デジタル版『渋沢栄一伝記資料』

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公開日: 2016.11.11 / 最終更新日: 2018.12.20

2編 実業界指導並ニ社会公共事業尽力時代

1部 実業・経済

3章 商工業
21節 瓦斯
2款 東京府瓦斯局
■綱文

第12巻 p.480-491(DK120060k) ページ画像

明治13年3月22日(1880年)

是日東京十五区会議ニ於テ、本局ヨリ提案セル瓦
 - 第12巻 p.481 -ページ画像 
斯鉄管延長並ニ埋替及ビ瓦斯料金値下案ニツキ審議ス。栄一出席シテ原案ヲ説明シ、瓦斯需要ノ増大ヲ図ルベキコトヲ説ク。原案可決セラル。翌十四年一月ヨリ瓦斯料金値下実施セラル。


■資料

東京十五区会議事録 第十四号(DK120060k-0001)
第12巻 p.481-487 ページ画像

東京十五区会議事録  第十四号     (東京府文庫所蔵)
 明治十三年三月二十二日午後第四時四十五分開議
      闕席
           荒木政樹      丸山伝右衛門
           轟道賢       渡辺治右衛門
           辻純市       大倉喜八郎
           永井直哉      太田次郎
           藤本精一
      不参
           沼間守一      千葉勝五郎
○十七番福地源一郎曰 本日ハ両議長共ニ出席ナシ、一日限ノ仮議長ヲ選ヒ然ルヘシ
○二十六番町田今亮曰 仮議長ハ投票ニモ及ハス、十七番議員直ニ之ヲ心得ラレタシ
○十七番福地源一郎曰 勿論投票ニ及ハス発言ニ賛成シテ可ナラン、但本員ハ本案ニ付意見アレハ他人ニ譲リタシ、乃チ二十番議員ニ命ラレテ《(ゼ脱)》然ルヘシ
○三十番牧山源兵衛曰 十七番ニ同意ナリ
 於是二十番芳野世経ハ議長席ニ上ル
○番外一番荒木一等属曰 本日瓦斯局長番外二番ニ着席シテ本案ノ主意ヲ陳述スベシ、此段議長マテ報道ス
○議長芳野世経曰 諾
○番外二番渋沢栄一曰 瓦斯ノ増築成功ニ付益々売消ヲ図ルベキ為メニ本日ノ会議ヲ開カレ、拙者ニモ出席ヲ命セラレタリ、因テ本案ニ付答弁ノミナラス、作事上ニ付斯クアラハ便利ナルヘク、ケ様アラハ維持ノ道モ立ベシト云コトヲ説明スル積リナリ、但最初予算ニ比シテ若干増減ヲ生シタルハ、元ト取扱人ノ未熟ト其内ニ外国ヨリ輸入ヲ仰クモノモアレバナリ、此委細ハ前年共有金会議ノ初メニ取扱ノ手順ヲ一ト通リ弁明シタリキ、其後計算調査ノ為メ委員ノ選任アリテ本局ヘ出張ノ節詳悉申述べタルコトアレハ、大体ノ所ハ各員已ニ承知ナルベシ、扠増築以後ノコトハ従前瓦斯ノ製造高ハ百万立方尺弱ニ止リシヲ、此度増シテ二百七十万立方尺ニ延ベタルナリ、是迄ノ経費多額ヲ要シタルハ、此増築ニテ維持ヲ図ルベキ積リニテ去ル九年中ヨリ着手シタルガ今度落成シテ、乃チ弐百七十万立方尺ヲ製出スベキモノトナリシナリ、斯ク二百七十万立方尺ヲ増シタリトテ今日ヨリ悉ク売リ得ベキニハアラサレトモ、此上売得ベキ手続キニ運ヒ置サレハ協ハズ、其次第ハ瓦斯ト云モノハ紙ニ包ミ折ニ詰メテ売出スモノトモ違ヒ、望人ノアル処マテハ引付ケサレハナラヌナリ、其望人ノアル所ヘ引クト云ハ大通リハ已ニ引キモシ売リモシタ
 - 第12巻 p.482 -ページ画像 
レトモ、二百七十万立方尺ヲ増築シテ之ヲ売出ストナレハ、其外ニ線路ヲ延ベ小管ハ次第ニ大管ニ改メサルヲ得ズ、当分ノ売高ハ一ケ月百万立方尺内外ナリ、乃チ当一月ハ百万ヲ少シ過キ、二月ハ百万ヲ少シ減シタリ、三月ハ未タ分ラス、当時線路ノ及フ所一線ハ浅草雷神門マテ、一線ハ万世橋迄ハ達シタレトモ此上ハ更ニ二三線ヲ増サヾレバ売消シ難カラント、乃チ此線路ヲ延ハス為メノ法案ヲ発セラレシナリ、一体此二百七十万立方尺ヲ悉ク売却スルニハ、先ツ線路ヲ日本橋ヨリ右ヘ折レ四日市江戸橋ヲ経テ人形町通リ富沢町辺マテ通スルハ拠ロナク、又常磐橋ヨリ郭内ヲ経テ九段坂マテ並ニ万世橋以北上野マテノ分モ余儀ナシ、人形町通リハ未タ其望ナシト雖モ上野九段坂マテノ分ハ已ニ望モアリ、斯ク線路ヲ延フルトキハ次第ニ大管ヲ用ヒサレハ圧力ヲ加ヘ兼ヌル故ニ京橋以北ノ大管ヲ取替ヘサレハナラヌナリ、此分ヲ売却スレハ乃チ利益弐万円ニモ及フベケレトモ是ハ総シテ売却シタルトキノコト今日ヨリ直ニ此利益アリト云ニハアラス、今日ハ此瓦斯ヲ売ルニ付線路ヲ延ハス也、聞ク処ニ依レハ外国ノ大都府ニテハ数所ヘ元竈ヲ設クルヨシ、其比例ナレハ東京ハ赤坂浅草ト今ノ本局ト三ケ所位アリテモ然ルヘシ、尚不足ナラハ本所ニ一ケ所置クヘキヤト雇外国人「ペレゲレン」ノ談ナリキ併シ今日ハ左様ニ竈ヲ増スヘキニモアラス、先ツ此二百七十万ヲ売消スレハ瓦斯ノ需用已ニ十分ノ増加ナルヘシ、第四条ノ代価ヲ減スルト云考案モ多量ニ売捌ケル故ニ斯ク張込テ折減スルト云コト也、是ハ乃チ需用ノ多カランコトヲ務メ、乃チ人ヲシテ多ク買ハシムルニハ代価ヲ減ジテ売ラント云意味ナリ、是ガ瓦斯局ノ工業ヲ務ムル要用ナルモノ、本案ハ其内又二三分ノ所ニテ已ムヲ得サル費用ト考フレハ、何卒右法案ノ果シテ行ハルヽ様ニ希望スル所ナリ、因テ要略ヲ陳述スルコト如此、其余ハ追々申出ヘシ
○議長曰 本案ニ付疑義アラハ質問アルベシ
○十七番福地源一郎曰 本案ハ先ツ朗読ヲ命シテ議案トナシ然ルベシ
 書記朗読
 甲号議案
  第一条 京橋以北本町三丁目迄幹管埋替ノコト
 現今京橋南詰ニ埋布アル処ノ内径九「インチ」ノ鉄管ヨリ接続シ京橋西側ニ架設シ日本橋ニ至ル、日本橋ハ西脇ヨリ河底ヲ通シ本町三丁目角ニ至ル、此長延「五千百六十三尺」ノ間在来五「インチ」管ヲ掘取リ更ニ九「インチ」管ヲ埋布シ、此処ニ十字架ヲ埋布シ以テ四方ニ通ス
  第二条 本町三丁目ヨリ上野公園地迄埋布管及街灯新設ノコト
 日本橋通リ本町三丁目迄更ニ埋布スル処ノ九「インチ」管ヨリ接続シテ直線万世橋ノ橋側ニ架設シ北詰ニ至ル迄、此長延「四千百三十五尺」ノ間在来「四インチ」「三インチ 二インチ」管ヲ掘取リ更ニ六「インチ」管ヲ埋布シ、此処ニ丁字管ヲ埋布シ、左方ハ向後本郷ニ引用アル時ノ備ヘトシ、右方ニ新ニ五「インチ」管ヲ接続シテ旧御成道通リヲ上野公園地前三橋ノ向詰ニ至ル迄埋布ス、此ノ長延「四千七百九十七尺」、又万世橋向詰ニアル処ノ在来ノ街灯ヨリ三橋向フ詰迄、凡百
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二三十尺間毎ニ一基ノ割合ヲ以テ新ニ街灯四十四基ヲ設置ス
  但本条ノ如ク街灯四十四基ヲ増スニヨリ、明治十三年度地方税ヨリ支出スベキ点火費額十二年度ニ比スレハ金三百零六円ノ増加ニ至ル、故ニ若シ本年ノ通常府会ニ於テ此ノ増費ヲ可決セサルトキハ、已ムヲ得ス街灯建設ヲ止メ啻ニ埋布管ノミヲ布設スベシ
  第三条 本町三丁目ヨリ九段坂迄埋布管ノコト
 本町三丁目ニアル十字管ヨリ(右方ハ従来浅草雷神門前迄通ス)左折シテ常盤橋迄埋布アル処ノ弐「インチ」管ヲ掘取リ、更ニ六「インチ」管ヲ接続シ、常盤橋ハ橋上人路右方橋石ノ間ニ埋布シテ、印刷局前ヲ大手町二丁目大蔵省前角迄ニ至ル、此長延(千弐百四十三尺)、是ヨリ右折シテ神田橋ハ橋側ニ於テ別ニ管ヲ架スル木造ニテ管台ヲ設ケ之ニ架設シ、錦町ヨリ小川町通リニ至リ左折シテ神保町角迄新ニ五「インチ」管ヲ埋布ス、此長延(四千弐百六拾八尺)、神保町角ヨリ又左折シテ飯田町爼橋々詰ニ至ル迄四「インチ」管ヲ埋布ス、此長延(弐千八百三十七尺)、爼橋ハ右方河底ニ埋布シ九段坂上ニ至ル迄三「インチ」管ヲ埋布ス、此長延(千弐百六十五尺)
  第四条 新設街灯点火時期並ニ瓦斯代逓減ノコト
 第一条ヨリ第三条迄ノ工事竣功ハ本年三月ヨリ着手シ本年十二月迄ニ落成シ、新設ノ街灯四十四基ハ明治十四年一月ヨリ点火シ、随テ総体ノ瓦斯代ヲ(街灯及各家延用共《(庭カ)》)逓減シテ一千立方尺ニ付金三円ト改ムヘシ(従来ノ定価ハ一千立方尺ニテ金参円弐拾五銭)
 甲号議案説明
