デジタル版『渋沢栄一伝記資料』

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公開日: 2016.11.11 / 最終更新日: 2018.12.20

2編 実業界指導並ニ社会公共事業尽力時代

1部 実業・経済

3章 商工業
21節 瓦斯
1款 東京会議所瓦斯掛
■綱文

第12巻 p.341-359(DK120038k) ページ画像

明治9年4月14日(1876年)

是ヨリ先八年十二月、東京会議所議事ト行務ヲ分界シ、是年四月行務還納ノ内議ヲ伺中、瓦斯局増築ノ議ヲ決シタルニ依リ、是日栄一、東京会議所行務科頭取トシテ右ニツキ東京府権知事楠本正隆ニ意見ヲ上申ス。


■資料

東京商工会沿革始末 (東京商工会残務整理委員編纂) 第一三頁〔明治二五年五月〕(DK120038k-0001)
第12巻 p.341 ページ画像

東京商工会沿革始末  (東京商工会残務整理委員編纂)
                     第一三頁
                     〔明治二五年五月〕
    ○東京会議所
○上略 明治九年一月ニ至リ会議所ノ議事行務ノ分割ヲ実施シ、各其権限ヲ明ニシ、更ニ議員 即チ従前ノ委員ニシテ議事規則ニ由テ議員ト改称シタル也 ノ投票ヲ以テ会頭、副会頭、録事、其行務ノ各科長ヲ選挙シ、渋沢栄一ヲ会頭兼行務科頭取ニ選挙シタリ」○下略


瓦斯局書類 器械増設 明治九年甲会計課(DK120038k-0002)
第12巻 p.341-345 ページ画像

瓦斯局書類 器械増設 明治九年甲会計課 (東京府文庫所蔵)
現今当会議所ニおひて取扱候府下街灯瓦斯元之義は、適度之分量ニ無之候間此際増築之議を決シ、其金額は目今会議所貯有金より操替置、且此事務向来之取扱方は既ニ行務奉還之内議も申上候際ニ付、右決定之上は向後之錯置《(措)》は府庁ニ而御担任被下度、且又新製ランプ之如キハ此度瓦斯増築之見込相決し候上は一応其市街江も御示諭之上向来点灯費課出ニ困却候ハヽ点火相癈申度《(廃)》、現華灯ノ如キハ未た点火も不致ニ
 - 第12巻 p.342 -ページ画像 
付無論癈業之積《(廃)》リニ取計申度、依之右瓦斯増築ニ付其処分方法を審議し並其計算を調査之上衆議之決案ニより別紙書類相添上申候間、早々何分之御指揮奉願候也
               東京会議所頭取  (朱印)
  明治九年四月十四日      渋沢栄一 行務科頭取印
    東京府権知事楠本正隆殿
  追白会議所行務還納之義内伺中ニは此瓦斯増築之義は将来ニ渉り候要件ニ付、右内伺ニ不拘申上候次第御坐候、且右増築之模様は別紙図面も相添候間御撿閲も可被下候得とも、一応実地御覧被下候ハヽ尚以御了知可相成と存候、此段併而奉申上候也
                       (会議所用紙)
   ○行務ノ還納ニ就イテハ、本款明治九年五月二十五日ノ条(第三五九頁)参照。

(別紙)
    東京府下瓦斯局増築ノ事ヲ決議シ且ツ其
    計算ヲ調査シタル見込書
当会議所ニ於テ瓦斯灯建築ノ事ヲ担任シタル起原ハ、去ル明治四年二月前知事由利公正殿御在職ノ節、新吉原町ヘ瓦斯灯建設ノ見込ヲ以テ英国ヨリ此器械ヲ購入シ、来着ノ後深川清住町庫中ニ蔵メ置キ、建築ノ手段ニ及ハレシニ、吉原町内ニ苦情アリテ、工事未タ創起ニ至ラサリシニ、由利殿ハ官ヲ免セラレ、大久保一翁殿此職ニ任セラレタリ、是ヨリ先キ、横浜市街ニ於テモ瓦斯灯建築ノ挙アリテ高島嘉右衛門此事ニ従事スルヲ以テ、大久保殿ヨリ同氏ヘ御推問アリテ該灯ノ洪益ヲ了知セラレ、当時会議所掛リノ者ニ示諭セラレ、協議結社此ノ業ヲ興スヘシ、而シテ其費途ノ如キハ会議所ノ所有金ヲ貸与スヘシト、然レトモ、掛リノ者其諭言ニ従ハサルニヨリ、之ヲ会議所ニテ担任スヘキノ命アリ
是ニ於テヤ其建築ノ議始テ決定シ、芝浜崎町三番地ヲ瓦斯ノ元地トシテ府庁ヨリ下附セラレ、明治六年六月ヨリ会議所ニ於テ更ニ其担任ノ者ヲ撰定シ、順序其事ヲ創起セリ、然リ而シテ此際松本金兵衛ハ新製ランフノ便ヲ称シ、西村勝郎ハ現華灯ノ益ヲ唱ヘテ均シク其建築ヲ府庁ニ上願スルヲ以テ、府庁ハ之ヲ採用シ、試ニ瓦斯ランプ現華灯共各五百基ツヽヲ建設シ、其費用ハ会議所積金中ヨリ支出スヘキノ命アリ且其費用課出ノ事ヲモ其市街ニ示ス為メ、七年七月ニ至リ府庁ヨリ左ノ布達ヲ各市街ヘ公示セラレタリ
(朱書)
 「 番外御布達写
           第一大区四五六七八九十十一
           十二十三十四小区
           第二大区二三小区
           第五大区一二小区
                       区長
                       戸長
 旧町会所ニ於テ買取置候瓦斯器械、今般左ノ町々往還ヘ建設方会議所ヨリ申立聞届候、落成点火ノ後入費取立方等同所掛ヨリ協議可致
 - 第12巻 p.343 -ページ画像 
筈ニ付取調可届出、且往還左右各地主並住居ノ者ヘ前以テ通達可致此旨相達候事
  明治七年七月三十一日 東京府知事 大久保一翁
  金杉橋ヨリ万世橋迄以下略ス

    番外御布達
            第一大区九八七六五四十一
            十二十三十四小区
                        区長
                        戸長
 英国新製ランプ今般左ノ町々ヘ建設方会議所ヨリ申立聞届候、落成点火ノ後入費取立方等同所掛ヨリ協議可及筈ニ付取調可届出、且往還左右各地主並住居ノ者ヘ前以通達可致此旨相達候事
  明治七年七月三十一日 東京府知事 大久保一翁
  新橋ヨリ神田マテ以下略ス

    番外御布達
            第一大区四五六七十十一十二
            十三十五十六小区
            第二大区二三五小区
            第三大区二九十小区
            第四大区四五六小区
            第五大区一四五六七八九十一小区
                       区長
                       戸長
 今般現華灯左ノ町々ヘ以下同文言
  明治七年八月十四日 東京府知事 大久保一翁
  万世橋際柳原通リ以下略 」

