デジタル版『渋沢栄一伝記資料』

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公開日: 2016.11.11 / 最終更新日: 2018.12.20

2編 実業界指導並ニ社会公共事業尽力時代

1部 実業・経済

3章 商工業
21節 瓦斯
2款 東京府瓦斯局
■綱文

第12巻 p.365-376(DK120041k) ページ画像

明治9年6月29日(1879年)

是ヨリ先四月十日、東京会議所ハ瓦斯製造設備増築ニツキ府庁ニ建議スル所アリシガ、其後赤坂 皇居及ビ諸官省ヘ点灯ノ事アリテ会議所再議審案シ、是日栄一会頭トシテ其旨再申ス。


■資料

瓦斯局書類 明治九年甲会計課(DK120041k-0001)
第12巻 p.365-367 ページ画像

瓦斯局書類 明治九年甲会計課      (東京府文庫所蔵)
府下瓦斯街灯増築之義ニ付而は先般将来之方法調査之上別紙見込書相添衆議之決案を以相伺候処、其後赤坂 皇居及諸官省門前等江点灯之事ニ付御諭達之次第も有之候間、猶再議審按仕候処、右は該場江瓦斯引用仕候ニは元場所之方鉄管仕替其他流通鉄管仕足等長間之義ニ付、一時費途相嵩候得とも点火費之如キハ其御使用之灯数ニ寄、府下一般之課出高をも追而相減候見込も有之、詰り瓦斯使用高相増候上は此瓦斯局ニ於而は大ニ便益を得候事ニ付、第三条ヲ以而左之通
    第一条
 - 第12巻 p.366 -ページ画像 
瓦斯増築之分量等は前議之通ニ而只
皇居及諸官省門前江引用いたし候ニ付、其灯数ニ対し鉄管代其他増築費之見込ヲ加へ、別紙積書之通改定仕候間最前奉差上候積書と御引換被下度候事
    第二条
右之通御決定之上は諸官省江御照会被成下、点灯費壱基ニ付即金四円拾六銭ノ割市街ノ分ハ同様ナリを以而官府より月々御下付之儀、府庁ニおひて御担保被下度候事
    第三条
此増瓦斯建築之後、市街私売之瓦斯高減少之見込ニ候得とも、即今請求之模様は前後之見積りより敢而不足之患無之、若又此後府下一般之人民点灯を希望スルニ至レハ素より今日之増瓦斯ニ而は迚も引足不申候間、其時ニ臨ミ更ニ適宜之方法を設ケ可相伺候事
右之通衆議決定仕候ニ付、インジニールへ申談別紙経費調書取調直し相添此段上陳仕候間、早々何分之御指揮被下度奉願候也
                  会頭
                        (朱印)
  明治九年六月廿九日        渋沢栄一 会頭之印
    東京府権知事 楠本正隆殿
  追白本文瓦斯増築之儀ニ附属仕候ランプ現華灯処分方法ハ最前上申仕候議案之通廃停之見込ニ而別ニ議事相替リ不申候、此段為念申上候也
                       (会議所用紙)
  ○別紙経費調書即チ「東京煤気ヲ増加スル為ニ欧洲ヘ注文スベキ諸品ノ積リ書ノ抄訳」ヲ略ス。
  ○右上掲本文中ニ見ユル府庁ノ「赤坂 皇居及諸官省門前等江点灯ノ事ニ付」諭達ハ瓦斯局書類中ニ見エズ。
  ○栄一ヨリ東京府権知事楠本正隆ニ宛テタル九年七月十五日附書簡中ニ「瓦斯之儀ハ再議建白之通リ御決裁被下度、ランプハ御下命之通相廃シ候間此上点灯も停止候ハヽ経費幾分を補候様相成、共有金之一分を保存する緊務と奉存候云々」(会議所伺第四号)トアリ、再議建白云々ハ前掲九年六月二十九日付上申書ヲ指スモノナランカ、稍々疑ヲ存ス。