  増瓦斯埋布管京橋已南ハ既ニ客年十二月ニ落成シ、猶製造場等モ不日ニ悉皆落成スト雖トモ、京橋以北ノ埋布管ハ少量ニシテ各家ヨリ瓦斯請求アルモ充分ニ其求メニ応シ難ク、増瓦斯ノ功モ其便益ヲ空クス、依テ第一条ニ掲クル、本町三丁目迄ノ在来五「インチ」管ヲ掘取リ更ニ九「インチ」ノ幹管ト改正シ、左右ニ接続シテ此便益ヲ謀ルコトヲ要セリ、第二条ニ掲クル本町三丁目ヨリ直線万世橋迄ノ在来埋布管モ随テ六「インチ」管ニ改正シ、同所ヨリ上野公園地前迄五「インチ」管ヲ埋布シ、右ハ広小路前通リ左ハ根津等ノ要求ニ応セン為メヲ謀リ、又街灯ヲ設置スルハ、上野ハ府下第一ノ公園ニシテ殊ニ内国博覧会例場タルヲ以テ先ツ其街衢ノ装飾ヲ為シ、将来場内ニ於テ多量ノ点火アルヲ待ツ為メナリ第三条ニ掲クル常盤橋ヨリ九段坂上ニ至ルハ要求者多分ニアル見込ニシテ、既ニ一二ノ目途トスル処ハ略引用モ近キニアルヘキノ場合ナレハナリ、第一条ノ如ク線路ノ幹管ヲ改正セスンハ到底瓦斯ノ売却ヲ増スコト能ハス、故ニ今日多量ノ瓦斯ヲ送ル幹管ヲ改正シ、第四条ニ掲クル如ク街灯数モ増加シ、随テ家内引用ノ要求者モ多キヲ加フベキニ付瓦斯代価モ亦随テ低価ニ改正スルヲ得ヘキナリ
 乙号議案
    第一条
 一金壱万六千零拾八円五拾三銭四厘○内訳略
 - 第12巻 p.484 -ページ画像 
    第二条
 一金壱万七千弐百拾弐円八拾弐銭弐厘 ○内訳略
    第三条
 一壱万三千四百八拾七円三拾八銭弐厘 ○内訳略
 合計金四万六千六百九拾八円七拾三銭八厘
      内
  金弐万三千弐百七拾三円五拾四銭弐厘   現費
  金弐万三千四百弐拾五円拾九銭六厘    有品並再用品
 乙号議案説明
  第一条ハ増瓦斯建築ニ設続スル処ニシテ、此幹管ヲ埋布替為ス総計ノ内九「インチ」管百三拾本ハ局中貯蓄品ヲ以テ之ニ宛テ、第二条上野公園地前迄ノ使用スル処ノ埋布管ハ、京橋已南ニ於テ先キニ掘取リタル所ノ管ト、局内ニ貯蓄スル所ノ街灯等ヲ用フル時ハ、稍其埋布費ト附属ノ小器具等ヲ新ニ購買スルノ費ヲ出スニ止マリ、第三条ニ用フル処ノ埋布管ハ、第一条第二条ニテ掘取リタル管ニ其不足スル処ノ管及ヒ器具ヲ新ニ購買スレハ是又該費額ノ半ヲ以テ足レリトス、而シテ現今街灯三百五拾六基ノ処、十三年度下半年ヨリ四拾四基ヲ増ス故ニ、地方税ヲ以テ支弁スル所ノ点火料十二年度ノ瓦斯価格一千立方尺ニ付金三円弐拾五銭ヲ以テ算スレハ(十二年度金壱万六千四百五拾弐円 十三年度金壱万七千四百六拾九円)、十三年度ニ於テ金千零拾七円ヲ増加スヘキノ処、街灯及ヒ家内引用ヲ増加スレハ随テ価格モ逓減シ得ラルヽニヨリ、乃チ一千立方尺ニ付金三円ニ逓減為セハ、十三年前半年ハ金八千弐百弐拾六円(従前灯数三百五拾六基、瓦斯壱千立方尺ニ付金三円弐拾五銭)後半年ハ金八千五百三拾弐円(灯数四百基、壱千立方尺ニ付金三円)合金壱万六千七百五拾八円ニシテ、十二年度点火費ニ比スレハ僅カニ金三百零六円ヲ増加スルノミナレハ、府会ニ於テモ此出費ニ異議ナカルヘキト思考スルナリ、既ニ十二年度ヨリ街灯点火料ハ地方税ヲ以テ支弁スル処ナルヲ以テ、街灯線路ノ諸車(馬車ヲ除ク)ニ無灯ノ運行ヲ免ス等(此道路中ニ一ケ年費消スル蝋燭代ハ凡金三万円余ト概算ス)是又衆庶ノ便益ヲ謀ルニ至ルべシ、又此瓦斯ノ価格ヲ逓減スレハ、現今一ケ年ノ売上高ニ於テハ(従前価格売上ケ高予算金三万弐千円、逓減価格売上ケ高予算金弐万九千五百円)一時金弐千五百円程ノ収入ヲ減スルト雖トモ、増築ノ瓦斯高弐百五拾万立方尺ノ内ヨリ一ケ月弐百万立方尺マテヲ追々売捌ト看做ストキハ、一ケ年ノ売上ケ高金七万弐千円ニシテ、此内石炭及製薬費凡金三万八千四百円並ニ掛リ員給料其他諸傭給竈元諸雑費金壱万四千六百円ヲ引去リ、純益金壱万九千円トナル、之ヲ現今ノ利益(一ケ年凡純益金八千円)ニ比照スルトキハ一ケ年金壱万千円ノ利益ヲ増スニ至ルヘシ、此工事タルヤ一時ノ出費ヲ要スルト雖モ是レ止ムヘカラサルノ費途ニシテ、後来ニ至リテハ増瓦斯建築ノ功用モ空シカラス、元資償却ノ方法ニ対シテ其目途ヲ失ハサルヘシ
