デジタル版『渋沢栄一伝記資料』

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公開日: 2016.11.11 / 最終更新日: 2022.3.15

2編 実業界指導並ニ社会公共事業尽力時代

1部 実業・経済

3章 商工業
25節 取引所
2款 東京米商会所
■綱文

第14巻 p.5-6(DK140001k) ページ画像

明治9年4月29日(1876年)

是ヨリ先、糸平・島慶ノ両人、中外商行社ニ於テ取組ミ、譲ラズ。栄一ソノ解合ヲ斡旋シツツアリシガ、是夜、共ニ柳橋升田屋ニ会シ和睦成ル。


■資料

東京日日新聞 第一三二一号〔明治九年五月二日〕 【商行社の五月限り米…】(DK140001k-0001)
第14巻 p.5 ページ画像

東京日日新聞  第一三二一号〔明治九年五月二日〕
○商行社の五月限り米相場凡そ八万石ばかりの売方の首領ハ島慶にて買方の将軍ハ糸平にて、どちらも有名の強情ものなれバ先頃から色々と仲人が這入て此喰ヒ合を解かせんと骨を折りたれども、双方とも此処が男の意地ダ負てハ再び場所に顔出しが出来ぬと力身だし中々折り合ハず、此の様子でハ仕舞ハ警視庁の御世話に成るか、裁判所に御厄介を掛るかと云ふ景色ゆゑ、銀行の惣大将渋沢さんが是でハ成らぬと見兼たか右の縺の取扱ひに出掛ケ、二日二晩ほどかゝり漸ク先月廿九日の夜柳橋の升田屋で和睦に相成り(四円八十五銭にて分レ)糸平・島慶が又々兄弟分になり御蔭で双方が大だすかりださうだ、ヤレヤレ御苦労


東京日日新聞 第一三一七号〔明治九年四月二七日〕 相場 四月廿六日(DK140001k-0002)
第14巻 p.5 ページ画像

東京日日新聞  第一三一七号〔明治九年四月二七日〕
    相場 四月廿六日
商行会社武州町米建
五月限 四円七拾九銭より八十銭、火縄一銭、大引跡三銭


東京日日新聞 第一三一八号〔明治九年四月二八日〕 相場 四月廿七日(DK140001k-0003)
第14巻 p.5 ページ画像

東京日日新聞  第一三一八号〔明治九年四月二八日〕
    相場 四月廿七日
商行会社武州町米建
五月限 四円八拾四銭より五銭三銭二銭一銭、火縄二銭、大引跡三銭四銭


東京日日新聞 第一三一九号〔明治九年四月二九日〕 相場 四月廿八日(DK140001k-0004)
第14巻 p.5 ページ画像

東京日日新聞  第一三一九号〔明治九年四月二九日〕
    相場 四月廿八日
商行会社武州町米建
四月限 四円八十銭、火縄八十銭、大引跡七十銭
五月限 四円八拾四銭より、火縄四銭二銭、大引跡三銭
六月限 四円七十九銭より八十銭一銭八十銭一銭八十銭七十九銭八十銭火縄八十銭一銭、大引跡八十銭一銭八十銭
  ○前出「商行社」「商工会社」ノ正式ノ名称ハ「中外商行社」ナリ。

 - 第14巻 p.6 -ページ画像 

東京日日新聞 第一三二〇号〔明治九年五月一日〕 相場 四月廿九日(DK140001k-0005)
第14巻 p.6 ページ画像

東京日日新聞  第一三二〇号〔明治九年五月一日〕
    相場 四月廿九日
商行会社武州町米建
四月限 四円八十五銭より、火縄五銭、大引平均四円八十二銭
五月限 四円七十九銭より八銭七銭八銭、火縄八銭七銭、大引跡八銭七銭八銭
六月限 四円七十六銭より七銭六銭五銭六銭五銭六銭五銭六銭五銭六銭五銭、火縄六銭五銭六銭五銭六銭五銭、大引跡六銭七銭六銭七銭六銭



〔参考〕(米倉一平 後藤庄吉郎) 書翰 渋沢栄一宛(年未詳)五月一五日(DK140001k-0006)
第14巻 p.6 ページ画像

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