    増瓦斯之義ニ付上申
                 瓦斯場長 渋沢栄一
瓦斯場増築之義瓦斯場長より申出査考仕候処不都合も無之被存候間、会議所へ御下問相成可然哉相伺候也
  御下問案
瓦斯場増築及機械買入之義ハ申出之通可聞届、増築スル処ノ金額ハ悉皆共有金ヲ以仕払置、月々課賦スル処之点火費之内より償却ナスヘキカ此議如何○明治九年七月四日
                        (回議用紙)
  ○瓦斯場長ヨリ上申セル瓦斯場増築ノ資料ハ見当ラズ。サレド九年六月二十九日附上申書ト異ナルモノト思料セラルルガ、大体ニ於テ瓦斯局上申書ト会議所上申書ト略々同様ナルモノト見テ可ナラン。
  ○右会議所下問ニ就イテハ本款明治九年十月十日ノ条(第三九七頁)参照。
 - 第12巻 p.367 -ページ画像 
    会頭ヨリ衆議ノ上増瓦斯上申之儀ニ付建議
                     第六課(印)(印)
一現今ノ瓦斯器械五拾万立方ニシテ街灯五百基ニ充ツヘシ、中ニ就テ現今三百四拾八基ヲ点火セリ
  ○費用概計明治五年八月ヨリ本年二月迄
 金拾弐万六千四百八拾弐円三拾八銭四厘       建築入費
 金三万四千三百五円九拾四銭三厘 役人給料其他石炭等買上ケ費総計金拾六万七百八拾八円三拾三銭七厘
  此他本年三月ヨリ六月迄入費 一ケ年金壱万八千円ノ積リ
  金六千円
  ○収入金
 金八百四拾七円四厘      八年七月取立高
 金弐百九拾四円五拾銭五厘   本年二月取立高
 右ハ昨八年六月五百基皆設ノ上壱基ニ金四円四拾九銭余ノ積リヲ以賦課シ、四拾半ケ年ニテ支消ノ見込ノ由ナリ
右瓦斯創業以来ノ沿革ヲ詳ニシ、既往ニ徴シテ将来ヲ推スニ、人民苦情多クシテ其消却ノ正鵠ヲ達スル能ハサルハ今日迄収入セル点火費ヲ以了知スルニ足ルヘシ、然而テ今般更ニ瓦斯増築ノ儀会頭ヨリ衆議ヲ経テ上申シ篤ト熟考仕候処、右費用課出ノ方法宜シキヲ得テ漸々支消ノ目標ヲ誤ラサルトキハ、当課ニ於テモ実ニ希望スル処ナレハ速ニ御採用相成可然ト存候、然ルニ今日迄ノ事跡ニ於テ首尾画一ニ出スシテ既ニ其正鵠ヲ誤ルカ為メニ将来ノ事跡ニ於テモ亦其齟齬ナキヲ保シ難シ、於是乎議員ノ協議ニ出ルモ亦未可ナリ、区戸長ノ協議ニ出ルモ亦未可ナリ、然ルニ此議ヲ採テ現場ニ施行セント欲スルトキハ宜ク先ツ府内ノ人民ニ問ヒ民情ノ嚮背ニ就テ其挙否ヲ一定スヘシ、故ニ各戸長ニ於テ自己区内ノ人民ニ諭達セシメ、他ノ公用回達ノ例ニ倣ヒ其鈐印ヲ徴スヘシ、且官省及其他家内点火ノ見込アルモノモ予メ照会シテ其実ヲウルニ非スンハ必ヤ支牾《(捂)》ナキヲ保シ難シトス、其レ然リ、然ルニ是之ヲ行ハスシテ建置ノ後之カ費用ヲ課賦スルアルトキハ恐クハ前後其轍ヲ改メサルカ為ニ人民ノ苦情亦依然タルヤ必セリ、於是乎其方法明粛ニシテ論理灼然タルモ、事業ノ民力ニ耐サルトキハ必ヤ将来敗轍ヲ免カレサルヘシ、是実ニ過慮ニ似タリト雖、現今共有金ノ収益ヲ以諸費ニ充ルニ金弐万弐千二百七拾五円不足ヲ生ス、然ルニ此上瓦斯ヲ増殖シ、万一目的ヲ達スル能ハサルアルトキハ、竟ニ収拾スルノ術ナク一敗地ニ委セサルヲ得サルヘシ、蓋シ事後累アリ前非ナシ、伏請御取捨アランコトヲ
  ○右建議ハ第六課ヨリ上司ニ稟申セルモノナリ。
                        (東京府用紙)


