デジタル版『渋沢栄一伝記資料』

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公開日: 2016.11.11 / 最終更新日: 2021.9.1

2編 実業界指導並ニ社会公共事業尽力時代

1部 実業・経済

3章 商工業
27節 ホテル業
1款 株式会社帝国ホテル
■綱文

第14巻 p.377-380(DK140037k) ページ画像

明治20年11月28日(1887年)

是ヨリ先、栄一等外人ノ宿泊ニ充ツル等ノ目的ヲ以テ有限責任東京ホテルノ創立ニ力メ、是日発起人総代トシテ大倉喜八郎ト共ニ連署シテ会社創立願ヲ東京府知事ニ提出ス。


■資料

願伺届録 綴洩会社明治二〇年ノ二(DK140037k-0001)
第14巻 p.377-378 ページ画像

願伺届録 綴洩会社明治二〇年ノ二     (東京府庁所蔵)
    会社創立御願
今般私共発起ヲ以テ別冊創立約条書及定款之通有限責任東京ホテルヲ創立内外人ノ旅店営業仕度候間、御聞届被下候様仕度此段奉願候也
 但本社ハ単ニ東京ホテルト公称シ別ニ社名相用不申候
               発起人総代 
                京橋区銀座三丁目三番地
  明治二十年十一月廿八日        大倉喜八郎(印)
                深川区福住町四番地
                     渋沢栄一
    東京府知事男爵高崎五六殿
前書願出ニ付奥印候也
  明治二十年十二月六日
      東京府麹町区長子爵大河内正質 

(別冊)
    有限責任東京ホテル創立約条書
 今般我等共同シテ一大旅店ヲ東京ニ建築シ内外貴紳ノ客次又ハ宴会等ノ貸席営業ヲ為サント欲シ、其会社ヲ創立スル為メ約定スル条項左ノ如シ
第壱条 当会社ノ名称ハ有限責任東京ホテルト称スヘシ
第弐条 当会社ハ東京麹町区内山下町一丁目一番地ニ設置スヘシ
第三条 当会社株主ノ責任ハ有限ニシテ各其所有ノ株高限リトス
第四条 当会社ノ資本金ハ弐拾弐万円トス
第五条 当会社ノ営業ハ一大旅店ヲ東京ニ建築シ、内外貴紳ノ客次ニ充テ又ハ宴会等ノ用ニ供シ、宿泊料及貸席料ヲ収得スルヲ以テ目的トス
右ノ条項ヲ約定シ且ツ株金ヲ引受ケタル証トシテ、爰ニ発起人一同記名調印スルモノナリ

引受株数 金額 住所                姓名
 四  弐万円 東京深川区福住町四番地      渋沢栄一印
 四  弐万円 東京京橋区銀座三丁目三番地    大倉喜八郎印
 - 第14巻 p.378 -ページ画像 
 同  同   東京深川区清住町壱番地      浅野惣一郎印
 同  同   東京神田区駿河台東紅梅町拾六番地 岩崎弥之助印
 同  同   東京神田区駿河台北甲賀町四番地  西村虎四郎印
 同  同   東京本所区千歳町四拾六番地    川崎八右衛門印
 同  同   東京日本橋区小網町四丁目八番地  安田善次郎印
 同  同   東京牛込区新小川町弐丁目拾番地  川田小一郎印
 同  同   横浜野毛町四丁目百六十二番地   原六郎印
 同  同   東京荏原郡北品川宿百六十八番地  益田孝印
 同  同   東京々橋区入船町八丁目壱番地   横山孫一郎印

    東京ホテル定款
東京ホテルヲ創立スルニ付其株主ノ衆議ヲ以テ決定スル処ノ定款左ノ如シ
     第壱章 総則
第壱条 当会社ノ営業ハ一大旅店ヲ東京ニ建築シ、内外貴紳ノ客次ニ充テ、又ハ宴会等ノ用ニ供シ、宿泊料及貸席料ヲ収得スルヲ以テ目的トス
第弐条 当会社ノ名号ハ東京ホテルト称ス
第参条 当会社ハ東京麹町区内山下町壱丁目壱番地ニ設置シ、同所ニ於テ其事務ヲ取扱モノトス
第四条 当会社ノ営業年限ハ満五拾ケ年トス
  但株主総会ノ決議ニ依リ延期スルヲ得ヘシ
第五条 当会社ハ有限責任トシ、負債弁償ノ為メニ株主ノ負担スヘキ義務ハ株金ニ止ルモノトス
第六条 当会社ノ営業ハ第壱条ニ定メタル目的ノ外他ノ業務ニ干預スヘカラス
     第弐章 資本金
第七条 当会社ノ資本金ハ弐拾弐万円ト定メ、壱株ヲ金五千円トシ、総計四拾四株ヲ内国人民ヨリ募集スヘシ
  但営業ノ都合ニ依リ株主ノ決議ヲ以テ此株高ヲ増減スルヲ得ヘシ
  ○第八条ヨリ第一〇条マデ略ス
     第参章 役員
第拾壱条 当会社株主ノ投票ヲ以テ一株以上ヲ所有スル株主中ヨリ人員三名ヲ撰挙シ、之レヲ当会社ノ理事員ト為スヘシ
第拾弐条 理事員ハ互撰ヲ以テ理事長壱名ヲ撰定スヘシ
第拾三条 理事員ハ其会議ノ決議ヲ以テ当会社全体ノ事ヲ総理スルノ権アルヘシ、故ニ会社ノ業務ヲ整理スルニ於テハ株主ニ対シテ其責ニ任スヘシ○第一四条ヨリ第一八条マデ略ス
第拾九条 理事員ノ任期ハ弐ケ年間トシ、三ケ年目ヨリ株主総会ノ投票ヲ以テ其中弐名宛ヲ抽籤法ニ拠テ順次更代セシムルモノトス
  但再撰挙ヲ得タル者ハ重任スルモノトス○第二〇条ヨリ第六二条マデ略ス
右拾壱章六拾弐条ハ当会社株主ノ衆議ヲ以テ相定メタルニ付、一同記名鈐印シテ以テ之ヲ証明致候也
                   東京ホテル発起人
  明治二十年十一月               連署

 - 第14巻 p.379 -ページ画像 

竜門雑誌 第五五号・第四一頁〔明治二五年一二月一五日〕 ○青淵先生略履歴(DK140037k-0002)
第14巻 p.379 ページ画像

竜門雑誌 第五五号・第四一頁〔明治二五年一二月一五日〕
  ○青淵先生略履歴
    実業事歴
十一月○明治二十年 帝国ホテル会社ヲ創立ス
  本社創立ノ旨ハ帝国ノ首都タル東京ニ在テ一大客館ノ設ナキハ外賓ノ接待及其宿泊ニ不便ヲ感シ盛世ノ欠典トモ云フヘキヲ以テ之ヲ計画シタルニアリ、会社設立ノ後其委員長ニ撰挙セラレ既ニ其職ニアリ
  ○青淵先生公私履歴台帳ニハ右ト同一記載アリ。
  ○明治二十三年十一月三日設立セラレタル有限責任帝国ホテルハ本ホテル成立後ノ名称ナリ、本款同日ノ条(第三八二頁)参照。



〔参考〕竜門雑誌 第五二一号・第一〇八―一一〇頁〔昭和七年二月二五日〕 追慕(犬丸徹三)(DK140037k-0003)
第14巻 p.379-380 ページ画像

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