デジタル版『渋沢栄一伝記資料』

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公開日: 2016.11.11 / 最終更新日: 2021.9.1

2編 実業界指導並ニ社会公共事業尽力時代

1部 実業・経済

3章 商工業
28節 貿易
8款 蚕種製造組合条例並蚕種製造組合会議局
■綱文

第14巻 p.550-563(DK140064k) ページ画像

明治8年2月22日(1875年)

太政官布告第三十二号ヲ以テ、新タニ蚕種製造組合条例並蚕種製造組合会議局規則発布セラル。思フニ本条例規則ハ栄一等ノ起案ニカカリ、栄一前年来蚕種製造業者ノ依頼ヲ受ケ尽力セル成果ナリ。


■資料

(河瀬秀治)書翰 渋沢栄一宛(明治八年カ)一月七日(DK140064k-0001)
第14巻 p.550-551 ページ画像

(河瀬秀治)書翰 渋沢栄一宛(明治八年カ)一月七日
                    (渋沢子爵家所蔵)
昨日ハ態々御来臨被成下候趣之処、折悪敷在宅不仕失敬且遺憾之至奉存候、於野生ハ未タ年賀参上も不仕千万不本意之段御海容可被成下候陳者明八日午後三字頃退省可仕、種々可相伺参堂仕度、御差支も不被為在候哉、為念伺上候 頓首百拝
  一月七日                河瀬秀治
    渋沢様
 - 第14巻 p.551 -ページ画像 
   ○年次明ラカナラザレド明治八年カ。本書翰ヲ挿入セル袋ニ「明治八年下半季中並九年一月念一日迄諸方来翰」ト記セド、コノ袋ニハ明治八年ノモノ多シ。


(原善三郎)書翰 渋沢栄一宛(明治八年)一月一二日(DK140064k-0002)
第14巻 p.551 ページ画像

(原善三郎)書翰 渋沢栄一宛(明治八年)一月一二日
                    (渋沢子爵家所蔵)
昨日御達之趣奉拝承
陳者蚕種焼棄ニ付勧業寮へ御差出し之書面御草案拝借之分則封中御返達申候、御落手可被下候
一本年蚕種御規則草案去ル九日出頭之節御下け被下候ニ付、昨十一日ニ鈴木安兵衛同道寺島君御内宅へ相伺、品々存意ヲ述候処、昨十日河瀬古谷両氏へ種々談判致置候間渋沢へも打合之上取急規則相設可然与之仰ニ御坐候間、不日出頭可仕与存居候
一熊ケ谷県約定書之儀者朱書御加筆之通相認、去九日出立吉田幸兵衛持参仕候間、若不都合趣意県庁より御加筆ニも相成候ハヽ当方へ打合之上約定取究メ可申様呉々申談し置候間、御安心可被下候
一当銀行初集会之儀此程御沙汰申上候通、当十六日御出張之上本年之取扱振尚品々相伺申度、何卒御指揮被下候様奉願候
一兼而旧冬相願置候金五七万円、金貨紙幣洋銀之内何品ニ而もよろしく、何れ廿日前後之内ニ可相成一両日之間御操合被下候様呉々も奉願上候、尤是ハ熊ケ谷県操替ニ付而之入用ニ御坐候間、撿査之当日斗之事ニ御坐候間御聞済奉願上候、先ハ御回答迄如斯ニ御坐候 以上
  一月十二日
                      原善三郎
    渋沢栄一様


(原善三郎)書翰 渋沢栄一宛(明治八年)一月一二日(DK140064k-0003)
第14巻 p.551 ページ画像

(原善三郎)書翰 渋沢栄一宛(明治八年)一月一二日
                    (渋沢子爵家所蔵)
本文相認メ候処唯今吉田幸兵衛一先帰港致承り候処、約定書御加筆之次第態々県《(谷カ)》ニおひても一通り尤ニ聞へ候得共、今般御本省へ伺出候ニ者先般之雛形ニ無之候而ハ不都合ニ有之候間、今般約定之儀者先規之通確定致置、追而歎願差出し可然与被仰聞候趣ニ付、夫是御伺之ため明十三日朝第九時頃迄吉田幸兵衛参殿仕候間、委細御指揮被成下候様奉願上候
  十二日
                          原
    渋沢様
   ○明治八年一月十六日、第二国立銀行初集会ヲ開クベキ同年同月八日付栄一宛同行通知状アルヲ以テ本書翰ハ同年ノモノナルベシ。第二国立銀行ノ項(本資料第五巻第四二〇頁)ヲ参照スベシ。