瓦斯局書類 明治九年甲会計課(DK120041k-0002)
第12巻 p.367-368 ページ画像

瓦斯局書類  明治九年甲会計課      (東京府文庫所蔵)
明治九年七月十日出       八等出仕 秋山則行(印)
  (楠本)
 知事(印)
    (千田)
   参事(印)           第一課(印)第六課
  (楠本)
  (印) (朱筆)
  「精算ヲ明ニシ分別ヲ立新築ハ最前決議之通施行スヘキ事」
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瓦斯場増築之義会議所申出ニ付細調審案仕候処、一応ハ尤之筋ニ相見候ヘ共、無間然ニ非ス、如何トナレハ左ニ五条之疑団アリ、瓦斯ヲ増製スル時ハ先ツランフ灯ヲ廃止シ現華灯ノ建築ヲ止メ、之ニ失費シタル金額ハ増築シタル瓦斯灯ニ課シ補ハント欲スル是第一ノ疑惑ナリ、点火費及償却費ノ七分ヲ朱引内一般之地主ニ課スルノ不条理ナル是第二ノ疑惑也、曾テ人民不服ト唱点火費ノ延滞セル分ヲ今一時ニ府庁ヨリ人民ニ課出セシメン事ヲ望ム是第三ノ疑惑也、増製之後瓦斯ヲ室内ニ売ラントスルモ請求少クシテ返テ線路ノ課出ニ苦情無之時ハ、市街ニ於テ増灯ヲナスヘシト、果テ増灯ヲナス可クハ増灯数百基大小鉄管数百間ヲ不埋ヲ不得、数百基ヲ設大小鉄管ヲ要スル時ハ費度亦増加セサル可カラス、然ヲ論ノ未至是第四ノ疑惑也、将室内ニ売ラントスル灯数ノ予算モ無疑ニ非ス、其延遼館芝神明社内浅草寺境内等ノ数基ノ如キ是也、殆予算中ノ予算相像《(想)》ニ出ルモ難計議ニシテ、決テ共有金ノ支弁ヲ可許良法ニアラサル可シ、小官殊更ニ此数疑ヲ醸スルノ源因ハ本年六月会議所ノ事務還納以来属員ノナス処ヲ見ルニ責ヲ人ニ推スノ景況ナキニアラス、故ニ今般増築之議ト雖或疑彼等曾テ流費シタル額ノ補ヲ不可ヲ知テ誣テ此法案ヲ設府庁ノ撰ニ任セントシタルニハ非カト、依テ愚考仕処ハ暫瓦斯ノ増築ヲ不許、瓦斯灯五百基、ランフ灯五百基ヲ皆設《*》シ、現華灯五百基ハ人民之望ニ従ひ悉皆下価ヲ以売附シ、瓦斯ランプ等ノ費用既往向来ニ係ル処ハ第六課ニ於テ計算立法シテ数年ノ後ニ償却シ尽ス可ノ目的ヲ要シ、会議所より引継タル金額ノ精算ヲナシテ後増瓦斯等之議ニ不至ハ計算上ニ錯雑ヲ生シ、明治五年会議所起立ノ日ヲ今日ノ属員ヨリ之ヲ見テ算ノ不正ヲ憂患スルモ或ハ同轍ニ出ル時ナキニ非ル義ト愚考仕候間、此段上陳仕候也
*行間記事
(朱書)
  仮設ハ現華灯五百基代金凡八千五百五十円之内二千五百円ニ売ル時ハ六千〇五十円ノ見込違ニ付即共有金ノ損失ナルコトヲ計算帳ニ記入スヘシ


瓦斯局書類 明治九年甲会計課(DK120041k-0003)
第12巻 p.368-370 ページ画像

瓦斯局書類  明治九年甲会計課   (東京府文庫所蔵)
明治九年八月壱日出        八等出仕 秋山則行(印)
 知事
                   第一課(印)第六課(印)
   参事
(朱書別筆)
「第六課議案之急達方可取計」
    瓦斯局ヘ御達案伺
先般会議所諸事務還納ニ付、精算候内煤気灯器械買入代及建設点火費金拾六万五千六百四十六円余ハ一時負債之姿ニ相成候ヘ共暫据置、右償却方法並ニ街灯点火費省略之ため更ニ二百七十万立方増瓦斯築造之義ハ決定之上ハ、左之通局長ヘ御達可相成哉、相伺候也
    御指令案
於会議所立替相成来候瓦斯灯器械買入代及建設点火費為償却之今般煤気原弐百七十万立方ニ増築候条、右ニ係ル諸器械内国製造品買入之積ヲ以代金等取調至急可申出、此旨相達候事
                        (荒木)
                      第六課(印)
 - 第12巻 p.369 -ページ画像 
 (別筆)
 (楠本)
 (印)
 本議瓦斯増築ノ儀ニ付、猶亦実地ニ就キインジ子ールペレケレン及該掛ヘ親シク諮詢候処、当課等思考スル処或ハ少異ナキニアラス、因テ増瓦斯方法ニ洩レタル分及府庁見込ノ廉々等摘示シ、左ノ通御達相成可然哉、即チ該局質問之概略、左ニ朱書ヲ以具陳候也
    御達案
                        瓦斯局
 今般煤気原弐百七十万立方尺ニ増築候条別冊方法書之内左ノ通相心得ヘシ
一瓦斯ヲ引用セントスル線路ノ儀ハ追テ相達スヘシ
一鉄管諸器械類悉ク内国製ヲ以テ用便ノ見込ニ付、外国製トノ得失如何ヲ調査スルコト
一右等内国調製難相成分員数代価詳細申出ヘキコト
一瓦斯線路悉皆街灯建設スヘキ位置明瞭区分シタル絵図面至急差出ヘキ事
一家内引用ノ瓦斯烟管ノ大小光線ノ度数時間ノ多少ニ拠リ代価高低アル等一目瞭然ノ表ヲ製スル事
一瓦斯原変更ノ模様精密ノ絵図相添申出ヘキコト
一一時出費ヲ要スルハ何程ニシテ漸次何ケ度ニ何程ヲ請求スルヤ予メ申出ヘキコト
一増築着手ヨリ幾閲月ニシテ落成ニ及フヤ申出ヘキ事
右之廉々取調之上更ニ何分ノ指揮ヲ請クヘク此旨相達候事
  年 月 日             長官御名
                      (回議用紙)
(別紙朱書張紙)
 「瓦斯局質問ノ概略
 今回増瓦斯ノ儀ハ欧洲新発明ノ竈レトルドヲ摸擬築造シ竈ノミニテ増造営ニ及バス瓦斯溜器一個ヲ築キ、計量器一個新製、第二番家増造営等ヲ以テ既設ノ瓦斯五十万立方尺ヲ併セテ一ケ月二百七十万立方尺ヲ製出ス、然レトモ該額ハ算理上ヨリ出ルモノニシテ、其実ハ三百二十万立方尺ヲ備フト云
 而シテ是ヨリ増量セント欲スルニハ更ニ竈据付所ヲ建造シホルド一個ヲ築造セサルヲ得ス、然ルトキハ海手ノ方低地埋立区域拡充スル等総テ新ニ建設セルニ依リ費用一層相嵩ミ、之レヲ此際ニスルモ亦後日増築スルモ経費ニ於テ異同アルコトナシ、尤モ右ノ如ク竈据付及ヒホルド一個新築スルニ於テハ、他ノ計量器等別製ヲ要セスシテ一ケ月ノ瓦斯併セテ一千万立方尺ノ巨額ヲ製出スルモ差支ナシト
 由是観之、家内引用瓦斯請求者ノ照会敢テ急ニスルヲ要セス、如何トナレハ今日請求ノ高増瓦斯ヨリ少クトモ増築ヲ減少スルヲ得ス、亦僅ニ超過スルモ竈ホルドヲ新築スル能ハザレバナリ能ハザルトハ費用格外相嵩ミ見込ノ外故也
 該方法書中瓦斯漏失二十万立方尺トアルモ、是又算理上ヨリ出ルモノニシテ、其実際ニ於テハ瓦斯局ノ注意ニ頼リ決シテ漏失スルノ憂ナシト
 - 第12巻 p.370 -ページ画像 
 右ノ外猶口頭ニテ可申上候
                        (朱印)
                    第六課 出納


