デジタル版『渋沢栄一伝記資料』

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公開日: 2016.11.11 / 最終更新日: 2021.8.27

2編 実業界指導並ニ社会公共事業尽力時代

1部 実業・経済

3章 商工業
25節 取引所
3款 横浜洋銀取引所
■綱文

第14巻 p.142-173(DK140013k) ページ画像

明治12年3月10日(1879年)

是日茂木惣兵衛ヲ頭取トシ、二十万円ノ資本金ヲ以テ横浜洋銀取引所開業ス。栄一、創立発起人兼最大株主タリ。来リテ開業式ニ列ス。


■資料

横浜毎日新聞 第二四七九号 〔明治一二年三月九日〕 広告(DK140013k-0001)
第14巻 p.142-143 ページ画像

横浜毎日新聞 第二四七九号〔明治一二年三月九日〕
    広告
当取引所創立ノ儀ハ去月十七日大蔵卿閣下ノ允許ヲ蒙リ諸般ノ手続ヲ了シタルニ付本月十日ヲ以テ開業致シ候、仍テ創立証書並ニ免状ノ写ヲ添ヘ此段広告候也
  明治十二年三月七日
               横浜洋銀取引所
                 頭取    茂木惣兵衛
                 肝煎    中村惣兵衛
                 同     西村喜三郎
                 同     吉田幸兵衛
                 同兼支配人 松野和邦
    横浜洋銀取引所創立証書
  明治十二年二月太政官第八号ヲ以テ公布セラレタル明治十一年五月太政官第八号公布株式取引所条例ノ旨趣ニ準拠シ、爰ニ洋銀取引所ヲ創立シテ其商業ヲ経営セント欲シ、此証書第五条ニ連署シタル者協力結社シテ左ノ創立証書ヲ取極メ候也
    第一条
当取引所ノ総員ハ株式取引所条例ノ旨趣ヲ遵奉シ、且此取引所定款及申合規則ヲ確守スヘシ
    第二条
当取引所ノ名号ハ横浜洋銀取引所ト称スヘシ
    第三条
此取引所ハ神奈川県下横浜本町三丁目五拾三番地ニ於テ設置スヘシ
    第四条
当取引所ノ営業年限ハ開業ノ日ヨリ満五ケ年間タルヘシ
    第五条
当取引所ノ資本金ハ二拾万国《(円)》ニシテ一株ヲ金百円ト定メ之ヲ二千株ト為シ、各自所持スヘキ株数並其属籍住所姓名ハ左ノ如シ 姓名等之ヲ略ス
    第六条
当取引所ノ株主ハ其責任ヲ保証有限ト定ムヘシ、故ニ若シ取引所ノ鎖店又ハ非常ノ損害ヲ受ケタル場合ニ際シテハ其負債及右ニ関シタル入費ヲ償弁スル為メ、現在所持ノ株高二倍迄ヲ負担シ更ニ出金ス可シ
    第七条
当取引所ノ株主及仲買人ハ内国人ニ限ルベシ
右ニ掲ル条款ハ株主一同必ズ遵守践行スベキ証拠トシテ爰ニ姓名ヲ自
 - 第14巻 p.143 -ページ画像 
記シ調印致シ候也
  明治十二年三月             株主一同印
右洋銀取引所創立証書ハ其株主等書面之通記載約定シタル趣ヲ正実ニ保証スルヲ以テ爰□《(ニ脱カ)》奥書証印候也
  明治十二年三月五日
             神奈川県令 野村靖印
右横浜洋銀取引所ノ創立証書ハ正確ト認メタルニ付其証拠トシテ玆ニ奥書調印シ併セテ官印ヲ鈐シ以テ下付スルモノ也
  明治十二年三月七日
              大蔵卿 大隈重信印
    大蔵省印
第一号 開業免状
                      横浜洋銀取引所
 右差出シタル創立証書ニ拠リ此取引所ハ明治十二年二月十三日太政官第八号布告ヲ遵奉シ株式取引所条例ノ旨趣ニ照準シ之ヲ履行スベキコト分明ナルニ付、今此開業免状ヲ下付シ自今其業ヲ営ムコトヲ許可スルモノ也
  明治十二年三月七日
割印       大蔵卿 大隈重信印