明治七年十二月ニ至リ、瓦斯並新製ランプノ工業整頓スルヲ以テ点灯ヲ始メ、現今瓦斯灯三百五十基、ランプ四百十八基ハ毎夜点灯怠ラスト雖モ、其費用課出ハ瓦斯灯ノ方僅ニ金八百四十七円余ヲ収入セシマテニテ其他ノ収入ヲ得ス、ランプ灯ノ方ハ更ニ区内ニ苦情アル由ヲ以テ厘毛モ其費用収入スル能ハス
沿革ノ形情如斯ナレハ、今此瓦斯並ランプ灯ヲ永続セント欲セハ府庁ニ於テ此点灯費課出ノ方法ヲ定メスンハ決テ之ヲ行フ能ハス、而シテ是迄ノ手続ニヨリテ之ヲ案スルモ此課出方法ハ府庁ノ御担任ヲ免カレサルヘシ、然リト雖トモ之ヲ永続スルニハ勉メテ其費用ノ減少スルコトヲ謀ラサルヘカラス
是ニ於テ現今ノ会議所議事役等ハ審思熟案ノ上、左ノ件々ヲ決議セリ
    第一
瓦斯灯点火ノ事ハ之ヲ向来ニ永続シ、而シテ其点火費ヲ減少スル為メ爰ニ増築造ノ事ヲ決シ、其増築ノ費用ハ会議所ニ貯有スル人民共有金ヲ以テ充用スヘシ
 - 第12巻 p.344 -ページ画像 
    第二
増瓦斯器械注文方ハ傭入ノ外国人並ニ瑞西九十番商会ヨリ差出セシ積書ヲ目途トシ、更ニ其費用ヲ節減スヘキ見込ヲ以テ談判ヲ為シテ之ヲ注文スヘシ
 但両人ノ積書ハ別紙丁戊号ノ通リタリ
    第三
瓦斯点火費取立方ハ七年十二月ヨリ九年三月マテ相滞リタル分金壱万七千七百三拾弐円余街灯壱基四円五十五銭九厘ノ処此度四円十六銭ト減シタル高ハ此際府庁ニテ之ヲ取立テ、会議所瓦斯局ヘ相渡スヘシ
 但即今街灯費ノ割合ハ別紙甲号ノ計算ヨリ生スルモノナリ
    第四
明治九年四月ヨリ十年七月迄増築造工事落成迄ノ時間ヲ一ケ年三ケ月ト積リハ街灯点火費取立方ハ、第三条ノ割合ヲ以テ府庁ニテ徴集シテ月々瓦斯局ヘ渡スヘシ
 但九年四月ヨリ十月七日迄街灯費ノ割合ハ別紙甲号ノ計算ヨリ生ズルモノナリ
    第五
右徴集ノ方法ハ府庁ノ御処分ニ帰スルト雖モ、其点火ノ区費ノミトシテハ苦情ヲ生スヘキニ付、総費中十分ノ三ヲ其区内ニ課シ、他ノ十分七ハ府下六大区中ヨリ課出シテ相当ナラン、但点火ノ区内ハ直課十分三ノ外ニ一般ノ割合費ヲモ受ルノ方法ナリ
    第六
新製ランプハ之ヲ永続シテ其効少キモノナレハ今日癈停《(廃)》ノ見込ニ決スヘシ、尤モ府庁又ハ区内ニ於テ費用課出ノ方法アリテ其点火ヲ望マハ之ヲ永続スヘシ
    第七
現華灯ハ未タ点火ニ至ラサルニ付即今之ヲ癈停《(廃)》スヘシ
    第八
明治十年八月以後増瓦斯落成セハ、其製造瓦斯ノ中可成丈之ヲ家々ノ私用ニ売却シ、街灯ハ今日ノ三百五拾基外ニ百五拾基ヲ増シ、都合五百基迄ヲ目的トスヘシ
 但家々私用ノ為売却ノ見込ハ別紙丙号ノ通リタリ
    第九
然リト雖モ私用瓦斯売却方今日ノ見込通リニ行届カスシテ、街灯区費徴集法ハ格別苦情ナキトキハ現今新製ランプヲ点火スル市街ニ於テ増街灯ヲ増ス事モアルヘシ
    第十
明治十年八月以後増築落成セハ一般売却ノ瓦斯代モ一段低下ニシ、街灯ノ分ハ更ニ之ヲ低下ニテ徴集スヘシ、尤モ其計算方法ハ別紙天地人号計算等ヲ目途トシ、其時ニ臨ミ更ニ之ヲ議定スヘシ
 但十年八日後ニ至リ利益ノ生スヘキ割合ハ別紙乙号ノ通リタリ
    第十一
新製ランプ現華灯ノ為メ是迄費用スル金額ハ今日之ヲ収入スル目途ナキニ付、別紙 天地 号計算書ニ記載スル通リ向後瓦斯増築後ニ於テ生スル利益中ヨリ支消スルモノトシテ、即今ノ費額総計瓦斯元金中ニ組込置
 - 第12巻 p.345 -ページ画像 
クヘシ
右之通会議所議事役之衆議ヲ以テ決定仕候間、書類相添此段上申仕候也
              東京会議所頭取  (朱印)
  明治九年四月十四日      渋沢栄一 行務科頭取印
    東京府権知事 楠本正隆殿
                     (会議所用紙)


瓦斯局書類 明治九年 会計課(DK120038k-0003)
第12巻 p.345-350 ページ画像

瓦斯局書類 明治九年 会計課     (東京府文庫所蔵)
    我斯増築書類摘要目録
一甲号 壱冊   従前瓦斯利益計算並ニ利益高ヲ街灯ニ割テ減価スル見込書
一乙号 壱冊   増築後二百五十万立方尺ヲ売リタル利益計算
一丙号 壱冊   増築後二百五十万立方尺ヲ売リ得ラルヘキノ予算
一丁号 一葉四冊 増器械費一式インジ子ールペレケレン積書ノ訳書 但一編ヨリ四編ニ止マル
一戊号 一葉一冊 シーヘル・プレモール商会積書ノ訳書
一己号      増築絵図
一天号 壱冊   瓦斯資金ニランプ現華灯ノ損失ヲ加エテ十五ケ年ニ消却スル見込概算
一地号 壱冊   瓦斯現在ノ割合並増築シテランプ現華灯ノ損失ヲ加ヘタル資金ヲ廿年間ニ消却スル概算
一人号 壱冊   瓦斯現在割合並増築シテ資金ヲ拾五ケ年間ニ消却スル概算
一号外 一葉二冊 照会物