法令全書 明治八年 太政官布告 第三十二号(二月二十二日輪廓附)(DK140064k-0004)
第14巻 p.551-563 ページ画像

法令全書 明治八年
太政官布告 第三十二号(二月二十二日輪廓附)
蚕種製造組合条例並蚕種製造組合会議局規則共別冊ノ通相定候条、本
 - 第14巻 p.552 -ページ画像 
年ヨリ施行可致、此旨布告候事
 但明治六年四月第百四拾号布告蚕種取締規則ハ廃止候事
(別冊)
蚕種製造組合条例
 第壱条  四節  製種人組合結立ノ手続
 第弐条  五節  頭取並以下役員撰挙及ヒ定款等差出方ノ手続
 第参条  七節  組合ノ役員上任ノ制限順序等
 第四条  弐節  蚕種製造ノ程限
 第五条  四節  蚕種原紙願受ノ期限及ヒ買受方ノ手続
 第六条  六節  蚕種原紙組内ヘ配賦ノ手続
 第七条  五節  蚕種精撰ノ手続
 第八条  四節  印紙願受ノ手続
 第九条  三節  印紙貼付ノ手続
 第拾条  弐節  組合結立ノ後新規加入ノ手続
 第拾壱条 九節  蚕種濫造等ノ禁令
 第拾弐条 拾壱節 濫造等違犯ノ者罰例及ヒ検査人処務上ノ罰例等
 第拾三条 三節  此条例ニ依リ別段ノ免許ヲ以テ蚕種ヲ製造スルヲ得ヘキコト
 第拾四条 弐節  蚕種製造人組合ノ旨趣
  通計拾四条  六拾七節
蚕種製造組合条例
 蚕種製造ノ儀ハ従来各地方ノ便宜ニ依リ組合ヲ立其業ヲ営ト雖モ、未タ方法ノ精確ナラサルヨリ各自目的ヲ異ニシ、巨多ノ製造ヲ要シ精粗混同シテ其声価ヲ減却スルニ至ルノミナラズ、竟ニ破産ノ基ト相成候向モ不尠候間、共同公撰一般精良ノ蚕種ヲ製造シ且無限ノ製造ナカラシメンカ為メ、爰ニ蚕種製造組合ノ方法ヲ制定スル条々左ノ如シ
  但従来社ヲ結ヒ又ハ組合ヲ立テ蚕種製造セシ者モ一般此条例ニ依リ更ニ組合ヲ結立スベシ
  第一条 四節
    製種人組合結立ノ手続
第一節 蚕種ヲ製造セントスルニハ其他《(地カ)》ノ便宜ニ応シ組合ヲ立ヘシ、即チ其人数ハ必弐拾五人以上タルヘシ
第二節 蚕種ヲ製造スルハ養桑相当ニ充備シ、原種壱枚部以上ヲ養育スル者ニ非レハ組合ニ入蚕種ヲ製造スルコトヲ許サス
第三節 此組合ヲ立ツル者共連署シテ組合結立ノ願書ヲ其区戸長ノ奥印ヲ受ケ管轄ノ庁ヘ差出スヘシ、但土地ノ便宜ニヨリ他管下交錯スルモ妨ナシ
第四節 地方官ハ其願書ヲ検シ不都合ナキニ於テハ組合結立ノ証書並定款ノ差出方ヲ命スヘシ
  第二条 五節
    頭取並以下役員撰挙及ヒ定款等差出方ノ手続
第一節 組合ノ者共ハ管轄庁ノ命ヲ受ケテ後一同協議ヲ尽シ、投票又ハ便宜ノ方法ヲ以テ頭取及ヒ検査人等ヲ撰任シ、組合結立ノ証書並
 - 第14巻 p.553 -ページ画像 
定款ヲ其庁ニ差出スヘシ
  但組合中隣保ノ便宜ヲ謀リ適宜ニ戸数ヲ区分シ、其区分中ニ於テ一名ツヽ世話役ヲ撰任スヘシ、尤頭取始役員ノ多寡ハ組合人員ニ応シ便宜ニ任スヘシ
第二節 組合結立証書ニ掲載スヘキ要件ハ
  第一 組合ノ名号並取扱所ノ地名
      但其組号ハ諸省寮司府県等ノ称号ニ混セサル名称ヲ附スヘシ、且其号ハ管轄庁ノ承認ヲ得テ後公唱スヘシ
     一取扱所ハ組内ノ便宜ニ依リ更ニ之ヲ設立セス、組内ノ者居宅ヲ以仮ニ取扱所ト定ムルモ妨ナシ
  第二 組合中ノ者姓名並住所
  第三 組内各自所有ノ桑園及ヒ小作受桑園ノ歩数並買入約定ノ分共桑枝ノ束数、桑葉ノ貫数、地主売主ノ姓名等
  第四 掃立原種ノ枚数
  第五 身元積立金ノ額或ハ有無
  第六 此条例ヲ遵守シ蚕種ヲ製造スヘキノ旨
第三節 右ノ証書ハ組合ノ者一同記名調印シテ其区長ノ奥印ヲ乞ヒ管轄庁ニ差出スヘシ
第四節 組合ノ定款ハ結立ノ要領ヲ記載シ、尚組合内申合ノ規則ヲモ調整シ一同記名調印シテ管轄庁ニ差出スヘシ