開港と生糸貿易 (藤本実也著) 下巻・第二七四―二八三頁〔昭和一四年一二月〕(DK140013k-0002)
第14巻 p.143-147 ページ画像

著作権保護期間中、著者没年不詳、および著作権調査中の著作物は、ウェブでの全文公開対象としておりません。
冊子版の『渋沢栄一伝記資料』をご参照ください。

開港と生糸貿易 (藤本実也著) 下巻・第二八四―二九七頁〔昭和一四年一二月〕(DK140013k-0003)
第14巻 p.147-156 ページ画像

著作権保護期間中、著者没年不詳、および著作権調査中の著作物は、ウェブでの全文公開対象としておりません。
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横浜毎日新聞 第二四七九号 〔明治一二年三月九日〕 【茂木氏外数名にて創立…】(DK140013k-0004)
第14巻 p.156 ページ画像

横浜毎日新聞 第二四七九号 〔明治一二年三月九日〕
○茂木氏外数名にて創立せられた本港洋銀取引所の開業式ハいよいよ明十日と定められたるよし、又同取引所開業中ハ諸銀行同様巡査一名出張被下度旨該取引所の頭取より其筋に出願致したりと


横浜毎日新聞 第二四八〇号 〔明治一二年三月一一日〕 【昨日洋銀取引所の開業…】(DK140013k-0005)
第14巻 p.156 ページ画像

横浜毎日新聞 第二四八〇号 〔明治一二年三月一一日〕
○昨日洋銀取引所の開業ハ本港の巨商大賈ハ勿論東京より渋沢栄一・同喜作・益田孝・福地源一郎・米倉一平の諸氏と大蔵省の官員二名程来会されたれ共、新取引所にハ只巨大の門標を掲け数箇の球灯を点せし迄にて左程の盛況にあらざるよし



〔参考〕横浜毎日新聞 第二四八〇号 〔明治一二年三月一一日〕 【三月十日横浜洋銀取引…】(DK140013k-0006)
第14巻 p.156 ページ画像

横浜毎日新聞 第二四八〇号 〔明治一二年三月一一日〕
三月十日横浜洋銀取引所三月限本場寄付七十六匁ヨリ五匁九分八分より五厘大引平均七十五匁九分二番寄附七十六匁ヨリ五匁九分五厘八厘引○四月限本場寄附七十五匁五分ヨリ六分五分六分四分三分四分三分五厘二分八厘二分八厘三分大引平均七十五匁四分二二番寄附七十五匁三分五厘ヨリ二分五厘一分五匁零五厘五毛一分引《(カ)》○五月限本場寄附七十五匁ヨリ一分五匁四匁九分七分五厘六分ヨリ五厘六分五分八厘六分五分七厘大引平均七十四匁七分五厘二番寄附七十四匁三分ヨリ五厘四分五厘五分四分五厘三分五厘四分五分五厘引○直取引午前平均七十五匁六分八厘午後七十六匁四分
 - 第14巻 p.157 -ページ画像 

〔参考〕中外物価新報 第一七七号 〔明治一二年三月一二日〕 横浜商況(DK140013k-0007)
第14巻 p.157 ページ画像

中外物価新報 第一七七号 〔明治一二年三月一二日〕
    横浜商況
○洋銀取引所 三月限寄附七十六匁三分より五厘四分三分五厘三分より五厘三分二分五厘二分一分八厘二分より三厘一厘二分より三厘大引平均二分七厘 二番六匁三分より二分五厘二分一分五厘三厘一分より五厘六匁より五厘八厘五厘一分五厘引 四月限七十五匁三分五厘より四分五厘五分四分五厘大引平均五匁四分三厘二番五匁四分五厘より五分三厘引 五月限七十四匁七分より五厘七分八分七分五厘八分より五厘九分八分五厘大引平均四匁七分九厘二番九分より八分八厘五厘八分より五厘八厘九分より五厘七厘五厘三厘四厘七厘八厘五匁より二厘五匁二厘引直取引午前七十六匁四分六厘 午後七十六匁八分 本日出来高(直限共)四十六万八千弗(十日より十一日迄)八十六万千弗


〔参考〕東京経済雑誌 第三号・第九〇―九一頁〔明治一二年三月二七日〕 明治十二年二月中横浜商業ノ景況(DK140013k-0008)
第14巻 p.157-158 ページ画像

東京経済雑誌 第三号・第九〇―九一頁〔明治一二年三月二七日〕
    明治十二年二月中横浜商業ノ景況
本年二月中横浜商業ノ景況ハ之ヲ一月中ニ比スルニ輸出ハ五十余万円ヲ減少シ輸入モ亦十万円許ヲ減縮シタリ、其比較及ビ差引左ノ如シ

      十二年一月          同年二月
輸入全計  一、五二九、三五八円   一、四四二、三七一円
輸出全計  一、四九四、三〇九      八九九、三七四
 交易ノ差高   三五、〇四九      五四二、九九六
貨幣ノ輸入 ………………………      一〇一、〇〇〇弗
貨幣ノ輸出 一、〇九四、〇五八      五五三、八四五円