瓦斯局書類 明治九年甲会計課(DK120041k-0004)
第12巻 p.370-372 ページ画像

瓦斯局書類  明治九年甲会計課      (東京府文庫所蔵)
    別紙ヲ以御下問ニ付奉答仕候
一御下問第二条三条諸器械悉皆内国製ヲ以用便之御見込ニ付、外国製と内国製と之得失、且内国ニ而製造難相成分共私共ニ於而識別スル不能、依而インジ子ールヘレゲレン氏ヨリ差出セル積書原本並ニ天地玄号三冊ニ詳記仕候事
一御下問第四条瓦斯線路悉皆街灯建設スベキ位置ハ既ニ従前建設之街灯距離ニ比較仕、絵図面相添差出候事
一御下問第五条家内引用瓦斯光線蝋燭御国製外国製比較表差出事
一御下問第六条ペレケン氏《(ペレケレン氏カ)》ヨリ差出セシ絵図面写ヲ以差出候事
一御下問第七条諸入費ヲ要スル漸次出金之儀ハ、別紙黄号調書ヲ以概算仕候得共、内国製之分第一第二類御決定ニ依テ差異御座候事
一御下問第八条器械内外国江注文より到着迄九ケ月、其上建築時間三ケ月、街灯据付鉄管埋立等六ケ月、都而壱ケ年半、則十八月ニ落成仕候見込ニ御座候事
右之通上申仕候他
                    事務長
                          (朱印)
  明治九年九月              渋沢栄一
    東京府知事 楠本正隆殿
                      (会議所瓦斯掛)
    標目
天号 瓦斯増築ペレゲレン積立本書ノ副誌翻訳書                    壱冊
地号 本書ペレゲレン積書中鉄管ハ噸数ヲ以計算シタルニ付毎壱本ニ割合量目並ニ価付ノ調 一冊
玄号 本書ペレゲレン積書中認メ易カランタメ略記シタル諸品毎壱噸壱個ノ代価調     壱冊
黄号 内外国江仕払金調書                            甲乙壱冊
右者第弐第三御下問之調第七条御下問此内ニ籠ル増築並現今布列管共
絵図           壱葉
 右者第四之御下問之調
光線比較表        壱葉
 右者第五御下問之調
ペレゲレン氏ヨリ差出シタル増築絵図之写 壱葉
 右者第六御下問之調
上申書
 右者第八条
右之通御座候也
  明治九年九月二十一日           瓦斯局

