遺贈者ヨリ名義書換ヲ請求スル時ハ、親族又ハ本会社ニ於テ相当ト認メタル二名以上ノ保証人ヲ立ツヘシ
  但本会社ニ於テ必要ト認メタルトキハ、市区町村長ノ証明書又ハ其権利移転ノ証書ヲ差出サシムルコトアルヘシ
第十四条 本会社ハ株式名義書換手数料トシテ一通ニ付金五銭ヲ徴収スヘシ
  但遺産相続ニヨリ書換タルモノハ此限ニ在ラス
第十五条 本会社ノ株主其所有ノ株券ヲ損傷シタルトキハ、申出ニ従ヒ損傷券引換ニ新券ヲ交付スヘシ、若シ紛失焼亡シタルトキハ、二名以上ノ保証人連署ノ上、其番号枚数及ヒ亡失シタル理由ヲ本会社ニ申出ツヘシ、本会社ハ本人ノ費用ヲ以テ直ニ其旨ヲ七日以内新聞紙ニ広告シ、満三十日ヲ経テ仍ホ発見セサルトキハ、新券ヲ交付スヘシ
  但新券ヲ交付スルトキハ、手数料トシテ一通ニ付金弐拾銭ヲ徴収スヘシ
第十六条 本会社ハ株主名簿及ヒ計算ノ閉鎖ノ為メ、事業年度毎ニ一箇月ヲ踰ヘサル期間株式売買譲受渡ノ登記ヲ停止ス
 - 第9巻 p.110 -ページ画像 
  但停止期間ハ新聞紙ニ広告スヘシ
第十七条 本会社ノ株式ヲ新ニ取得シタルモノハ、株主名簿ニ記載ノ日付以前ニ於テ、本会社ヨリ前株主ニ通告シタル総テノ事項ヲ知了シタルモノト見做スヘシ
第十八条 本会社ノ株主、氏名、住所及ヒ印ヲ変更シタルトキハ、直チニ本会社ニ通知スヘシ
   第三章 株金払込
第十九条 本会社ノ株金払込ハ工事竣功期限迄ヲ数回ニ分チ、最初一回ハ壱株ニ付金五円以上トシ、設立免許三ケ月以内ニ払込マシメ、其残額ハ毎回少クトモ二十日ヲ隔テ、壱株ニ付一回金拾円ヨリ多カラサル金額ヲ払込マシムルモノトス
  但払込期日及ヒ金額ハ少クトモ十五日以前ニ各株主ニ通知スヘシ
第二十条 本会社ノ株主株金払込ヲ怠リタル者ハ、其払込期限ノ翌日ヨリ其延滞金額ニ対シ、金壱百円ニ付キ日歩金四銭ノ割合ヲ以テ利息ヲ仕払フヘシ、若シ払込期限後六十日ノ期限ニ於テ払込ヲ為スヘキ旨ヲ催告シ、其期限ヲ過キテ仍ホ払込ヲ為サヽルトキハ、本会社ハ其株主ニ通知シテ其株式ヲ公売シ、其代金ヲ以テ延滞シタル払込金及ヒ其利息並ニ之カ為メ生シタル諸費用ニ充テ、余剰アラハ之ヲ返付シ、不足アラハ更ニ之ヲ追徴スヘシ
   第四章 取締役及ヒ監査役
第廿一条 本会社ニ取締役五名・監査役三名ヲ置ク
第廿二条 本会社ノ取締役ハ、本会社ノ株式五拾株以上ヲ所有スル株主中ヨリ、監査役ハ株主中ヨリ株主総会ニ於テ之ヲ選挙スヘシ
第廿三条 本会社ノ取締役ハ其在任中、其所有ニ係ル本会社株式五拾株ヲ本会社ニ預ケ、本会社ハ其融通ヲ禁スル為メ、其株券ニ封印シテ之ヲ領置スヘシ
第廿四条 本会社ノ取締役ハ三箇年、監査役ハ二箇年ヲ以テ其任期トス
  但再選ニ依リ重任スルコトヲ得ヘシ
第廿五条 本会社ノ取締役及ヒ監査役ハ、株式総会ノ決議ヲ以テ、何時ニテモ之ヲ改選スルコトヲ得ヘシ
第廿六条 本会社ノ取締役ハ、法律・命令・定款及ヒ株主総会ノ決議ニ従ヒ、総テ本会社ヲ代表シ一切ノ業務ヲ担当スルモノトス
第廿七条 本会社ノ取締役中ヨリ、主トシテ業務ヲ取扱フトキ専務取締役一名ヲ互選シ、之ヲ社長ト称ス
第廿八条 本会社監査役ノ職分ハ左ノ如シ
  第一 取締役ノ業務施行カ法律・命令・定款及ヒ株主総会ノ決議ニ適合スルヤ否ヤヲ監視スルコト
  第二 計算書・財産目録・貸借対照表・事業報告書、利息又ハ配当金ノ分配案ヲ検査シ、此事ニ関シ、株主総会ニ報告ヲ為スコト
  第三 本会社ノ為メニ必要又ハ有益ト認ムルトキハ、株主総会ヲ召集スルコト
第廿九条 本会社ノ取締役及ヒ監査役ノ報酬ハ、株主総会ノ決議ヲ以
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テ之ヲ定ムルモノトス
第三十条 本会社ノ取締役又ハ監査役ニ欠員生シタルトキハ、臨時株主総会ヲ開キ補欠員ヲ選挙スヘシト雖モ、其残員ニシテ法定ノ人員ヲ欠カス、且ツ業務ニ差支ナキ限リハ、次期ノ改選期迄之ヲ猶予スルコトヲ得ヘシ
  但補欠員ハ其前任者ノ残任期間在職スルモノトス