第五節 管轄庁ニ於テハ右願書並証書定款申合規則トモ一同之ヲ内務省ニ差出スヘシ
  但組合結立ノ証書・定款・申合規則共各正副二通ヲ出シ内務卿ノ承認ヲ得テ後地方官奥書鈐印シテ之ヲ其組合ヘ下付スヘシ
  第三条 七節
    組合ノ役員上任ノ制限順序等
第一節 組合頭取及ヒ検査人等ノ印信並組印等ハ其印影各二枚ヲ管轄庁ヘ出シ、内一枚ヲ其庁ヨリ内務省ヘ差出スヘシ
第二節 頭取・検査人等ハ原種弐枚部以上ヲ養育シ、且蚕種業熟練ノ者ヲ以充ツヘシ
第三節 頭取・検査人等ハ上任ノ節ニ誓詞ヲ為シ、事務ニ於テ忠正確実公平ヲ旨トシ、且条例・規則等ニ聊モ悖戻セサル旨ヲ認メ、正副二通ヲ管轄庁ヘ出シ、其庁ヨリ一通ヲ内務省ヘ差出スヘシ
第四節 頭取及ヒ以下役員撰任交代ノ手続且組合ノ事務上ニ於テ権任ノ制限等ハ定款ト申合規則トニ掲載シ置クヘシ
第五節 組合営業上ノ事務ニ付テノ諸願届又ハ証書・約定書及ヒ往復ノ文書等マテ其組ノ号ヲ用ヒ組印ヲ押スヘシ
  但諸願届又ハ証書類等ハ頭取・検査人等ノ名印ヲモ加フヘシ
第六節 組合中集議ヲ以論定スヘキ件ハ結句同論ノ多キ方ニ従テ確定スヘシ
第七節 此組合中ノ者ハ転業又ハ他江移住等ノ外ハ自己ノ都合ヲ以猥ニ其組合ヲ脱スヘカラス
  但事故アリテ其組ヲ脱センコトヲ欲スル者ハ組内集議ノ上之ヲ脱セシメ、其旨管轄庁ヘ届出ヘシ
 - 第14巻 p.554 -ページ画像 
  第四条 二節
    蚕種製造ノ程限
第一節 組合中製造ノ蚕種ハ原種一枚ニ付製種五拾枚ヲ目度トスヘシ但成繭検査ノ上良繭少ナキ者ハ之ヲ減シ良繭多キ者ハ之ヲ増シ、組内限リ原紙ヲ流用スルハ此限リニアラス
第二節 蚕種製造ノ額ハ内外供用ノ適度ヲ立ツルヲ要ス、故ニ組合中製造ノ額ヲ定メ或ハ之ヲ増減スルハ、各組合頭取集会ノ協議ニ委スヘシ
  第五条 四節
    蚕種原紙願受ノ期限及買受方ノ手続
第一節 組合ニテ製造スル蚕種ノ原紙ハ桑園並掃立原種ノ数ト自用販売用ノ目途トニ応シ、其確実ナル員数ヲ区別詳記シ、組合中凡積ノ総額製種人人員取調帳簿相仕立(第一号雛形ノ如シ)頭取並以下役員記名調印シ組内明細表(第二号雛形ノ如シ)相添前年ノ十二月限リ管轄庁ヘ差出スヘシ
第二節 管轄庁於テハ之ヲ其翌月迄ニ管内ノ各組ノ分取纏メ合計調帳ヲ添(第三号雛形ノ如シ)内務省ヘ差出スヘシ
第三節 右凡積製種ノ額届方ハ期月ヲ後ルヘカラス、若シ期月ヲ後ルルトキハ原紙漉立ノ数ニ加ヘサルヘシ
第四節 原紙買請方ノ手続等ハ蚕種原紙規則ニ遵フヘシ
  第六条 六節
    蚕種原紙組内ヘ配賦ノ手続
第一節 此組合ニ於テ買受ノ原紙ハ其組内一様ニ中書認入組号ノ印ヲ押シ毎戸ヘ分賦スヘシ
第二節 製紙人等自用ノ蚕種ト雖モ都テ前節同様タルヘシ
第三節 製紙人等自用種ノ分原紙一枚以下ノ製造ヲ欲スル者ヘハ半裁又ハ四裁シテ配賦スルモ妨ナシ
第四節 然レトモ品質検査等ハ全紙江製造ノ分モ同様タルヘシ
  但中書並組印等ハ全紙ノ儘ニテ認加之ヲ分裁スヘシ
第五節 各組事務取扱所ヘ原紙買受配賦ノ手数料トシテ原紙元価四分ノ一ヲ給与スヘシ
第六節 組合事務取扱所於テハ原紙配賦ニ付テノ手数料等製種人ヨリ一切乞ヘカラス
  第七条 五節
    蚕種精撰ノ手続
第一節 成繭製種ノ期ニ至ラハ検査人・世話役両人以上ニテ組内毎戸繭ノ品質、蛾ノ強弱等ヲ実検親試シ、良繭ヲ撰ミ其生繭ノ数ト蛾ノ歩方ニ応シ製種ノ枚数ヲ概定シ、各自凡積ノ額ニ照考シ原紙配与スヘシ
  但検査ノ上良質ノ生繭ニアラサル分ハ製種ヲ止ムヘシ
第二節 組内蚕種出来揚ノ上ハ毎区世話役ニテ取集メ、取扱所ヘ差出シ、繭種紙毎壱枚検査人於テ検閲シ、精良ノ蚕種紙ヘハ検査ノ証印ヲ捺スヘシ、若シ検査人ニ於テ粗悪品ト認メシ分ハ更ニ頭取・検査人一同ノ公評ヲ以テ之ヲ鑑別シ、其蚕種紙ハ管轄庁ヘ差出シ処分ヲ受フヘシ