斯ノ如ク輸出入供ニ少額ナルヲ以テ本月中横浜ノ商況ハ記スルニ足ルモノ少シ、実ニ不景気ノ有様ト云フベシ
余輩ハ東京経済雑誌第二号ニ於テ本年一月中貨幣ノ輸出ノ巨額ナル所以ヲ述ベ且ツ昨年交易上ノ負債ハ未ダ全ク決済セザルベキヲ述ベタリシガ、本月中輸出入ノ差額ト貨幣輸出入ノ景況トヲ概察スルニ蓋シ昨年ノ負債ハ悉ク一月ニ於テ殆ンド償却シタルモノヽ如シ、然レトモ斯ク一月ニ於テ多ク貨幣ヲ輸出シタルノ後引続キテ輸入ノ超過スルニ付キ、洋銀ハ多ク外国人ノ手ニ落チ之ヲ用フルノ道ナキガ為ニ外国為替相庭ハ依然トシテ安直ヲ保テリ、然レトモ其間小異変ナキニアラズ、今之ヲ略説スルニ倫敦及ビ巴利ニ宛テタル参着払手形ハ初旬ヨリ十二日比ニ至ルマデ漸々騰貴シ此時ヨリ次第ニ下落シタリシガ、米洲及ビ亜細亜ニ宛テタル手形ハ徐々ト騰貴ノ勢ナレリ、今其月首ト月末ノ相庭ヲ対照スルニ左ノ如シ

         二月一日       二月二十八日
倫敦宛参着払手形 三六《シベ》一―四  三六《シベ》一―八
巴利 同     四四五《フサ》    四四二《フサ》
新約克同     八五弗        八五弗一―二
桑港 同     八五弗一―二     八六弗
上海 同     七二両        七二両一―八
香港 同     増打一―八      割引一―八

 - 第14巻 p.158 -ページ画像 
然リ而シテ金貨ノ洋銀ニ対スル相庭モ亦夕之ニ従テ高低シ、二月初旬ニアリテハ八十円ヲ以テ洋銀百弗ト交換シタリシガ中旬ニハ八十九円ニ上リ、下旬ニ至リテハ八十七円七十五銭ニ下ダレリ、紙幣ト洋銀トノ割合ハ本月中非常ノ高低ナリ、初旬ヨリ十三日マデハ七十六匁以上ニアリシガ十四日ニ至リ七十四匁ニ下リ、十七日ニハ七十二匁トナリ二十一日ニハ六十九匁マデニ下落シタリ、然レトモ当時貨幣及ビ貨物ノ輸出入ニ於テ非常ノ変動ヲ見ズ、亦タ金貨ト洋銀トノ相庭ニ於テモ更ニ下落ヲ見ザレバ此変動ハ全ク洋銀取引所ノ創立ノ事件ニ基クモノナラン、而シテ二十二日ヨリ漸次昂上シ廿八日ニ至ルマデニ七十七匁ニ上レリ、サテ横浜洋銀取引所ハ前号ニ記セシ如ク二月十三日ノ布告ニ基キ渋沢・益田・原・茂木其他豪商十一名ヲ以テ出願シタリシガ、同業者トノ間ニ紛議起リ、終ニ増株シテ二十万円ヲ以テ創立スルニ決シ三月十日ニ至リテ開業セリ、其営業ノ模様ハ中外物価新報ノ記スル所ニ拠ルニ、洋銀千弗ヲ以テ切手一枚ト定メ、現場・定期ノ二様ニ分チ、定期ハ三仕切即チ三月目マデト定メ、第一本証拠金ハ切手一枚ニ付三十五円、第二半証拠金(連日ノ売買差引五千弗以上ニ至ルトキ)ハ本証拠金ノ半数、第三追証拠金(相場ノ昂低アルトキ)ハ同断ノ割ヲ以テ幾度ニテモ差入サセ、第四増証拠金(期日前十日ニ至リ)ハ本証拠金ト同額、又売買ノ手数料ハ定期取引切手一枚ニ付五十銭、現場取引同断二十五銭ナリ、而シテ取引所ニ於テ受渡ニ用フル洋銀ハ必ズ墨斯哥ドルラル及ビ日本政府ノ許可セラレタル洋銀券ニ限ルベシト雖モ、売主ノ都合ニヨリテ総高三割ニ超ヘザルマデハ貿易銀又ハ一円銀ヲ取交ゼ受渡シヲ為スヲ得ルトノ事ナリ