○十七番福地源一郎曰 本案ヲ議スル前ニ先ツ説明ヲ乞フヘキモノ一二条アリ、第一ハ昨今瓦斯ヲ増築シタレトモ現時売出ス所ハ一百万立方尺トノコト、然ルニ此議案ノ如クスレハ更ニ幾立方尺ヲ売得ルヤ
 - 第12巻 p.485 -ページ画像 
○番外一番荒木一等属曰 凡ソ三拾万立方尺ヲ売ルヘキ見込ナリ、但家内引用ノ分ノミナリ、其外ハ未タ見込ナシ
○十七番福地源一郎曰 第二ハ甲号但書ノ三百零六円点火費ノ増額ハ若シ地方税ヨリ否マルヽトキハ街灯ヲ廃スルトノコトナリ、然ラハ右ハ本年通常会ノ後ニ至テ着手スルコトカ
○番外二番渋沢栄一曰 埋布管ハ取立テ街灯ハ差扣フベシ、元来万世橋北ヘ引クハ上野公園ニ見込アリテノコト、其間ニハ差タル望ミモナシ、尤モ絶テ望ミナキニハアラサレトモ先ツ三橋迄引ケハ追々ニ引用スル人アルベシ、然ラハ彼処ヘ開設シテ衆人ニ夸示スルト云モ可ナラン、初メ劇場ナトヘ売ルトキモ別段ナル契約ヲ以テ売込タリ併シ弐百七拾万ヘ対シテ三拾万ト云ハ過少ト云小言モアルヘケレトモ、瓦斯モ最初ノ売出シハ誠ニ僅少ナルモノナリシガ次第ニ進テ今ニ至リシナリ、故ニ公園ニ至ラハ博物館モ精養軒モ引ク様ニナリ、其外ニモ追々引ク者アルヘシトノ見込ナリ、但三拾万ハ九段ノ方ヲ合セタル概算ナリ
○十七番福地源一郎曰 第三条ノ常盤橋内大蔵省前後ノ分ハ好得意ナルベシ、是ヨリ右折シテ神田橋錦町小川町ヲ経テ九段坂マテ通スト云ハ凡ソ八千尺余ノ間ナリ、此費用凡ソ壱万三千円ヲ要シ、此工業中最モ多額ニ居ルモノナリ、理事者ハ此額ヲ消費シタリトモ之ニ対スル利益アルト云カ、又利益アルニ必ス相違ナキト云カ、之ヲ承リタシ
○番外二番渋沢栄一曰 是ハ商売上ニ付緊要ナル問ト信シタリ、右常盤橋内ニハ十分ナル望ミアリ、其事ハ各員モ粗々了解アルベシ、其先キモ二三ケ所アリテ相応ノ得意ナリ、此所ハ各員ヨク心得アリタシ、凡ソ瓦斯ヲ買ハルヽモノハ一立方尺ヲ買ハルヽモノモ同シ得意ナレトモ、手堅キ商人ニハ得意少ク、多クハ夜商売ノ類ニ多シ、因テ将来ハ夜学ヲ勤ムル学校ナトニ得意ヲ求ムル積リ、併シ神田橋外錦町辺ハヨキ町屋ニハアラサレトモ、此辺ニ二三ケ所ノ好得意アル見込ニテ此法案ヲ起シタルモノナリ
○十七番福地源一郎曰 右ニテ十分ナル説明ト信シタリ、扠又乙号ノ全体ニ付一事ヲ問ハン、此予算ハ共有金ヲ以テ、事業ヲ取設クルナリ、云ハヽ共有金ハ己レノ資財ヲ以テ己ノ商売ヲスルナレハ忌憚ナク十分ノ問ヲ発スヘシ、此計算ニハ少シハカケ子モアルヤ、又ギリギリナル勘定カ此所ヲ承リタシ、一体此事業ハ撿査シテモ質問シテモ分ラヌコト故ニ、我々ノ信用ヲ置キシ理事者ヨリ十分ナル答弁ヲ得ンコトヲ望ム、議決ノ間甚タ緊要ナレハ何卒承リタシ
○番外二番渋沢栄一曰 是ハ実ニ十分ナル問ナリ、此予算ニハ少シモカケ子ナシ、他ノ作事ノ如ク一割ヲ減シテ製作セヨト云様ノ主人デモナシ、又職人モ同様ニテカケ子ヲシテ、主人ヲ欺ク様ノコトハナシ、但シ鉄管ノコトノミハ少シク今日ヨリ明言シガタキコトアリ、是ハ曾テ日本ノ鉄管ヲ用ユヘキ約定ヲナシタルガ思ハシカラズ中途ニテ見合セ、昨年中見本ヲ以テ西洋ヨリ買入ベキ契約ヲ取組シナリ是ハ或ル確カナルモノナレハ官府ニ属シタルモノナラン、併シ今日西洋ハ鉄ノ価ヲ昂ケタレハ前年契約ノトキヨリヤヽ増額セシナルベ
 - 第12巻 p.486 -ページ画像 
シ、前年ノ代価ニ比シテ一割位ノ差アラント云フコトナリ、竜動ノ相場次第或ハ又日本ニテ製造スル様ニナルモ料リガタシ、左様ナレハ少シ金額ノ出入アルモ知レス、其外ノ工費等ニハ絶テ出入ナシ
○十七番福地源一郎曰 然ラハ更ニ問ハン、此工事ハ何時落成スルヤ弐万三千ノ金ハ当十二年度中ニ要スルヤ、又ハ両三度ニ分テ支給スルモ差支ナキヤ、計算上ノ都合モアレハ之ヲ承リタシ
○番外二番渋沢栄一曰 右ハ当年中落成ノ見込ナレトモ、費用ヲ要スルハ追々ニ鉄管ノ出来次第引取ナレハ、当六月ヨリ十月比ノ間ニ支出スルナルベシ、作事上ノ都合ニヨリ三度ニ支払又ハ決算ノ都合ハケ様々々ト予シメ定ムルコトモ容易ナリ、其限度ヲ定メタキトナレハ左様モ致スベシ
