デジタル版『渋沢栄一伝記資料』

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公開日: 2016.11.11 / 最終更新日: 2018.12.20

2編 実業界指導並ニ社会公共事業尽力時代

1部 実業・経済

3章 商工業
21節 瓦斯
3款 東京瓦斯株式会社
■綱文

第12巻 p.647-649(DK120079k) ページ画像

明治27年1月21日(1894年)

是ヨリ先、昨二十六年七月商法実施ニ伴ヒ定款ヲ改正シ、社名ヲ東京瓦斯株式会社ト改称ス。是日株主総会ニ於テ栄一取締役ニ選バレ、取締役会長トナル。爾後重任シテ明治四十二年六月三十日ニ至ル。


■資料

青淵先生六十年史 (再版) 第二巻・第九四頁 〔明治三三年六月〕(DK120079k-0001)
第12巻 p.647 ページ画像

青淵先生六十年史 (再版)  第二巻・第九四頁〔明治三三年六月〕
 ○第二十八章 瓦斯業
    第三節 東京瓦斯会社
○上略
二十六年九月商法ニ準拠シ会社定款ヲ改正シ、社名ヲ東京瓦斯会社トス、其十月定款ノ認可アリ
○中略
二十七年一月定款改正ニ拠リ先生・渡辺温・須藤時一郎ヲ取締役ニ、西園寺公成・浅野総一郎ヲ監査役ニ選挙シ、更ニ先生ヲ取締役会長ニ推選ス
○下略
  ○「二十六年九月商法ニ準拠シ云々」ハ誤リ、定款議定ハ後掲ノ如ク同年七月二十三日ナリ。


(東京瓦斯株式会社)重役名簿(DK120079k-0002)
第12巻 p.647-648 ページ画像

(東京瓦斯株式会社)重役名簿   (東京瓦斯株式会社所蔵)
    前取締役及監査役ノ部
                      渋沢栄一
一、委員長ニ選任    明治十八年九月廿二日
一、委員長ニ重任    明治二十二年一月二十七日
一、委員長ニ重任    明治二十四年一月二十五日
一、取締役会長ニ就任  明治二十七年一月二十一日
 - 第12巻 p.648 -ページ画像 
一、取締役会長ニ重任  明治三十年一月十五日
一、取締役会長ニ重任  明治三十三年一月十九日
一、取締役ニ重任    明治三十六年一月十六日
一、取締役ニ重任    明治三十九年一月十八日
一、取締役ニ重任    明治四十二年一月二十日
一、取締役辞任     明治四十二年六月三十日
              在勤年数 二十三年十ケ月
  ○右名簿ニ於テ三十六年一月十六日以後「取締役ニ重任」トアルハ「取締役会長ニ重任」ト記スベキナリ。
  ○取締役会長辞任ニツイテハ本款明治四十二年六月六日ノ条参照。


願伺届録 明治二六年(DK120079k-0003)
第12巻 p.648 ページ画像

願伺届録 明治二六年            (東京府庁所蔵)
  東京瓦斯株式会社定款
                 明治廿六年七月廿三日議定
    第一章 総則
第一条 当会社ハ明治十八年十月一日ノ創立ニシテ有限責任東京瓦斯会社ト称セシヲ、玆ニ東京瓦斯株式会社ト改称ス
第二条 会社東京瓦斯株式会社ヲ言フ以下傚之ハ本店ヲ武蔵国東京市芝区芝浜崎町三番地ニ、支所ヲ同国北豊島郡元橋場町字元宿千四百五十一番地ニ設ク
第三条 会社ノ目的ハ石炭瓦斯製造ノ業ヲ営ムニアリ、故ニ之ヲ供給販売スルニ当リ其ノ導管ノ布設其灯具ノ装置及瓦斯機関ノ据付、又ハ瓦斯供給具ノ製作等ヲ為スモノトス
第四条 会社ノ資本金ハ参拾五万円ニシテ之ヲ七千株ニ分チ、壱株ヲ五拾円トシ、株主ノ責任ハ株金高ニ限ルモノトス
第五条 会社ノ営業年限ハ明治十八年十月一日ヨリ満五十ケ年トス
  但満期ノ際株主ノ決議ヲ以テ営業ヲ継続スル事ヲ得
    第二章 株式ノ事○第六条ヨリ第十三条マデ略ス
    第三章 取締役及監査役ノ事
第十四条 株主ハ通常総会ニ於テ六拾株以上ヲ所有スル株主中ヨリ取締役三名、監査役二名ヲ選挙スヘシ
第十五条 取締役ノ任期ハ三ケ年トシ、監査役ノ任期ハ二ケ年トス
  但満期ノ後再選ヲ得タル者ハ重任スルコトヲ得○第十六条第十七条略ス
第十八条 取締役ハ会社一切ノ業務ヲ総括シ、之ヲ施行スルノ権ヲ有ス、然レトモ法律命令定款及総会ノ決議ヲ遵守スルヲ要ス○第十九条ヨリ第三十八条マデ略ス


渋沢栄一 日記 明治三二年(DK120079k-0004)
第12巻 p.648 ページ画像

渋沢栄一 日記  明治三二年
三月五日 晴
○上略 午後二時銀行集会所ニ於テ瓦斯会社株主総会ヲ開ク、須藤氏ヨリ議案ニ対スル異議アリタレトモ、協議ノ末多数ヲ以テ原案ヲ可決ス
○下略
  ○右議案トハ資本金七十万円ヲ増加シテ二百十万円トナスコトナリ。


渋沢栄一 日記 明治三二年(DK120079k-0005)
第12巻 p.648-649 ページ画像

渋沢栄一 日記  明治三二年
 - 第12巻 p.649 -ページ画像 
七月十七日 曇
○上略 午後東京瓦斯会社ニテ重役会ヲ開キ、更ニ青年会館ニ於テ株主総会ヲ開ク、議長トナリテ諸事ヲ議決ス○下略


渋沢栄一 書翰 大橋新太郎宛(年未詳)三月十三日(DK120079k-0006)
第12巻 p.649 ページ画像

渋沢栄一 書翰 大橋新太郎宛(年未詳)三月十三日  (大橋新太郎氏所蔵)
拝啓然者小生義本月初旬より風邪気ニて引籠居今以外出出来兼、就而今日之重役会ニも欠席仕候御海容可被下候、爾来引続き御厚配ニて会社事務日ニ増昌盛ニ相進候ハ実ニ幸慶之至ニ候、尚此上とも御配算奉祈候
過日福島氏より承知仕候課税之事は好まさる義ニハ候得共亦不得已義務と存候間、此上余り相遁れ候様之挙動ハ見合候方歟と存候
別ニ一事申上候ハ小生世話中之鉛管製造会社ハ郷誠之助と申人担当罷在候処、会社入用之鉛管可成御買上相願度、品物ハ舶来ニ劣らす直段は幾分か低下と申事ニ候、福島氏へ御命被下充分御試験可被下候
右等拝願旁一書申上候 匆々不一
  二月十三日
                     渋沢栄一
    大橋新太郎様
  大橋新太郎様     渋沢栄一
       御直展
  ○右書翰ノ日附ハ不明ナレドモ明治三十二年頃ト思量サル。