天号
    瓦斯増築ペレゲレン積立本書ノ副誌翻訳書
      明治九年九月十一日
貴君ノ望ミニ因リ余ハ東京瓦斯製造ノ盛大ニ附テ思考スル処ヲ以テ日本ニ於テ必ス製造サル可キ或ハ買求メラル可キ都テノ器具ヲ陳述セリ
 - 第12巻 p.371 -ページ画像 
併シ右ノ中ニテ或ハ疑ナク日本ニ於テ得ラル可キモノナリト雖、又中ニハ余カ見ル処ニテハ其程覚束ナク、或ハ其程ハ今後当国ノ製造進歩ニ属スベキモノアリ
故ニ余ハ是等ヲ分ツテ二類トセリ、今其詳記ヲ呈セン、其中ニ於テ是等ノ欧洲ニ在テノ原価ハ英国ノ全数ヲ以テ記シ、又東京ニ於テ定メラレタル〆高ハ日本ノ円数ヲ以テ記スヘシ、此〆高トハ余カ当年五月二十五日附ノ考案ノ中ニ詳記セシ処ノ帆前船ノ船賃・海上保険請合料・海関税・商賈ノ儲分・陸揚ケ及ヒ運送賃及ヒ為換料ヲ含ミタルモノナリ
    第一類
十○朱書ノ記号ノアル品々ハ日本ニ於テ全部尽ク求メ得ラルモノナリ
○○朱書ノ記号ノアル品々ハ日本ニ於テ只一部製セラレ得ラルモノナリ

図表を画像で表示--

                       英国磅シルリング   日本円銭 即今ノ模ノ鋳鉄灯柱三百基一基ニ付三十    四六五・〇〇     三、六六〇・五〇 一シルリング宛ニテ総量大概七十五噸 即今ノ模テ鍛鉄製ノ四角街灯籠並硝子共    二四〇・〇〇     一、五一一・九〇 三百個一個ニ付十六シルリンク宛ニテ総 量九噸二 右灯籠附属ノランフアイロン三百個一個     四五・〇〇       二六七・二〇 ニ付三シルリング宛ニテ総量半噸 鋳鉄管ノ接処ニ用ユル鉛塊十六噸一噸     三六七・〇〇     二、三三七・四〇 ニ付二十四磅十シルリング宛ニテ 右ノ接処ニ用ユルタールド、ロープ、ヤ     四二・〇〇       三五九・一〇 ルン(松脂引ノ縄糸カ)一噸五分一、一噸 ニ付三十五磅宛ニテ 大ナル鋳鉄ノワータル、トラツプ(水滴     三五・〇〇       二二五・八〇 缶)二十五個一個ニ付二十八シルリング 総量大概一噸四分ノ三 小ナル鋳鉄ノワータル、トラツプ水量四     二一・〇〇       一三三・〇〇 クオートヲ容ルヘキモノ三十個一個ニ付 十四シルリング宛ニテ総量一噸ノ十分ノ 九 小ナル鋳鉄ノワータル、トラツプ水量二      四・一〇        二七・四七 クオートノモノ十個一個ニ付九シルリン グ宛ニテ総量一噸ノ四分一 四角ナル鋳鉄ノストリート、ボクスフオ     一五・〇〇       一〇〇・〇〇 ルヴバルブ廿五個一個ニ付十二シルリン グ宛ニテ総量大概一噸 ワータルトラツフ(水滴缶)及ヒストツプ    四五・〇〇       二七三・四五 コツク(止ノ栓)ノロウンド、カスト、ア イロン、ストリート、ボツクス百個一個 ニ付九シルリング宛ニテ総量大概一噸 アツサルテト、カスト、アイセン、サツド     六・〇〇       一二八・一 ル三十個一個ニ付四シルリング宛ニテ総 量大概一噸ノ四分ノ一 プラク(栓)スインブル(環)サイトボツク   二一・〇〇       一四七・八〇 ス、フハイアバール(火箸)其他種々ノモ ノ二噸計一噸ニ付十磅十シルリング宛ニ テ 鋳タル黄銅ノ円棒一噸ノ四分ノ一、一噸ニ    三〇・〇〇       一七七・七五 付百二十磅宛 グラウント、アハイア、クレー十五噸一噸    二七・一五       三五四・〇五 ニ付三十七シルリング宛荷作料ヲ入レテ         〆高          一、三六四・一五     九、五一三・五〇 


    第二類
?○朱書ノ記号ノアル品々ハ日本ニ於テ全部尽ク製セラレ得ルモノナリ
?○朱書ノ記号ノアル品々ハ日本ニ於テ只一部製セラレ得ルモノナリ

図表を画像で表示--

 直径七インチ以上ノスピゴツト(牡)フオ   二、四四六・四〇    一八、三七五・五〇 ーセツト(牝)ノ直管三百二十二噸百分ノ 十六、一噸ニ付七磅十シルリンク宛ニテ 直径四インチ以下ノスピゴツト(牡)及ヒ   一、五三〇・一八八   一一、四六七・九五 フオーセツト(牝)ノ直管百九十七噸百分 ノ五十四、一噸ニ付七磅十五シルリンク 宛  以下p.372 ページ画像  製造所内機関附ニテ九インチノスピゴツ       八三・一四       六三三・六〇 ト及ビフオーセツトノ直管十一噸百分ノ 十六、一噸ニ付七磅十シルリング 堅牢煉化石三万五千個総量百二十五噸半      二五一・〇〇     三、〇七〇・四〇 一噸ニ付四十シルリング 稍々小ニシテ稍々純質ナル煉化石原材ノ       二六・一〇       二七六・二〇 別種ノモノ十噸計一噸ニ付荷作料ヲ入レ テ五十三シルリング宛            〆高         四、三三八・〇六八   三三、八二三・六五 