 - 第14巻 p.555 -ページ画像 
  但検査ノ際ニ当テハ製種人於テ蚕種ノ精粗ヲ評論スヘカラス、且検査ノ当日ハ予メ管轄庁ヘ届出スヘシ、時宜ニ依リ地方官員又ハ勧業寮官員巡視スル事アルヘシ
第三節 頭取・検査人ノ公評ヲ以粗悪濫造品ト鑑定シ差出セシ蚕種ハ管轄庁ニ於テ更ニ検査ノ上粗悪濫造ノ分ハ直ニ之ヲ焼却シ、其枚数組号及製造人姓名等詳記シ、内務省ヘ届出スヘシ
第四節 蚕種検査相済次第、現在出来高帳取調(第四号雛形ノ如シ)管轄庁ヘ差出シ印紙受取方申立ヘシ
  但夏蚕掛合セ風穴種等製造方遅延ノ分ハ、取揚次第其種類ヲ区別シ、現在出来高帳取調ヘ差出シ、印紙受取方申立ヘシ
第五節 右現在出来高調帳各組ヨリ差出次第取纏メ、管轄庁ヨリ内務省江差出スヘシ
  第八条 四節
    印紙願受ノ手続
第一節 蚕種印紙ハ製種凡積ノ額ニ照合シ、大蔵省ニ於テ製造ノ上其年七月中ニ各地方官ニ渡シ置ヘシ
  但印紙雛形ハ追テ布告スヘシ
第二節 地方官於テハ各地ノ組合頭取ヨリ其年蚕種紙ノ現在出来高帳差出次第、其額ニ照シ印紙税収入ノ上印紙下ケ渡スヘシ
第三節 蚕種印紙税ハ春蚕並夏蚕掛合セ風穴種等ノ区別ナク都テ左ノ通収入スヘシ
    全紙江貼用ノ分
    淡墨色印紙壱枚ニ付 金拾銭
   分裁紙貼用ノ分
    黄色印紙壱枚ニ付 金弐銭五厘
    但半裁ノ分江ハ弐枚、四裁ノ分江ハ壱枚宛ヲ貼用シ其割合ヲ以税金収入スヘシ
第四節 蚕種印紙下ケ渡残ハ現在渡高仕訳書相添、印紙税トモ一同其年十一月三十日限リ地方官ヨリ大蔵省ヘ納ムヘシ
  第九条 三節
    印紙貼付ノ手続
第一節 組合頭取於テ蚕種印紙管轄庁ヨリ受取シ上ハ組内製造ノ蚕種紙ノ取扱所ヘ取集メ、毎紙ニ位置雛形ノ如ク裏面ヘ印紙ヲ貼付シ、頭取之ニ継印スヘシ
  但頭取ハ検査人ノ検印ヲ証トシ、印紙貼付ノ継印ヲナスヘシト雖モ、若シ不正ノ蚕種アルトキハ第七条第二節ニ照準スヘシ
第二節 頭取製造ノ蚕種印紙継印ハ検査人ノ内ニテ押印スヘシ
第三節 印紙貼付ノ節贏余原紙ハ取集置、都テ原紙規則ニ照準処分スヘシ
  第十条 二節
    組合結立ノ後新規加入ノ手続
第一節 組合結立ノ後其組ヘ加入ヲ乞フ者アラハ頭取ニ於テ速ニ之ヲ承諾シ、其者所有ノ桑園其外トモ第二条第二節ノ如キ証書ヲ取置組合中ヘ告知シ、其旨ヲ管轄庁ヘ申立ヘシ
 - 第14巻 p.556 -ページ画像 
  但組合結立ノ後加入ヲ乞フ者アルトキハ既ニ凡積製種高届書差出セシ後ノ加入人ハ其年ノ製種ハ不相成、翌年ヨリ製造スベシ
第二節 組合結立ノ後加入セシ姓名等ハ其時々管轄庁ヨリ内務省ヘ届出スヘシ
  第十一条 九節
    蚕種濫造等ノ禁令
第一節 此組合ノ者ハ他ノ組或ハ他ノ養蚕人製造ノ繭ヲ買入蚕種ヲ製造スヘカラス
  但蚕種製造人ヘハ組内タリトモ生繭売渡スヘカラス
第二節 印紙貼付セサル蚕種紙売買スヘカラス
第三節 春蚕ノ原紙ヘ夏蚕掛合セ風穴種等仕付、又ハ夏蚕其外ノ原紙ヘ異質ノ蚕種ヲ仕付、或ハ原紙規則外ノ紙ヘ蚕種製造スヘカラス
第四節 余附再出ノ製造並薄附粗斑ノ分ヘ粘付補装等総テ詐偽濫造ハ一切厳禁タルヘシ
第五節 他組合ノ者製造ノ蚕種紙ヘ該組製造ノ証印ヲ押シ、又該組製造ノ品ヘ他ノ組号ノ証印ヲ借受捺スル等都テ厳禁タルヘシ
第六節 組内ノ者ト雖モ異質ノ蚕ヲ養育シ成繭ノ後一家ヘ集合シ蚕種製造スヘカラス
  但組内同質ノ原種掃立養蚕成繭ノ後数戸集合シ、又ハ組内一舎ニ於テ養蚕ノ上蚕種ヲ製造シ、組号印ノミヲ捺スル分ハ此限リニアラス
第七節 生繭検査ノ以前ニ蚕種製造スヘカラス、且検査人於テ悪質ト認メ製種ヲ止メシ繭ヲ以製造スヘカラス
