デジタル版『渋沢栄一伝記資料』

明治35年7月26日（1902年）

是日栄一、当会社定時株主総会ニ於テ相談役ニ推サル。三十七年十月辞ス。

竜門雑誌　第一七一号〔明治三五年八月二五日〕
△王子製紙会社　同会社に於ては去七月廿六日午前十時より同社楼上に於て定時株主総会を開き、朝吹英二氏議長となり本年上半季間営業諸報告を承認し、次で損益計算書に移り当期間損失金十二万七百九十二円九十八銭、前期繰越欠損金六万千三百四十五円六銭、合計十八万二千百三十八円四銭を後季へ繰越す事に決し、次で取締役・監査役全員の満期改選を行ひたるに左の諸氏当選せり
　取締役　朝吹英二　郷誠之助　鈴木梅四郎　鹿島岩蔵　沢田俊三
　監査役　大橋新太郎　中井三郎兵衛
因に記す、当日は重役会の決議を以て青淵先生を相談役に推挙したる旨の報告ありたりと云ふ

青淵先生公私履歴台帳　（渋沢子爵家所蔵）
　　民間略歴（明治二十五年以後）
○上略
現在従事セル諸会社ノ業務其他公私団体等ニ対スル職任ハ左ノ如シ
○中略
　　王子製紙株式会社相談役　三十七年十月辞
○中略
　以上明治四十二年六月七日迄ノ分調

渋沢栄一　日記　明治三九年
二月七日　晴　風ナシ　起床七時就蓐十二時
○上略八時帝国ホテルニ抵リ、王子製紙会社ノ招宴ニ出席シ一場ノ謝辞演説ヲ為シ、夜十一時王子別荘に帰宿ス