 右ノ中二百七十七磅十シルリング即三千三百四十六円六十銭ハ煉化石及ヒ別品ノ全数ナリ
右第一類中ノ諸品ハ、日本即今ノ製造摸様ニ於テ少々難易ノ差違アレトモ皆製セラレ得ルモノナレハ余ハ格別ノ注意ヲ要セス
第二類中ノ諸品ニ附テハ、余カ当月六日ヲ以テ東京府江差出シタル報告ニ貴君ノ注意セラレンコトヲ願フ、其写一本ハ既ニ貴君ニ呈上シタリ、余ヲ以テ之ヲ言ハヽ、随分広大ニシテ且ツ充分備具シタル鋳造処ノ設ケナク、又実地熟練ノ製管者ヲ得ルコトナケレハ、小坂製鉄処モ又タ日本国中何地ノ製鉄所モ決シテ、今般当製造所ヲ盛大ニスルニ付テ必要ナル五百三十五噸ノ鋳鉄管ヲ製作スルコト能ハサルベシ、然レトモ若シ此二件ノ不足ヲ補給スルコトヲ得ハ則チ何地ノ製作所モ都テ充分ノモノトナルコトヲ得ヘシ、故ニ是等ノ充分ニナルト成ラサルトハ全ク右二件ノ足ルト足ラサルトニ因ルナリ、余ハ前ノ明細書ニ於テハ只直管ノミヲ記載スルコトヲ至当ト思考セリ、何トナレハ十字形屈曲形等ノモノハ其模様種々ニシテ且ツ鋳造モ甚ダシキ困難ヲ生スヘケレハナリ、ファイア、クレー、マテーアル(堅牢煉化石原材)ニ附テハ既ニ横須賀ノ造船局及ヒ製作寮ニ於テ伊豆梨本村ニ産出スル陶土種ノモノヲ以テ多分ノ堅牢煉化石ヲ製造セシコトヲ聞及ヒタリ、然レトモ余ハ穿鑿ヲ遂ケシニリヒーチング、リバルバレートリー、ブハル子ス(裂火竈)ノ中ニ在テハ其堅牢ナルコト輸入品ニ比スレハ劣ルコト三分一ナルコトヲ知レリ、是ヲ以テ日本製ノモノヽ中ニハ屈折力ノ欠乏ナルコトヲ知ルヘシ、故ニ右竈中ノ熱ヨリハ聊カ低度ナレトモ時間ノ長久ナル瓦斯竈中ノ火ニハ其能ク抗シ得ヘキヤヲ確験スルハ緊要ノ事ト云フヘシ、此目的ヲ以テ余ハ横須賀ヘ二三ノ見本ヲ願望セリ、併シ其ニ附テノ余ノ説ハ暫ラク試験ヲ経ルノ後ヲ竢テ陳述センコトヲ請フ若シ其試験十分上出来ナレハ時ニ此ノ一疑問アリ
「製作寮ハ相当ノ時限ニ於テ三万五千箇ナル大数ノ煉化石ヲ供給スルコトヲ請合得ベキヤ」ナリ、既ニ横須賀ノ造船局ハ陶土・器具・職工ノ不充分ナル訳柄ヲ以テ右ノ如キ請合ヲナスコトヲ辞セリ、故ニ此請合ヲ製作寮ニ於テナシ得ンコトハ実ニ切望スル処ナリ、何トナレバ煉化石原材ノ輸入ハ其原価ニ比スレバ船賃ノ度外ナルト且又其損傷シ易質トノ故ヲ以テ最モ不利ナルモノナレバナリ
  一千八百七十六年九月十一日
               東京ニ於テ ベレゲレン
  東京瓦斯製造所事務長
    渋沢栄一殿
  ○地号鋳鉄管価格斤量、玄号諸品壱噸並壱個ノ代価調、黄号甲乙内外国江仕払金調書略ス。

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瓦斯局書類 明治九年甲会計課(DK120041k-0005)
第12巻 p.373 ページ画像