第八節 蚕尿紙ヘ産卵有之候トモ自用並売買等相成ラス
第九節 右ノ条件ヲ犯スモノハ罰例ニ従テ夫々処分スヘシ
  第十二条 十一節
    濫造等違犯ノ者罰例及ヒ検査人処務上ノ罰例等
第一節 此条例第十一条ノ第一節及ヒ第四節・第五節・第六節・第七節ヲ犯スモノハ其製造ノ蚕種紙取上、壱枚ニ付金五拾銭ノ科料申付ヘシ、若シ既ニ売買スルトキハ買受人ヨリ其品取上ケ、売渡人ヨリ代金追償申付ヘシ
  但買受人情ヲ知ル者ハ売渡人ト同罪タル可シ
第二節 同条第二節ヲ犯売渡候者ハ其代金取上ケ、買受候者ハ其品取上ケ、双方トモ印紙税十倍宛ノ科料申付ヘシ
第三節 同条第三節ヲ犯ス者ハ製造ノ蚕種紙取上原紙料十倍ノ科料申付ヘシ、若既ニ売買スル時ハ買受人ヨリ其品、売渡人ヨリ売代金取上、双方共同様ノ科料申付ヘシ
第四節 同条第八節ヲ犯シ売渡シ候者ハ其代金取上ケ、買受候者ハ其品取上ケ、双方トモ金五円ヨリ多カラザル罰金申付ヘシ
第五節 頭取・検査人等規則ヲ犯スニ於テハ総テ本科壱倍ノ科料申付ヘシ
第六節 若シ違犯ノ廉重複シ倶ニ発覚スルトキハ、逐条科料金追徴スヘシ
  但此条例中禁令ノミニテ罰例ヲ掲ケサルモノハ其罪ノ軽重ニ従テ
 - 第14巻 p.557 -ページ画像 
金五円ヨリ多カラサル罰金申付ヘシ
第七節 組合中ノ者詐偽濫造等不正ノ所業アルヲ頭取及ヒ検査人ニテ不心附、等閑ニ打過他ヨリ顕ルヽニ於テハ、頭取・検査人ハ其犯科ノ軽重ニヨリ、金五拾円ヨリ多カラサル罰金申付、犯人ハ本科ニ処スヘシ、若シ又頭取・検査人等組内ニ党与シテ不正ヲ謀ルニ於テハ犯人ハ夫々本科ニ依リ処分シ、頭取・検査人ハ弐百円ヨリ多カラサル罰金申付ヘシ
第八節 頭取・検査人若シ処務上ニ於テ非分ノ所業アルトキハ弐百五拾円ヨリ多カラサル罰金申付ヘシ、事若シ本律ニ渉ル者ハ律例ニ照シ処断ス可シ
第九節 各組合ノ者犯則ノ所業アルヲ他ヨリ見出シ訴出ルニ於テハ、事実取糺ノ上、其品ニ依リ取上ケ科料金ノ十分一ヲ其訴主ヘ給与スヘシ
第十節 取上ノ蚕種精良ノ品ハ取上品ノ証印ヲ押シ公ノ入札ヲ以テ払下ヘシ、尤規則外ノ原紙ヘ製造ノ分又ハ粗悪ノ種類ハ焼却スヘシ
第十一節 諸種ノ科料金取立並取上品入札払等其地ノ裁判所ニテ処分シ、裁判所無之場所ハ地方官ニ於テ処分スヘシ
  第十三条 三節
    此条例ニ依リ別段ノ免許ヲ以蚕種ヲ製造スルヲ得ヘキコト
第一節 蚕種ヲ製造スルモノ僅少ノ地方等ニテ此条例ノ組合難相立場所ハ、少クトモ七人以上タルトキハ其組合結立ノ儀ヲ願出ルヲ得ヘシ
第二節 地方官ハ其事情ヲ詳明ニシ之ヲ内務省ヘ伺出許可ヲ得テ後都テ此条例ニ遵テ相当ノ処分ヲナスヘシ
第三節 製糸家等ニテ全ク自用種ノミ製造ヲ欲スルトキハ、最寄蚕種製造組合取扱所ニ附属シ原紙買受製造スルハ苦カラス、尤印紙貼用等都テ此条例ノ第八条及ヒ第九条ノ趣旨ニ遵フベシ、且組合取扱所於テハ原紙並印紙受与等組内ト見做シ処分スヘシ
  但最寄地方蚕種製造組合無之場所於テ製糸家ノミ自用ノ蚕種製造ヲ欲スルトキハ、前節ニ遵テ更ニ内務省ヘ伺出ヘシ
  第十四条 二節
    蚕種製造人組合ノ旨趣
第一節 此組合ハ蚕種製造ヲ以専業トスルモノナレハ各地方共互ニ協同通知シ或ハ頭取・検査人等他組合ノ実際ヲ巡視シ、又ハ集会熟議ノ上、勉テ精製ノ術ヲ講究シ広ク内外供用ノ適度ヲ商スルヲ要ス
第二節 此組合条例ヲ遵守シ創立シタル各地方ノ組合頭取等前条ノ旨趣ニ依リ公議決定セシ条件ハ、組合中ノ者ニ於テ素ヨリ私議スヘカラス
総テ蚕種紙ヘ可押用印肉ハ蜂蜜製或ハ酒製ニ限ルヘシ、且組号印並頭取・検査人・製造人名印等ハ其組ニ於テ各自ニ彫刻スヘシ
 但取上品ノ証印ハ地方官ニ於テ彫製スヘシ

