デジタル版『渋沢栄一伝記資料』

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公開日: 2016.11.11 / 最終更新日: 2018.12.20

2編 実業界指導並ニ社会公共事業尽力時代

1部 実業・経済

3章 商工業
21節 瓦斯
2款 東京府瓦斯局
■綱文

第12巻 p.416-417(DK120048k) ページ画像

明治10年2月16日(1877年)

従来家内引用瓦斯ハ料金一千立方尺ニツキ金三円七十五銭ヲ以テ販売セシガ、其内五十銭ヲ減ジ金三円二十五銭ニ低価スベキコトヲ、是日府庁ニ伺出ヅ。許サレテ其旨市民ニ広告ス。栄一瓦斯局事務長トシテ之ニ与ル。


■資料

瓦斯局書類 明治十年会計課(DK120048k-0001)
第12巻 p.416-417 ページ画像

瓦斯局書類  明治十年会計課     (東京府文庫所蔵)
明治十年二月十七日受二月十七日出 六等属 吉水経和(印)
  (楠本)
 知事(印)       書記官(印)(印)  庶務課(印) 出納課(印)
    瓦斯抵価売捌之伺《(低)》
                      西村勝三
    御指令案
書面伺之趣聞届候事

市中漸々瓦斯引用之者相増、且方今石油価騰貴之際本局製造瓦斯多分之余量有之候間低価ヲ以弘売致、一般ニ其便利ヲ弁知為致度候間、是迄家内引用瓦斯壱千立方尺ニ付代金三円七拾五銭之処内金五拾銭ヲ減シ、同断金三円廿五銭ニ致シ売捌候様仕度、仍而別紙広告案相添此段奉伺候也
  明治十年二月十六日    瓦斯局事務長
                渋沢栄一代理
                  副長 西村勝三
    東京府知事 楠本正隆殿

    瓦斯減価広告案
瓦斯ノ功用漸々伝布シコレヲ買燃スルノ家増殖スルニ際シ、頃日石油
 - 第12巻 p.417 -ページ画像 
価騰貴スルカ為メニ公益ヲ計リ瓦斯価ヲ低下シ、従前一千立方尺代金三円七拾五銭ノ処金五拾銭ヲ減シ金三円廿五銭トシテ市中ノ需メニ供セントス、且ツ瓦斯ト石油トノ火力ヲ比較スレハ瓦斯一灯ニテ石油二灯ノ明ヲ取ルベシ、加フルニ仕用簡便ニシテ器具敗汚ノ煩ヒ少ナク費途モ敢テ石油ニ過ズ其功実ニ多シト云フベシ、因テ家内エ瓦斯引用ノ望ミアラハ本所エ注文コレ有ルベシ、多少ニ拘ラス賦売致シ候、此旨広告致候也
  明治十年二月          芝浜崎町
                     瓦斯製造所
  ○明治七年十二月瓦斯創業ヨリ瓦斯点火料ハ一千立方尺ニツキ金三円七十五銭ナリシヲ此際五十銭ヲ低減ス。其後瓦斯場増設工事明治十二年十二月竣功セルヲ以テ、一層供給ヲ拡張シ需用ヲ増サンガ為メ明治十四年一月ヨリ瓦斯料金ヲ三円ニ更ニ低減セリ。本款明治十三年三月二十二日ノ条(第四八一頁)参照。
  ○一千立方尺ニツキ金三円二十五銭ナリトセバ、瓦斯街灯点火費ハ一基ニツキ次ノ如シ。


瓦斯局書類 明治十年会計課(DK120048k-0002)
第12巻 p.417 ページ画像

瓦斯局書類  明治十年会計課     (東京府文庫所蔵)
一瓦斯街灯  壱基
  一時間三立方尺七分消滅壱夜平均十時半間ト視傚壱ケ月千百八拾五立方尺
   但壱千立方尺ニ付金三円弐拾五銭宛ニシテ
  壱ケ月壱灯点灯費  金三円八拾五銭壱厘弐毛五糸
  八基ニ付壱ケ月  金三拾円八拾壱銭
  同断壱ケ年  金三百六拾九円七拾弐銭
                      (東京府)