デジタル版『渋沢栄一伝記資料』

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公開日: 2016.11.11 / 最終更新日: 2018.12.20

2編 実業界指導並ニ社会公共事業尽力時代

1部 実業・経済

3章 商工業
25節 取引所
1款 東京株式取引所
■綱文

第13巻 p.458-459(DK130035k) ページ画像

明治19年10月25日(1886年)

是日栄一、益田孝・大倉喜八郎・岩崎弥之助・川崎八右衛門其他府下有力実業家等ト共ニ、農商務次官吉田清成ニ招カレ、同官邸ニ集合、共同相場会所設立ニ関シ諮問ヲ受ク。蓋シ商品取引所条例草案ニ関セルカ。


■資料

中外物価新報 第一三六六号〔明治一九年一〇月二四日〕 縉商次官の官邸に招かる(DK130035k-0001)
第13巻 p.458 ページ画像

中外物価新報 第一三六六号〔明治一九年一〇月二四日〕
○縉商次官の官邸に招かる 吉田農商務次官にハ何か商業上の疑題に付き実業者の意見を問ハるゝ由にて、本日午後二時頃より其官邸へ渋沢・益田・岩崎・川崎・大倉其他数名の縉商諸氏を招かるゝとのことなるが、多分今度設立せらるべしとの噂さのあるブールス(共同相場会所)一件に付ての事ならんとの聞へなれば、当日右諸氏が意見の如何に拠りてハ之に関係ある会所の株券抔ハ夫れ相応の変動を呈することなるべし


中外物価新報 第一三六七号〔明治一九年一〇月二六日〕 ○紳商の会同(DK130035k-0002)
第13巻 p.458-459 ページ画像

中外物価新報 第一三六七号〔明治一九年一〇月二六日〕
 - 第13巻 p.459 -ページ画像 
○紳商の会同 前号にハ一昨日午後二時より紳商諸氏が彼のブールス一件に付き吉田次官の官邸へ会同さるゝやう記せしが、全くハ昨日同時刻より会合されし趣なれば其模様等ハ聞込み次第追て報道を怠らざるべし


中外物価新報 第一三六八号〔明治一九年一〇月二七日〕 ○共同相場会社の件(DK130035k-0003)
第13巻 p.459 ページ画像

中外物価新報 第一三六八号〔明治一九年一〇月二七日〕
○共同相場会社の件 府下有名の紳商達が吉田次官の招きに応じ一昨日同氏の官邸へ集ハれたるよしハ前号に記載せしが、当日かく諸縉商を招かれたるハ兼てわれわれの想像せし如く彼のブールス創立に関する件の為めにて、同次官よりハ先づ右ブールスを創立するの趣意並に其定款等の草案を示され之に付き諸縉商の意見ハ如何と尋ねられたる由なれど、諸縉商とても当日始めて一見するを得たる草案にて速答と云ふ訳にもゆかざりしと見え、篤と熟考の上意見をも申上ぐべしとのことにて一同罷り帰られたる由、左れば右諸氏が妙案卓説を□ぜらるゝも不日なるべしとの聞えなり