    蚕種製造組合結立証書 文例
蚕種製造ノ儀ニ付、明治八年 月 日御発行ノ蚕種製造組合条例ニ基
 - 第14巻 p.558 -ページ画像 
キ組合ヲ立営業致シ度、私共協議ノ上取極タル証書左ノ如シ
    第一条
   組合ノ名号
    何々組   取扱所
                  何国何郡何村何番地
      但当分何国何郡何村何番地何ノ誰宅ヲ以仮ニ取扱所ト定メ事務ヲ取扱フヘシ
    第二条
 組合ノ者姓名並住所

図表を画像で表示組合ノ者姓名並住所

      姓名     本籍並住所        寄留宿所                 何ノ誰   何国何郡何村何番地住                         何ノ誰   何国何郡何村       何国何郡何村何番地寄留           何ノ誰   何々                                 総計                                  



    第三条
 所有桑園並小作受桑園ノ歩数桑枝桑葉ノ貫地主売主ノ姓名等

図表を画像で表示所有桑園並小作受桑園ノ歩数桑枝桑葉ノ貫地主売主ノ姓名等

 所有桑園               小作受桑園                   買入桑             組合 歩数 植付年数 桑枝束数 桑葉貫数  歩数 植付年数 桑枝束数 桑葉貫数 地主姓名  桑枝束数 桑葉貫数 売主姓名  姓名 何歩 何年   何束   何貫目   ・  ・    ・     ・   ・     ・    ・    ・     何ノ誰 ・  ・    ・     ・    何歩 何年   何束   何貫目  何所    ・    ・    ・     何ノ誰                                      何ノ誰 何歩 何年   何束   何貫目   ・  ・    ・     ・   ・     何束   何貫目  何所    何ノ誰                                                      何ノ誰                                                                      



    第四条
 掃立原種ノ枚数

図表を画像で表示掃立原種ノ枚数

     種繭飼      糸繭飼      組合         春蚕 夏蚕   春蚕 夏蚕 掛合   姓名         幾枚 幾枚   幾枚 幾枚 ・・   何ノ誰        幾枚 ・・   幾枚 ・・ ・・   何ノ誰        ・・ ・・   ・・ ・・ ・・   総計      



    第五条
 組合積立金
   此組合ハ蚕種製造ヲ以専務トス、故ニ組内積立金等ハ其便宜ニ依リ或ハ蓄積セサルモ妨ケナシ
   組合ニテ蚕室ヲ設ケ合製スルニ及テ資本ヲ募リ製造ヲ要スル分ハ其額ヲ爰ニ記載シ、且其方法ヲ明ニシ申合規則中ニ詳記スヘシ
   積立金額アルハ額ヲ掲ケ、ナキハ其旨ヲ記載スヘシ
    第六条
此組合ハ蚕種製造組合条例ヲ遵奉シ、其御趣意ニ基キ良種ヲ製造シ、私共一同ノ利益ヲ謀ル為ニ取設タリ、故ニ万一条例ノ趣旨ニ背ク者ア
 - 第14巻 p.559 -ページ画像 
ルトキハ、私共一同何様ノ御咎ヲ蒙リ候トモ聊申分無御座候
右組合結立之証拠トシテ各姓名ヲ記シ調印致シ候也
  年 月 日               組合中連印
右蚕種製造組合結立証書之趣保証ノ為メ奥書調印イタシ候也
                         区戸長印
一号 明治 年製造
    蚕種原紙印紙凡積取調帳
                  何県管下
                   何国何郡
                       何々組
 掃立原種何拾枚
一 春蚕原紙何拾枚 但全紙 製種人何拾人

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 製糸人自用製種ノ分四裁以上ニ分裁ノ上組合ヨリ売渡スハ不苦ト雖モ組合於テハ全紙ヲ以買下可申事 



      内訳
    何拾枚       自用
     何枚      全紙之分
    内
     何枚      分裁之分
      内
     何枚      二ツ切之分
      此数何枚
     何枚      四ツ切之分
      此数何枚
    何拾枚     得意場引種
    何拾枚     内外売捌之分
  右御印紙
     全紙用之分  何拾枚
     分裁用之分  何拾枚
 掃立原種何枚
一 夏蚕原紙何拾枚    製種人何人
      内訳     前ニ傚フ

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       此御印紙何拾枚    分裁ノ分アラハ                  前ニ傚ヒ詳記スヘシ 



 掃立原種何枚
一 掛合原紙何拾枚    製種人何人
      此御印紙何拾枚
 掃立原種何枚
一 風穴種原紙何拾枚   製種人何人
      此御印紙何枚
        右寄
  厚紙何十枚
  薄紙何拾枚
  全紙用御印紙     何百枚
  分裁用御印紙     何百枚
 - 第14巻 p.560 -ページ画像 
 右者明治 年製造蚕種原紙並印紙凡積書面之通御座候、右之外組内製種之分相洩候者無御座候間、別紙明細表相添差出申候、御規則之通夫々御下ケ渡奉願候也
  年 月 日               何々組印
               頭取
                何国何郡何村
                     何之誰印
               検査人
                何国何郡何村
                     何之誰印
二号 蚕種製造組合明細表
    組合中姓名並住所