○十七番福地源一郎曰 作事ノ実際ナレハ十二年度ヨリ十三年度ニ跨ルモ拠ロナケレトモ、若シ十三年度ニ入リ払渡ストナリテモ理事者ハ差支ナキヤ
○番外二番渋沢栄一曰 七月以後ニ払渡スモ差支ナシ、今ヨリ其振ニ契約ヲ致スヘシ
○十七番福地源一郎曰 実ニ詳細ナル説明ヲ得テ満足セリ、然ル上ハ甲乙議案共通シテ差支ナシト信シタリ
○十六番青地四郎左衛門曰 代価逓減ノコトハ一月ヨリハ断然折減スルヨシ、又代価ノ支出ハ何時ト確定シ、而シテ収益ノコトハ未タ明言シ難シト云ハ如何ナルコトカ
○番外二番渋沢栄一曰 凡ソ此内要用ナルハ甲号ノ一二三条ニ在リ、到底瓦斯ハ弐百七拾万立方尺ヲ悉ク売ルニ至ラサレハ甚シキ収益ナケレハ、今ヨリ其手続ヲ着ケルナリ、英国ナトニテハ瓦斯代壱円ニモ満タヌ所アルヨシ、夫ハ石炭ノ代賤キ故ナリ、然レトモ次第ニ売増セハ次第ニ代価ヲ減スベシ、但シ埋布管ノ為メニ此経費ヲ要スル様ニ見フルハ文章ノ届カサル所アルナリ、今果シテ三拾万立方尺ヲ悉ク売ルベキノ見込モ定マラヌニ代価ノミヲ要スルナレハ、無益ノ様ニ疑ハルヽカモ知ラサレトモ決シテ左様ノコトニハアラス、尤此着手ノ前ニ家内引用ノ有無ハ粗々契約モ定メ置クベシト考フ
○十六番青地四郎衛門曰《(青地四郎左衛門カ)》 然ラハ結約ノ上ナラデハ着手セヌトナレハ子細ナシ、共有金ヲ箇様ノコトニ用フルハ元ト望サルコトナレトモ今半途ニ瓦斯ヲ廃スル様ニモナリカタシ、因テ今一層増設シテ収益ノ上ル様ニ運フハ拠ロナキコトナリ
○三十番牧山源兵衛曰 原案ノ如ク行ハルレハ弐百七拾万立方尺ノ瓦斯百三拾万ハ売得ヘシ、残百四拾万ハ如何スルヤ、更ニ売口ノ見込モアルヤ
○番外二番渋沢栄一曰 其答ニハ甚タ差支ユルナリ、サレトモ瓦斯増築ト云ハ溜器ト竈トヲ大ニ改メタルガ乃チ増築ナリ、当今ノ所瓦斯ハ頗ル貴ク多量ニ用フルモノ少シ、一ケ月街灯一基ニ付四円ニ近キ費用ヲ要スルナリ、石炭油ヨリハ数倍ノ価ナリ、故ニ中々思フ様ニハ売却シ難シ、併シ注文次第此増築丈ケハ売却セサレハ計算十分ナラス、尤之ヲ増築シタリトモ入費モ人足モ夫ホト増ス訳ニハアラス今百三十万ヲ売レハ漏失ヲ見込テ尚百三拾万アリ、未タ誰々ト云見
 - 第12巻 p.487 -ページ画像 
込ハナケレトモ今日埋布スル所ニ於テ、追々増殖ヲ図ラハ次第ニ引用モ増加スル積リ、併シ必ス其見込アルカト問ハルヽトモ只今ヨリ断言ハナシガタシ、サレトモ来年迄ニハ弐百万位迄ハ売得ヘキ積リナリ
○九番多羅尾光応曰 少シ迂回ナル質問ナレトモ此度京橋以北伏管改造ノコトハ、昨年初メテ本会ヲ開キシトキ増瓦斯拾万円余其渡残ガ弐万余円アリキ、然ルニ今又本案ヲ発シテ増費ヲ要スルト云ハ、其節ハ未タ改造ノ見込ナカリシカ、又現時新規ニ取起セシモノカ、又従前ノ姿ナレハ更ニ鉄管ヲ埋替ズシテ可ナルモノカ、如何
○番外二番渋沢栄一曰 其質問ハ共有金中ニ拾万円余増瓦斯費アリ、其外ニ此費用ヲ要スルハ何事カト云カ
○九番多羅尾光応曰 最初ニハ此見込ナク、新規ニ引用場ヲ得タル故ニ増費ヲ要スルカト問ヒシナリ
○番外二番渋沢栄一曰 最初増瓦斯費拾万円ト云ハ埋布管見込テアリシナリ、右ハ八年九月頃ノ見積リナリ、旧会議所ノトキ瓦斯ハ市中ノミヘ売捌キタルニテハ本局ヲ維持スルニ足ラス、増築シテ郭内マテ引用セシムルニ如カストアリテ着手シタルモノナリ、郭内ナレハ鉄管モサマテ大ナルヲ用ヒズシテ事足ルヘキナリ、然ルニ其後場所モ替リ物価モ意外ニ引上ケタレハ遂ニ前ノ計算ニハ運ヒ兼タリ、此相場ノ差ト鉄管長延ノ違ヨリ起リシコトナリ、九番ノ疑問ハ此点ヨリ来リシト存ス、八年ノ積リハ実ニ郭内限ノコト、其器械ハ今京橋以南ニ用フル丈ナリ、因テ此法案ハ新規ニ取設ケタルモノト見做サルヘシ
○九番多羅尾光応曰 右弁明ニテヨク了解シタリ
○十七番福地源一郎曰 願クハ休息前ニ第一次会ヲ了リタシ、大抵質問モ尽キタルヘシ
○十三番山中市兵衛曰 十七番同意
○二十六番町田今亮曰 惣体ハ原案ノ儘ニテ可ナリ
○議長曰 原案ニ同意者ハ起立アルヘシ
  惣起立
 右ニテ第一次会ハ了ル
 於是少時休憩