甲号
    現今瓦斯壱ケ月計算
一金六百弐拾三円拾五銭〇三三   三ケ月平均壱ケ月分 石炭代
一金弐拾四円〇八銭九厘      同 製薬類
一金九百九拾四円拾六銭      同 月給其外諸費
  合金千六百四拾壱円三拾九銭九厘三毛
  一金百八拾五円三拾壱銭八厘七毛 三ケ月平均壱ケ月分 各家供給瓦斯代
  一金千五百九拾五円六拾五銭   街灯三百五拾基 壱基四円五拾五銭九厘ノ代
  合金千七百八拾円〇九拾六銭八厘七毛
出入差引残テ
 金百三拾九円五拾六銭九厘四毛    利益
 此利益ヲ三百五拾基ニ割壱基ニ付金三拾九銭八厘七毛五ニ当ル分ヲ減価スレバ
 壱基ノ価金四円拾六銭トナル

乙号
    増建築後壱ケ月弐百七拾万立方尺ノ
    瓦斯製造利益概算
一金四千八百四拾九円三拾八銭  上等石炭五百三拾八噸八分二厘壱噸代金九円替
一金三拾弐円也         本山石灰弐百俵一俵代七銭五厘子バ土五百俵一俵代三銭三厘三毛
一金七拾三円也         緑礬千四百四拾斤壱斤五銭並ニ鋸屑共
一金百七拾五円也        石炭焚給料一日壱人八拾七銭五厘見込員数弐拾人
一金百三拾七円五拾銭也     焚元並街灯修繕職方拾壱人
一金百拾壱円三拾七銭五厘    ランプ附ケ人足拾三人
 - 第12巻 p.346 -ページ画像 
一金八円三拾三銭        印伴天百枚代金百円也年ニ両度壱ケ月ノ割
一金四拾五円也         鍛冶職三人壱人ニ付金拾五円也
一金百拾弐円五拾銭       气元製造方手替リ手伝人足拾五人見込
一金六拾円也          手代三人壱ケ月金弐拾円積
一金三拾円也          大工常用弐人
一金弐拾円也          石工壱人一日銀四拾匁
一金拾弐円五拾銭        左官壱人一日銀弐拾五匁
一金百円也           气元雑費並ランプ附
一金三百五拾円也        インチ子ール仏人ペレケレン給料
一金五拾円也          同人手代リ壱人
一金百円也           气灯掛両人月給
 惣入費〆金六千弐百六拾六円五拾八銭五厘 壱ケ月費用高
  一金九千三百七拾五円    ガス製出高弐百七拾万立方尺ノ内廿万立方尺ノ漏失ヲ見込去リ弐百五十万立方尺ノ売代金
  一金弐百拾円        コーク三十五トン売代壱トン代金六日替
  弐口〆金九千五百八拾五円         壱ケ月収入高
収入高ヨリ費用高ヲ差引タル残一金三千三百拾八円四拾壱銭五厘 全利益
右之通見込取調書ニ御坐候也
  明治八年十月

丙号
    増器械建築後壱ケ月製气計量全高
一弐百七拾万立方尺           製出高
  内 弐拾万立方尺          漏失
  内 四拾六万八千六百三拾三立方尺  現今売高
    此内訳
     四拾壱万四千七百五十立方尺   街灯三百五拾基
     四千四百六拾五立方尺      气局自用
     四万九千四百拾八立方尺    蓬莱社日報社・(八)・電信寮 桜屋・フハンカステイラ 家内私用売高
  引残リ
    弐百〇三万千三百六拾七立方尺
     内 拾七万七千七百五十立方尺  街灯百五十基未点火不相成分
  引残リ
    百八拾五万三千六百拾七立方尺

    私用申込有之分概算
一入用高未定            警視庁
一九万立方尺     五拾灯    駅逓寮
一五万四千立方尺   三拾灯    鉄道寮
一五拾四万立方尺   三百灯    工学寮
一弐拾五万立方尺   百四拾灯   延遼館
一三万六千立方尺   弐拾灯    駿河台ロシヤ人ニコライ三名
一壱万八千立方尺   拾灯     先収社
一壱万壱千六百立方尺 七灯     革具製造場 伊勢勝
 - 第12巻 p.347 -ページ画像 
一壱万八千立方尺   拾灯     蓬莱社出張所
一五万四千立方尺   三拾灯    精養軒
一壱万八千立方尺   拾灯     高嶋徳右衛門
一壱万八千立方尺   拾灯     岡田平馬
一三万六千立方尺   弐拾灯    万林亭
一五拾四万立方尺   弐百灯    開成学校
一九千立方尺     五灯     難波橋 山口
一三拾六万立方尺   弐百灯    海軍兵学寮
一四万立方尺     五灯     今川橋 両国橋 幸橋 芝大門 銀坐 五ケ所屯所
一壱万立方尺     五灯《五ツ》 両国浅草電信局
一壱万〇八百立方尺  拾灯《二ツ》 芝神明社内
一五万四千立方尺   三拾灯    浅草寺境内
一三万六千立方尺   弐拾灯    商法講習所
一弐万七千立方尺   拾五灯    万国亭
一壱万立方尺     七灯     浅草橋病院
  〆弐百弐拾四万千四百立方尺

    インジー子ル・ペレゲレン増築積書
一丁号第一編   金三万百拾四円
一同 第二編   同壱万壱千四百〇九円五拾八銭
一同 第三編   同八千六百弐拾円九拾九銭
一同 第四編   同壱万壱千〇弐拾七円六十六銭
  総計金六万千百七拾弐円弐拾三銭
    外ニ
一金六百弐拾四円五拾銭 横浜ヨリ東京マテ艀下運賃 但凡六百弐拾四トン五分壱トン金壱円見込
一金四千円       市街布列管堀埋方並川々水底埋込瓦斯樋設築等ノ諸費見込
一金弐千弐百五拾円   器械元価凡四万五千円見込金高五分海関税
  合金六万八千四拾六円七拾三銭
   〇丁号・戊号略ス。