瓦斯局書類  明治九年甲会計課   (東京府文庫所蔵)
    瓦斯灯ト蝋燭ノ光線並ニ価格之比較表

図表を画像で表示瓦斯灯ト蝋燭ノ光線並ニ価格之比較表

      一時間ノ燃失                            一夜十一時一月三十夜半 一月間燃失             光線比較                     価格 瓦斯     洋製蝋燭          御国製蝋燭       瓦斯            洋製蝋燭          御国製蝋燭   蝋燭ヨリ強キコト   瓦斯            洋製蝋燭         御国製蝋燭 二立方尺   三千三百九十三分ノ千    一個ト四分ノ一     六百七十立方尺       百三十七個ト四分ノ一    四百十九個   二倍半強      二円六十一銭六厘二毛五   二十円〇五十八銭七厘五毛   六円七十銭〇四厘 二立方尺半  二千六百七十三分ノ千    一個ト百四十三分ノ百  八百三十八立方尺      百八十六個ト五十分ノ三十三 五百七十個   三倍四分弱     三円十四銭三厘七毛五    二十七円九十九銭九厘     九円十二銭 三立方尺   二万〇〇五十二分ノ万    二個ト三分ノ一     千〇六十立方尺       二百二十六個ト百分ノ七   七百二十一個  四倍三分強     三円七十七銭四厘三毛七五  三十六円四十銭〇六厘    十一円五十三銭六厘 三立方尺半  一個ト二百三十四分ノ一   二個ト二分ノ二     千百七十四立方尺ト四分ノ一 二百七十四個ト二分ノ一   八百三十八個  五倍        四円四十銭〇三厘四毛七五  四十一円十七銭五厘     十三円四十銭〇八厘 四立方尺   一個ト四千五百五十八分ノ百 二個ト千七百十五分ノ千 千三百四十二立方尺     三百十二個ト百分ノ九十三  九百五十六個  五倍七分弱     五円〇二銭二厘五毛     四十六円九十三銭九厘五毛  十五円二十九銭六厘 



    瓦斯    一千立方尺ノ容積              価金三円七拾五銭
    洋製蝋燭  英量四分ノ一斤ニシテ長サ拾インチノ者一個  価金拾五銭
    御国製蝋燭 一個二十匁量ノ者ハ其光線殆ト洋製ノ者ニ同シ 価金壱銭六厘
      右ノ比較表ハ明治九年七月三十日高嶋産石炭ノ瓦斯ヲ以テ試撿セシ者ナリ、但石炭質ノ良否ニ依テ其光線力大ニ勝劣アリ且ツ燭類ノ価ハ当時ノ格ナレハ其価ノ騰低ニ従テ差異ヲ生スベシ
                              (綾部)
                          東京瓦斯局(印)

 - 第12巻 p.374 -ページ画像 

瓦斯局書類 明治九年乙会計課(DK120041k-0006)
第12巻 p.374 ページ画像

瓦斯局書類 明治九年乙会計課       (東京府文庫所蔵)
明治九年十月三日受 十月三日出    中属 伊藤徹(印)
  (楠本)
 知事(印)               第六課(印)
          (印) (要再回印)
   参事       第一課(印)(印)
本年八月中煤気原弐百七拾方立方尺ニ増築之儀ニ付八ケ条ヲ掲ケ取調方瓦斯局ヘ御達相成候処、別紙之通リ事務長ヨリ申出候間毎条篤と取調候処、第壱類第弐類共概シテ内国製を相用候方可然見込ニ御座候、然ルニ山一組ノ鉄価ト舶来製トヲ比較スルニ翻テ舶来ノ方少々廉価ニ相見ヘ候間、右ハ山一組江確ト為引合必洋製ヨリハ幾分カ内輪ニ而調成可為致見込ニ有之候、第一条ヨリ第三ケ条迄表並絵図面共至極整然致居些ノ不都合も相見ヘ不申候、第四条ニ漸次出金を要スル多寡第一類第二類ノ御決定ニヨリ請求ノ差異も有之候趣ナレトモ、費額支出之儀ハ予而於当課相心得居候事ニ而渾テ差支ノ廉無之候、第五条器械調製内外国共九ケ月ニシテ悉皆出来上リノ赴相見ヘ候処、山一組ノ請合書ニハ十ケ月皆納ノ積リニ有之、然ルトキハ同組ノ方瓦斯局ノ見込より壱ケ月相後レ候得共、同組ノ儀ハ格別遠隔ノ処ニ而も無之依テ鋳造ノ都度漸々何ケ度ニモ取寄候方却而便利と相考候間、右辺も更ニ差支無之見込ニ御座候也
右毎款不都合も無之候ニ付、左ニ御指令相成可然哉、草案取調ヘ第一課共協議之上至急相伺候也
 追而今度新設ノ瓦斯線路之儀為念内務省ヘ御届相成候方可然哉、将又各省寮庁ヨリ請求スヘキ瓦斯ノ立方等早々掛合候方可然と存候ニ付、内務省上申案並各省寮庁等掛合案直様取調之上猶相伺可申心得ニ御座候、右為念申上置候也
(割印)
東第
  書面之趣第一類第二類共総而内国製相用候見込を以、早々着手可致其他毎条聞置候事
  年号月日 ○明治九年十月七日      御名印
  ○本款明治九年九月三十日ノ条(第三八八頁)中「府下増瓦斯着手之儀ニ付上申書」及ビ其指令ヲ参照。