瓦斯局書類 明治十四年 会計課(DK120060k-0002)
第12巻 p.487-488 ページ画像

瓦斯局書類  明治十四年 会計課    (東京府文庫所蔵)
    当局起立之節街灯預ケ置之分
    処分之義ニ付上申
一街灯五百基之内但シ灯籠共
  右ノ内三百五拾基建設残百五拾基会議所より高島嘉右衛門代理
  野田彦三預ケ分
右者当局起立之砌高島嘉右衛門ヘ建築等一切委任致置候処、街灯之義者五百基設立之都合ニ而請負為致候処三百五拾基ハ其節設立ト相成、残百五拾基ハ追而建設迄嘉右衛門代理野田彦三ヘ預ケト相成候処、残建設之義ハ一時ニ相運候次第ニモ無之夫迄相預ケ置、万一彼是仕候義有之候テハ双方不都合ニも有之候付、先般来種々談判之末街灯百五拾
 - 第12巻 p.488 -ページ画像 
基ハ悉皆為相納候ヘ共、灯籠之義ハ未タ出来無之、只名而已預ケト相成候義ニ付一時困難之趣申出、素々約定ニ於而当局ニも不充分之処モ有之候付、今般相談之上、不納灯籠百五拾基分之内、五拾基ハ本年九月限り上納、残百基ハ明治十四年同十五年ト両度ニ五拾基宛上納為致候約定ニ堅取極申確証取置候間、此段上申仕候也
  明治十三年四月六日
            瓦斯局長 渋沢栄一東京瓦斯局長之印章
    東京府知事 松田道之殿
                      (東京瓦斯局用紙)