図表を画像で表示二号 蚕種製造組合明細表 組合中姓名並住所

 姓名    本籍並住所       寄留宿所 何ノ誰   何国何郡何村何番地住 何ノ誰   何国何郡何村      何国何郡何村何番地寄留 何ノ誰   何々          何々 総計何名                          



    養桑

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 所有桑園                小作受桑園                    買入桑 歩数 植付年数 桑枝束数 桑葉貫数   歩数 植付年数 桑枝束数 桑葉貫数 地主姓名   桑枝束数 桑葉貫数 売主姓名   組合姓名 何坪 何年   何束   何貫目    ・  ・    ・     ・    ―     ・     ・    ―     何ノ誰 ・  ・    ・     ・     何歩 何年   何束   何貫目  何所     ・     ・    ―     何ノ誰                                       何ノ誰 何歩 何年   何束   何貫目    ・  ・    ・     ・    ―     何束   何貫目   何所    何ノ誰                                                         何ノ誰 



    掃立原種

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 種繭飼     糸繭飼         組合姓名 春蚕 夏蚕   春蚕 夏蚕 掛合 幾枚 ・・   ・・ ・・ ・・    何ノ誰 幾枚 ・・   ・・ ・・ ・・    何ノ誰 ・・ ・・   ・・ ・・ ・・    総計 



三号 明治 年製造
    蚕種原紙印紙凡積合計帳
                      何府県
一 春蚕原紙何拾枚
      内訳
     何拾枚      全紙之分
      此印紙何拾枚
     何拾枚      分裁之分
      此印紙何拾枚
一 夏蚕原紙何拾枚
      此印紙何拾枚

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 分裁之分有之節ハ前条ノ如ク認訳クヘシ 



 - 第14巻 p.561 -ページ画像 
一 掛合原紙何拾枚
      此印紙何拾枚
一 風穴種原紙何拾枚
      此印紙何拾枚
        右寄
  厚紙何拾枚
  薄紙何拾枚
  全紙用印紙何拾枚
  分裁用印紙何拾枚
右者明治 年製造蚕種原紙並印紙凡積書面之通有之候、依之別紙何冊相添差出申候也
  年 月 日                府県長官名
      内務卿宛
四号 明治 年
     蚕種現在出来高取調帳
                         何々組
                   何府県管下
                    何国何郡
 凡積春蚕種何拾枚                何々組
一 春蚕種何拾枚                 製種人
                            何拾人
      内
                  外何人休業ニ付減

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 原紙願請後休業ノ人員如此認ムヘシ 



     何枚     全紙
     何枚     分裁之分

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    内      分裁ノ分有之節ハ如此認訳ヘシ 



      何枚    二ツ切之分
       此数何拾枚
      何枚    四ツ切之分
       此数何拾枚
  外何枚       原紙贏余相成候分
 凡積夏蚕何拾枚
一 夏蚕種何拾枚
   外何枚      同断

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     内何枚     粗悪之分  粗悪ノ分ハ如此ニ認訳差出スヘシ 