天号
    瓦斯現在ノ割合並増築シテランプ現華灯ノ損分ヲ加ヘタル資金ヲ拾五ケ年間ニ消却スル概算
一金拾六万九千四百三拾五円七拾銭八厘八毛
   明治六年十二月ヨリ明治九年三月三十一日迄器械建築点火費会議所ヨリ出金惣高
一金七万六千四百五拾三円三拾八銭九厘
   三倍増建築惣費見込之高
一金四万三千九百〇四円五拾七銭九厘
   新製ランプ現華灯惣費損分ト見做シ瓦斯資金ニ加フル分
三口〆金弐拾八万九千七百九拾三円六拾七銭六厘八毛
    内
 一金壱万七千七百三拾弐円六拾壱銭四厘
  明治七年十二月ヨリ明治九年三月三十一日迄別冊甲号割合ヲ以テ街灯費壱基金四円拾六銭宛可取立高
 一金千四百八拾四円四拾壱銭六厘
  明治六年十二月ヨリ明治九年三月三十一日迄家内点火費既ニ収入之高
 - 第12巻 p.348 -ページ画像 
 一金五百四拾七円三拾九銭八厘
  明治七年十二月ヨリ同九年三月三十一日迄
  コーク・テール売代既ニ収入之分
三口〆金壱万九千七百六拾四円四拾弐銭八厘
    是ハ瓦斯資金消却之分
一金弐拾七万〇〇弐拾九円弐拾四銭八厘八毛
  明治十年七月ニ至リ増築落成上ノ資金惣額ニシテ
  前三口〆高ヲ差引タル高
 此時ニ至リ壱ケ月純益金三千三百拾八円四拾壱銭五厘トナル則乙号計算書之通
一此時瓦斯売代壱千立方尺ノ価従前金三円七拾五銭ヲ減シテ金三円弐拾五銭トナセバ、利益高モ減シテ壱ケ月金千八百五拾八円四拾壱銭五厘トナル
一前条ノ如ク一千立方尺代価ヲ金三円弐拾五銭ニ減スレバ、街灯壱基ノ瓦斯消耗ハ年中平均壱ケ月一千百八十五立方尺ニ付其価金三円八拾五銭壱厘弐毛五トナル
一尚亦街灯費ヲ一般ノ望ニ応シテ売ル価ト殊別シテ壱基毎ニ金三拾五銭壱厘弐毛五ヲ減シテ壱基代ヲ金三円五拾銭ト定ムレバ、純益減シテ壱ケ月金千六百八拾弐円七拾九銭トナル
一此純益ヲ以テ拾五ケ年間ニ資金消却之割合左之通
一金千六百八拾弐円七拾九銭    壱ケ月利益
一金弐万〇百九拾三円四拾八銭   壱ケ年利益
   内
  金弐千円也        天災非常損害修理ノ為メ予備ス
 残金壱万八千百九拾三円四拾八銭 壱ケ年純益
一金弐拾七万弐千九百〇弐円弐拾銭
            拾五ケ年間ノ純益ニテ前ノ予備金ヲ除キタル高ナリ資金弐拾七万〇〇弐拾九円弐拾四銭八厘八毛ヲ全ク消却シ尚下条ノ金額ヲ余ス
一金弐千八百七拾弐円九拾五銭也
            拾五ケ年後資金ヲ全ク消却シ終リタル残額

地号
    瓦斯現在ノ割合並ニ増築シテランプ現華灯ノ損分ヲ加ヘタル資金ヲ弐拾年間ニ消却スル概算
一金弐拾八万九千七百九拾三円六拾七銭六厘八毛
   器械建築点火費一式並ニランプ現華灯損分共出金惣高
    内
  金壱万九千七百六拾四円四拾弐銭八厘
  明治九年三月三十一日迄之街灯費並ニ家内点火費コーク・テール代収入ノ分
一金弐拾七万〇〇弐拾九円弐拾四銭八厘八毛
  明治十年七月ニ至リ増築落成上ノ資金惣額ニシテ前条ノ収入高ヲ除キ差引タル高
一此時従前瓦斯売代ヲ減シテ金三円拾五銭トセバ、利益高則金千八百拾八円四拾壱銭五厘トナル
一前条ノ如ク一千立方尺ヲ金三円拾五銭ト減スレバ、街灯壱基ニ付年中平均壱ケ月一千百八拾五立方尺ヲ燃焼スルニ付其価金三円七拾三銭弐厘七毛五トナル
一尚亦街灯費ヲ殊別シテ壱基毎ニ金壱円弐銭弐厘七毛五ヲ減シテ壱基ノ点火費ヲ金弐円七拾五銭ト定ムレバ、純益減シテ金千三百〇七円
 - 第12巻 p.349 -ページ画像 
〇四銭トナル
一此純益ヲ以テ弐拾ケ年間ニ資金ヲ消却スル割合左之通
一金千三百〇七円〇四銭       壱ケ月利益
一金壱万五千六百八拾四円四拾八銭  壱ケ年利益
   内金弐千円也         天災損害ノ為メ予備
  差引金壱万三千六百八拾四円四拾八銭 壱ケ年純益
一金弐拾七万三千六百八拾九円六拾銭
              弐拾ケ年間純益ニシテ資金弐拾七万〇〇弐拾九円廿四銭八厘八毛ヲ全ク消却シテ尚下条ノ余剰ヲ存ス
一金三千六百六拾円〇三拾五銭壱厘弐毛

人号
    瓦斯現在ノ割合並増築シテ資金ヲ拾五ケ年間ニ消却スル概算
一金拾六万九千四百三拾五円七拾銭八厘八毛
   明治六年十二月ヨリ同九年三月三十一日迄器械建築点火費会議所ヨリ出金惣高
一金七万六千四百五拾三円三拾八銭九厘
   三倍増築惣費見込之高
弐口〆金弐拾四万五千八百八拾九円〇九銭七厘八毛
    内
 一金壱万七千七百三拾弐円六拾壱銭四厘
   明治六年十二月ヨリ同九年三月三十一日迄別冊甲号割合ヲ以テ街灯費壱基金四円拾六銭宛可取立分
 一金千四百八拾四円四拾壱銭六厘
   明治六年十二月ヨリ明治九年三月三十一日迄家内点火費既ニ収入之分
 一金五百四拾七円三拾九銭八厘
   明治六年十二月ヨリ同九年三月三十一日迄コーク・テール売代既ニ収入之分
三口〆金壱万九千七百六拾四円四拾弐銭八厘
   是ハ瓦斯資金消却之分
一金弐拾弐万六千百弐拾四円六拾六銭九厘八毛
   明治十年七月ニ至リ増築落成上ノ資金惣額ニシテ前三口〆高ヲ差引タル高
一此時ニ至リ壱ケ月純益金三千三百拾八円四拾壱銭五厘トナル則別冊乙号計算書之通
一此時瓦斯売代壱千立方尺ノ価従前金三円七拾五銭ヲ減シテ金三円弐拾五銭トナセバ、利益高モ減シテ壱ケ月金千八百五拾八円四拾壱銭五厘トナル
一前条ノ如ク一千立方尺ノ代価ヲ金三円弐拾五銭ニ減スレバ、街灯壱基ニ付年中平均壱ケ月一千百八十五立方尺ノ瓦斯ヲ燃消スルニ付、其価金三円八拾五銭壱厘弐毛五トナル
一尚亦街灯費ヲ一般ノ望ニ応シテ売ル価ト殊別シテ壱基毎ニ金八拾五銭五厘ヲ減ジテ壱基点火代ヲ金三円ト定ムレバ、純益減シテ壱ケ月金千四百三拾弐円七拾九銭五厘トナル
一此純益ヲ以テ十五ケ年ニ資金ヲ消却ノ割合左之通
一金千四百三拾弐円七拾九銭五厘    壱ケ月利益
一金壱万七千百九拾三円四拾八銭    壱ケ年利益
    内金弐千円也        天災非常損害修理ノ為メ予備
 - 第12巻 p.350 -ページ画像 
 差引残 金壱万五千百九拾三円四拾八銭 壱ケ年純益
一金弐拾弐万七千九百〇弐円弐拾銭
             拾五年間純益ナリ資金弐拾弐万六千百弐拾四円六拾六銭九厘八毛ヲ全ク消却シテ尚下条ノ金額ヲ余ス
一金千七百七拾七円五拾三銭〇弐毛
                        (会議所瓦斯掛用紙)