瓦斯局書類 明治十四年会計課(DK120060k-0003)
第12巻 p.488 ページ画像

瓦斯局書類 明治十四年会計課      (東京府文庫所蔵)
    街灯四拾四基点火始之御届
予而御許容相成候万世橋ヨリ上野公園前迄之街灯、十二月三十一日試灯、本月一日より点火仕候、此段為為御届申上候也《(念)》
  明治十四年一月四日
            瓦斯局長 渋沢栄一東京瓦斯局長之印章
    東京府知事 松田道之殿
                       (東京瓦斯局用紙)


瓦斯局書類 明治十四年会計課(DK120060k-0004)
第12巻 p.488 ページ画像

瓦斯局書類  明治十四年会計課     (東京府文庫所蔵)
当瓦斯局製造之瓦斯日増ニ栄盛相成候ニ付、是迄瓦斯壱千立方尺之代価金三円弐拾五銭之処、本年一月分より金三円ニ低下仕候、此段瓦斯引用之諸君且更ニ瓦斯灯冀望之方々ヘ広告候也
                      東京瓦斯局
                      (東京瓦斯局用紙)
  ○明治十八年九月調、引用家人名簿(瓦斯局書類 明治十八年甲会計課)ニ記載セル自創立至明治十八年九月総引用家戸数ハ三百四十五戸ヲ算ス。(註)其各区別戸数ハ第一区十戸、第二区二十四戸、第三区九十八戸、第四区五十三戸、第五区五十三戸、第六区十一戸、第七区七十八戸、第八区十八戸ナリ。之ヲ年次別ニ引用家戸数ヲ見レバ

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 年次    戸数 八年    6 九年    3 十年    11 十一年   12 十二年   13 十三年   56 十四年   71 十五年   71 十六年   53 十七年   35 十八年   12 不明    2 計     345 



   右表ニヨレバ、創立当初ハ如何ニ引用家尠ク瓦斯街灯ヲ以テ瓦斯供給ノ中心トシタルカヲ知ルベシ。然ルニ街灯点火費徴集ハ苦情多ク困難ナリシタメ、斯クノ如キ引用家尠キ当初ノ状態ニ於テハ本局維持ノ苦境ヲ容易ニ察スベシ。而シテ明治十三年ヨリ十六年迄毎年夥シキ増加ヲ示セルハ、明治十二年十二月瓦斯場増築ヲ竣成シ、新線路ヲ埋布シ或ハ大管ニ埋替ヘ、更ニ瓦斯料金ヲ低下シテ大イニ瓦斯ノ需用ヲ喚起シタル結果ナリ。
   (註)三百四十五戸ハ十八年九月迄ノ単ナル総計ニシテ、中止セル戸数ヲモ含ミ、十八年九月ニ於ケル引用家戸数ニ非ズ、従テ該名簿ヨリ毎年ノ累計ヲ算シ得ズ。