   第五章 株主総会
第卅一条 本会社ノ株主総会ハ之ヲ区別シテ、通常総会及ヒ臨時総会ノ二種トス
第卅二条 本会社ノ通常総会ハ、毎年一月及ヒ七月ノ両度ニ於テ之ヲ開クモノトス
第卅三条 本会社ノ臨時総会ハ、役員選挙又ハ取締役若シクハ監査役ニ於テ必要ト認ムルトキ、又ハ総株金ノ五分ノ一以上ニ当ル株主ヨリ会議ヲ要スル目的及事項ヲ記載シタル書面ヲ取締役ニ差出シタルトキ、之ヲ召集スルモノトス
  但本条株主請求ノ場合ニ於テハ、取締役ハ、其書面ヲ受領シタル日ヨリ遅クトモ七日以内ニ、召集ノ手続ヲ為スヘキモノトス
第卅四条 本会社ノ株主総会ハ少クトモ十五日以前ニ、其会議ノ目的事項並ニ開会ノ日時及ヒ場所ヲ記載シテ、各株主ニ通知スヘシ
第卅五条 本会社ノ通常総会ニ於テハ、取締役及ヒ監査役ヨリ報告スル計算書・財産目録・貸借対照表・事業報告書・配当金分配案ニ付決議ヲ為スノ外、他議ニ渉ルコトヲ得ス
第卅六条 本会社ノ臨時総会ニ於テハ、其予メ通知シタル会議目的及ヒ事項ノ外他議ニ渉ルコトヲ得ス
第卅七条 本会社株主総会ノ会頭ハ社長之ニ任ス、社長差閊アルトキハ他ノ取締役之ニ代ハリ、取締役総テ差閊アルトキハ、出席株主中ヨリ之ヲ選挙スヘシ
第卅八条 本会社ノ株主総会ハ、株主総員ノ十分ノ一以上ニシテ総株金ノ四分ノ一以上ニ決議ヲ為シ、若シ可否同数ナルトキハ会頭ノ裁決ニ従フモノトス、然レトモ定款ノ変更及ヒ会社ノ解散ニ付テノ決議ハ、少クトモ株主総員ノ半数以上ニシテ総株金ノ半額以上ニ当ル株主出席スルニアラサレハ、之ヲ為スコトヲ得ス
  但委任状ヲ以テ他ノ出席株主ニ議決権ノ行使ヲ委任シタル者ハ、出席ノ数ニ加算スヘシ
第卅九条 本会社ノ株主総会ニ於テ、出席株主其定数ニ満タサルトキハ、其出席株主議決権ノ過半数ヲ以テ仮ニ決議ヲ為シ置キ、其仮決議ヲ総株主ニ通知シテ再ヒ総会ヲ召集スヘシ、其通知ニハ、第二ノ総会ニ於テ仮令議決権ノ定数ニ満タサルモ出席株主議決権ノ多数ヲ以テ第一総会ノ仮決議ヲ認可スルトキハ、之ヲ有効ト為スヘキ旨ヲ明告スルコトヲ要ス
第四十条 本会社株主総会ニ於ケル議決権ハ、其所有株数壱株毎ニ壱個トス
第四十一条 本会社ノ株主若シ株主総会ニ出席シ難キトキハ、本会社ノ役員ニ非サル他ノ株主ニ委任状ヲ交付シテ、議決権ノ行使ヲ代理
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セシムルコトヲ得ヘシ
第四十二条 本会社定款ノ各条ニ明文アルモノヽ外、左ニ掲クル事項及其他重要ノ事項ハ、臨時総会ヲ召集シテ決議スルコトヲ要ス
  第一 定款ヲ変更スルコト
  第二 債券ヲ発行シ、又ハ会社財産ヲ担保トシテ債務ヲ負ヒ、及ヒ之ヲ弁済スルコト
  第三 会社解散ノコト
第四十三条 株主総会ノ議事録ニハ、会頭及ヒ出席株主二名署名調印スヘシ
   第六章 計算
第四十四条 本会社ノ事業年度ハ一ケ年ヲ二期ニ分チ、一月ヨリ六月迄ヲ前半季トシ、七月ヨリ十二月マテヲ後半季トシ、毎年一月・七月ノ両度ニ於テ六箇月間ノ出納ヲ精算シ、計算書・財産目録・貸借対照表・事業報告書・配当金分配案ヲ作リ、株主総会ノ決議ニ付スルモノトス
第四十五条 本会社ノ毎季営業純益金ノ中、百分ノ十ヲ準備積立金トナシ、百分ノ八十ヲ株主配当金ニ充テ、百分ノ十ヲ役員賞与金ト為スモノトス
第四十六条 本会社ノ毎季株主配当金ハ、其年度末日現在ノ株主ニ割賦スルモノトス
   第七章 雑則
第四十七条 本会社ノ定款及ヒ規則類ノ改正、官庁ヘノ願伺届、職員ノ変更、株主総会ノ議決、営業上ノ要件等ハ、悉皆記録ヲ以テ之ヲ保存シ、且ツ毎季諸計算ヲ明ニシ、考課状ヲ製シテ株主ニ報告スヘシ
第四十八条 本会社ニ於テ官庁ニ対スル願伺届及ヒ営業上ノ諸約定、往復文書等ニハ、総テ本会社ノ名ヲ用ヒ、社印ヲ押捺スヘシ
  但文書ノ種類ニ依リテハ取締役之ニ連署スヘシ
                  京北鉄道株式会社
                    創立発起人 連署