瓦斯局書類 明治九年 会計課(DK120038k-0004)
第12巻 p.350-351 ページ画像

瓦斯局書類 明治九年 会計課          (東京府文庫所蔵)
(号外)
別冊ハ昨明治七年三月中高島嘉右衛門より瓦斯器械三倍増築之見込書ニ候、同年七月衆議之上採用難相成旨ヲ以テ書面ハ下ケ渡候処、今般増築ニ付而ハ為見合セ右書類一時同人より借受候ニ付併セテ御参考ニ備候也
  十一月
                    (会議所瓦斯掛用紙)

(別紙)
    瓦斯増方ニ付再願
先般御相談およひ置候御府下瓦斯建築器械ハ五拾万立方ならてハ出来不申候ニ付、諸御省家内等御用ひ相成候而ハ差支可申候、追々建築も捗取当九月一日頃より街灯点火同月中ニは落成可仕、就而ハ職方手都合も有之候間当会議所ニ於テ御見込も無之候得ハ私引受増建築可仕候間否御沙汰被成下度、依之先般之書類写相添此段奉願候 已上
  明治七年第六月十九日
                高島嘉右衛門代 
                    野田彦三(印)《(朱印)》
    東京会議所
      瓦斯灯御懸中
(別紙)
先般東京市中瓦斯灯発行之盛挙御議定之上右建築方私御引請仕、追々建築捗取最早過半盛功之形ニ相成候所、右瓦斯器械ハ元来吉原町丈江建築相成候筈之由ニ而纔ニ五十万立方尺之瓦斯ヲ貯ヘ候迄ニ付、凡街灯五百本之用ニ供し候外余分無之候、然ルニ都下逐日開明之時勢ニ際し海陸軍御陳営並《(陣)》ニ各省洋製之御建築も出来、別テ新橋より京橋迄之間ハ都而煉化石製之家屋も落成、其他兼而之御布告も有之追々西洋形之建家も多分造製相成、旁以前条五十万立方尺丈ケ之瓦斯ニ而ハ決引足申間敷《(而脱)》、新橋シテーシヨン並海軍省御陣営中等よりハ瓦斯御入用之旨御内諾も有之、且又市中ニ於ても入用申来候向も不少、旁以今一層巨大之瓦斯器械建築不相成候而ハ後来之不都合ニ可有之哉、抑瓦斯器械建築之儀ハ、土底より三間内外之杭木打込土台相固メ不申候而ハ重大高層之器械据置不相成候儀ニ付、大小広狭共最初建築之節より予メ相定メ不申置候而は後日ニ至リ建添候儀ハ決而難相成候、就而ハ今五十万立方尺之増加ニ而金六万円、百万立方尺之増加に而金拾万円、百五十万立方尺之増加に而拾三万円余、即拾三万円余出金相成候得ハ最前見込五十万立方尺も弐百万余之立方尺瓦斯製造之器械出来可申、左候得は愈以都下一層之盛挙後来之繁栄ヲ増候儀所不容疑候、此段各位御評決有之度、万一尚会議所ニおゐて此上之増建築難相成御決議ニ相成候節ハ
 - 第12巻 p.351 -ページ画像 
無余儀次第ニ候得共、街頭之灯アリ家内ニ灯ナキ之姿ニ立至リ、折角之盛挙十分ナラス可惜事と存候間、御都合次第増加之瓦斯器械ハ私一手ニ引請建築致度候、左ニ候得ハ瓦斯売高之歩合ハ以方割合可申と存候、右二ケ条速ニ御評議相願候也
                高嶋嘉右衛門代
  明治七年三月            野田彦三(印)《(朱印)》
    東京府下
      会議所
   ○瓦斯場増設並ニ瓦斯供給設備拡張ニ就イテハ本巻所収「東京府瓦斯局」明治九年六月二十九日ノ条(第三六五頁)参照。


瓦斯局書類 自明治六年至同九年 会計課(DK120038k-0005)
第12巻 p.351-352 ページ画像

瓦斯局書類 自明治六年至同九年 会計課    (東京府文庫所蔵)
  明治八年三月中瓦斯灯点火入費並諸費共 但 街灯八十五基
一金弐百五拾三円八拾弐銭七厘
          高島煤 弐拾弐噸八分八厘 金弐百拾四円八拾四銭三リ
          三池同 弐噸五分五リ   金弐拾四円六十銭五リ
          製薬類          金拾四円三十七銭九リ
一金七百七拾円弐拾四銭壱リ    建築費
一金三拾六円五拾弐銭六厘     元場所雑費
一金三百五拾円          仏人月給
一金弐百六拾四円         手代器械方点消人足火焚諸職月給賃銭共
 合計金千六百七拾四円五拾九銭四厘

  明治八年四月中瓦斯灯点火入費並諸費共 但 街灯百九拾四基
一金四百四十九円〇五銭五厘
          高島煤 四拾四噸四分四厘 金四百拾七円弐拾九銭壱リ
          三池同 壱噸八分三厘   金拾七円三十八銭五リ
          製薬類          金拾四円三十七銭九リ
一金千三百弐拾七円五拾九銭四リ  建築費
一金三拾円〇七拾壱銭三リ     元場所雑費
一金三百五拾円          仏人月給
一金四百拾六円〇壱銭三リ     手代器械方点消人足火焚諸職月給賃銭共
一金五拾三円四拾銭        器械買入同断修理
 合計金弐千六百弐拾六円七拾七銭五リ

  明治八年五月中气灯火入費並諸費共 但 街灯弐百七十七基
一金四百八拾七円弐拾壱銭六厘
          高島煤 弐拾三噸八分六厘 金弐百弐拾四円四銭五リ
          三池同 弐拾六噸壱分五リ 金弐百四十八円五十壱銭
          製薬類          金拾四円六十六銭壱リ
一金七百弐拾八円弐拾壱銭三リ   建築費
一金三拾九円五拾七銭七リ     元場所雑費
一金三百五拾円也         仏人月給
一金四百八拾四円九拾弐銭五リ   手代器械方点消人足火焚諸職月給賃銭共
一金八円也            臨時出費非常入費並翻訳料
一金五拾壱円八拾五銭八リ     街灯修補カラス買入
一金九拾三銭七リ         器械修補
 合計金弐千百五拾円〇七拾弐銭六厘