〔参考〕瓦斯局書類(DK120060k-0005)
第12巻 p.488-491 ページ画像

瓦斯局書類                  (東京府文庫所蔵)
 - 第12巻 p.489 -ページ画像 
    明治十三年七月中
一金千三百七円九拾九銭八厘     各家瓦斯代
    内
  金四拾五円八拾弐銭五厘  一四一〇〇 工部大学校
  金拾七円八拾七銭五厘    五五〇〇 露国公使館
  金七円拾五銭        二二〇〇 永田町官舎
  金弐円六拾銭         八〇〇 伊国書記官
  金九円四拾弐銭五厘     二九〇〇 独国公使館
  金六拾五銭          二〇〇 大山巌
  金四円弐拾弐銭五厘     一三〇〇 田中九右衛門
  金四拾五円五拾銭     一四〇〇〇 長谷川清吉
  金拾壱円五銭        三四〇〇 丹羽雄九郎
  金拾三円六拾五銭      四二〇〇 神崎芳治郎
  金拾九円八拾弐銭五厘    六一〇〇 入山辰之助
  金弐円六拾銭         八〇〇 岡埜栄蔵
  金四円八拾七銭五厘     一五〇〇 中居百助
  金拾四円九拾五銭      四六〇〇 宮坂仙吉
  金四拾壱円六拾銭     一二八〇〇 久松座
  金拾四円三拾銭       四四〇〇 中山イノ
  金弐百九円三拾銭     六四四〇〇 新富座
  金六拾五銭          二〇〇 商法会議所
  金九拾七銭五厘        三〇〇 萩本彦四郎
  金九拾七銭五厘        三〇〇 町田徳之助
  金七円拾五銭        二二〇〇 中邑宇右衛門
  金六拾五銭          二〇〇 山田千代
  金四円弐拾弐銭五厘     一三〇〇 石川たま
  金七円八拾銭        二四〇〇 坂崎半兵衛
  金弐円九拾弐銭五厘      九〇〇 長谷秀吉
  金六円八拾弐銭五厘     二一〇〇 高橋愛
  金七円拾五銭        二二〇〇 高橋直吉
  金壱円九拾五銭        六〇〇 小川万吉
  金弐円弐拾七銭五厘      七〇〇 望月きく
  金五円八拾五銭       一八〇〇 吉江平七
  金三円九拾銭        一二〇〇 邑田赤太郎
  金弐円六拾銭         八〇〇 蜂須賀喜三郎
  金弐円九拾弐銭五厘      九〇〇 邑井清吉
  金四円五拾五銭       一四〇〇 梅沢清吉
  金弐円九拾弐銭五厘      九〇〇 松本ふく
  金三円弐拾五銭       一〇〇〇 伊藤福之助
  金三円弐拾五銭       一〇〇〇 井上新助
  金三円五拾七銭五銭     一一〇〇 鈴木新吉
  金弐円弐拾七銭五厘      七〇〇 片岡竹二郎
  金四円五拾五銭       一四〇〇 山口仙太郎
  金弐円弐拾七銭五厘      七〇〇 近藤米吉
 - 第12巻 p.490 -ページ画像 
  金七円拾五銭        二二〇〇 尾上菊五郎
  金弐円六拾銭         八〇〇 小泉常吉
  金五円弐拾銭        一六〇〇 市川団十郎
  金六円五拾銭        二〇〇〇 富士山藤二郎
  金壱円九拾五銭        六〇〇 石川松兵衛
  金六拾五銭          二〇〇 荒木はな
  金九拾七銭五厘        三〇〇 鶴屋宗吉
  金四円弐拾弐銭五厘     一三〇〇 東伏見宮
  金六円拾七銭五厘      一九〇〇 大谷金次郎
  金拾四円六拾弐銭五厘    四五〇〇 松川長右衛門
  金拾五円弐拾七銭五厘    四七〇〇 岩瀬茂兵衛
  金四円弐拾弐銭五厘     一三〇〇 児嶋喜三郎
  金九拾五円八拾七銭五厘  二九五〇〇 日報社
  金壱円九拾五銭        六〇〇 小倉万二郎
  金三円九拾銭        一二〇〇 宮坂平助
  金四円五拾五銭       一四〇〇 彫刻会社
  金三円九拾銭        一二〇〇 松崎八右衛門
  金拾九円五拾銭       六〇〇〇 井部清吉
  金三拾六円四拾銭     一一二〇〇 朝野新聞
  金三円弐拾五銭       一〇〇〇 大倉組
  金三拾九円六拾五銭    一二二〇〇 宮坂広吉
  金弐円弐拾七銭五厘      七〇〇 植山茂久

  金弐円六拾銭         八〇〇 河合八右衛門
  金四円八拾七銭五厘     一五〇〇 小柳久兵衛
  金弐拾四円三拾七銭五厘   七五〇〇 日就社
  金四円五拾五銭       一四〇〇 小倉邑太郎
  金九拾七銭五厘        三〇〇 永井勝助
  金壱円三拾銭         四〇〇 外地宇兵衛
  金五円八拾五銭       一八〇〇 外地五郎三郎
  金五拾円三拾七銭五厘   一五五〇〇 日本橋電信分局
  金四円弐拾弐銭五厘     一三〇〇 三井銀行
  金壱円三拾銭         四〇〇 松本伊兵衛
  金弐円九拾弐銭五厘      九〇〇 邑田久蔵
  金百拾四円〇七銭五厘   三五一〇〇 駅逓局
  金七拾弐円拾五銭     二二二〇〇 第壱銀行
  金三円五拾七銭五厘     一一〇〇 山岸吉郎兵衛
  金百弐拾四円拾五銭    三八二〇〇 電信中央局
  金拾九円八拾弐銭五厘    六一〇〇 第拾五銀行
  金壱円三拾銭         四〇〇 山内半三
  金弐円九拾弐銭五厘      九〇〇 牧野常二郎
  金五円弐拾銭        一六〇〇 富藤右衛門
  金拾壱円七拾銭       三六〇〇 河崎銀行
  金七円九拾三銭弐厘     街灯二基 府庁
  金三円九拾六銭六厘     同一基  両国電信分局
 - 第12巻 p.491 -ページ画像 
  金六円拾七銭五厘      一九〇〇 小倉宗兵衛
  ○右ハ当時ノ瓦斯需要家ヲ知リ得ルタメ参考トシテココニ掲グ。尚金額ハ改正前、下ノ数字ハ消費量ヲ示ス。