    掛合風穴共前ニ傚フ
 右者当明治 年蚕種現在出来高書面之通相違無御座候也
  年 月 日             頭取検査人
                        連名印
    蚕種製造組合会議局規則
蚕種製造組合頭取及蚕種紙商人等集会シ、蚕種製造ノ方法、通商ノ景況ヲ協議シ、其営業上ニ於テ一般ノ便益ヲ得セシメンカ為メ、爰ニ会議局之規則ヲ設クル条々左ノ如シ
第一条 会議ハ各地方蚕種製造組合頭取等蚕種製造上之事ヲ議スルノ
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会ニシテ、毎年一度之ヲ開クヲ以テ常例トス
  但会議局ハ東京府下便宜之地ニ於テ予メ設ケ置ヘシ
第二条 会議ノ本主ハ蚕種精製ノ法ヲ講究シ、又ハ該年製造ノ額ヲ商定シ、或ハ売買上ノ便否ヲ斟酌シテ其議ヲ尽スヲ以テ専要トス
第三条 会議局ノ議員ニ擢撰スヘキ各地方ノ頭取ハ管轄庁ニ於テ毎年一月中ニ管下各組ノ頭取ヲ召集シ、投票ヲ以テ壱名又ハ便宜ニ依リ弐名乃至三名ヲ限リ撰挙スヘシ
  但其姓名ハ予メ内務省勧業寮ヘ届出ヘシ
第四条 会議ノ節東京横浜其他ニ於テ蚕種紙手広ニ売買スル商人ノ内五名乃至十名ヲ各地方組合頭取ノ撰挙ヲ以議員ニ加入セシムルコトヲ得ヘシ
第五条 常式ノ会議ハ毎年二月中旬ヲ以定期トシ、開局ノ期日ハ議員集会ノ上決定スヘシ
  但各地方組合ノ都合ニ依リ臨時会議ヲ開クコトアルヘシ
第六条 都テ会議ニ付決定セシ条件ハ其旨趣ヲ詳明ニ記録シ、議員調印ノ上其時々勧業寮ヘ届出ヘシ
  但其要旨ヲ摘記シ、官許ノ新聞紙又ハ其他ノ手続ヲ以テ之ヲ世上ニ公告スヘシ
第七条 蚕種精撰方及ヒ桑園ノ地味撰方並裁培ノ方法ヲ切瑳シ、或ハ製造ノ概目ヲ立、或ハ売買上一般ノ便益ヲ謀ル等、蚕業上通常ノ事件ハ会頭ヨリ之ヲ衆議ニ附シ其可否ヲ決定スヘシ
第八条 議事ノ可否ハ同論ノ多キ方ニ依リ決スヘシ、若シ同数両立タルトキハ会頭之ヲ判決スヘシ
  但可ト決シタル条件ハ各議員ニ於テ必ス実地之ヲ践行スヘシ
第九条 会頭及ヒ幹事等ノ撰任ハ議員中ヨリ之ヲ撰挙スヘシ
  但議員規則ハ詳ニ別紙ニ掲ク
第十条 会議局ヨリ蚕業上ニ付開申スヘキ文書等ハ会頭並幹事等ヨリ勧業頭ヘ直達スルヲ得ヘシ
第十一条 此会議局ハ議事結了ノ後ト雖モ、議員ノ衆議ニ因リテハ既ニ決定セシ事務ヲ各地方ノ組合ヘ通知往復シ或ハ整頓セシムル為メ数名ノ委員ヲ置キ処務セシムルコトアルヘシ
第十二条 開局並閉局ノ節ハ其旨勧業寮ヘ届出ヘシ
第十三条 各府県管轄限リ集議所ヲ設ケ、予メ毎年会議開局ノ節協議スヘキ事務ヲ集議セシムル等ハ其地方ノ便宜ニヨルヘシ
    議員規則
第一条 会頭 一員
 会議局ノ規則ヲ掌リ議員ヲ総轄シ通常会議ノ条件或ハ議員中ヨリ建議ノ事ニ就テ衆議ヲ興シ、議員立論ノ旨趣ヲ熟考シ同数両立ノ衆議ヲ判決スヘシ、故ニ会議ノ席ニ於テ自已ノ論ヲ発スルヲ得ヘカラス副会頭幹事ノ内ヨリ便宜之ヲ置ク一員ニ不過
 会頭欠席ノ時ハ其職務ヲ代理ス、其他幹事ニ同シ
第二条 幹事 定員ナシ
 局中ノ事務ヲ分掌シ記録会計其他一切ノ庶務ヲ調理スヘシ
第三条 議員中各自投票ヲ以十名乃至十五名ヲ撰挙シ之ヲ幹事ト定メ
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又互ニ公撰シテ会頭・副会頭ヲ撰挙スヘシ
第四条 会議局着席ノ順序ハ予メ抽鬮ヲ以テ之ヲ定メ毎会必其席ニ就ヘシ
第五条 会議ノ時間ハ予メ会頭之ヲ定メ置ヘシト雖モ、議事ノ結了ヲ要スルアレハ便宜之ヲ伸縮スヘシ
第六条 開局中ハ毎日出頭シ議事関渉ノ事務ヲ処スヘシ
第七条 開局ノ当初一ノ事件ヲ議スルハ其旨趣ヲ詳細ニ弁明シ、或ハ議案ヲ分附シ領承セシメ、事ノ軽重ニ依リ期日ヲ定メ、第二次会ニ各其考案所見ヲ演述シ之ヲ審議スヘシ
  但発議ハ毎員着序ノ順序ヲ以テシ、一員弁論中他ノ議員黙聴シテ其論議ヲ洞達セシムルヲ要ス
第八条 各員審議決定セシ条件ハ其趣旨ヲ詳細ニ記録シ、各自調印シ後証ニ供スヘシ
第九条 会議中甲議員ヨリ乙議員ニ対シ詰問或ハ質問スル事アレハ必ス之ヲ会頭ニ問ヒ、会頭之ヲ乙ニ問フヘシ、乙又之ヲ会頭ニ答ヘ其答ヲシテ甲ヘ会頭ヨリ弁明スヘシ、自己互ニ討論スルヲ得ヘカラス
第十条 会議中互ニ礼節ヲ守リ粗暴ノ挙動アルヘカラス、若シ犯ス者ハ衆議ノ上其者ヲ退去セシムヘシ、議事中言ノ差謬アルハ会頭之ヲ糺ススシ
第十一条 会議ノ日議員事故アツテ欠席ノ節ハ他ノ一員ヘ代議セシムヘシ
第十二条 議員五分以上欠席ノ節ハ当日議事ヲ開ク可ラス


法令全書 明治八年 内務省達 乙第二十五号(三月四日)府県蚕種大総代無之県々ヲ除ク(DK140064k-0005)
第14巻 p.563 ページ画像

法令全書 明治八年
内務省達 乙第二十五号(三月四日) 府県蚕種大総代無之県々ヲ除ク
今般太政官第三拾弐号布告相成候ニ付テハ、各地方蚕種大総代ノ儀被廃候得共、追テ何分ノ儀相達候迄ハ蚕種事務為取扱候様可致候、此旨相達候事
 但事務取扱中ハ従前ノ通給料等支給候儀ト可相心得事