  明治八年六月中气灯火入費並諸費共 但 街灯三百四十基
 - 第12巻 p.352 -ページ画像 
一金四百七拾円〇八拾八銭五リ
          高島煤 弐拾壱噸四分   金弐百壱円弐厘
          三池同 弐拾六噸三分八厘 金弐百五十円六銭四リ
          製薬類          金拾九円八十壱銭九リ
一金千九百四十三円五拾三銭     建築費
一金弐拾円八拾五銭弐リ       栄繕費《(営)》
一金五拾壱円四拾弐銭八リ      元場所雑費
一金三百五拾円也          仏人月給
一金五百十三円拾五銭        手代器械方点消人足火焚諸職月給賃銭共
一金八円九拾銭也          街灯修補
一金八円弐拾九銭四リ        非常器具買入
一金拾円三拾三銭五リ        器具買入
一金九円拾七銭五リ         エンサン買入
 合計金三千三百八拾六円五拾四銭九厘


瓦斯局書類 自明治六年至同九年会計課(DK120038k-0006)
第12巻 p.352-355 ページ画像

瓦斯局書類 自明治六年至同九年会計課 (東京府文庫所蔵)
  去七年七月ヨリ本年六月マデ
    ランプ諸費仕払調
一金壱万五百円           ランプ五百基代 但壱基ニ付弐拾壱円
一同九百五拾円           右灯柱並建設代 但壱基ニ付壱円九拾銭
一同弐千七百七拾壱円壱銭八厘    去年九月ヨリ本年六月迄石油仕払代
一同六百七拾四円拾六銭六厘三毛   右同断点消人給料
                  去年七月ヨリ本年六月迄ランプ修繕ホヤ損シ
一同千弐百三拾壱円弐拾六銭六厘八毛 引替附属具買入点消人着服同詰所
                  営繕附属下使月給並諸雑費トモ
一同壱万六百五拾円         本年七月ヨリ遣払石油買入代
 合計弐万六千七百七拾六円四拾五銭壱厘壱毛
右之通仕払仕候、但シ町費ハ未タ募集ニ相成不申候、此段申上候也
                    (朱印)
  八月十八日        会議所 東京会議所
    御掛
      御中

  明治八年七月中气灯点火入費並諸費 但街灯三百四十基
一金四百七拾八円三拾壱銭
          高島煤 三拾九噸壱分五リ 金三百六拾八円五銭
          三池同 九噸四分六厘   金八十九円八十九銭八厘
          製薬類          金弐拾円三拾六銭弐厘
一金三拾八円五拾五銭三リ     元場所雑費
一金四百廿六円六拾銭弐リ     建築費
一金九円八十七銭         街灯修補
一金弐百七拾五円也        臨時費豊田九仁太郎地所買入共
一金百〇九円七銭三リ       器具買入
一金三百五十円也         仏人月給
一金五百三十三円八拾八銭六リ   手代器械方点消人足火焚諸職月給賃銭共
 合計金弐千弐百弐十壱円弐拾九銭四リ
東京瓦斯灯買入諸器械建築入費共是迄仕払候分並月々点火入費共前書之通御座候也
 - 第12巻 p.353 -ページ画像 
  八年九月                会議所瓦斯掛
    御掛
       御中
                    (会議所瓦斯掛用紙)
  明治八年八月中气灯点火入費並諸費 但 街灯三百四十基
一金四百四拾八円四拾九銭八厘
          高島煤 三十八屯七分七リ 金三百六十四円〇五銭
          三池煤 六屯九分八リ   金六十六円三十壱銭
          製薬類          金拾八円拾三銭八厘
一金六拾円……          石垣建築費
一金四拾四円三拾銭〇九厘     元場所雑費
一金六拾九円〇六銭壱厘      街灯修補
一金四拾壱円六拾六銭六厘     半天五拾枚代
一金六円三拾六銭五厘       器具買入
一金拾四円拾九銭四厘       営繕費
一金三百五拾円……        仏人ペレケレーン月給
一金五百弐拾壱円三拾弐銭三厘   千代器械方点消人足火焚諸職方月給賃銭共
 合計金千五百五拾五円四拾壱銭六厘
瓦斯灯出費諸遣払前書之通御座候間御布達被成下度奉願候也
  八年九月十四日          会議所   (朱印)
                    瓦斯灯掛 会議所瓦斯掛
    御掛御中
                     (会議所瓦斯掛)
  明治八年九月中气灯点火入費並諸費 但 街灯三百四拾基
一金五百〇四円五拾銭〇六厘
          高島煤 四十壱屯三分四リ 金三百八十八円拾八銭三リ
          三池煤 拾屯壱分八リ   金九十六円七十壱銭
          製薬類          金拾九円六十壱銭三リ
一金四拾四円弐拾九銭七厘也    元場所雑費
一金八拾円弐拾四銭三厘也     建築費
一金拾弐円也           営繕費
一金三百五拾円也         仏人月給
一金五百弐拾七円四拾弐銭也    手代並器械職方月給
一金五円五拾四銭也        街灯修補
一金三拾壱円〇七銭九厘      器械修補
 総計金千五百五拾五円〇八銭五厘也
右之通御座候也
  八年十月三日             会議所
    御掛                 瓦斯灯掛
      御中
                     (会議所瓦斯掛)
  明治八年十月中气点火入費並諸費共《(灯脱)》 但 街灯三百四十基
一金四百七拾九円三拾七銭弐厘
         高島煤 三拾五屯九分九厘 金三百三十七円九十四銭六厘
         三池煤 拾弐屯八分九厘  金百弐十弐円四十五銭五厘
         製薬類          金拾八円九十七銭壱厘
一金六拾八円拾七銭六厘也    元場所雑費
 - 第12巻 p.354 -ページ画像 
一金六百弐拾六円五拾五銭八厘也 建築費
一金弐千九百弐拾九円拾銭也   鉄管買入
一金六拾五円弐拾六銭六厘也   営繕費
一金六円九拾五銭也       街灯修補
一金百四拾五円六拾九銭五厘也  器具買入
一金三百五拾円也        仏人インシ子ールペレケレン月給
一金五百六拾五円九拾九銭六厘也 手代並器械職方月給
  総計金五千弐百三拾七円拾壱銭三厘
右之通御布告奉願候也                (朱印)
  十一月            会議所瓦斯灯掛 会議所瓦斯掛
                   (会議所瓦斯掛)

  明治八年十一月中气点火入費並諸費 但 街灯三百四拾七基
一金五百拾円弐拾弐銭四厘
         高島煤 弐拾五屯弐分四リ 金弐百三拾七円〇〇三厘
         三池煤 弐拾五屯四分壱リ 金弐百四十壱円三十九銭五厘
         製薬類          金三拾壱円八十弐銭六厘
      (朱書)
        外コーク 三拾六屯八分三リ
         テール 弐石壱斗
一金三拾六円四拾四銭三厘……    元場所雑費
一金弐拾五円九拾七銭……      営繕費
一金弐拾五円八銭八厘……      街灯修補
一金四円拾三銭四厘……       器具買入
一金拾円也             製薬品
一金三拾五円……          臨時費 西洋日表紙買入
一金三百五拾円……         仏人ヘレケレン月給
一金五百四拾七円六銭六厘      手代並器械職方月給
  総計金千五百四拾三円九拾弐銭五厘
                       (会議所瓦斯掛)