〔参考〕横浜毎日新聞 第二五四七号 〔明治一二年五月三一日〕 【洋銀相場の動揺常な…】(DK140013k-0009)
第14巻 p.158 ページ画像

横浜毎日新聞 第二五四七号 〔明治一二年五月三一日〕
○洋銀相場の動揺常なきハ今に始めぬ事ながら近頃ほど驚くべき動揺はあらじ、先月中旬にありては七十七匁以上に捗りしことも度々ありしに二十日頃より俄かに下落を始め下旬の末には七十二匁以下に下り本月にいたり五日には六十八匁四分三厘にまで下落せり、何ゆへに斯く下落したりしか、輸出増加せしか否な、輸入減少せしか否な、聞く処に因れば、其筋にて金貨三百万円計を出だし三百六十五箇位(即ち金貨九一円一分を以て百弗と交換するなり)の割合にて外国銀行と預合を為せしとか又売渡しを為せしとかにて洋銀を得、其洋銀日本人中に散布せしかば斯く下落したりとぞ、又右外国銀行にては受取りたる金貨を近頃日本人に売渡し洋銀を買込む由、其金貨の相庭大凡百三十三円より四円なりと云ふ、されば右銀行は百円の金貨を洋銀百十弗則(六十九匁五分の相場にすれば)紙幣百二十七円ほどにて買受け、之を百三十三円十四銭位にて売払ひ、差引金貨百円に付六円余の利益を得たり、則ち三百万円の頭では十八万余円の得分なりと或る外国人の話(右二件経済雑誌)


〔参考〕中外物価新報 第二六一号〔明治一三年一月四日〕 【旧去り新来り茲に明治…】(DK140013k-0010)
第14巻 p.158-159 ページ画像

中外物価新報 第二六一号〔明治一三年一月四日〕
旧去り新来り玆に明治十三年の報道を記するに当り例に依り昨明治十二年中に於て商売上に現出せし事物の概略を列叙するに、先つ政府の
 - 第14巻 p.159 -ページ画像 
布達に由て直接に商売上に影響を与へしものハ二月十三日第八号を以て従来の横浜洋銀取引所を禁止し、自今洋銀取引所設立営業致し度ものハ株式取引所条例に照準し大蔵卿へ可願出旨公布相成たり、於是直ちに十余名の発起者ありて資本金二十万円を以て洋銀取引所の創立を出願し允許を得て三月十日に開場せり○下略


〔参考〕銀行課第一次報告 自明治六年七月至明治一二年六月 第二〇九―二一五頁(DK140013k-0011)
第14巻 p.159-161 ページ画像

銀行課第一次報告 自明治六年七月至明治一二年六月 第二〇九―二一五頁
○上略 該取引所○横浜洋銀取引所ハ其業ヲ創メ僅ニ三ケ月半余ニシテ半季決算ノ期ニ至レリ、今左ニ該取引同年六月三十日ノ資産負債ヲ明示スル一表ト右三ケ月余ノ間ニ領収分配シタル利益金割合ノ一表ヲ掲示ス○次頁表参看右○次頁表ニ掲出シタル利益金割合報告表ノ貸方ヲ観ルニ純益金ノ内ヨリ九千円ヲ以テ建築費及非常準備ニ充ツルモ尚ホ一株即百円ニ対シ一割二分五厘ノ配当ヲナセリ、其ノ営業ノ日数僅ニ三ケ月半余ニシテ斯ノ如キノ大利益アリ若シ此割合ヲ以テ之ヲ推セバ全半季ニシテ二割四分全壱周年ニシテ四割八歩余ノ配当アルベシ、宜ナル哉該取引所設立以来其株式ノ相場頓カニ騰進シタル、左ノ一表ヲ観テ其大概ヲ了知スヘシ
横浜洋銀取引所株式毎月平均相庭

図表を画像で表示横浜洋銀取引所株式毎月平均相庭

 三月中   三月限   二六二円  三九銭〇       四月限   ………   ……… 四月中   四月限   二六八   三八・〇       五月限   二七〇   八五・〇 五月中   五月限   三七一   三二・〇       六月限   三七九   一〇・〇 六月中   六月限   三六四   四一・〇       七月限   三五一   四九・〇 