瓦斯局書類 明治九年甲会計課(DK120041k-0007)
第12巻 p.374-375 ページ画像

瓦斯局書類  明治九年甲会計課    (東京府文庫所蔵)
明治九年八月九日出         第六課(印)(印)
  (楠本)
 知事(印)
   参事
    瓦斯増築ノ儀ニ付上申
会頭渋沢栄一ヨリ上申セル瓦斯増築之儀篤ト相考ヘ候処、専ラ家内引用ノ瓦斯を以既設ノ街灯費を減省セントスル良法ニシテ、且該書衆議決定ノ趣ニ付、更ニ会議ニ掛ル迄ハ無之断然御採用相成可然ト存候、会頭ヨリ指出セル家内用ノ見込書ニ而モ警視庁を除クノ外既ニ二百二拾余万立方尺ニテ今度増瓦斯ノ高ヨリ弐拾余万立方尺を超過シ、猶紙幣寮等ニ於テモ三拾余万立方尺を請求セントスル勢ノ由、是会議所ノ見込外ニ係ルモノニシテ其他家内ニ引用を欲スル処も必多少可有之、依テ府庁ヨリ夫々直ニ照会シテ予メ請求ノ高を撿覈シ且時勢ノ進歩ニ
 - 第12巻 p.375 -ページ画像 
随ヒ人民ニ於テモ逐次瓦斯を希望スルハ理ノ然ルモノナレハ、旁実際請求ノ高ニ応スルノ外猶幾分ノ余地を留メ置候方然ルヘシ、故ニ更ニ一歩を進メテ五百万立方尺をも増築相成候而ハ如何哉、何ントナレハ家内引用ノ数を増加スルニ随ツテ収益も亦頗ル多シ、於是乎其収益を為テ街灯費を減省シ、或ハ建設費ノ元金ニ充テ候共臨機便利ニ随ヒ可申存候、此段具申仕候也
                        (回議用紙)
  ○右ハ第六課ヨリ上司ニ上申セルモノ。


瓦斯局伺 自明治九年至同十年庶務課(DK120041k-0008)
第12巻 p.375 ページ画像

瓦斯局伺  自明治九年至同十年庶務課  (東京府文庫所蔵)
    瓦斯局事務権限之義ニ付伺書
先般私共江瓦斯局事務長被命候ニ付而者向来事務之権限相立置申度候間左ニ奉伺候
      第一条
一従来より取設有之候瓦斯線路之市街人民より館内等江自費を以瓦斯請求願出候節ハ、館内引用器械等ハ自費ニ属ストイヘトモ元線路より家屋迄之鉄管経費ハ大凡金拾円前後ニ有之候間、右入費元費消却之調書共相添、其段御届之上速ニ着手仕度候事
      第二条
一右線路之内両国橋万世橋広場等之如キハ距離有之、随而鉄管之費途相増候ニ付、此費途取調伺之上取計可申候事
      第三条
一従前より建設有之候瓦斯灯線路之内破損所出来候分、金高拾円以下修繕費ノ如キハ速ニ着手之上御届申上度候事
右者即今事務章程取調中ニ付追而可相伺候得共、差向右之趣何分之御指揮被成下度、此段奉上陳候也
  明治九年九月二十九日    瓦斯局事務長 渋沢栄一
    東京府権知事 楠本正隆殿


瓦斯局伺 自明治九年至同十年庶務課(DK120041k-0009)
第12巻 p.375-376 ページ画像

瓦斯局伺  自明治九年至同十年庶務課   (東京府文庫所蔵)
明治九年十月四日受 十月四日出   中属 伊藤正信(印)
  (楠本)
 知事(印)               第一課(印)(印)
   参事  (要再回印)       第六課(印)
       
    瓦斯局事務権限之伺
右伺出之趣差掛リ候小破損之修繕ヲ除ク之外ハ都テ伺之上着手為致可然筋被存候ニ付、左之指令按相伺候也
      按
書面伺出之件々追テ事務章程付与候迄ハ、渾テ伺之上着手候義と可相心得事
 但従前建設之瓦斯灯並線路等ナト小破損ニシテ速ニ着手セサルヲ得サルモノニ限リ修繕之上費用取調可届出事
 (以下朱書)
 別紙事務長上陳之趣逐条検閲候処敢而不都合之廉相見不申ニ付、追
 - 第12巻 p.376 -ページ画像 
局事務章程編製候迄伺之通聞届《(而カ)》、左ニ指令相成可然ト存候
                   (荒木)
                 第六課 (印)
 書面之趣当分伺之通聞置候事
                 長官