  明治八年十二月中气点火入費並諸費共 但 街灯三百四十七基
一金五百九拾弐円六拾弐銭七厘壱毛也
       高島石炭 拾五屯三分〇八毛  金百四十三円七十四銭弐厘壱毛
       三池石炭 四十四屯〇七厘六毛 金四百十八円七十弐銭弐厘
       製薬類            金三拾円拾六銭三厘
一金六拾四円拾弐銭壱厘也     元場所雑費
一金三拾弐円弐拾銭九厘也     営繕費
一金六拾九円五拾銭壱厘也     街灯修補
一金拾六円八拾八銭也       器具買入
一金三拾九円拾六銭六厘也     絆纏五拾枚
一金百拾六円五拾八銭三厘也    石炭仮納屋建築
一金弐千五百円也         石炭庫建築費
一金百八拾八円也         コーク消シ場石鋪建築
一金三百五拾円也         仏人ヘレケレン月給
一金五百五拾三円四拾四銭六厘也  手代並器械職方月給
  総計金四千五百弐拾弐円五拾三銭三厘壱毛也
右者昨明治八年十二月之表ニ御座候間御布告奉願候也
                     会議所
 - 第12巻 p.355 -ページ画像 
  明治九年一月十日           瓦斯灯掛
    御掛
      御中
                   (会議所瓦斯掛)


瓦斯局書類 自明治六年至同九年会計課(DK120038k-0007)
第12巻 p.355-356 ページ画像

瓦斯局書類 自明治六年至同九年会計課 (東京府文庫所蔵)
    瓦斯代並点火料共滞調
一第壱大区拾小区             壱基
 七月分迄 瓦斯代金三拾三円九拾七銭壱厘
一第壱大区七小区             弐拾五基
 同   同 断金四百弐拾三円九拾八銭六厘
一第壱大区六小区             弐拾九基
 同   同 断金五百壱円四拾九銭也
一第壱大区五小区             四拾四基
 七月分迄 瓦斯代金八百弐円三拾八銭四厘
一第弐大区三小区             弐拾五基
 同   同 断金八百四拾九円弐拾七銭五リ
        (朱書)        (朱書)
        内金四百円也       請取
一第弐大区弐小区             弐拾五基
 同   同 断金七百七円弐拾壱銭七厘
        (朱書)        (朱書)
        内金弐百円也       請取
一第弐大区九小区             弐拾壱基
 同   同 断金六百三拾弐円弐拾壱銭五厘
        (朱書)        (朱書)
        内金弐百三拾七円五厘   請取
一第弐大区八小区             三拾基
 同   同 断金八百九拾七円三拾六銭六厘
        (朱書)        (朱書)
        内金百弐拾円也      請取
一第弐大区四小区             九基
 同   同 断金百六拾四円拾弐銭四厘
一第壱大区拾壱小区            弐拾九基
 七月分迄 同 断金五百弐拾八円八拾四銭四厘
一第五大区四小区             弐基
 同   同 断金三拾六円四拾七銭弐厘
一第壱大区拾四小区            拾四基
 同   同 断金弐百五拾五円三拾銭四厘
一第壱大区拾三小区            弐拾九基
 同   同 断金四百七拾四円拾三銭六厘
        (朱書)         (朱書)
        内金弐百九円七拾壱銭四厘 四月五月分請取
一第壱大区拾弐小区            拾弐基
 同   同 断金百九円四拾壱銭六厘
一第五大区壱小区             拾三基
 同   同 断金百拾八円五拾三銭四厘
一第五大区弐小区             拾基
 同   同 断金九拾壱円九拾銭也
 - 第12巻 p.356 -ページ画像 
一第五大区五小区             弐拾弐基
 同   同 断金弐百円五拾九銭六厘
 七月分迄 〆金六千八百弐拾七円弐拾三銭也
       (朱書)           (朱書)
       内金千百六拾六円七拾壱銭九厘 五廉分収納惣計
  引去
   不納五千六百六拾円五拾壱銭壱厘
右者去ル七月分迄之計算ニ而不納取調ニ御座候也
  八年八月十四日            会議所
                       瓦斯掛
                   (会議所瓦斯掛)


瓦斯局伺 自明治九年至同十年庶務課(DK120038k-0008)
第12巻 p.356 ページ画像

瓦斯局伺 自明治九年至同十年庶務課 (東京府文庫所蔵)
  明治九年第一月中气点火入費並諸費共 但街灯三百五拾基
一金七百四拾六円八拾壱銭八厘也
        高島石炭 四拾弐噸九分壱厘 金四百弐円九拾弐銭四厘
        三池石炭 三拾三噸五分三厘 金三百拾八円五拾三銭五厘
        製薬類           金弐拾五円三拾五銭九厘
一金五拾壱円六拾七銭壱厘也     元場所雑費
一金弐拾三円九拾四銭弐厘也     営繕費
一金八円五拾四銭五厘也       街灯修補
一金拾円五拾銭也          器具買入
一金三百五拾円也          仏人ヘレケレン月給
一金五百円〇弐拾六銭五厘也     月給賃銭共
  総計金千六百九拾壱円七拾四銭壱厘也
右之通ニ御座候也
  明治九年一月            会議所   (朱印)
                     瓦斯灯課 会議所瓦斯掛


瓦斯局書類 自明治六年至同九年会計課(DK120038k-0009)
第12巻 p.356-357 ページ画像

瓦斯局書類 自明治六年至同九年会計課   (東京府文庫所蔵)
  明治九年第二月中瓦斯製造費並諸費共 但街灯三百五拾基
一金六百四拾七円三拾三銭壱厘也
        高島石炭 五拾噸四分三厘 金四百七十三円五十三銭七厘
        三池石炭 拾弐屯七分三厘 金百弐十円九十三銭五厘
        製薬類          金五拾弐円八十五銭九厘
一金四拾壱円五拾八銭七厘也     元場所雑費
一金四拾円三拾七銭四厘五毛也    営繕費
一金壱円弐拾三銭也         街灯修補
一金百三拾八円七拾五銭也      器具買入
一金三百五拾円也          仏人ペレゲレン月給
一金四百五拾四円三拾五銭也     月給賃銭共
  総計金千六百七拾三円六拾弐銭弐厘五毛也
右之通御座候也

  明治九年三月         会議所   (朱印)
                   瓦斯課 会議所瓦斯掛
                    (会議所瓦斯掛)
  明治九年第三月中瓦斯製造費並諸費共但街灯三百五拾基
一金五百七拾六円三拾弐銭九厘也
 - 第12巻 p.357 -ページ画像 
        高島石炭 五拾三噸〇九厘 金四百九拾八円五十壱銭五厘
        三池石炭 五屯七分九厘  金五拾五円〇〇五厘
        製薬類          金弐十弐円八十銭〇九厘
一金三拾九円八拾四銭七厘也     元場所雑費
一金六円九拾五銭五厘也       営繕費
一金弐拾三円弐拾三銭也       街灯修補
一金五拾八円〇三銭八厘       器具買入
一金六拾八円九拾六銭六厘也     臨時費
一金四百六拾四円弐拾三銭弐厘也   月給賃銭共
一金三百五拾円也          ヘレケレン月給
右之通御座候也