図表を画像で表示洋銀売買出来高並相場一覧表

     洋銀売買出来高並相場一覧表       明治十二年上半季 摘要     出来高   日数    一日平均                   出来高  相場 三月中      百弗   日    百弗   匁 三月限     13,730   17    807   75.10 四月限     9,090   17    534   74.66 五月限     11,720   17    689   74.31 直取引     34,870   18   3,048   75.54 平場取引    28,090   17   1,652 四月中 四月限     13,270   24    553   74.28 五月限     16,930   24    705   73.92 六月限     8,690   24    362   73.66 直取引    120,820   25   4,833   74.90 平場取引    94,185   25   3,767 五月中 五月限     11,610   26    447   69.54 六月限     13,100   26    504   69.43 七月限     11,870   26    456   69.33 直取引    160,560   27   5,947   69.05 平場取引   145,395   27   5,385 六月中 六月限     5,550   20    270   66.37 七月限     11,100   24    463   65.66 八月限     23,970   24    999   65.55 直取引    165,560   25   6,622   66.13 平場取引   185,995   25   7,440 総計    1,106,105   95   11,643   70.50 



玆ニ又該取引所開業以来六月三十日マテ洋銀売買出来高並ニ平均相庭ヲ表示セン○上表
 - 第14巻 p.160 -ページ画像 

図表を画像で表示横浜洋銀取引所資産負債一覧表

         横浜洋銀取引所資産負債一覧表 借方                 明治十二年六月三十日                      貸方 摘要         金額     合計      摘要              金額       合計  株主ヨリ借                     政府へ貸 株金         200,000.000  200,000.000  金禄公債証書                    133,593.490                           第一国立銀行へ貸  仲買人ヨリ借                   定期預金            24,661.033 身元金         3,100.000         当坐預金             35,000.000    59,661.033 同代用起業公債証書  12,000.000          第二国立銀行へ貸 本証拠金       76,880.000         金禄公債証書保護預        44,272.835 追証拠金       39,880.000         定期預金             51,273.867 半証拠金        3,620.000  135,480.000  当坐預金             47,895.806                          仲買身元金代用起業公債証書保護費 12,000.000    155,442.508  損益勘定                      仲買人へ貸 当半季利益金             38,157.889  仕切立替金                     24,810.140                          用途掛勘定                          仮出金                         130.718 総計                373,637.889  総計                        373,637.889 


図表を画像で表示横浜洋銀取引所明治十二年上半季利益金割合報告

       横浜洋銀取引所明治十二年上半季利益金割合報告 摘要       金額     総計     摘要      金額       総計  総益金                    諸費 定期手数料    5,747.500         役員俸給及傭給  1,849.728 現場  同     861.500         什器代       806.609 直   同    16,727.323         証券印紙代     900.850 平場  同    15,122.435         創業費       324.748 公債証書利子   4,148.000         家賃及修繕費    645.699 預金  同     975.058         雑費       1,041.183   5,568.817 株券書換料     131.400          役員賞与           3,800.000 仲買看板売換料    13.490  43,726.706   純益金                       建築費      5,000.000                       非常準備     4,000.000                       配当金      25,000.000                       後半季繰越     357.889   34,357.889                                             総計       43,726.706   総計                    43,726.706 



 - 第14巻 p.161 -ページ画像 
右ノ表面○第一五九頁左表ニ拠レハ其出来高ノ多キ定期ハ八月限直取引、平場ハ六月ニシテ、其寡キモノ定期ハ六月中ノ六月限、直取引ハ三月ナリトス、而テ其相場ハ漸ク低下ニ向ヒ六月中ノ直取引ヲ以テ之ヲ三月ニ比スレハ殆ント九匁ノ下落ヲ観ルニ至ル、是或ハ此取引所ヲ設立シタルノ結果ナルベシ、今明治七年一月ヨリ本年六月ニ至ル五年半余ノ高低ヲ出シテ参観ニ供ス○表略ス
然リト雖モ其定期売買ノ出来高ト其現品受渡高トニ拠レバ受渡ノ最モ多キモノハ僅ニ出来高ノ一割六歩余ニシテ少キモノハ一歩ニ及ハス、是レ其間ニ於テ所謂空相場ナル者ナキヲ保セス、苟モ空相場ノ弊甚シキニ至レハ其価格乱動シテ真ヲ得サルノ恐レアリ、然ラハ則チ将来相場ノ昂低ハ未タ以テ其如何ヲ予知スヘカラサルナリ
今其出来高ト現品受渡高トヲ比例シテ之ヲ左ニ示ス

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 限月   出来高  期日受渡  出来高ニ対シタル割合       千弗         割 三月限  1,373   568     4 1369 四月限  2,236    35       1565 五月限  4,026   105       2608 六月限  2,734   131       4791              総計   10,369   839       8091 





〔参考〕横浜開港当時之貿易状態並洋銀相場取引之沿革(東京高等商業学校調査部 原稜威雄編)第四六―六二頁〔大正三年一〇月〕(DK140013k-0012)
第14巻 p.161-173 ページ画像

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