第四課文書 商工・鉄道第一巻明治三二年第一種(DK090011k-0010)
第9巻 p.112 ページ画像

第四課文書 商工・鉄道第一巻明治三二年第一種 (東京府庁所蔵)
鉄第二四九号
                       東京府知事
京北鉄道株式会社発起人渋沢栄一外五十七名ヘ別紙免許状下附候条、同人等ヘ交付シ、其月日ヲ鉄道局長ニ報告スヘシ
  明治三十二年三月廿九日
           逓信大臣 子爵 芳川顕正 


文書類纂 農工商明治卅三年(DK090011k-0011)
第9巻 p.112-113 ページ画像

文書類纂 農工商明治卅三年 (東京府庁所蔵)
    御届
弊社明治卅二年九月十一日東京区裁判所ニ於テ登記ヲ受ケタル事項中変更ヲ生シタル所アリ、同年十二月八日同衙ニ対シ
一取締役ノ氏名住所ノ内
 - 第9巻 p.113 -ページ画像 
 東京市深川区公園地方第卅七号 岡部広
ハ同年十二月四日辞任シタルヲ以テ、右一行抹消相成度旨申請シ、其登記公告ヲ受ケ候ニ付、此段御届申上候也
  明治卅三年二月三日
            東京市京橋区山下町拾七番地
     京北鉄道株式会社
             右法定代理人
             専務取締役社長 由利公正 (印)
    逓信大臣 子爵 芳川顕正殿
   ○免許状下附後京阪鉄道トノ間ニ合併協議アリタリ。京阪鉄道株式会社明治三十二年七月九日ノ項(本巻第三二四頁)参照。


日本鉄道史 中篇・第七〇〇頁〔大正一〇年八月〕(DK090011k-0012)
第9巻 p.113 ページ画像

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冊子版の『渋沢栄一伝記資料』をご参照ください。