  明治九年三月           会議所  (朱印)
                    瓦斯課 会議所瓦斯掛
                     (会議所瓦斯掛)


瓦斯局書類 自明治六年至同九年会計課(DK120038k-0010)
第12巻 p.357-358 ページ画像

瓦斯局書類 自明治六年至同九年会計課 (東京府文庫所蔵)
  本年第三月中
    英国新製ランプ四百拾八基点火費調
一金千弐百六拾六円拾三銭壱厘六毛
      内訳
   八百四拾七円六拾銭七厘    石油
   六円九拾六銭六厘六毛     器械修補
   七拾壱円八拾弐銭       灯用雑品
   百五拾円           点消人給金
   百五拾壱円八拾五銭      月給諸手当
   三拾七円八拾八銭八厘     局費
右之通御坐候ニ付各区江御布達被成下候様奉願候也
                 会議所   (朱印)
  九年四月五日          ランプ課 会議所ランプ課
    御掛
      御中
                        (会議所)
  明治九年第四月瓦斯製造費並点火費共 但 街灯三百五拾基
一金五百円〇〇〇五銭六厘
        高島石炭 四拾七噸三分四リ 金四百四拾四円五十弐銭弐リ
        三池石炭 弐屯四分     金弐十弐円八十銭……
        製薬類           金三十弐円七十三銭四リ
一金四拾弐円拾壱銭四リ        元場所雑費
一金拾円九拾三銭也          営繕費
一金拾八円也             街灯修補
一金弐拾七円五拾六銭也        器具修理
一金拾五円五拾銭也          器具買入
一金百拾壱円弐拾五銭也        臨時費
一金四百六拾八円七拾五銭也      月給賃銭共
一金三百五拾円也           仏人ペレクリン月給
 総計金千五百四拾四円拾六銭也
  明治九年四月
 - 第12巻 p.358 -ページ画像 
                  会議所    (朱印)
                   瓦斯灯課 会議所瓦斯掛
    御掛
      御中
                    (会議所瓦斯掛)
  九年四月中
    英国新製ランプ四百拾八基点火入費調
一金千弐百五円拾銭五厘
      内訳
   八百四拾七円六拾銭七厘    石油
   拾七円弐拾五銭弐厘      器械修補
   六円拾六銭五厘        灯用雑品
   百五拾円           点消人給金
   百五拾壱円六拾銭       月給諸手当
   三拾弐円四拾八銭壱厘     局費
右之通御坐候ニ付各区江御布達被成下度此段奉願候也
                 会議所    (朱印)
  九年五月七日          ランプ課 会議所ランプ課
    御掛
      御中
                        (会議所)
  明治九年五月廿四日迄瓦斯製造費並諸費共 但街灯三百五拾基
一金三百七拾四円拾三銭也
        高島石炭 三拾七噸五分六厘 金三百五拾弐円六拾八銭八厘
        製薬類           金弐拾壱円四拾四銭弐厘
一金弐拾六円三拾六銭九厘也     元場所雑費
一金三拾六円九拾五銭也       材木町通ヨリ駅逓寮迄 鉄管埋込入費
一金拾五円五拾五銭七厘也      修繕費
一金弐円〇〇五厘也         街灯修補
一金三円七拾弐銭三厘也       器具修補
一金四百九拾六円〇七銭五厘也    月給賃銭共
一金三百五拾円也          仏人ヘレケレン月給
 総計金千三百〇四円八拾銭〇九厘也
                      (会議所瓦斯掛)



〔参考〕渋沢栄一 書翰 東京会議所議事役宛(年未詳)(DK120038k-0011)
第12巻 p.358-359 ページ画像

渋沢栄一 書翰 東京会議所議事役宛(年未詳)
 明廿一日会議所臨時集会御取開ニ付拙者事も議事役之壱人として出頭候様兼而御達も御坐候処、拙者義一昨十八日より歯痛ニて日夜相脳今日《(悩)》ハ稍快方を覚候得共未全愈無之、明日出勤仕兼候間議事発言之議ハ福地源一郎へ依頼および候得共、是迄之手続ニよりて明日之会議ニ出し衆議之決案有之度、条款中左之件々ハ先以明日之議目ニハ御除被成其次之件々丈ケ御決議有之度と奉存候
 - 第12巻 p.359 -ページ画像 
○中略
瓦斯灯及諸灯之事
 是ハ瓦斯点灯料取立之義ニ付、府庁之見込ハ勉而府下之出金を減し議所之費用ニて相弁し候様との見込ニ候得共、元来此点灯之如きハ敢而議所ニ於て取扱ふヘき当務にも無之、詰り追而ハ通常之会社へなりとも引譲可申ものニ付、即今之処にても得失相較計候丈ハ点火料取立申度ニ付、其条理と手続を明瞭に府へ上申し府之承諾を得申度、尤増瓦斯之見込ハ此瓦斯局之計算上得失より見込相立候ハ可然候得共、只費用を減し候為メ瓦斯元を増加するハ不相当之考案と存候事、新製ランプ之義も詰り瓦斯灯同案之事
○中略
右ハ拙者病気ニ付明日出勤仕兼候間勘考之次第書取申上候也
  十二月廿日             渋沢栄一(印)
    会議所
     議事役御中
   ○東京会議所瓦斯統計表


    年月 街灯数 引用家使用量   製造能力 石炭費及其他製造費  石炭消費量
         基  一立方尺    千立方尺         銭      噸
   八 三  八五 二五、五二七 五五〇~六〇〇 二五、三八二・七  二五・四三
     四 一九四                四四、九〇五・五  四六・二七
     五 二七七                四八、七二一・六  五〇・〇一
     六 三四〇                四七、〇八八・五  四七・七八
     七 三四〇                四七、八三一・〇  四八・六一
     八 三四〇                四四、八四九・八  四五・七五
     九 三四〇                五〇、四五〇・六  五一・五二
    一〇 三四〇                四七、九三七・二  四八・八八
    一一 三四七                五一、〇二二・四  五〇・六五
    一二 三四七                五九、二六二・七  五九・三八
   九 一 三五〇 五八、八八五         七四、六八一・八  七六・三八
     二 三五〇                六四、七三三・一  六三・一六
     三 三五〇                五七、六三二・九  五八・八八
     四 三五〇                五〇、〇〇五・六  四九・七四
     五 三五〇                三七、四一三・〇  三七・五六

  備考 1五月ハ二十四日ヲ以テ〆切タルニ因リ例月ヨリ少シ。
     2点灯時間ハ夏季ニ於テ短ク、冬季ニ於テ長キコトヲ注意スベシ。
     3家内引用瓦斯量ハ明ラカナル統計ヲ有セズ、纔ニ其増加ヲ知ル可シ。